2005年10月22日

フレンズ1-24その3

ロスからレイチェルへの誕生日プレゼントは、カメオのブローチでした。
ロスは中国への出張準備のため、この場にはいません。
フィービー: This must've cost him a fortune. (これって高かったでしょうね。)
モニカ: I can't believe he did this. (ロスがこんなことするなんて信じられない。)
チャンドラー: Remember when he fell in love with Carol and bought her that ridiculously expensive crystal duck? (ロスがキャロルと恋に落ちた時に、キャロルにあのばか高いクリスタル製のアヒルを買った時のこと、覚えてるだろ?)
レイチェル: What did you say? (今、何て言ったの?)
fortune は「運」ですが、「富、財産、大金」という意味もあります。
cost someone a fortune (to)は「(・・・するのに)<人>に莫大な金がかかる、ひと財産かかる」という意味になります。
さて、ここでのチャンドラーのセリフは、ファースト・シーズンの中で、最も重要となるセリフ(というか問題発言)です。
チャンドラーはあきれたというか、怒ったようにこのセリフを言っているので、 fell in love の部分がそれほどはっきりとは聞こえませんが。
この love が聞き取れて、おや?と思えるとすごいですね。
ここでみんなの空気が凍りつき、レイチェルが聞き捨てならない、という風に食い下がるところを見ても、 love という言葉は安易には使えない言葉なんですね。
日本人がイメージしているほど、アメリカ人は簡単に I love you. とは言わないようです。

ロスと話をするために、空港まで行くつもりのレイチェル。
チャンドラー: You're never gonna make it! (絶対に間に合わないよ。)
make it は「時間に間に合う」という意味。
また「うまくやり遂げる、成功する」という意味もあります。
"You made it!" は「よくやった!」という誉め言葉です。

搭乗受付の女性にロスへの伝言を頼んだレイチェル。
受付女性: I have a message for you. Rachel said she loved the present. She'll see you when you get back. (メッセージをお預りしております。「プレゼント気に入りました。あなたが戻るのを待ってます。」とレイチェルさんからです。)
でも、女性が伝言を伝えたのは、同じ青いジャケットの白髪のおじいさんでした。

あわてるおじいさん。横にいる妻らしい女性に、
Toby, I don't know what she's talking about. There's no Rachel! (トビー、受付の人が何のことを言ってるか見当もつかないよ。レイチェルなんて知らない!)
とんだとばっちり、可哀相なおじいさんでした。

ロスとのことをどう思っているのか聞かれたレイチェル。
レイチェル: I don't know. This is just my initial gut feeling, but I'm thinking it'd be really great. (わからないわ。これは私の最初の第六感だけど、それって、すごく良いことかもしれないって思うわ。)
モニカ: Oh, my God, me too! We'd be like friends-in-law! (まぁ、本当? 私もよ。私たちって、”義理の友達”みたいね。)
gut は「腸、内臓、(ラケットの)ガット」という意味ですが、そこから「感情、直感」という意味にもなります。
また複数形のguts だと「根性、勇気、ガッツ」です。
gut feeling は「勘、直感、第六感」という意味です。
日本語でも「腹黒い」とか、「腹に一物ある」という表現がありますよね。
腹の中に人の考え方や気持ちが入っていると感じるのは、どこの国でも同じようです。
ところで、日本語で第六感というのは、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)以外の第六番目の感覚という意味ですよね。
ブルース・ウィリス主演のシックス・センスという映画がありましたが(怖そうなんで見てません)、原題はThe Sixth Sense、第六番目の感覚、って日本語の第六感、そのままじゃん。
第六感という言葉が英語の直訳なんでしょうか?
in-law は「姻戚、親戚」という意味で、mother-in-law だと「義理の母、姑」という意味になります。
friends-in-law だと「義理の友達」という意味になってしまいそうですが、モニカは「親戚関係にある友達」というニュアンスで使っているようですね。(雰囲気はわかります。)

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posted by Rach at 17:16| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん、今日は。
実は、Rachさんの具体的な英語学習方法を知りたく、書き込みしています。。。。
TOEIC900を超えるまで、どのように学習されたのでしょうか?
学生時代から、英語は好き!得意!だったのですか?
私は、ここ数年、やり直し英語を始めた英語ビギナーです。
始めた頃は、英検3級を中学時代に取ったっきり、英語から遠ざかっていました。
やり直し中に、英検2級を取り、準1級!!と意気込むが、Pass単で知恵熱を出すしまつ。。。。。
特に資格は必要ないから、と自分に言い訳し、苦手な語彙強化を避けまくっています。
是非、Rachさんの学習歴を教えて下さい。
宜しくお願いします。
Posted by けんとん at 2005年10月22日 17:58
こんにちは。ご質問ありがとうございます。もうすぐ第一シーズンの解説も終わるので、ちょっと自分の思うことなどをまとめようかと思っていたところです。
サイドバーのプロフィールでは、あまり私の学習歴がわかりませんよね。自己紹介も兼ねて、これまでにしてきた学習方法などを記事として書こうかと思っています。数日後になると思いますが、またそれを読んでいただいて、疑問があれば聞いて下さいね。
Posted by Rach at 2005年10月23日 09:04
どうも、sendoです。
今回はこのチャンドラーの問題発言についてなんですが、
自分としてはなんでこれが問題なのかいまいちよくわかりません。
レイチェルはロスに気が無いそぶりをしてきているはずなのに、なぜ急にこの場面でロスの高校時代の恋愛について深く掘り下げようとしているのでしょうか??
Posted by sendo at 2012年12月02日 04:58
sendoさんへ
ご質問ありがとうございます。

「大学時代、ロスがキャロルと恋に落ちた時、ロスはキャロルにばか高いプレゼントを買った」ということですが、キャロルはロスの元妻なので、妻にしたいと思うほど大好きな女性、愛する女性だったので、高価なプレゼントを買った、と納得できますよね。

今回、ロスがレイチェルに、高価なカメオのブローチを買ったのを見て、チャンドラーが「キャロルの時と同じじゃん」みたいに言った…ということはつまり、レイチェルに対する気持ちが、キャロルへの気持ちと同じくらい強いものだった、Ross fell in love with Rachel 「ロスはレイチェルと恋に落ちた、レイチェルを愛している」と言ったことになるので、「キャロルに惚れこんだロスが、高価なプレゼントを買ったろ」というチャンドラーのセリフに、レイチェルが「それってどういうこと? 私のことを、妻にしたキャロルと同じくらいに愛してるってこと?」という風に食いついた、ということですね。
Posted by Rach at 2012年12月03日 16:18
なるほど!
そういう遠まわしの意味だったんですね!
ありがとうございます!
Posted by sendo at 2012年12月04日 14:14
sendoさんへ
ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。
これからも、どうかお気軽にご質問下さいませ。
Posted by Rach at 2012年12月05日 16:01
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