2005年11月16日

フレンズ2-3その7

「一人暮らしの老人になったらヘビを飼う」などと言い出すチャンドラー。
チャンドラー: If I'm gonna be an old, lonely man, I'm gonna need a thing. You know, a hook. (もし、俺が孤独な老人になるなら、何か「これ」というものが必要なんだよ。人を引き付けて興味を引くものが。)
hook は「ホック、かぎ、釣り針」ですが、そこから「人を引き付けるもの、興味を引くもの、つかみ、売りになるもの」という意味にもなります。
気持ちはわかりますが、どうしてヘビなんですかねぇ。

ヘッケルさんを回想するモニカ。
モニカ: He was kind of a pain. (ヘッケルさんは、ちょっといやな人だったわ。)
pain はご存知の通り「痛み」ですが、「いやな人、うんざりさせる人(あるいは事柄)」という意味もあります。
a pain in the neck という言葉もあり、これは直訳すると「首の痛み」ということですが、そこから「不快に(いらいら)させる人・こと」という意味になります。
日本語で最近使われるようになった言葉に、「イタい」という表現がありますね。
「イタい人」だと「いけてない自分を自覚してない人、見ていてつらい人」みたいなニュアンスですかねぇ? (「イタい」という言葉を説明する言葉が、とっさに浮かばない・・・)
英語の pain とこの「イタい」は、見た目は似てますが、使われているニュアンスはかなり違いますね。
英語での pain は、純粋に体のどこかが痛くて、「いやだ、うんざりする」という感覚を、人に対しても「いやだ」と使った感じです。

最後に片付いてガランとしたヘッケルさんの部屋のドアを閉めるチャンドラー。
チャンドラー: Goodbye, Mr. Heckles. We'll try to keep it down. (さようなら、ヘッケルさん。静かにするように気をつけるよ。)
しんみりするいいシーン。
チャンドラーがちょっと大人に見えた瞬間でしたね。

女性を品定めするのはやめて、前向きにデートに臨もうと決心したチャンドラーですが、
チャンドラー: Don't get hung up on it. Quick! List five things you like about her. Nice smile, good dresser. Big head, big head, big head! (こだわっちゃダメだ。早く、彼女の好きなところを5つ挙げてみろよ。素敵な笑顔、服のセンスが良い。でっかい頭、でっかい頭、でっかい頭!)
get hung up on は「・・・にこだわる、くよくよする」という意味。
list は「・・・を表にする、一覧表を作る」という意味です。
日本語では「リストアップする」といいますが、英語では list だけで up は必要ありません。
結局、5つのうち、3つまでがデカ頭のことでした(笑)。
映像を見る限りは、頭がデカいというより、髪型が異常にデカいようですけどね(笑)。

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posted by Rach at 19:25| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりにコメントさせていただきます。

a big head は、フランス語訳でもgrosse teteと、ほぼ直訳していますが、これには、良い意味では「頭がいい」「秀才である」があり、悪い意味では、「思い上がる」というような意味があります。

英辞郎でも、big headに、「自負心、慢心、うぬぼれの強い人
・ He has a big head because he won the trophy. 彼はトロフィを獲得したため得意げだ。」というのがあります。

日本語では「頭でっかち」が、似たような表現かもしれません。

最後のデートのシーンでの、この女性の会話には、知識や教養をひけらかしているような印象をうけました。

チャンドラーの「Big head, big head, big head!」というセリフは、

「頭でっかち、頭でっかち、頭でっかち!」と言いたいのだ、と思います。

この2−3話は、なかなか印象深いものがありますね。
Posted by 岩井 at 2009年01月16日 18:15
岩井さんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。以前にいただいたコメントの a shoe と同様に、今回もフランス語訳との比較から考察して下さっているのですね。貴重なご意見、感謝いたします。

おっしゃるように、big head には、日本語で言うところの「頭でっかち」のような意味があるのですね。どの言語でも感覚が似ているのが興味深いです。

このシーンをDVDで見直してみました。

アリソン(女性): Oh, my major was totally useless. I mean, how often do you
look in the classifieds and see "Philosopher Wanted"? (あぁ、私の専攻は全く使い物にならないわ。だって、三行広告を見て、「哲学者求む」と書いてあるのを見ることがどれくらいの頻度であるの?(そんな広告見ることないもの。))
チャンドラー: Sure. (ここから心の中のつぶやき) My god, that's a big head! It didn't look this big in the office. Maybe it's the lighting. My head must look like a golf ball at work. All right, don't get hung up on it. Quick, quick! List five things you like about her. Nice smile, good dresser. Big head, big head, big head! (そうだね。[心の中で] なんてこった。でかい頭だな! 会社ではこんなにでっかく見えなかったのに。多分、照明のせいだな。職場では俺の頭はゴルフボールみたいに見えるに違いない。よし、こだわっちゃダメだ。素早く、彼女の好きなところを5つ挙げるんだ。素敵な笑顔、素敵な服のセンス。でっかい頭、でっかい頭、でっかい頭!)

実際に画面で見ると、金髪の女性は後ろ向きですが、とにかくアンバランスなほどでっかい髪形をしています。そして、チャンドラーの独白も、彼女の頭がいかに大きいかという話になっていますね。どうやら会社の同僚のようで、会社のオフィスで見た時はそれほど感じなかったんだけど、こうしてデートしていると、やたらと頭のでかさが気になる。「オフィスでは照明のせいで頭が実際より小さく見えるんだな。それだと、俺の頭はオフィスではすごくちっこく見えて、きっとゴルフボールみたいに見えてるんだろう。」などと言っています。

that's a big head. というところで、チャンドラーの視線がちょっと上の方を向いていて、彼女と話をしながらも、どうしても目がそちらに向かってしまうという感じです。

ということで、このシーンでの、big head の意味はやはり、「頭の大きさが大きい」という「見た目の大きさ」を言っているような気がしました。

ただ、頭の物理的な大きさを言った上で、この女性は哲学者だという設定なので、岩井さんが持たれたような印象、つまり「頭でっかちで、知識や教養をひけらかす人」というイメージも重ねている、つまり、精神的に頭でっかちな人なので、見た目も(冗談かと思うくらいに)でっかい頭をしている、という一種のメタファーみたいなものなのかな?と私は思いました。

この 2-3話は印象深いですよね。"We'll try to keep it down." というセリフは何度聞いても素敵です。
Posted by Rach at 2009年01月18日 06:59
こんにちは。お久しぶりです。
さて、このページの上で取り上げられているチャンドラーの台詞If I'm gonna be an old, lonely man, I'm gonna need a thing. You know, a hook.は、like that guy on the subway who eats his own face.と続いています。

この"eat his own face"が何かの熟語かしらとググってみたらYouTubeで
A Man That Can Eat His Own Face!というタイトルの動画を見つけました。

http://www.youtube.com/watch?v=9QKlTpC8d5k

です。
特に熟語とかではなく、文字通りこういったアホな事を地下鉄なんかでやって人目を引きたがる偏屈老人ってことなのかな〜と思いましたwww

で、この"eat his own face"に対抗する(?)チャンドラーの作戦が「ヘビを飼う」なんでしょうか。Crazy Snake Manとか言ってますが、eat his own faceの方がよっぽどcrazyですよね!
Posted by 浦辺 玲 at 2010年04月18日 23:44
浦辺 玲さんへ
動画のご紹介ありがとうございます。

このセリフの部分、DVDの日本語字幕では「顔がクシャッとなるとかさ」と訳されていました。それで私は「クシャおじさん」を想像していたのですね。

「クシャおじさん」は70年代の日本のバラエティー番組に登場していた人で、その名の通り、「顔をくしゃっと縮める」ことができるという特技をお持ちでした。
以下のテレビ番組のウィキペディアに「クシャおじさん」の説明があります。
Wikipedia 日本語版: マチャアキのガンバレ9時まで!!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC9%E6%99%82%E3%81%BE%E3%81%A7!!

私の世代(アラフォー)より上の方なら、ご存知の方も多いのでは?という感じの有名人ですね。

今回紹介していただいた動画を見ると、まさに「クシャおじさん」と同じように顔をクシャっとしていました。ですから、「顔をクシャっとさせる技(?)を地下鉄で披露して、人を驚かせるようなことをする人」が、その当時のアメリカでもいたんだろうなぁ、ということが想像できます。like that guy 「あの男みたいに」と言っていることから、アメリカでもテレビに出るなどして有名なそういう人がいる、というニュアンスなのかもしれません。もしくは、テレビに出ないまでも、地下鉄でそういうことをして人を驚かせる人が結構あちこちにいる、ということかも。

「顔半分が見えなくなるほど顔をクシャっとさせる」ことを、英語では「自分自身の顔を食べる」と表現しているのが面白いですね。

DVDの日本語訳から「クシャおじさん」みたいな人なんだろうなぁ…とずっと思っていたのですが、今回の動画でそれが確信に変わりました(笑)。参考になる情報、ありがとうございました。

顔をそのように変える特技を身に付けるのは難しいので、人とは違うペットを飼うしか思いつかなかった、という感じなのでしょうね。「ヘビを飼う」という思いつきが、「顔を食べる」に比べてインパクトに欠け、尻すぼみな感じがします。「みんなを大爆笑させるような決定的な”売り”」が見つからないところにまた、このシーンでのチャンドラーの悲しみが出ているのかもしれませんね。
Posted by Rach at 2010年04月19日 07:26
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