2005年10月29日

フレンズ1-5その6 ご質問

melocoton さんのブログ 子育て主婦のやりなおし英語 の記事 『フレンズ』1−5 疑問点 でフレンズに関する疑問点をいくつか挙げられています。
今回は、私に質問してこられたわけではないんですが、私の1−5の解説で抜けていた部分でもあるので、質問を元に投稿記事を書いてみたいと思います。
余計なおせっかいなら、ごめんなさいね、melocoton さん。
ネタに使っちゃったことも、ごめんなさい。

質問その1
ロスはコインランドリーに行く予定。
ロス: Well, Monica's not coming, it's just gonna be me and Rachel. (モニカが来れなくなった。だから僕とレイチェルだけになるね。)
チャンドラー: Oh. Well, hold on camper, are you sure you've thought this thing through? (あぁ、ちょっと待てよ、camper。お前は、このことについてちゃんと考えたって言えるか?)
ロス: It's laundry. The thinking through is minimal. (洗濯だよ。考えることなんてごくわずかだよ。)
チャンドラー: It's just you and Rachel, just the two of you? This is a date. You're going on a date. (お前とレイチェルだけ、お前ら二人だけだってことは? これはデートだ。お前はデートに行こうとしてるんだよ。)
チャンドラーがロスに camper と呼びかけているのは何故か? キャンプしに行くわけでもないのに? という疑問です。

これは、そのまま、前にもご紹介した、カツキさんのホームページ『”F・R・I・E・N・D・S” in Japan』(今はサイトが見当たりません)の Vocabulary List より、そのまま引用させていただきます。(いつもごめんなさい。)
camper: buddy, dude などと同じふざけた呼び方。たいてい、相手が若いことを意味する。#「兄ちゃん」ってカンジでしょうか。(引用終わり)
私も辞書などで調べたけど、camper の意味はわかりませんでした。
どうして、このカツキさんは、そういうことをご存知なんだろう・・・?

質問その2は飛ばして、先にその3に行きます。
質問その3
ボブとアンジェラは恋人同士なのですが、ジョーイはモニカに、「二人は兄妹だ」と説明していました。でも、その二人がベタベタするので・・・。
モニカ: Oh my god. (あらやだ。)
ジョーイ: What? (何?)
モニカ: Hello! Were we at the same table? It's like... cocktails in Appalachia. (もしもし! 何って、私たち一緒のテーブルにいたでしょ? まるで、アパラチア地方のカクテルパーティーみたいだわ!)
ジョーイ: Come on, they're close. (おいおい、あいつらは親しいんだよ。)
モニカ: Close? She's got her tongue in his ear. (親しい? 彼女は彼の耳に舌を入れてたのよ。)
cocktails in Appalachia って何? 近親相姦を隠喩してるのかしら???、という疑問でした。

cocktail は「カクテル」、混合酒のことですよね。これを cocktails と複数形にすると、cocktail party (カクテルパーティー)という意味になります。
Appalachia は「アパラチア地方」。
the Appalachian Mountains は「アパラチア山脈(北米東海岸沿いにカナダからアメリカにまたがる山脈)」のこと。
カクテルパーティーは、お酒が入り酔っぱらって、クレイジーなことになっている、という感じでしょうが、アパラチアって?
私もここで「?」となったのですが、またもや、『”F・R・I・E・N・D・S” in Japan』のお助けを借りることにします。
Appalachia アパラチア: アメリカの山岳地域。不景気な、貧しい地域の典型として戯画化されることが多い。このような地域は近親相姦のジョークのネタにされやすい。(引用終わり)
やはり、 melocoton さんの予想通り、近親相姦をイメージした言葉でしたね。
やっぱり、カツキさんにホームページ復活していただきたいなぁ。ねぇ、 melocoton さん!

ということで、2つも受け売りを書いてしまいましたね。
受け売りだけなら、私も自分の記事にするのは気がひけたのですが、次の質問を調べていると、いろいろ面白い話がわかったので、記事にすることにしたんです。
でも、質問その2の明確な答えが出たわけではありませんので、あまり期待せずにお読み下さい(笑)。

先ほど飛ばした、質問その2
コインランドリーでおばさんに絡まれるレイチェル。使おうとしていた洗濯機を横取りされて言い返せないレイチェルを、ロスが助けます。
おばさん: Hey, hey, hey, her stuff wasn't in it. (おいおいおい、彼女の洗濯物は洗濯機の中に入ってなかったよ。)
ロス: Hey, hey, hey, that's not the rule and you know it. (おいおいおい、そんな決まりはないし、あんたもそのことを知ってるんだろ?)
ついにおばさんは自分の洗濯物を取り出して、立ち去ります。周りで喧嘩を見ていた人たちに、
ロス: All right, show's over. Nothing to see here. Ok, let's do laundry. (はいはい、ショーは終わりだよ。もう見るものはないよ。[レイチェルに]よし、洗濯を始めよう。)
レイチェル: That was amazing. I can't even send back soup. (さっきのはすごかったわ。私は send back soup することさえできないのに。)
send back soupってどういう意味? 文脈からして、「私だったら追い返せないわ」みたいな流れかと思うんだけど、との質問です。

このフレーズは、カツキさんのホームページにもありませんでした。
辞書で調べてもわからなかったので、こういう場合は、私は便利なインターネットを使います。
もちろん、インターネット上の情報は、すべてが正しいというわけはないのですが、ヒントを探すには最適のアイテムですね。
今回は、私がインターネットでどう探したか、ということを説明してみたいと思います。

まずは、send back soup で検索をかけます。
私はもっぱら Google で検索する(ぐぐる)のですが、普通に send back soup と検索ボックスに入力して検索すると、send や back や soup がばらばらになって文章に入ってるサイトが検索順位の上に来たりしますよね。
Google は、「より多くのサイトからリンクされているサイト」=「重要なサイト、人気サイト」という認識から、リンクがたくさんされているサイト順に表示する性質があるからです。
この語順のままの言葉を調べたい時は、言葉の両側を引用符 " " で挟んで検索すると、そのままの語順に書いてあるサイトがヒットします。
ですから、今回は "send back soup" と引用符をつけて調べてみました。
この引用符 " " で挟む方法は、「フレーズ検索」と言います。
くわしくは、Google の詳しい検索方法 を見て下さい。
フレーズ検索をすでに知っている方には不要な説明でしたが、知らない方は、ぜひこれからこの方法を使ってみて下さいね。

"send back soup" でフレーズ検索すると、
"The sea was angry that day, my friends. Like an old man trying to send back soup in a deli." - George Costanza
という文章がいくつもヒットしました。
いくつもヒットするということは、このフレーズが個人の日記などではなく、何か有名なフレーズだと言うことですよね。
どうやら、George Costanza という人の言った言葉らしい、と思ったので、今度は George Costanza を検索すると、Wikipedia 英語版の記事 を見つけました。

ちなみに、この Wikipedia の日本語版(ウィキペディア) を私はよく使います。
これは、一般の人が記事を投稿したり編集したりして説明を作っていく、というフリー百科事典です。
一般の人が投稿しているから間違いが多いかと思いきや、間違いは他の誰かが発見してくれるので、だんだん記事の内容が洗練され精巧な事典になってくる、というものです。
私は知らない芸能人の名前などを調べる時によく使いますね。
芸名の由来とか、これまでの経歴とか出演していた番組とかいろんな情報がわかって面白いですよ。
退屈な時は、これを読んでるとあっと言う間に時間が過ぎてしまいます。
ウィキペディアは、いろんな方々の知恵の結晶だと言えます。
だから引用するのは気がひけるので、引用したことはないですが、ちょっとした疑問を解決するのには便利なサイトですよ。

話はそれましたが、この英語版 Wikipedia で、ジョージ・コスタンザという人は、アメリカの有名なシットコム、Seinfeld (邦題は「となりのサインフェルド」)の登場人物だということがわかったのです。
私はこのシットコムのタイトルは知っていますが、話の内容も登場人物についても全く知りませんので、これだけではこれ以上のことはわかりません。
この時点で考えられることは、このジョージのセリフは、「その海は、あの日怒っていたんだよ、デリカテッセンでスープを返品しようとしている老人みたいにね。」 という感じでしょうか?
deli とは delicatessen 「デリカテッセン、食卓に出せる料理済みの肉・サラダなどの調製食品の店」ということですね。
send back は「送り返す、返上する」ですから、「返品する」でも可能かと。
デリでスープを返品する、とはどういうことになるんでしょうね?
スープのように液体のものは普通は返品は出来ないですよね。
個別にパックしてあるハムとかなら出来そうですが。
だから、「そんな無茶なことを言うほど、激しく怒っている」という意味か、「見当違いのことで怒っている」という意味かのどちらかかと。
この場合は、海の怒りを例えたものですから、「激しく怒っている、荒れ狂っている」という感じかな?

それでさらに、サインフェルドとスープの関係を調べていると、サインフェルドのエピソードに「スープナチ」(タイトルかどうかは知らない)というのがあるのを見つけました。
それはやたらと客への注文がうるさいというテイクアウトのスープ店の話で、実際にそのスープ店は存在するとのこと。
「スープナチ」というのはもちろんあだ名で(笑)、本当の名前は Soup Kitchen International というそうです。

そのスープ店のことを書いたサイトを見つけましたので、くわしくはそちらをご覧下さい。
「USAのんびり亭」日記 USA発・アート、エンタテイメント&ちょっぴり地域情報 「スープ・ナチス!?スープ・インターナショナル・キッチン」
デリ・ピザ・"To go" [ Soup Kitchen International ]

このエピソード、このスープ店、ともに有名だそうですから、やはりこの send back soup in a deli はその辺と関係があるんじゃないかなぁと思うのですが、サインフェルドに詳しくないので、これ以上はちょっとわかりません。
というか、サインフェルドに詳しい人に説明してもらった方が早いですね。
有名なシットコムだし、DVDも出ているようだし、どなたか教えて下さい。
本当に、ジョージがそういうセリフを言っていたのか、それはどういう意味で使われていたのか、そこから、このレイチェルの send back soup につながる可能性があるのか、などなど・・・。
これだけ書いておいて、レイチェルのセリフがサインフェルドと全然関係なかったら、ぶっ飛びますけどね・・・。(まぁ、たまにはそういう無駄骨もいいだろう。)

ということで、
"I can't even send back soup." 「私ならスープの返品すらできないわ。」
の解釈は、「怒ることもできないわ。」か、「文句を言うことも出来ないわ。」か、そんな感じかと思いました。
うーん、長いわりには、最後の決め手に欠けますな・・・。すみません。
そういう感じで、いつも調べ物をしているという話でした。(←それだけ?)

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posted by Rach at 17:24| Comment(15) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、Rachさん

melocotonさんのブログからこちらを知ってきてみました。

RachさんのDVD活用英語勉強法を読んで、そのように(映画ですが)、見てみました。なんだかすごく効果があるような気がして、興奮してます(笑)。勉強法を紹介してくださって、ありがとうございました。
ひとことお礼がいいたくてコメント残します。

継続して学習するように、頑張りたいと思います。
みなさん努力してるのを拝見すると、とても勇気がでます。

また、来まーす
Posted by agathe at 2005年10月29日 19:40
Rachさんありがとうございます!
実は解答依頼を出したいと思いつつ、毎回お願いするのも嫌われそうだし・・・と思うとできなくて、ひっそりと自分のブログで疑問点を挙げておいて、Rachさんが見つけてくれて、答えてくれる気になってくれるといいなぁ〜、と、他力本願に考えておりました。
前回同様、ここまで詳しい説明を、しかも即答していただき、ほんとに頭が下がります。

調べ方ですが、私も"send back soup"でぐぐってジョージ・コスタンザの言葉がヒットしたのですが、そこからジョージ・コスタンザを調べていくという発想ができず、Seinfeldに辿りつけませんでした。「あーなんか"... in deli"っていうのがやたらヒットするなぁ、でも関係ないよね」で終わらせていたわけです。Wikiも、せっかく存在は知っていても、うまく使えていないようです。
調べ方がホントに下手くそですね。調査力の向上をはかります。

Posted by melocoton at 2005年10月30日 07:47
アパラチアのカクテルは、私も疑問に思っていました。
で、
その時、私の思ったことは・・・
「ドラえもんのポケット」のようなもの。
(日本人でドラえもんを知らない人はいないでしょ?)
そのようなもので、
そういう名前の「有名な(みなが知っている)」
テレビ番組かなにかがあるのかなぁ〜
(で、それは近親相姦っぽい「ベタベタ」物。)
と、解釈しました。

言い回しは、世相というか文化、背景を知らないとピンと来ない部分ってありますよね。
Posted by けんとん at 2005年10月30日 14:59
agatheさんへ
初めまして! そしてコメントありがとうございます。
私のDVD学習法は、私にはそれなりの効果があり、また楽しい学習法でした。agatheさんにも気に入っていただけると、嬉しいなぁ。
agatheさんのブログも拝見しました。フランス語ですか、すごいです。私はメニューも読めません(笑)。旅行でフランスに行った時に、タクシーの運転手さんに英語で話しかけたら全然通じないで、逆に怒られてしまいました。今度フランスへ行く時は、少しだけでもしゃべれるようになっとこうとその時、心に誓いましたね(笑)。
フランス語のことなど、またいろいろ教えて下さいね。
Posted by Rach at 2005年10月30日 16:31
melocotonさんへ
今回は受け売りが多かった上、soupの件も迷宮入り(笑)みたいなままだったので、お礼を言われると申し訳ないです。
F.D.J.さんもよくネット検索で調べる、とおっしゃってましたよね。今回はsoupについての結論よりも、私がどうやってネット検索をしてるかを説明してみたかったんです。melocotonさんもフレーズ検索を使われたようなので、あのあたりの説明は余計でしたね(笑)。
ジョージ・コスタンザが出てサインフェルドにつながった時点で、サインフェルドのことばかり調べることになってしまいました。でも何だか私は、方向違いの検索に力を注いでしまったような気がします・・・。
でも、結局サインフェルドは関係ないことになったとしても、今回は、「スープナチ」とあだ名されるような有名なスープ店がある、ということを知れただけでも収穫はありました。また、何かの機会にこの知識が役立つかも知れませんしね。(←自分を慰めるためではなく、本当にそう思っています。知識は意外なところで役に立ったりするんですよね。)
Posted by Rach at 2005年10月30日 16:57
けんとんさんへ
私はわからないことはスルーしてしまうタイプです。「アメリカに住んだことがないから、わかるわけないや。」とあきらめるのがかなり早いです(笑)。
最近は、このブログのおかげで、できる限り調べるようになりましたが、わからないことは、アメリカの「ドラマ」「CM」などの有名なセリフやフレーズから来たものだろう、とあっさり片付けてしまうことが多いです。(ブログでは、わからないことはこっそり飛ばしているので、その辺が明るみに出ないだけ(笑)。)
でも、本当にみんなが知りたいのはそこなんですよ! 背景を教えてほしいんですよね。私がわからないなりに、いろいろ調べて発表して、他の人が「それはこうじゃないの?」と教えてくれる、そういうブログが理想です。最近、アドバイスをくださる方が増えてきて、嬉しい限りですね。
Posted by Rach at 2005年10月30日 17:08
Rachさん、こんばんは!

Rachさん流DVD学習法、すごく気に入りました。今「ターミナル」という映画をみているところです。chapterで区切ってみてます。
何度も繰り返すのが少し辛いですが、やはり繰り返して理解して脳に定着させることが大事なんだと思って頑張って見てます。

フランス語はひとにフランス語を学習していたというのが恥ずかしいくらいのレベルです。ほんと、日常会話も不自由してます。
でも、ちょっと理由があって、頑張って勉強しようと決めたので継続できるように努力したいと思います。と、いいながらおもしろそうなDVD英語学習法に走ってしまった意思の弱い私です・・・
だって英語の方がやっぱりなじみやすいんですー

でも頑張りマース。また来ますね!
Posted by agathe at 2005年10月31日 00:39
agatheさんへ
「すごく気に入って」いただいたとのこと、ありがとうございます。
映画のチャプターは短いですよね。でもあれくらいの長さの方が、繰り返して見てニュアンスを掴むのに最適かと思っています。(フレンズのDVDにはチャプターがないんですよね。せめて前半後半くらい分けて欲しいんですが(笑)。)
2ヶ国語(特に欧米の言葉)を同時に学ぶのは効果的な気がするんですが、怖くて手が出せません。なじみのある英語が簡単に思えてくる、という話も聞きますしねぇ(笑)。
Posted by Rach at 2005年10月31日 17:21
はじめまして。半端な英語をモノにしようとやり出してまだ一月の者です。
で、send back soup ですが、いろいろ調べて考えたあげく、こういうことではないかと思います。
"send back soup"だけでなくて、
"The sea was angry that day, my friends. Like an old man trying to send back soup in a deli."
全部で、面白い比喩だと。
”その日海は怒り狂ってたんだ、な友よ。つまりたとえて言えばだな、手許のおぼつかない年寄りがだな、いつも混んでるデリの店で、戻そうとしてるスープがふるえて波打ちこぼれそうになってるようなカンジにな。”
だから、デリの店を知らなくても、知ってるとさらに面白いけど、このたとえの情景が可笑しいんで好まれて使われてるんじゃないかな?
Posted by goblin7 at 2007年06月24日 09:05
でね、ここでのレイチェルの言ってるニュアンスは、その年寄りの様を連想させて、
「私なんか、”よたっちゃって”言い返せもしないわ」ってカンジだと思います。
ということで、Rachさんの追跡は正しい方向だったと思います。
Posted by goblin7 at 2007年06月24日 09:17
goblin7さんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
一緒に解釈を考えていただけて嬉しいです。

実は、このスープの話に関しては、この記事を書いたその日(2005/10/29)に、ある一人の読者の方が、わかりやすく説明したコメントを書いて下さいました。
ですが、その読者の方から後にコメント削除依頼がありましたので、残念ながらそのコメントは削除させていただきました。

ですから、その方からいただいた意見をそのまま再度掲載する、というわけにはいかないのですが、このままでは何とも中途半端になってしまいますので、その普遍的なイメージだけを下に説明させていただきます。

私は検索していてそのサインフェルドのセリフにぶつかったため、そのセリフのことを踏まえた上で、それに「かけている」セリフなのかな?と思ったのですが、そうではないようです。

"I can't even send back soup." というのは、"send back soup" という行為の持つ一般的なイメージを使って、自分の性格を言い表しているセリフ、のようです。「send back soup できないほど、私は…な性格だ。」みたいな感じでしょうか。

「スープを返す」というのは、客が注文したスープを、店側に返す・返品する、という意味のようです。
「たちの悪い人たち」(笑)が、特に問題もないのに、さも問題があるように言って、いったん注文したものを返品する、という行為は日本にもありますよね。また、問題がある場合は、交換、返金などを要求するのは当然なのでしょう。それでも、気の弱い人だと、あえて文句を言わずに黙ってお金を払う、ということもあるでしょう。
そういう意味で、「スープを返すことができるくらいの気の強さがない」と自分のことを言っているようです。

そのサインフェルドのセリフも、「怒っている」例えに、「スープを返品する」という表現を使っていますね。「怒って店に突き返している」わけで、怒るにはそれなりに怒る理由(商品の欠陥、不具合など)があって怒っている、ということです。

私は上の記事を書いた当時、「スープを返す」ことと「怒る」ことにどういう関係があるのかよくわからなかったのですが、その方のコメントを読んで、「商品に問題があるため返品する」という意味で使っているのだと、やっとわかったわけです。
その辺りのやり取りが、上のコメント欄で消えているため、send back soup の解釈について、goblin7さんにお時間を取らせることになってしまいましたね。本当に申し訳ありませんでした。
Posted by Rach at 2007年06月25日 12:38
happy camperという表現をアメリカ人は良く使います。いつも明るくて幸せそうな人、悪く言えばノーテンキな人を指します。それが短くなってcamperだけになる場合もあるようです。

I can't even send back soup. は「 私は(冷めた)スープを(レストランで文句を言って)返す事もできない」と言った感じではないでしょうか?アメリカ人は注文したスープが冷めていれば、文句を言う人が結構います。お嬢様のレイチェルはそれさえもできないと言っているのだと思います。

cocktails in Appalachiaはアパラチア山脈のある偏狭な地域が外界と隔離されていたため近親結婚を繰り返していた事に由来しています。カクテルは混ざり物、つまり近親結婚で同族の血が混ざるという事です。あので字幕では「兄と妹の異常な愛情」となっています。
Posted by ぴろろ at 2007年06月28日 03:43
ぴろろさんへ
コメントありがとうございます。
私は happy camper という言葉をあまり聞いたことがなかったのですが、確かに英辞郎にも載っていて、
"I am a happy camper." はよく使われる表現。
と書いてあります。

ロングマン現代英英辞典にも、
camper の項目5 に happy camper が挙げられていて、
happy camper: (spoken) someone who seems to be happy with their situation
「自分の状況を幸せに感じているように(幸せそうに)見える人」
とありますね。

スープについては、以前にコメントを下さった方は「異物が入っている」と文句を言う、という風に捉えておられましたが、「冷めている」というのも文句を言うのに相当する不具合なんでしょうね。日本人では冷めているくらいではなかなか文句は言わないでしょうが、アメリカでは結構重要な事柄なんですね?

アパラチアと言えば、そういう「隔離された」地域のイメージがあって、その「カクテル」という「混ぜる」を想像させる言葉がさらにその想像に追い討ちをかけている、というか、そのイメージを強調している、という感じでしょうか?
Posted by Rach at 2007年06月28日 12:18
以前友達とアメリカの田舎をドライブしていると、牛のウンチの匂いが。。アメリカ人の友達が Happy smell! と叫んで、意味の分からない私が聞くと、たっぷり牧草を食べた牛はハッピーだろ?と言いました。彼のオリジナルな表現かなと思いましたが、他のアメリカ人達はすぐに笑っていたので、理解していたのだと思います。思考回路が違うんでしょうかね。
Posted by ぴろろ at 2007年07月01日 02:05
ぴろろさんへ
この匂いは、「牛の幸せのおすそ分け」みたいな感じなんでしょうかねぇ? 確かに日本人にはない発想かもしれません。嫌なことも楽しいように解釈できたら、その方が幸せかもしれませんね。
Posted by Rach at 2007年07月02日 12:47
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