2005年11月03日

フレンズ2-1その3

チャンドラーは、ジョーイのなじみの仕立て屋に行くところ。
ジョーイ: When you see Frankie, tell him Joey Tribbiani says hello. He'll know what it means. (フランキー[仕立て屋の名前]に会ったら、ジョーイ・トリビアーニがよろしくって言ってたって伝えてくれ。彼にはその言葉の意味がわかると思うから。)
チャンドラー: You sure he'll crack that code? (彼にその暗号が解けると思うか?)
crack は「割る、砕く」という意味から、「(難問や暗号を)解く、解読する」という意味にもなります。
意味がわかるも何も、そのまんまなのに、「そんな難しい言葉、彼にわかるかなぁ」とイヤミで返す、チャンドラーらしいセリフです。
(2017.8.17 追記)
この部分のやりとりについて、コメント欄にてご意見を頂戴しました。
ジョーイが「よろしくと言っていると伝えてくれ」と言ったのは「自分の名前を出すことで友人であるチャンドラーは優遇してもらえるはず」と思ったからで、チャンドラーはジョーイにそれほどの影響力があるとは思っていないので「ジョーイがその言葉に込めた意図(暗号)をフランキーは解読できない」と表現することで、「フランキーに名前を出してよろしくと言ったところで何の効果もない」ということを言いたかったようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

フィービーはモニカを散髪中。
ですが、要望どおりになってないというモニカ。
フィービー: I know what I'm doing. (ちゃんとやってるわよ。)
I know what I'm doing. を直訳すると、「私は自分のやっていることを承知している。」つまり、「ちゃんとわかってやってるわ。何もおかしなところなんかないわ。」という意味になります。

テイラー(仕立て屋): How long do you want the cuffs? (パンツの裾の折り返しはどのくらいの長さがいいですか?)
チャンドラー: At least as long as I have the pants. (少なくとも、パンツの形は維持する程度の長さにしてくれ。)
テイラー: ...I just got that. (・・・今やっとわかりました。)
cuff は「袖口、パンツの裾の折り返し」という意味です。
カフスボタンとかは日本語になっていますよね。
チャンドラーの答えは、「折り返しを無茶苦茶長くして、半ズボンみたいにするのは困るけど。」という意味のようです。
テイラーはチャンドラーのことをよく知らないので、一瞬では意味がわからず、しばらくしてから、なるほどー、とギャグの意味を飲み込めたようですね。
でも、あの年齢で、チャンドラーのギャグについていってるのはすごいかも。
(2005.12.9 追記)
ここでのチャンドラーの答えのセリフ、"At least as long as I have the pants." の意味は、「少なくとも、パンツの形は維持する程度の長さにしてくれ。」ではなく、「少なくとも俺がこのパンツ(ズボン)を所有している間は。」という意味になるようです。
上の日本語訳を訂正したいと思います。

(下のコメント欄とかなりダブりますが、くわしく説明します。)
テイラーは、日本語訳に書いたような意味で当然尋ねているわけで、例えば、I want the cuffs (to be) this long. 「折り返しはこれくらいの長さがいいな。」という返事を期待してたんでしょう。
「want+目的語+(to be)補語」で「(・・・[目的語]が)〜であることを(主語は)望む」という構文ですね。
それをチャンドラーは、「how long (どのくらいの期間) want ([裾の折り返しを]欲する、必要とする)か?」と尋ねたと解釈し(もちろん冗談で)、
「少なくとも、俺がそのパンツを持っている間は(パンツを捨てるまでは)、その折り返しは必要だね、折り返しはパンツに付いたままでいて欲しいね。」とギャグで答えた、という感じでしょうか?
私は long =折り返しの長さ、だと思い込んでいたので、原形をとどめないほど折り返すなよ、というギャグだとばかり思ってたんですが、そもそも pants は半ズボンでも pants なんだから、折り返しを長くして短パンになっても pants であることに変わりないはず。
だから、ここはダブルミーニングでもないようで、私が最初に書いた解釈は間違いということになりそうです。

あやふやな感じを出して訳すとすると、「折り返しはどのくらい必要ですか?」「少なくとも、このパンツを持ってる間は必要だね。」という感じかと。
なお、この件につきましては、friends freak さんからいただいたコメントを参考にしています。ありがとうございました。
また、他にご意見のある方は、コメント下さいね。(追記はここまで)

モニカは一人で部屋に閉じこもっています。
レイチェル: How is she? (彼女の具合はどう?)
フィービー: It's too soon to tell. She's resting, which is a good sign. (まだわからないわ。彼女は眠ってるけど、これは良い兆候よ。)
ロス: How's the hair? (髪の毛はどう?)
フィービー: I'm not gonna lie to you. It doesn't look good. (あなたに嘘はつかないわ。髪は良い状態とは言えないの。)
瀕死の重病人に関する会話のようですが、フィービーがモニカのリクエストを勘違いして、変な髪型にしてしまったのです。
リクエストはデミ・ムーアだったのですが、フィービーが参考にしたのはダドリー・ムーアの髪型でした。(←それって、男だよ!)
モニカの落ち込みは、かなりのようですね。
髪は女の命、とも言いますし・・・って、リン・ミンメイかっ。
「命と髪の毛、どっちが大事なの?」 「うーん・・・髪の毛!」 (←わかる人にだけわかっていただければ結構です・・・)

落ち込むレイチェルをなぐさめるジョーイ。
レイチェル: Joey, when I saw him get off that plane with her, I really thought I just hit rock bottom. (ジョーイ、ロスが彼女と一緒に飛行機を降りてきた時、どん底に落ちた気分だったわ。)
hit rock bottom は「海底に達する」から「落ちるところまで落ちる、どん底の状態になる」という意味になります。

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posted by Rach at 13:59| Comment(16) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

今日、「フレンズ」ファーストシーズンDVDセットvol.2をamazonで注文しました。

フレンズDVDによる学習を始めたいと思います。
どうして、vol.1から買わなかったかというと、1stシーズンの初めの方はレンタルで結構見ているので、自分にとってネタバレ状態なのです。

ネタバレのない状態で、どれだけ英語だけで理解できるか、試してみたいと思います。そしてRachさんの5段階学習法で消化していきたいと思います。そしてRachさんの解説記事が役立つこと間違いなし!

DVDが届くのを楽しみにしたいと思います。
Posted by tkshmy at 2005年11月03日 23:08
フレンズ学習を始められるのですね。確かにネタバレ状態で見る方が、「英語のセリフだけで内容がわかった!」という感動が大きいです。私の解説記事が少しでもお役に立てると良いなー、と思っています。
tkshmyさんは、フルハウスの英語版DVDで楽しめていらっしゃるのですから、フレンズも英語だけでほとんど理解できてしまうのではないでしょうか。フルハウスとフレンズ、どちらの英語がわかりやすいか、など、また教えて下さいね。(やっぱり、見慣れている方のドラマがわかりやすいでしょうねぇ。)
Posted by Rach at 2005年11月05日 09:15
たのしく、有意義に読ませていただいております。 

ところで、
上記の”At least as long as I have the pants.”ですが、ひょっとすると ”私がズボンを所有しているあいだは(捨てるまでは)”ってギャグではないでしょうか? 
Posted by friends freak at 2005年12月05日 20:56
friends freak さんへ
ご指摘ありがとうございます。
言われて初めて気付きました。そうですよね、チャンドラーはそういう意味で返したような気がしてきました。
テイラーは、日本語訳に書いたような意味で当然尋ねているわけで、例えば、I want the cuffs (to be) this long. 「折り返しはこれくらいの長さがいいな。」という返事を期待してたんでしょう。
「want+目的語+(to be)補語」で「(・・・[目的語]が)〜であることを(主語は)望む」という構文ですね。
それをチャンドラーは、「how long (どのくらいの期間) want (欲する、必要とする)か?」と尋ねたと解釈し(もちろん冗談で)、
「少なくとも、俺がそのパンツを持っている間は(パンツを捨てるまでは)、その折り返しは必要だね、折り返しはパンツに付いたままでいて欲しいね。」とギャグで答えた、という感じでしょうか?
私は long =折り返しの長さ、だと思い込んでいたので、原形をとどめないほど折り返すなよ、というギャグだとばかり思ってたんですが、そもそも pants は半ズボンでも pants なんだから、折り返しを長くして短パンになっても pants であることに変わりないはず。
だから、ここはダブルミーニングでもないようで、私の解釈は間違いということになりそうです。
friends freak さんのご指摘が正しいと私は思います。
あやふやな感じを出して訳すとすると、「折り返しはどのくらい必要ですか?」「少なくとも、このパンツを持ってる間は必要だね。」という感じ?
本文中に追記の必要ありそうですね。「私もそうだと思う」など他の方のご意見もお待ちしています。意見が出揃ったところで、本文中に追記して、皆さんにお知らせしたいと思います。
Posted by Rach at 2005年12月06日 14:42
昔の記事へのコメントで、かつRachさんの中では解決済みの問題なのにどうもすいません。
チャンドラーのせりふ
”At least as long as I have the pants.”についての私の考えを書かせてください。
もともと英語の"pants"(イギリス英語では”trousers")はスラックスなどの長いズボンのことを表し、「短パン」を表す言葉は一般的に"shorts"だと私の中では認識しています。
ということで、チャンドラーは、このセリフの中に
「少なくとも、パンツの形は維持する程度の長さにしてくれ。(ショーツ(短パン)にはならない程度に)」
という意味と
「少なくとも、このパンツを持ってる間は必要だね。」
という二つの意味を同時に含ませて、ジョークにしているのだと思いました。仕立て屋のおじさんはこの高度な(?)ダブルミーニングを理解するのに少し時間がかかり、しばらくしてから
"I just got that"
と返事をしているような・・・。
Posted by poko at 2008年11月07日 15:23
pokoさんへ
ご意見ありがとうございます。

上のコメント欄で私は、「そもそも pants は半ズボンでも pants なんだから、折り返しを長くして短パンになっても pants であることに変わりないはず。」と書いて、それで「少なくとも、パンツの形は維持する程度の長さにしてくれ。」という第一案を却下しましたが、そういう意味のジョークでもあるという可能性が残っていたんですね。

私も調べてみました。pants はイギリスでは短い下着も指すようですが、アメリカでは「長いズボン」を指すようですね。
ロングマン現代英英辞典でも、

pants [plural]:
1. (especially American English) a piece of clothing that covers you from your waist to your feet and has a separate part for each leg
British Equivalent: trousers
2. (British English) a piece of underwear that covers the area between your waist and the top of your legs
American Equivalent: underpants
(see also knickers, briefs, boxer shorts)

と出ています。つまり、1. の「特にアメリカ英語」では、waist から feet までをカバーするものを指し、2. の「イギリス英語」では、waist と the top of your legs の間をカバーする下着を指す、とあります。
その語義でいくと、確かに短パンほどの長さになってしまうと、それはもはや pants ではなく、shorts と表現される、ということになるでしょうね。

ということになると、私が一番最初に考えた「パンツ(ズボン)の形は維持する長さで」という「丈の長さ」と、「パンツを持ってる間は」という「期間の長さ」とのタブルミーニングのジョークだった、という可能性は大いにあります。
チャンドラーなら、それくらいのダブルミーニングは考えそうですよねぇ?

ただ、At least as long as I have the pants. を、「少なくとも、パンツの形は維持する程度の長さにしてくれ。」という意味に解釈することは可能なのか?がちょっとわからなくなってきました。

as long as は期間を表す「…の間は」という意味と、「…さえすれば、…する限りは」という条件を表す意味の二通りの意味がありますね。私の訳だと「パンツという形状を維持するだけの長さ」という感じになってしまっていて、「条件」と「物理的な丈の長さ」が混じったような訳になってしまっているような気がします。そういう解釈は不可能かもしれません。

I have the pants を「パンツの形として維持する」と解釈するのもちょっと強引なのかな?と思ったりもします。「…する限りは」という条件の as long as に long という丈や長さを表す形容詞が入っていたので、「パンツの形は維持する程度の長さに」と最初に訳してしまったのですが、long という言葉につられてしまって間違った…ような気もします。

pants がアメリカでは「長いズボン」を指す、というのは間違いないようですが、"At least as long as I have the pants." を、「少なくとも、パンツ(長いズボン)の形は維持する程度の長さにしてくれ。」と訳すことに無理があるように今は思います。(最初にそれを考えたのは私ですが…笑)

やはり、「丈の長さ」を聞かれたのに、「期間の長さ」で返事をした、というジョークなのかな?と思います。テイラーの質問なのだから、How long...? というのは、「丈の長さ」に決まっているのに、How long...? が「どのくらいの期間」かを尋ねる常套句であるために、わざとそういう質問のふりをして「期間」を答えた、というジョークなのかなぁ?と。

意見がはっきりしなくてすみません。
一緒に考えて下さってありがとうございました!
Posted by Rach at 2008年11月10日 12:30
Rachさんへ
いつも丁寧な解説どうもありがとうございます。
 
as long asについての解釈ですが、私は A is as....as B (AはBと同じくらい...である)と考える可能性もあるのではと思っていました。
He has as much money as I do. 彼は私と同じくらい金を持っている。
This book is as usuful as that one. この本はあの本と同じくらい役にたつ。
などで使われるas..as構文です。
チャンドラーのせりふ
At least as long as I have the pants.
は、すなわち At least as long as the length of pants. 少なくとも長ズボン(の形を維持する程度)の長さと同じくらい長く
という解釈もありうるのかなあという気がするのですが・・・。
Posted by poko at 2008年11月10日 14:37
上の話題でなく申し訳ないのですが、このシーンで他に出てくる下記文章が理解できません。

"I've been with my share of woman"

このシーンでは、ロスにはジュリーがいるからとあきらめているレイチェルに対して、ジョーイが慰めているところですよね。
なので、「俺なんかは、一人の女性どころか、女性を共有している、つまり二股(以上?)されているさ」というようなことを言っているのでしょうか。
簡単な単語なのに、このつながり方が理解できなくて。。。

すみませんが、皆さん教えてください。
Posted by pooh at 2008年11月11日 01:41
pokoさんへ
一緒に考えて下さって、ありがとうございます。

DVDの日本語は、
日本語字幕「折り返しの幅は?」「短パンにしないで」
日本語音声「折り返しはどのくらいにします?」「ひざ上まで来るのは困る」
となっていました。最初の私の解釈「長ズボンの形を維持する程度」というのは、そういう意味ですよね。
その私のイメージが、DVDの日本語に引っ張られたものなのか、最初に英語のセリフを聞いた時に私もそう思ったのか?は、今では忘れてしまって思い出せません。

「折り返しはどのくらい?」と聞かれて、「短パンになるほど折り返さないで」と返事する、というのは、何となく日本の漫才でもありそうなので、そういうジョークなんだろうなぁ、と納得してしまったのですが、「長ズボンの長さをキープする程度の長さで」みたいなことを言いたいのであれば、At least as long as I have the pants. という英語にはならない、という感じがするのです。ここが何とも上手く説明できないのですが。

At least as long as I have the pants. を、At least as long as the length of pants. みたいなイメージだと受け止める、というのは、よくわかります。私も最初そう感じたから、1番目の解釈を書いたわけですから。
ですが、そういうイメージに解釈するのは、実際にはムリかもしれない、と今では思うのです。I have the pants という文から、そういうイメージに持ってくるのが、少し飛躍している、という気がするのです。

もし、At least as long as the length of pants. だと考えることが可能だった場合。
How long do you want the cuffs? に対して「長さ」を答えていると考えて、チャンドラーの答えを、the length of pants を使って完全な文にしてみると、
I want the cuffs at least as long as the length of the pants.
みたいになってしまうような気がします。
これだと、「カフス(折り返し)の長さを、少なくとも(一般的な)パンツの長さと同じくらい長くしてくれ。」みたいな訳になってしまうでしょうか?
ズボン全体の丈の長さ、ではなくて、「カフスの長さ」=「パンツの長さ」みたいになってしまうように思います。

日本語はその辺があいまいで、「折り返しはどのくらい?」と聞かれて、「パンツを維持する程度に」みたいな答えで会話が成立しますが、テイラーの How long...? に対する答えだとすると、やはりそれは、the cuffs の長さを尋ねていることになり、as long as で表現される「長さ」は、カフスの長さ、ということになってしまうような気がするのです。

ですから、このジョークは、「カフスの長さをどのくらいの長さにしたいか?」という質問をわざと「カフスをどのくらいの期間、欲しいか?」みたいな意味に捉えたもの、という気がするのですね。

私もはっきりとはわかりませんが、今、思っているのは、こんな感じです。他の方のご意見もお待ちしております。


poohさんへ
ご質問ありがとうございます。私の考える解釈を書いてみますね。

そのシーンは以下のようになっています。

自分の気持ちをロスに伝えちゃえよ!というジョーイ。
レイチェル: Come on. How can I just tell him? What about Julie? (よしてよ。どうやってロスに言うことができるの? ジュリーはどうなるの?)
ジョーイ: What about her? They've only been going out for two weeks. Ross has been in love with you for like 10 years. (ジュリーがどうなるか、って? ロスとジュリーは2週間付き合ってるだけだぞ。ロスは君に、そう、10年間も恋してきたんだ。)
レイチェル: I don't know, I don't know. ([どうしたらいいか]わからない、わからないのよ。)
ジョーイ: Look, Rach, Rach, I've been with my share of women. In fact, I've been with like a lot of people's share of women. But the point is, I've never felt about anyone the way Ross felt about you. (なぁ、レイチェル、レイチェル。[この部分、訳は省略] 俺が言いたいのは、ロスが君のことを想うように、俺が誰かのことを想った経験はない、ってことだ。)
レイチェル: Really? ([声には出さず口だけで] ほんとに?)

share というのは、辞書を見ると、「分け前、取り分、割り当て」みたいな訳が出ています。上のセリフの、my share of women も、「女性の俺の取り分」みたいな意味だろうと思います。
たくさんの男女がいて、それぞれに「自分の相手となる異性の取り分、割り当て」みたいなものがあるとして、「俺は、俺の割り当て分の女性と付き合ってきた。」みたいなことかなぁ、と。
意味としては、「俺は、俺の人生で俺なりに女性と付き合ってきた。」「俺には俺の恋愛経験がある。」みたいなことでしょう。

ポイントはその後のセリフ、I've been with like a lot of people's share of women. ですね。
これは、「俺の取り分、って言ったけど、実際には、多くの人々の[他人の]取り分の女性とも付き合ってきたんだけど。」という意味だと思います。

レイチェルを励ますために、自分の経験話をしようとして、「俺は俺に割り当てられている女性と付き合ってきた」→「俺は俺なりに恋愛経験を積んできた」と言っているのですが、その後で、「俺は他の男性よりモテるから、俺の取り分以上に、他の男性の取り分の女性とまで、付き合ってきたんだけど」と、ちょっと自慢話を交えている、ということでしょう。
それで、観客が笑っているのですが、今はレイチェルの悩みの相談に乗っている時なので、「あ、そんな自慢話はともかくとして、ポイントは、言いたいことは…」と、次のセリフを言っているのですね。

女性経験、恋愛経験豊富な俺だけど、ロスがレイチェルのことを想うようなあんなに強い気持ちで、誰かのことを恋したことはない、ということです。
ちょっと笑いを交えながらも、自分にもそんな経験がないほど、ロスのレイチェルへの想いは真剣だ、と言って慰めている、ということでしょうね。

私の見解は以上ですが、また、他の意見がございましたら、どんどんお寄せ下さい。
Posted by Rach at 2008年11月12日 10:23
こんにちは。
huluの会員登録をして十数年ぶりにフレンズを見ました。現在は偶数シーズンを放映しています。やっぱり面白いですね。
フレンズシーズン2を見ながら「そういえば、こういうサイトがあったなあ」と思い、これまた十数年ぶりに立ち寄らせていただきました。まだ更新されているんですね。頭が下がります。

さて、議論の、と言っても随分前ですが、されている「At least as long as I have the pants.」ですが、これは素直に「少なくともそのパンツを持っている限りは(必要だね)」ですね。ポイントはdefinite articleです。
チャンドラーは「the pants」と言っているので、どのパンツか頭の中で明確に定義があるわけです。
どのパンツかというと、目の前にあるまさにそのパンツです。
ですので「一般的なパンツ(と呼べる長さのもの)」と言っているのではなく、シンプルに「そのパンツを持っている限りは」と言っているわけですね。

この掛け合いの面白さは日本語だと上手く伝わりません。なぜなら、対訳が出来ないからです。
無理やり日本語に訳すと、「折り返しはどのくらい必要ですか」「少なくともこのパンツを持ってる間は要るね」「今、意味がわかりましたよ」みたいになりますが、そもそも「折り返しはどのくらい必要ですか」みたいなことは、文法的には正しくとも日本語では言いませんし、イマイチ意味も伝わりません。
huluの日本語訳も「短くしないで」みたいになっていますが、あまりに説明的過ぎるとテンポの良さが失われるので、あえてそうしているのだと思います。

「言語間には一対一で訳が存在する」と考えてしまう人が少なからずいますが、そんなことはありえませんし、訳では上手く伝えられないところが言語の難しさでもあります。

ついでにですが、ジョーイに対するチャンドラーの台詞「he's gonna be able to crack that code?(he'll crack that code? と書かれていますが、正しくはこうです)」については、書かれているような皮肉というよりはむしろおバカキャラのジョーイに突っ込んでいる台詞ですね。
普通、「誰々に何々と言っておいて。それで伝わるから」という時は、そう言っている人とその誰々さんとの間で共通の理解や暗黙の了解があって、伝言をお願いする人にいちいち長々と説明せずともいいよう、誰々さんに言えば全容が伝わる短いキーワードを伝えます。
ですが、チャンドラーはジョーイのいう「Hello」なんて言っても絶対にその相手には「それで伝わる」とは考えていないわけですね。
なぜならおバカキャラのジョーイの言っていることだから。

ですので「意味がわかるも何もそのまんま」ではなく、「お前、本当にその暗号(Hello)を相手が解読出来る(Helloから伝えたいことが読み取れる)だろうと思っているのか」と突っ込んでいるわけです。
この辺は、チャンドラーの表情や仕草や語調から、どういう意図で台詞を喋っているのかが理解できます。

言語って難しいんですよね。単純な言語の違いだけではなく、文化的背景も違えば、伝える時の表情や仕草まで違うんで、何語にせよ非ネイティヴにはネイティヴの感覚がイマイチ伝わらなかったりします。

長文で失礼しましたが、ご参考まで。

お身体にお気をつけて、英語を楽しんでください。
ブログの更新も、ご無理のない範囲で楽しんでくださいね。
Posted by ちゃみぱぱ at 2017年08月14日 14:03
ちゃみぱぱさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
hulu では「偶数月には偶数シーズン」のような放映形態になっていますよね。
拙ブログのことを思い出して下さり、十数年ぶりにお越し下さったとのこと、大変光栄です。ありがとうございます。

コメント欄で何度も議論になっていた、At least as long as I have the pants. についてのご意見もありがとうございます。
the pants の the という definite article がポイントとのお話は、まさにおっしゃる通りだと思いました。確かにその the があるおかげで「一般的なパンツ」ではなく「目の前にあるそのパンツ」であることが示されていたのですね。
long という単語で、インチなどで表される長さを、期間の長さで返したジョークですが、なかなかこういうものを的確な日本語で表すのは難しいですよね。

それから、"he's gonna be able to crack that code?" についてのご意見もありがとうございます。
「ハローって言ってくれたら、それでわかるから」と言った「おバカキャラのジョーイに突っ込んでいる」というご指摘、確かにおっしゃる通りだと思いました。
普通は、遠回しなことや婉曲な表現、またはお互いが了解していることを一言で表現するなどした上で「それだけ言えば彼にはわかるから」と言うのが普通のところを、say hello と言った後でそういうお決まり表現を使ったというおバカさに突っ込んでいるわけですね。

温かいねぎらいのお言葉もありがとうございます。これからも楽しみながら頑張りたいと思います。
貴重なご意見、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2017年08月15日 15:04
こんにちは

Rach さんにかまってもらえるのが楽しみでつい投稿してしまいます。それはさておき

ジョーイは、「トリビアーニ家はその仕立屋の上得意だから、ジョーイ・トリビアーニの名前を出せばチャンドラーも優遇してもらえる」と考えているのではないでしょうか。自分の行きつけの店に新規の顧客として友人を紹介する感じです。ジョーイの台詞は、マフィア映画の婉曲に圧力をかける場面にも使えそうです。

チャンドラーは、ジョーイの影響力を信じていないので、「それわかりにくいから通じないんじゃないの?」という意味をチャンドラー流の "You sure ...?" という台詞に込めているように思います。
Posted by mq at 2017年08月16日 07:15
私も混ぜてください〜(文章力ないので長くなりますが)

ちゃみぱぱさんは it=hello, mqさんは it=Joey Tribbiani says helloとおっしゃっているのだと
解釈したんですけど(間違えていたらすみません)
私は前半は、mqさんのおっしゃるとおり「ジョーイがあいさつしていたと言うと商品をまけてくれる
(つまりジョーイには影響力がある)」と、ジョーイは言いたかったのだと思います。

信じていないチャンドラーは「ジョーイの名前を出す位でまけてくれる?んなアホな。あ、それ何かの暗号なの?」という流れで、「暗号とかじゃないと道理が通らない」という解釈が嫌味ではないかと思いました。

日本のジョークなら「それ、何かの暗号なの?ディスカウント用の暗号があるの?」だったと思うんです。
でもアメリカのジョークでは、ある嫌味(この場合「ディスカウント用の暗号なの?」)を前提として、次のセリフでオチとする傾向があるから、「え、相手の人、その暗号解いてくれるんだよね」(暗号であることが前提のセリフ)と言ったんだと思います。

つまり、「暗号がクラックできるか」「難しいかどうか」は全く問題ではなく、単に「ジョーイの名前なんて全く影響力ないんだから、ジョーイがよろしく…は暗号に決まっている」というオチをつけたかった、そのためにわざわざクラックという言葉を持ってきた、と思うんです。わかりにくいので以下会話にしてみました。

ジョーイ:「フランキーに『ジョーイがよろしく言ってた』って言ってごらんよ。
      その一言で(つまり俺の名前出すことで)まけてくれるからさ」

チャンドラー(日本式ジョークの場合):

 「はぁ?その一言?お前がよろしく言うだけでまけてくれるぅ?…んなアホな。そんなもん通じるかよ。
 『ジョーイがよろしく』ってお前何さまだよ。誰がお前の名前なんか知ってるんだよ。
 ……あ〜、そうか。「ジョーイがよろしく言ってた」ってディスカウント用の暗号なのか。そうだろうな。
 ならわかる。何か別の意味があるにきまってるもんな。なるほどディスカウント用の暗号か〜」(嫌味)


チャンドラー(アメリカ式ジョークの場合):

 「へぇ、その人『ジョーイがよろしく言ってた』というディスカウント用の暗号(この時点ですでに暗号が
 前提になっている。この暗号という言葉だけで嫌味)、ちゃんと解いてくれるんだろうね?」
 ↑ディスカウント用の暗号であった、というのがオチ。暗号が難しいかどうかはこのオチに関係がない。

「暗号だと思った」というのを前提にしたことが最大の嫌味。アメリカ式の、日本人には分かりにくい、結論を述べて前提条件を察するジョーク。これが私の解釈です。

…、とここまで長文書いてみて、これもしかして mqさんが数行で述べられたことと同じなんじゃないか、
と思えてきました(泣)
Posted by keiko at 2017年08月16日 14:39
mqさん、keikoさん
コメントありがとうございます。セリフの解釈を一緒に考えていただけて嬉しいです。

お二方のご意見を読ませていただいて、私も「ジョーイの名前を出せば優遇してもらえるから、サービスしてもらえるから」みたいな意味で言ったのだろうと思えてきました。
そのセリフは、
When you see Frankie, tell him Joey Tribbiani says hello.
となっていましたが、「ジョーイ・トリビアーニがよろしくと言ってると伝えてくれ」のようにフルネームで言っているのも、「マフィア映画で婉曲に圧力をかける」様子を彷彿とさせますし、自分にはそれだけの「影響力がある」と思って言っている感じが出ていますよね。ジョーイはイタリア系で、ゴッドファーザーのアル・パチーノのファンでもありますし「名前を出せば人が動く」というような大物の真似をしてみた感じなのでしょうね。
具体的に何をしろ、と指示しなくても「名前を出せば相手はこちらの気持ちを推し測ってくれるはず」みたいな話は、今年流行りの「忖度(そんたく)」に通じるものがありますね。

ジョーイとしては「昔からのなじみだから、俺の名前を出して俺の友人だと言えば、よくしてもらえるから」みたいな気持ちで得意げに言ってみたけれど、「ジョーイがよろしくって言ったところで何の影響力も効果もない」とチャンドラーは思っているので、「お前がその言葉に込めた”俺の友人だからサービスしてやってくれよ”ってメッセージ(暗号)を、フランキーが読み取ることができると思ってる?」→「フランキーはお前の名前を出したところで何も思わないよ」と言ったということなのだろうと私も思いました。

「ジョーイがよろしくと言ってた」という言葉に持たせた意味(友人にサービスしてやってくれ)がフランキーにはわからない、そもそもそんな影響力ないから、ということを、「ジョーイの意図をフランキーは読み取れない」→「ジョーイの言った言葉の暗号をフランキーは解けない」みたいに言ってみせたということでしょうね。ジョーイの発言を「解けない暗号」のように表現することで「フランキーには意味が通じない、ジョーイが思ってるようには相手は思ってない」と言いたかったのだろうと、お二人のご意見を読んで、改めて思いました。

最後になりますが、
mqさん、いただいたコメントに長く返してしまうのが私の常ですが、それを「かまってもらえるのが楽しみで」と言っていただけること、とても光栄に思います。
keikoさん、コメント欄のやりとりまでしっかり目を通して下さった上で、興味深いご意見をいただけること、とてもありがたく思っています。
お二方とも、貴重なご意見、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2017年08月17日 14:08
こんにちは

せっかく Rach さんがきれいにまとめてくれた後で恐縮ですが、新情報を発見してしまいました。

もしかしたらと思い、ゴッドファーザーにフランキーという人物が出てくるか調べたところ、Part II に出てくることがわかりました。しかも、このフランキーは、対抗勢力に襲撃され、"Michael Corleone says hello." という台詞とともに後ろから首を絞められてしまいます。

これを踏まえると、二人の会話は、ジョーイが「俺はフランキーに顔が利くから」というつもりで言った言葉を、チャンドラーが "Joey Tribbiani says hello." と言いながらフランキーの首を絞めるものと受け取って「その悪ふざけが理解されると本気で思っているのか?」と返す、チャンドラー得意の曲解ギャグと解釈することもできそうです。

仕立屋の名前がフランキーなのは脚本家が映画を意識しているからだと思いますが、年代的に放映時の視聴者の大半に通じないギャグのようにも思えます。わかる人にだけわかればいい程度のネタということかもしれません。
Posted by mq at 2017年08月25日 21:09
mqさんへ
非常に興味深い新情報、ありがとうございます!

ゴッドファーザーは Part III まで3作全部観ていたのですが、この件でコメントのやりとりをしている際には、says hello というセリフが出てくることをすっかり忘れていました。
マフィアっぽい→ゴッドファーザーっぽい、という連想は当たっていたのですね(^^)

フランキー(フランク)は重要なキャラで、このセリフも重要なセリフなのに、思い出せなかったことが残念です、、、 mqさんが見つけて下さったことを本当にありがたく思っています。

参考までに、ゴッドファーザーは3作とも、現在、Netflix、hulu、アマゾンプライムの各動画配信で見ることが可能で、
Michael Corleone says hello. のセリフは、Part 2 の 1:11:37 あたりでした。
日本語訳は、
字幕:マイケルが”よろしく”とよ
吹替:マイケルがよろしく、って言ってたぞ
となっています。

このセリフは、IMDb の quotes にも載っていました。
IMDb : The Godfather: Part II (1974) Quotes
http://www.imdb.com/title/tt0071562/quotes?ref_=ttqu_ql_4
シーンとして載っていて、このセリフのみとしても載っている、つまり、quotes にこのセリフが重複して2回載っている状態になっています。
やはりこのシーンもこのセリフもファンにとって印象的なものだったということですね。

公開年は 1974年で、フレンズたちは 5歳前後、というところですが、Part 2 は、Part 1 である「ゴッドファーザー」に続いてアカデミー作品賞を取ったという名作ですから、名シーン、名セリフの数々は、世代を問わずみんな知っている、と考えても良い気がします。

「名作の名セリフ」であることを考えると、
「フレンズ」のジョーイのセリフ、
When you see Frankie, tell him Joey Tribbiani says hello.
が、
「ゴッドファーザー Part 2」で、Frankie(Frank)が言われるセリフ
Michael Corleone says hello.
を「脚本上」意識したものであるのは、ほぼ間違いないですね。

ここから問題になってくるのは、それを言ったジョーイと、それに対して「暗号解読」という言葉で返したチャンドラーがそのセリフをどう捉えているか、ですよね。

俳優であり、アル・パチーノのファンでもあるジョーイが、ゴッドファーザーのこの名セリフを知らないはずはないと思うのですが、ゴッドファーザーのそのシーンを意識して言ったのなら、
「ジョーイがよろしく、って言ってたぞ」と言いながら、仕立て屋のフランキーの首を(まるでゴッドファーザーのあのシーンのように)(ジョークで)絞める真似してこい
と命じていることになってしまいそうですよね。
実際には年長者である仕立て屋のフランキーに「映画のシーンを真似たジョーク」をすることはないでしょうし、そういう意図で言ったとするとジョーイにしてはちょっと冴えすぎ(笑)な感じもしますので、やはりジョーイはただ「フランクによろしく言っといてくれ(そしたらサービスしてもらえるから)」という意図で言っただけと考えるのが自然でしょうね。

それがたまたま「脚本上」、ゴッドファーザーのそのシーンを連想するような名前とセリフになっていることから、
You want me to strangle him? You sure he'll crack that code? (彼の首を絞めろ、ってか? そんな暗号(映画のシーンを真似たジョーク)を彼が解ける(理解できる)と本気で思ってるのか?)
みたいに返した(mqさんがおっしゃる「チャンドラー得意の曲解ギャグ」)と考えることもできそうですよね。

再度、整理してみると、
そういう「元ネタ」を意識しないで聞いた場合には、
ジョーイ:俺(ジョーイ)がよろしく言ってると、フランキーに伝えてくれ、それで彼はわかるから
=俺の名前を出したら、彼はお前にサービスしてくれるよ
チャンドラー:フランキーにはその意味がわからないよ
=お前の名前を出したところでサービスなんかしてくれないよ

脚本家が「ゴッドファーザー」の映画を意識して、フランキーという名前と says hello を使った意図を深読みすると、
ジョーイ:俺(ジョーイ)がよろしく言ってると、フランキーに伝えてくれ、それで彼はわかるから
チャンドラー:"Joey Tribbiani says hello." って言いながら、ゴッドファーザーみたいに後ろからフランキーの首を絞めろ、って? それが映画のシーンを真似たジョークだと、彼にはわからないよ

みたいに解釈することが可能だということになりそうですね。

脚本家の意図したものが後者だとすると、「首を絞める」というくだりがセリフに入っていない分、ジョークとしての飛躍が大きい(必要な段階を1つ飛ばしたような感じがする)ので、「チャンドラーが言った”暗号”って、ゴッドファーザーのあのシーンのこと?」のように「わかる人にだけわかればいい」という感じのものになるのでしょうね。

いずれにしても、名前といい、言い回しといい、脚本家がゴッドファーザーのセリフを意識しているのは間違いないと思えますので、貴重な情報を教えていただけたこと、心より感謝です。
ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2017年08月27日 13:17
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