2005年12月09日

フレンズ2-6その3+longに関する疑問点(1)


フレンズ2-6その1 のコメント欄 で、F.D.J. さんより、問題を提示されました。
そのことについて、コメント欄で意見を交換してみて、いろいろと気付いたので、今日はそれを記事にまとめてみようと思います。
フレンズのセリフ解説としては、後戻りすることになってしまいますが、ご了承下さい。

問題の会話は、こちら。
モニカ: What if my own baby hates me? What do I do then? (もし私の赤ちゃんが私を嫌ったらどうするの? その時、私はどうすればいいの?)
チャンドラー: Monica, stop! This is nuts. Do you know how long it'll be before you have to deal with this? You don't even have a boyfriend yet. (モニカ、やめろよ。こんなのばかげてる。赤ちゃんを扱うようになるまでが、どれだけ long なのか、わかってるのか? まだ恋人すらいないのに。)
モニカににらまれて、ビビったチャンドラーは、ジョーイに、
チャンドラー: She does not look fat. (全然太って見えないのにな!)

まず、簡単な方から説明します(笑)。
F.D.J.さんは、チャンドラーの最後のセリフ、"She does not look fat." をスキップした(説明を飛ばした)のを残念に思われ、「このおどおどに味があると思える」とおっしゃってます。
なるほど、この「おどおど」は、チャンドラーのいつものパターンですよね。
すぐイヤミの混じった批判を言うくせに、相手に責められると、急に弱気になるところが。
さんざんえらそうに語っといて、だんだん声が小さくなったり、最後はあっさり負けを認めたり、人に助けを求めたりするのが、「いかにもチャンドラー」らしいのです。
女性が苦手なチャンドラーなので、女性陣(特に、気のキツいモニカ)に責められると、こういう感じになることが多いですよね。
このセリフ、doesn't と省略形ではなく、does not と not を強調気味に言っているので、「全然太って見えないのにね!(彼氏がいないなんて信じられないよね)」というニュアンスみたいです。
人のことをけなしておいて、あからさまなおだてを言うチャンドラー。
「そんなこと言うのは、この口かぁ〜?」とツネツネされそうですね。

そして、今回の本題、long です。
Do you know how long it'll be before you have to deal with this? のセリフの解釈。
(ちなみに、実際のセリフは、"how long it's gonna be before..." ですが、英語字幕は"how long it'll be before..."となっています。
このように字幕の単語が多少違っているのは、フレンズのDVDではよくあることで、ここでの long の解釈には関係ないようですが、念のために書いておきました。
実際には、be gonna と will では、厳密には違いがあるようなのに、それでいいのかな?といつも思ってますが・・・それは、とりあえずここでは置いときましょう。)

私は、「赤ちゃんを扱うようになるまでに、どれだけの時間があるかわかってるのか?(それまでには、すごく長い時間がかかるんだ)」と、long を時間と解釈したのですが、F.D.J.さんは、
「どれだけの道程が、、、という感じではないでしょうか? ここでは時間ではないと思います。」
という解釈でした。
つまり、私は、it's gonna be a long time before ... だと考え、F.D.J.さんは、it's gonna be a long way before ... と捉えたわけです。

私が時間だと思ったのは、所要時間を問う表現で、How long will it take to...? 「・・・するのにどのくらい(の時間が)かかりますか?」という構文があるからです。
それの変形の、How long will it take before S+V でも同じ意味です。
ですから、もしこのチャンドラーのセリフが、be ではなくて take を使っているのなら、時間を問題にしているということになるかなぁ、と。

問題は、take ではなくて be の場合はどうなのか?ですが、be でも時間を表す表現があります。
例: It will not be long before we know the truth. 「真実はまもなくわかるだろう。」。つまり、not be long は「時間が長くかからない」。
もちろん、long には時間だけではなく、過程や行為が長いという意味もあり、
We still have a long way to go. 「まだまだ道は遠い。(するべきことはたくさんある)」
という表現もありますね。

ここではどうなのか?
長くなったので、続きは明日にします。
要は、long を a long time と取るか、a long way と取るか、というかなり細かい(?)話です。
「そんな細かいことには興味ないや」という方には申し訳ありません。
でも、そんなちょっとした表現のニュアンスを、とことん突き詰めて考えてみるのも、語学の学習には必要なことなんだと思っています。

(Rachからのお知らせ)
フレンズ2-1その3 に追記しました。興味のある方はご覧下さい。

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posted by Rach at 14:43| Comment(0) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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