モニカは就職の面接を受けています。
モニカ: What does this job entail? The ad wasn't clear. (この仕事はどんなものですか? 広告でははっきり書いてなかったので。)
entail は「・・・を必然的に伴う、必要とする、(・・・に)(労力を)課する」という意味。
直訳すると、「この仕事は何を必要としていますか? どんなことを伴うんですか?」ということで、仕事の内容を尋ねる表現になります。
相手がサッと取り出したのは・・・?
ラスタター(←面接相手の名前): Mockolate. It's a synthetic chocolate substitute. (モコレート(マコレート)。合成して人工的に作った、チョコレートの代用食品だ。)
synthetic は「合成の、人工的な」という意味。
動詞は synthesize 「・・・を合成する」で、synthesizer だと「シンセサイザー(電子回路を用いて音を合成する装置)」という意味になりますね。
(2019.2.8 追記)
チョコの代用食品だという「モコレート(マコレート)」の綴りについて。
DVD英語字幕では Macholate と表記されていたのですが、最近、動画配信でこのシーンを見た際、綴りが Mockolate になっていることに気づきました。
Netflix, hulu どちらも Mockolate と表記されており、また、ラスタターさんが見せているパッケージの文字を見ると確かに Mockolate と書かれています。
パッケージが Mockolate であるなら、脚本上は Mockolate が正しいと考えられますので、ブログ記事の表記も Mockolate に変更しました。
Mockolate という表記を見て気づいたのですが、これは mock という単語を使ったダジャレ的なネーミングになっていると思われます。
mock には動詞「まねてばかにする」、形容詞「にせの、まがいものの」という意味があるので、チョコレートの最初の部分を「にせ」に置き換えた「にせコレート」的なネーミングになっているという面白さになるようです。
英語の発音では chocolate が「チャカレット」、Mockolate が「マカレット」に近い感じで、音の違いは語頭の ch- と m- だけになります。
カタカナで書く場合には「チョコレート」に対して「モコレート」になるというところですね。
DVD日本語訳が「マコレート」となっていて、そのネーミングに馴染んだ方も多いかと思うので、これ以降の和訳はブログ記事投稿時の「マコレート」のままで残しました。
(追記はここまで)
ラスタター: We should be getting our FDA approval any day now. Hopefully, in time for Thanksgiving. (我々は、今すぐにでも、米国食品医薬品局の承認をもらいたいところなんだ。できれば、感謝祭に間に合うように。)
FDA は、Food and Drug Administration の略で、「米国(アメリカ)食品医薬品局」のことです。
食品、医薬品の検査、認可を行う政府機関です。
よくニュースにも出てくる名前ですね。
最近では、インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用によって日本人の子供12人が死亡したとされる報告を発表、さらにその問題を調査し、薬の服用と死亡との因果関係を示す証拠はない、という結論を出した、などの一連のニュースに名前が登場していました。
ところで、このラスタターさんがするしぐさに注目。
中指を曲げて人差し指の上に重ねていますよね。
これは「指で十字架を作って成功を祈る」という、おまじないのしぐさです。
飲み込むのもつらいほど、まずい食品だったのですが、なんとか就職先を見つけたいモニカはお世辞を言います。
モニカ: Especially that aftertaste, I tell you that'll last you till Christmas. (特にあと味が[気に入りました]。このあと味ならクリスマスまで残りそうですね。)
aftertaste は「あと口、あと味」。(そのまんま、ですね・・・笑)
last は自動詞で「続く、持続する」という意味ですが、ここでは目的語に you を取って、他動詞として使われています。(ちなみに、この you は相手のラスタターさんを指しているのではなく、一般の人を指していると思います。)
他動詞の意味は「(人に)(ある期間)もつ、間に合う」という感じ。(←ちょっと訳しにくいんですが・・・)
例えば、「この食糧があれば私は3日持ちこたえることが出来るだろう」なら、"These groceries will last me for three days." という文章になるわけです。
だから、無理に直訳すると、「このあと味が、クリスマスまで人を持ちこたえさせてくれそうだ」という感じなのですが、空腹の時の貴重な食糧と違って、嬉しくないものなので、「あと味が残る」という方がピッタリ来るでしょうね。
感謝祭は11月の第4木曜日。
まだ感謝祭には時間があるわけですが、このマコレートのあと味は、今食べても年末近くまで残りそうだとのこと(笑)。
かなり、しつこい、というか、強烈な味なんですねぇ。
(Rachからのお願い)
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[04.49 Or will it be the one Who we’ll call Loolie]で笑いが起きているのはなぜでしょう。
解説よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
ロス、レイチェル、ジュリーがいるところで、フィービーが三角関係の歌を歌っていて、ジュリーだけが、ロスとレイチェルに起こったことを知らない、という状況ですよね。
それでジュリーにわからないように、フィービーは登場人物を仮名にして、レイチェル=ベティ、ロス=ニールと名付けています。
Now our Neil must decide, who will be the girl that he casts aside. (今、(我らが)ニールは決めなくちゃ、捨てる女の子が誰になるかを。)
Will Betty be the one who he loves truly? (彼が本当に愛する人はベティになるの?)
Or will it be the one who we'll call... Loolie? (もしくは、それは、私たちが…ルーリーと呼ぶ人になるの?)
ルーリーの部分で笑いが起きているのは、ここで三角関係の最後の一人、ジュリーにも「ルーリー」という仮名が付けられたこと、その名前を即興で付ける時に、Loolie にすることで truly と韻を踏む形にしたことが理由だろうと思います。
さらに、本当の名前は Julie なので、本当の名前を使っても truly と押韻できるのですが、本名を避けようとして、ちょっと間があった後に、Loolie という名前を「ひねり出した」感じが余計に笑いを誘うのだと思います。