モニカは兄であるロスを応援して、なんとか盛り上げようとしています。
よく喧嘩してるけど、このへんはやっぱり兄妹ですね。
お互いよく知ってるから15回目のデートから始めるようなものだと言うモニカですが・・・。
フィービー: At the 15th date, you're already in a "relationship-py" place. You're committed. (15回目のデートなら、もう「恋愛関係」って場所にいることになるわ。引くに引けないって感じよ。)
What happens if it doesn't work out? (もしうまく行かなかったら、どうなるの?)
relationship は「関係、関連」ですが、「恋愛関係」のことも指します。
"Are you in a relationship now?" だと「今、誰か付き合ってる人がいますか?」ということ。
フィービーは relationship に py をつけて、形容詞形のようにして使っています。
committed は「関係した、約束した、引くに引けない立場の」という意味。
commitment なら「特定の異性と交際すること」。
relationship も commitment もチャンドラーの苦手な言葉ですね(笑)。
モニカはお互いよく知ってるから良いというのですが、フィービーの解釈では、よく知りすぎてるだけに、お互いを知るための軽く付き合う時間が不要だから、すぐに話が深刻化するのではないか、と言っています。
ベッドルームから出てきたジョーイ。
ジョーイ: You know how you think you're great in bed? (自分がベッドですごい、って思うこと、あるだろ?)
チャンドラー: The fact you'd even ask shows how little you know me. (そんなことを質問するってこと自体が、お前が俺のことをどれだけ知らないかを表してるな。)
ジョーイの質問は、「俺ってベッドですごいじゃん!」と自分で思ったりするだろ、とチャンドラーに同意を求めている、そういう感覚お前も知ってるだろ?という感じです。
チャンドラーは、自分はモテなくて、ベッドでのレベルも最低レベルだと自覚しているため(笑)、そんな風に同意を求めるジョーイは、俺のこと全然わかってないな、と言いたいようです。
レイチェルがおしゃれなスカートをはいています。
モニカ: Hey, great skirts! Birthday present? From who? (ねぇ、素敵なスカートね。誕生日プレゼント? 誰から?)
レイチェル: From you! I exchanged the blouse you got me. (モニカからよ。あなたがくれたブラウスを交換したの。)
アメリカではプレゼントを交換する機会が多いです。
よって、自分の気に入らないものを貰ってしまう機会も多いです(笑)。
しかし、さすが合理主義のアメリカ、便利なシステム "gift receipt" があります。
gift receipt とは、「贈り物を渡す相手用のレシート」のことで、このレシートには商品の値段は書いてありません。
プレゼントに同封されたギフトレシートを持ってお店に行くと、他の商品に交換してもらえるのです。
レイチェルもそうやって、モニカのプレゼントを、好みのスカートに交換してもらったわけ。
レイチェルはこういうことをしょっちゅうやっているようですが、それがレイチェルらしいとも言えますし・・・。
でも、アメリカではそれが特にわがままだというわけでもないようですね。
フレンズ1-19その1 にも出てきた gift registry system (ギフト登録制度)もそうですが、お互いが割り切れば、こういう方法が一番幸せなのかもしれません。
ロスと付き合うことにためらうレイチェル。
レイチェル: Because I feel like I wouldn't just be going out with him. I would be going out with all of you. There'd be all this pressure and... (だって、ただ彼とデートするって感じじゃないもの。友達みんなとデートしてるような感じになるわ。こんな全部のプレッシャーがかかったら・・・)
モニカ: No pressure, no pressure! (プレッシャーなんてないわ、プレッシャーなんて!)
このレイチェルの発言は的を得ていますね。
いつも一緒に仲良くしてるうちの二人が付き合うとなると、他のメンバーもその成り行きを固唾を呑んで見守ってしまうもの。
一挙手一投足を見られている感じで、確かに落ち着かないでしょうね。
(Rachからのお願い)
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見終わった感想ですが。
1.皆仲良すぎ!:仲間の交際相手をはじめ私生活に干渉しまくりじゃん!友人の別れた妻の出産に全員立ち会うなんてありえるか普通?基本的に米国人は個人主義だと思ってたので超意外。1-3でモニカの彼氏が「君のあの友人達には耐えられないよ」と言ってたのも道理(笑)。まあタイトルがタイトルですから。
2.思ったより下ネタが多い:米国は放送コードが日本より厳しいと思ってましたが台詞には制限無いのですかね?「SE○」なんて日本でもなかなか普段口にするのがはばかれる単語ですが、結構普通に出てきますね。でも私下ネタ結構好き(笑)。
あとアニメ特撮オタクの自分としては1-1でいきなりロスの部屋に「マッハGOGOGO」のポスターが張ってあったりパワーレンジャーネタがあったりしたのが嬉しいところ。この先も出てほしいところです。まだまだ先は長いが頑張るぞー!
コメントありがとうございます。
ご依頼があった通り、同じ内容の投稿は削除させていただきました。このブログはコメント投稿後に、内容がすぐに反映しない場合があるので、二重投稿になってしまったのかもしれません。お手数をおかけして申し訳ありませんでした。
シーズン1を終えられたのですね。メモった単語を忘れていたりするとショックだったりするものですが^^ 何度も何度も出てくる単語やフレーズは回を重ねるごとに記憶に残って行きますので、これからも楽しみながら先に進んでいただければと思います。
また、見終えた感想を書いていただきありがとうございます。
確かにみんな仲いいですよね。ルームシェアという環境もそれを後押しするのでしょうね。Friends というタイトルの作品だから、そういう設定になるとは言え、喧嘩したり仲直りしたりのひと騒動がいつも微笑ましいなと思います。
下ネタは確かに多いですね。s*x という単語はしょっちゅう出てくるので、私も最初はびっくりしましたが、f*ck ほどの卑語は使われないし、セリフとしてはかなりエッチな話をしていても、画面上でエッチなシーンはあまり見せない、というところが、フレンズの特徴なのかな、という気がします。そういう「エッチ系のジョーク」を英語で聞いてわかったりできると、俄然見るのが楽しくなってきますよね^^
「マッハGoGoGo」は、アメリカでも Speed Racer というタイトルで放映されて人気があったらしく、別のシーズンでもセリフにネタとして登場したりします。1-22 でパワーレンジャーの話が出てきたのは、日本人としては嬉しくなっちゃいますよね。
これからも頑張って下さい。私も頑張ります!
シーズン1終了目前まであともう少しです。
さて、1つこの場面の表現で気になった事があり、コメントさせて頂きました。
レイチェルがモニカのプレゼントを気に入らなかったので、スカートに買えたことを話した直後のモニカの"it's the thought." です。
私は、字幕で確認して調べる前は、"it's the thought."を「そうだと思った。」(= I thought so.) という意味に解釈していました。これは、レイチェルがプレゼントを交換
したことについて、「だと思った。」というように、モニカが負け惜しみ的に言っているという解釈からです。
ただ、it's the thought. を調べてみると、it's the thought that counts. という表現も出てきます。その場合は、「そこまで考えてくれてありがとう。」という意味でit's the thought that counts. のthat counts.が省略されたとも解釈できます。(まあその場合も皮肉で言っているという解釈になりますが。)
ここで通常は日本語字幕、セリフを確認するのですが、今回字幕は「頭いいわね」、セリフは「知恵が働くこと」と上記両者とは違う訳になっておりました。
この場面のit's the thought. について、私の I thought so. という解釈は成り立つでしょうか?
Rachさんのご意見お聞かせ頂ければと思います。どうぞ宜しくお願いします。
こんにちは。コメントありがとうございます。
それでは早速ご質問の it's the thought について。
まず「そうだと思った」のような I thought so. のニュアンスだと、I knew it! 「わかってた、やっぱりね」とか、That's what I thought. 「それが私が思ったこと → そんなことだろうと思った」みたいな表現もあり得るでしょうか。そういうニュアンスであれば「私は思った」という意味の「動詞の過去形」thought を使うことになりそうな気がします。
今回のセリフのような the thought という「名詞」だと「考え、思い」という意味となり、「思った」という過去のニュアンスは出ない気が私にはするわけですね。
それから、DVDの日本語訳の「頭いいわね」「知恵が働くこと」というのは、「それっていい考えね」というのを皮肉っぽく言った感じですから、英語で言うと、That's a thought. のニュアンスに近いように思います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
that's a thought : used to say that someone has made a good suggestion
つまり「ある人が良い提案をしたことを言うために使われる」。
誰かの発言を受けて「それって(ある一つの)考えだね」と言った感じになりますが、特に good という形容詞を付けなくても、このフレーズは慣用的に「それっていい考えだね」というニュアンスになるということですね。
そして、今回の it's the thought は見た目はその that's a thought に似ていますが、私はこの二つは別物であると思います。つまり、今回のモニカのセリフは、that's a thought のニュアンスではないと私は思う、ということです。
ここで登場するのが、Chokoboさんが挙げて下さった、it's the thought that counts というフレーズ。
プレゼントをもらった時に「その気持ちだけで嬉しいです」というニュアンスで使う言葉で、LAAD では以下のように出ています。
it's the thought that counts : used to say that the size or value of a present is unimportant, because it is the action of giving that shows that you care about someone
つまり、「(プレゼントを)あげるという行為が、誰かのことを気にかけている(大事に思っている)ということを示すので、プレゼントのサイズや価値は重要ではない、ということを言うために使われる」。
この count は「重要である、価値がある」という自動詞ですよね。thought 「考え、思い」が大切、ということで、It is と that を取り除いた形 The thought counts. が SV の文として成立しますので、これは It is 〜 that ... の強調構文になります。
上のロングマンの語義で目を引くのは「プレゼント」の話をしていること。今回のセリフもまさにプレゼントのシーンですよね。
ですから Chokoboさんの解釈通りで、私も
it's the thought that counts の that counts が省略された形
だと思います。
決まり文句なので、途中まで言えば後半は自動的にわかる、というところでしょう。
そしてその意味はやはり「皮肉」ですよね。そしてモニカが言いたかった皮肉は「えぇ、だって大切なのは(商品の内容じゃなくて)気持ちだものね」ということだったような気がします。
「プレゼントがブラウスだとかスカートだとかは大した問題じゃなくて、大切なのはプレゼントをあげようと思う気持ちよね」ということをモニカ自身が口にすることで、「まぁ大切なのは気持ちだからね。あなたが商品を気に入らなくても、例えそれを交換したとしても、それは大した問題じゃないってことよね」と言ってみせた皮肉だったのだろうと思います。
ですから、このやりとりを訳すと以下のようになるでしょうか。
モニカ: Hey, great skirts! Birthday present? (まぁ、素敵なスカート! 誕生日プレゼント?)
レイチェル: Yeah. (ええ。)
モニカ: Oh, from who? (まぁ、誰から?)
レイチェル: From you! I exchanged the blouse you got me. (あなたからよ! あなたがくれたブラウスを交換したの。)
モニカ: Well, it's the thought. (まぁ、大切なのは気持ちだからね。)
「贈り物で大切なのは、相手にあげようという気持ち」→「どんな商品かは問題ではない」という決まり文句を使って、「モニカがあげた商品を何のためらいもなく交換し、さらには交換したことを何の罪悪感もなさそうにモニカに言った」レイチェルへの皮肉にした、ということになるでしょう。
まさにレイチェルは「モニカの気持ち」だけありがたく受け取って、好きな商品に交換したスカートを「モニカからのプレゼントよ」と言っているわけですね。モニカは内心「いくら気持ちが大事だからって、プレゼントを交換したことを本人の前でいけしゃあしゃあと言うのってどうよ!」という気持ちで、「まあ大切なのは気持ちだしね」と最大の皮肉を言ったことになりますから、そう考えると、この it's the thought はなかなか奥が深いですね(^^)
記事を書いた当時は交換の部分のみに目が行って、この it's the thought に注目するのを忘れていました。ご質問いただけたおかげで、このやりとりの真の面白さが解明された気がします。
興味深いご質問のおかげで、この記事を補完することができました。
ありがとうございました!(^^)
そうですね、この場面では It's the thought (that counts). の略と考えるのが妥当のようですね。
元々はこのイディオムを知らなかったので、 It's the thought (that I though). 「それが私が考えたことなのよ」=知ってたけどね。というモニカの負け惜しみなのかな、(まさにRachさんが書いて下さった That's what I thought.に該当)と思ってました。
でもこうして質問することで、より記憶に残って、自分の知識として残っていくんでしょうね!
私の勉強もいよいよシーズン2に突入しました。約5ヶ月でシーズン1を見終わったので、このペースだとあと4年?はフレンズ学習法をたっぷり楽しめそうです(笑)
シーズン1はKEI Kobayashi さんの米TV番組「FRIENDS」で英語を学ぼう!(サブカルネタの説明が豊富でっても役立ってました!)とRachさんのブログの2本柱で行っていたのですが、シーズン2からはRachさんにお世話になりそうです…(笑)
これからも宜しくお願い致します。
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
「そんなことだろうと思った」や「それっていい考えね」だと、レイチェルが交換したということに対してのツッコミのセリフになりますが、「大切なのは気持ちだからね」だと考えるとモニカの辛辣な逆襲のセリフになって、余計に面白い気がしますよね。
私もこうしてご質問いただけたことで、このフレーズをじっくり調べることができましたし、プレゼントのシーンに出てきたことも含め、これからこのフレーズは忘れずに済みそうです。
いよいよシーズン2 に突入されたとのこと、おめでとうございます。拙ブログのシーズン2 の解説は、最初はまだ記事数が少ないですが、途中から記事数も増えてきますので、どうかこれからも楽しみながら続けて下さいね。
シーズン1 は、ブログ開始当初の2005年に書いていたもので、今見ても本当に記事がスッカスカ!(笑)ですが、今書いているシーズン1改では、サブカルネタを含め、もっと詳しく解説できるよう頑張りますね!
こちらこそこれからも宜しくお願い致します(^^)