2006年01月22日

フレンズ2-8その16

モニカの作ったマコレートのレシピに興味なさそうなラスタター(←マコレートの会社の人)
ラスタター: Doesn't matter. (まあいいさ。)
Our FDA approval didn't come through. Something about laboratory rats. (米国食品医薬品局の認可が下りなかった。実験用ラットのことでね。)
"Doesn't matter." は "It doesn't matter." のことで、「どうでもいいよ。」という意味。
ここでは、モニカがレシピの説明に苦慮しているので、もうそんなことは気にしなくてもいいんだ、もうどうでも良くなってしまったんだ、と言っているのです。
その理由は、というと・・・
laboratory は「実験室、試験所」という意味。
日本語でもラボラトリーとかラボとか言いますよね。
laboratory rat は「実験用ラット」のことです。
rat は大型のネズミで、mouse は rat より小さいハツカネズミのこと。
英語の rat には「卑劣、汚い、臭い、不潔」という悪いイメージがありますが、mouse にはそういう意味はなく、おとなしい動物というイメージだそうです。(日本だと、ネズミはネズミで、rat と mouse の違いとかあんまりピンときませんが。)
そういう悪いイメージだから、実験用に使うのに抵抗がないんでしょうか? (動物愛護の人とかがうるさくないのかな?)
mouse に悪いイメージがないのは確かにそうですね。
もし悪い印象を与えるのなら、ミッキーマウスが愛すべきキャラクターにはならないし、パソコンの部品にマウスという名前をつけたりしないでしょう。
日本で不潔というとゴキブリですが、「ラヴリー・ゴキちゃん」とかいうキャラを作っても人気出なさそうだし。

rat から随分話がそれましたが、認可が下りなかった理由については、something about laboratory rats(実験用ラットに関する「あること」)としか言っていませんね。
これは恐らく、食品として安全かどうかを調べるために、何日間にも渡って、実験用のネズミにマコレートを食べさせた結果、ネズミが病気になった(あるいは死んだ)ので、認可が下りなかった、ということらしい、と推測されます(笑)。

ラスタター: Listen, you didn't eat a lot of it while you were cooking, did you? (ところで、マコレートの料理を作っている間、マコレートをたくさん食べなかったよね?)
モニカ: Well, I ate some. (えぇ、いくらかは食べましたけど。)
ラスタター: Oh, some is fine. Some is not a lot. So it doesn't burn when you pee, does it? (あぁ、いくらかならオッケーだ。「いくらか」は「たくさん」じゃないからね。それで、おしっこする時に焼けつくような痛みはないよね?)
burn は「燃える」ですが、「燃えるように感じる、ほてる、ひりひりする」という意味もあります。
上の訳のように日本語にも「焼けつくような痛み」という表現があるところが面白いですね。
このやりとりで、先ほどの認可が下りなかった理由は確定しました(笑)。
FDA の検査結果報告に、「この食品を大量に食べると実験用マウスの腎臓や泌尿器系に悪影響を及ぼす。」とか書いてあるような気がしますねぇ(笑)。

ロスに頼まれてラジオをかけるモニカ。
ラジオのDJ: The next one's dedicated to Rachel from Ross. (次の曲は、ロスさんからレイチェルさんに捧げられた曲です。)
dedicate は「・・・を捧げる、献身する、(著書、作曲などを)(人に)謹呈する」という意味。
よく本の扉に"Dedicated to ..." 「(本書を)・・・にささぐ」とか書いてありますよね。

(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 15:32| Comment(16) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
dedicateは、最初見た時にはまりまくった表現。
今でもあまり得意ではなかったりします。自分で話す時はまず使えません(苦笑
特に、物が主語になって受身で出てくる場合、というよりも正確にはdedicated(adj)で出てくる場合と行った方がいいのでしょうか?
例えば、
This machinery is dedicated to assembling ASIMO.
なんて使い方です。(毎度の事ながら例文がいいかげんですいません^^;)
dedicated to youっていう表現自体は、とても心に響いて好きなんですけどね。

ときに、前半の"you didn't eat a lot of it 〜"の部分、特に意識せずにフィーリングで喋ると、100%間違いなく"eat a lot of them"ってやりますね私は(苦笑
単複はほんとに奥が深い。。。
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年01月23日 12:39
私も自分でdedicateは使えないかも(笑)。
日本語でも「・・・にささぐ(捧げる)」ってかっこ良い表現ですけど、Dedicated to you. はもっとかっこ良く聞こえますよねぇ。
余談ですが、私はASIMOが大好きで、ASIMOがぐるぐる回りながら走ってるCM見てると、涙ぐみそうになります。「よくぞここまで成長したなぁ・・・」と思って・・・。(←私って、ヘンなヤツ?)
TNGのデータ少佐(アンドロイド)も大好きだから、もともとロボット系にめっぽう弱いのね、私って・・・(笑)。

確かに、a lot of it って違和感ありますよね。書いてて何にも思いませんでした(泣)。チョコってUncountableだったんだ(チョコっていう物質を指す場合は!)
目の付け所が鋭いです!
Posted by Rach at 2006年01月23日 14:16
ASIMOといえば、Websiteの動画で、走ってる時の足元のスロー動画っていうのがあるんですけど、あれってどう見ても両足は浮いてないような・・・。
「走る=両足が浮いている瞬間がある」というのが定義だったと思うので、じゃあ走って無いじゃん!といちゃもんをつけたり(笑
あーでもそれは「競歩=常に少なくとも片方の足がついていなければならない」という規則の対偶なだけなので、正しく無いかも?

まあでも走る姿は、かわいげがあって素晴らしい。100mを10秒切ったりとかしたら愛嬌なくなってイヤですが^^;

TNGでも、データのエピソードは、ボーグのエピソードと並んで好きです。じょぅでぃとの友情(?)とか、くだらないホロデッキプログラムとか(メモリーがいっぱいになって大暴走の話が特によかった)。
ロスとチャンドラーのいいとこだけを取ったようなキャラかもしれませんね(違うか

Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年01月24日 12:30
ほっとあーるぐれいさんへ
あらゆる話題に対応して下さって、ありがとうございます(笑)。
ASIMOのウェブサイト、見ちゃいましたよ!
いや、一瞬、浮いてましたよ!(←何をかばってるんだか。私は製作責任者か!?)
確かに人間の走りとは明らかに異なりますけど、あの「えっさ、えっさ」って走ってる姿が可愛いんだよなぁ・・・。
10秒切ったらイヤですねぇ。サイボーグ009の加速装置みたいになっちゃいますねぇ(笑)。

そうそう、ボーグのエピソードも面白いし、人気高いですよね。ヴォイジャーでもやたらとボーグが出てくるし。"Resistance is futile." のボーグのキメ台詞、不気味だよなぁ。
ジョーディも”いいヤツ”ですよね。ホログラムが大暴走って、エンタープライズが知性を持つ話でしたっけ?
私は、データにまつわる話は全部好きですが、特に好きなのは、娘のラルを作る話。あの話はDVD見ながら、ボロボロ泣きましたよ。

確かに、真面目なところはロスですが、あの独特のユーモアのセンスはチャンドラーかも。でもデータの場合は、ギャグとは思わないで言ってるところが、可愛らしいんですよ。
Posted by Rach at 2006年01月24日 13:32
「かそくそおーち!」と叫びながら、奥歯を噛み締め、地雷原を駆け抜ける001の勇姿。男なら誰しも憧れます。
ASIMOはああはならないでしょうねぇ^^;

ホログラム大暴走は、調子に乗ってホロデッキのメモリをオーバーするところまで使っちゃって、安全装置もはずれたホロデッキプログラムの中の兵隊さんが、船内に出てきて戦争しちゃうって話だったような。。。
と、ここまで書いて気がつきました。VOYAGERとTNGがまざってます(笑
まだまだトレッキーへの道は遠い^^;
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年01月24日 21:47
ほっとあーるぐれいさんへ
えーっと、細かいことを言うようですが、001はイワン・ウイスキーというおしゃぶりくわえてる赤ちゃんのサイボーグで、加速装置の島村ジョーは009ではないかと思うのですが(笑)。(そんな細かいこと指摘するなよ!と言われそうだけど、ほっとあーるぐれいさんなら、ウケて下さるかと思って・・・笑)

私、VGRはあんまり詳しくないんですよね。あらすじ知ってるのも多いんですけど、あんまりその話は記憶にないなぁ。VGRもいろんな生命体が出てきて面白いですけどね。(DS9よりはVGRの方が好きかも。)
Posted by Rach at 2006年01月25日 12:42
うーん。20年勘違いしてたかぁ。。。
何で逆だと思ったんだろうなあ。
英語の方で勘違いしたら怒られそうなので、いい加減、勘で書くのやめようw
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年01月25日 22:19
たいていのヒーローは1番をつけてる人が主役ですもんね。戦隊物でもそうだし。
他に、009みたいなナンバリングになってる番組って、あったかなぁ?思いつかないです(泣)。
Posted by Rach at 2006年01月26日 14:28
サンダーバードとか?(それは乗り物・・・
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年01月27日 19:29
サンダーバードは詳しくないので、わからないんですよねぇ。6号まであるんでしたっけ? それで6号がメインなんですか??

最近、実写版のサンダーバードの映画がありましたよねぇ。あの監督が、TNGのライカー副長役の、ジョナサン・フレイクスだってご存知でしたか?
オーディションを受けにいった俳優が、座ってる監督を見て、Commander Riker だと知ってびっくりした、というインタビューを読みましたよ。(って、またトレックネタをふってどうする! このコメントのやり取りが永久に終わらなくなりそう・・・笑)
Posted by Rach at 2006年01月28日 17:16
ウィルは、ファーストコンタクトあたりで、監督やったって噂聞いて、「ヘー!(x20)」と思ったのを覚えてるんですが、まさか余所でまで仕事してたとは・・・
若い時のウィルも好きだけど、髭髭なウィルも好き(男として憧れるっす

サンダーバードは、ぜーんぜん詳しくないんですが、あの口カクカクを見つつ、「今舌噛んだからthだよね!」「あ!今のは口すぼめたからwだ!」とか冗談を言ってたのが忘れられず・・・

というわけでこのコメント欄はENDの方向で。
本業(?)に差し支えますよー(笑
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年01月29日 14:17
ENDの方向で!との好意を無にして返事を書く私ですが・・・(笑)、ほんとにこれで最後にしよっと。(どっちが本業なんだか。)

でも自分でも認めますけど、基本的には「トレック」とかの方が、私の基本的好みのラインなんですよ。
その私がフレンズのようないわゆる「恋愛ドラマ」(?)にハマってる方が不思議なんですよね。
それくらい、フレンズが面白いってことです。
「こんな感じの日本のドラマがあっても、絶対見ないくせに!」といつもダンナさんに言われるんですけど、自分でもそう思う。
日本のトレンディドラマとかちっとも興味ないですからね。
まぁ、本当にフレンズと似た番組は日本に存在しないと思うけど。
恋愛ドラマ、青春ドラマとは括れない、様々な魅力にあふれた面白い番組ですよね、フレンズは。

トレックの映画「叛乱」もウィルは監督してたはず。TVシリーズでもいくつか監督してるんですよね。でもこれって長期ドラマにはよくあることと言うか、トレックでは他にも艦長もビバリーも監督してたようですよ。俳優さんって、やがて演じる側から、演出する側へと興味が移っていくようですね。
確かフレンズでもロスが監督してる回とかあったような気がする。
いったんウィルのおヒゲ姿になれちゃうと、そっちゃったらすごく物足りない気がしますよねぇ。

サンダーバードはあの人形さんたちの眉毛がやけに印象的でした。

ということで、これでおしまい。言いたいことはすべて言った、かな?(笑)。
Posted by Rach at 2006年01月30日 11:09
こんばんは、Rachさん。
今回は疑問点、ほとんど網羅されてました!(*^^*)
ただ…単語の意味を調べて、それと吹き替えが違ったりすると気になってしまうのですが…
例えば、ditzyって、見えっ張り、という意味はあるのでしょうか??
それとか、laboratory のところ、吹き替えでは、工場にねずみが出た、って…日本人にわかりやすくしてるのかなー、ピルグリムのところの七面鳥みたいに。。。
こういうところはどんなふうに考えたらいいですかー?
あと、それとは違いますが、ジョーイが嬉しそうに、ジュリーと別れて来たんだって!とレイチェルに伝えるセリフのfor god's sakesのニュアンスがわからないです。。(´・_・`)
教えて頂けると嬉しいです☆
Posted by k at 2013年07月16日 21:48
kさんへ
コメントありがとうございます。
疑問点がほとんど網羅されていたとのこと、嬉しいです(^^)

吹き替えは意訳されている場合も多いですよね。DVDの日本語訳では「見栄っ張り」みたいに訳されていましたが、ditzy の基本的な意味はやはり silly が近いようです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ditzy [adjective] (informal) : silly, forgetful, or stupid
Macmillan Dictionary では、
ditzy [adjective] (informal) : silly and not reliable

ただ、英辞郎では以下のように出ています。
ditzy
【形】狂った、頭が変な、頭の弱い、ぼけてる、思慮のない、気取った、お高くとまった、気難しい◆【用法】通常は女性について言う

その「気取った、お高くとまった」という意味だと「見栄っ張り」にも繋がる感じはしますね。手持ちの英英辞典ではもっぱら silly 系の意味ばかりでしたが、英辞郎にそういう訳が出ていることからも、もしかしたらそういう「見栄っ張り」的な意味としても使われることはあるのかも…という気はしました。

「工場にネズミが出た(だから認可が下りない)」と訳されていた部分も、実際の英文は "Something about laboratory rats." (研究所の実験ネズミの件だ。)でしたね。その意味は、上の記事で解説した通り、「実験用のネズミにマコレートを食べさせた結果、ネズミが死んだ」ということだと思うのですが、それを日本語訳でわかりやすく示すには文字数が足りなかった、ということかなぁ、と思ったりします。

日本語訳をつける場合には、やはりコメディということで、「パッと笑えること」と何より優先させないといけませんよね。私は「DVDの日本語訳は、英語学習者用に作られたものではない」ということをよく言います。ですから、シットコムを英語学習教材として使う場合には、「パッと笑えることを優先させた結果、意訳になってしまっているところが多々ある」ことを常に頭に置いた上で、「日本人にわかりやすく変えた」のか、「実は辞書には載っていないそんな意味もある」のか、あるいは、「言葉の裏の意味を考えると、つまりはそういうことになる、という結果を訳している」のかを見極める力が必要になってくる、ということですね。

最初からそういうことはなかなか慣れないもので、私も特に初期の頃は、DVDの日本語訳のイメージが抜けきれず、それに引っ張られてしまって解釈を誤ったことが何度もありました。ただ、同じシリーズの作品を見続けることで、「意訳なのかそうでないのか」の見極めにもだんだん慣れてくるように思います。

そして、for God's sakes について。
ジョーイのセリフは以下のようになっていましたね。
ジョーイ: He broke up with Julie! Well, go hug her, for God's sakes!

for God's sake はいろんな気持ちの強調を表すフレーズ、という気がしますが、今回は以下の意味が近いでしょうか。
英辞郎では、
for God's sake=【1】一生のお願いだから、どうかお願いだから、頼むから、後生だから◆お願い事を強調するとき

LAAD では、
for God's/Christ's/goodness'/Heaven's etc. sake : (spoken)
b) used when you are telling someone how important it is to do something or not to do something
つまり、「何かをすること、または何かをしないことが、どれほど重要であるかを誰かに言っている時に使われる」。

レイチェルはロスをずっと待ってたんだ、だから今すぐ彼女をハグしてやれよ、という命令形を強調して、「どうかハグしてやってくれよ」というニュアンスを出している気がしました。
先に命令文を言っておいて、それがほんとに大切な・重要なことだから!と付け加えた感覚なのでしょうね。
Posted by Rach at 2013年07月17日 16:16
遅くなりましたが、ありがとうございます!!
そうですよねー、教材として作られたわけではないですもんねf^_^;)
ついつい教材のような気になってしまうんですが。。。
柔軟に楽しみ、勉強も続けたいと思います☆

ジョーイのセリフの、godが入ってたのですごく強いニュアンスがあるかと思いましたが、強める、というような感じですね。俺からも頼むよって感じでしょうかね。
Posted by k at 2013年07月23日 12:50
kさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。

海外ドラマは、英語教材として作られたわけではないけれども、その使い方のコツを掴めば何より素晴らしい教材になる、という感じですね。ネイティブと同じように楽しみながら、私ももっといろいろ学んで行きたいと思っています。

for God's sake はまさに「俺からも頼むよ」という感じだろうと思います。「ぜひそうしてやってくれ」というニュアンスでしょうね。
Posted by Rach at 2013年07月26日 12:35
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。