2006年02月04日

フレンズ2-9その8

クリスマスの飾り付けをしているメンバー。
チャンドラー: I remember my father all dressed up in the red suit, the big black boots and the patent leather belt sneaking around downstairs. He didn't want us to see him, but he'd be drunk, so he'd crash into something and wake everybody up. (思い出すなぁ。俺の親父が赤いスーツ、大きな黒いブーツ、エナメルのベルトで着飾って、下の階でこそこそしてたのを。親父は俺たちに見られたくなかったんだけど、酔っ払ってたんで、何かにぶつかって、みんな起きちゃうんだ。)
レイチェル: That doesn't sound like a very merry Christmas. (楽しいクリスマスって感じじゃないわね。)
チャンドラー: Who said anything about Christmas? (誰がクリスマスの話をしてるんだ?)
patent leather は「エナメル革」のこと。
patent は「特許(権)、専売特許」のことですよね。
ちょっとここはチャンドラーの前フリが長いですが、誰が聞いてもクリスマスの時のエピソードにしか聞こえないのに、実際はクリスマスの話ではない、というのがオチなのです。
クリスマスでもないのに、こんな格好をしてるのか、パパは。
でも、このようにチャンドラーが延々と何かの説明をしている場合は、だいたいこういうオチが待ってます。
フレンズ1-13その5 にもありました。
ママの話をしてるのかと思ったら、パパの話だったということが。(←ただし、この解釈については、異論があって、本当に”パパのことを指している”のかどうか判断しかねる部分もあるんですけど・・・)

モニカがプレゼントを買ってない人たちをキャンキャン言って責め立てると、
チャンドラー: Don't you have to be Claymation to say that? (それを言うのに、粘土アニメみたいになる必要はないんじゃない?)
claymation は「クレイメーション、粘土による人形を操って撮影されるアニメーション」です。
clay (粘土)と animation (アニメーション)をくっつけた言葉です。
これは、しゃべる時に顔の表情が大袈裟になってるよ、という意味でしょうね。

郵便屋さんもクリスマスのチップをクッキーにされたのが気に入らなかったようで、郵便物はめちゃくちゃに。
味は自信あるから、量が少なかったのだ、と言い張るモニカに、
ジョーイ: Monica, pigeons learn faster than you. (モニカ、ハトの方がモニカより物わかりが早いぜ。)
learn fast は「覚えが良い、飲み込みが早い」という意味。
ハトは伝書鳩などに使われるので、鳥の中では頭の良い方かもしれませんが、脳味噌小さそうですからねぇ。
それよりも物わかりが悪いと言われるとは・・・。
モニカは頑固だから、気付いていながらわからないふりをしているだけでしょうけどね。

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posted by Rach at 15:18| Comment(14) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Claymationというとやっぱり、ウォレス&グルミットですね!(決めつけ
というかそれ以外浮かんで来ません^^;
欽ちゃんばっかりじゃなく、やっぱりあれも原語で観るべきなのでしょうか?・・・

ハトって、平和の象徴のせいか、ちょっと抜けてるイメージがあります。
頭を前後に振らないと歩けないし^^;
のろまとか抜けてる人を揶揄する時に使われる気がします。
あくまで個人的意見ですが・・・

でもこういう悪い意味の言葉を使う時は、大抵、根底に相手への愛情がある事をお忘れなく。それを誤解すると、アメリカ人の人間関係が読めなくなります(苦笑

例えば以前書いた「Mean Jean」っていうあだ名もその例の一つ。meanはちょっと扱いのめんどくさい単語ですが、よく会話で使うのは悪い意味。でも皆がこうやってジーンを呼ぶ時は「meanだけど友達のジーン」っていう愛情がこもっているのであって、決して責めたりけなしたりしているわけではないのです(ただしmeanな部分を直して欲しいとは思っていますが)。
もちろん、Chickenみたいに明らかに喧嘩売ってる単語もありますが、そうでない単語も多いということは覚えておくとお得かもしれません。

きつい事を言われたら、素直に「仲間になれたんだなあ」と喜ぶのが人生を楽しむコツだと、私は信じてます(笑

Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年02月04日 22:29
昨日に 引き続き また お邪魔させて頂きました。 鳩の事が 出ていましたので 私の 知ってる範囲で 説明させてもらいますと... 日本では 鳩というと 平和の 象徴の 白い鳩も 伝書鳩も 公園などで お菓子のかすを つついてる 灰色の鳩も みんな 同じ "鳩”ですが アメリカでは 白い鳩と 灰色の鳩は 違う鳥の様に 扱われています。(生物学的には 同じ 種類の 鳥ですが)。 白い鳩は Doveと言って これらは やっぱり アメリカでも 平和の象徴として 尊まれています。 灰色の鳩は Pigeon。 なかでも 頭の良い 伝書鳩は Carrier pigeon もしくは Homing pigeonと 呼ばれています。 そして 人によっては (アメリカ人 みんなではない) この 街中を うろうろしてる灰色の 鳩は ただの 頭の悪い Pigeonとして 伝書鳩とは さらに 別物としての イメージする人が けっこう 多くいます。 ですので ここで ジョイが 言った Pigeonは その 公園などで 食べかすを つついているイメージの 灰色の 鳩を 指して 頭が悪い代表として 使っているのです。 こういった 単語の違いなどは けっこう たくさん ありますよね。 この 鳩とは 反対に 魚は 日本語の方が 英語よりも 細かく 名前が 分かれているようです。 やっぱり 魚の国、 日本ですね。 ちなみに アメリカに DOVEと いう名の チョコレートが ありますが けっこう 美味しいです。
Posted by さゆり at 2006年02月05日 08:34
ほっとあーるぐれいさんへ
ウォレス&グルミットは見たことないんですよ。一時期ブームでしたよね。
あだ名って、身体的特徴とかを言ったりすることもあるので、かなり親しい間柄でないと、ぶん殴られそうですよね(笑)。
英語であだ名とかつけて欲しいなぁ。何てあだ名、つけられちゃうんだろう?
キツイあだ名でも、我慢しますよ。(って、顔も見たことない人には付けられないですよねぇ。)
Posted by Rach at 2006年02月05日 11:40
さゆりさんへ
またまたコメントありがとうございます。
pigeon の解説をした時に、doveのことが何故か頭に浮かんできませんでした。
辞書で調べたら、やはりそれぞれの単語のイメージの違いから、派生した意味がかなり異なりますね。pigeonは「だまされやすい人、まぬけ」みたいな意味なのに、賢い伝書鳩もpigeonの一種なのが面白いですねぇ。
ratとmouseもそうですし、やはり身近にいるものは単語の種類が豊富になるようですね。野菜や魚は一対一対応じゃないから、ややこしいです。

Dove(ダヴ)という名前の石鹸、モイスチャーミルクもありますよね。
Posted by Rach at 2006年02月05日 11:54
やっぱりモイスチャーミルクですよねぇ。。。

文化の違いで言葉の数が違うという話。
一番わかりやすいのはパンと米じゃないでしょうか。
日本語だと、米・稲・ごはん・玄米・白米etcと、挙げだしたらきりがないですが、英語だと日常的にはライスとしか言いません。そのかわり、パンはいろんな種類に分類されてます。
その中でも私が一番はまったのは「トースト」と「ブレッド」。
Did you want me to toast the bread?
と聞かれて頭はもうパニック(笑
相手はちゃんと、一番わかりやすい単語選んでくれたのに、それがかえって混乱を引き起こしたパターンですね。
日本で普通に生活してたら、トーストとブレッドの違いなんて意識しませんもの・・・;;

Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年02月06日 12:42
アメリカでは、米はお菓子に入れたりして、全然主食っぽくないですよね。ちなみに、私は白いご飯がないと死んでしまうタイプです。パンはあまり食べません。(って全然、ここでは関係ない話)

bread は「普通のパン」で、toast は「焼いたパン」「パンをこんがりとキツネ色に焼く」ことですか?
私、よくわからないです・・・(今まで深く考えたことなかったなぁ)
Posted by Rach at 2006年02月06日 14:41
それであってますよー。
↑の例だとtoastが動詞で、そもそも動詞として使えるなんて完全に想像の外だったので、うまく聞き取れなかったのも手伝って「ぱんがぱんしてぱんぱんぱん???」とかもう頭の中は大パニック(笑
テイクアウトのベーグルやさんなんかだと、焼色つけるかどうか聞いてくれる店も多いようです。
ちなみに↑の時にはとりあえずYES!って言っときました。日本人万歳!(苦笑

米がないと、私も死んじゃいますねえ。鍋で米が炊けてよかったなあと母に大感謝しました。米を買うこと自体はそれほど難しくないようです。もちろん味は二の次ですが・・・
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年02月06日 19:34
Did you want me to toast the bread? を文字で見ると、何となくわかるけど、確かにこれを耳で聞くと、よくわからないかもしれませんねぇ。
「夕ごはんは、ごはんにする?パンにする?」って外国の人に聞いたら混乱しそうなのと同じかしらん?(尋ねたことないですけど・・・)

ベーグルってフレンズでも時々出てきますよねぇ。焼色つけてくれるんですか? それは美味しそう・・・。

Rice Cooker(炊飯器)なんてものはアメリカにはあまりないんでしょうかねぇ。まぁ、「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ・・・」で鍋で炊くのは可能ですけどちょっと大変そうかも。やっぱりお米は魚沼産コシヒカリがおいしい?!(うちはあまりこだわりませんけど・・・)
Posted by Rach at 2006年02月07日 13:24
Rice Cookerはアメリカに結構あります。日本のメーカーのものもあれば、日本以外のアジア系のものもあります。アメリカでお米を cook する人は、ほとんどRice Cookerを使っていると思われます(お鍋でできるピラフなどのパッケージ以外は)。

日本のお米もありますが、タイなどの long rice もあります。私はRice Cookerはやっぱり日本製で、お米はコシヒカリをよく買います(お米だけは贅沢!)。毎日は食べていませんが、たまに食べるとウレシイです。
Posted by KopyKat at 2006年02月09日 20:04
KopyKatさんへ
わぁ、またまた貴重な現地情報を教えて下さって、どうもありがとうございます。
じゃあ、結構Rice Cookerは売ってるんですね。わざわざ日本から持ち込まなくても(?)いいわけだ。

それにアメリカでもコシヒカリが買えるんですか。それはちょっとびっくり。やっぱりたまには食べたいですよねぇ、白いご飯!
Posted by Rach at 2006年02月10日 14:31
新聞屋にも郵便屋にもひどい扱いをされてしまうぐらいのクッキーって、いったいモニカはどんなクッキーを作ったのか、ちょっと引っかかるんですよねぇ。元シェフなのに、舌は大丈夫なんだろうかと気がかりなんです。

ここからは、前回のフレンズを見てない方はネタバレになる内容なので、未見でネタバレが嫌な方は読まないでください。



普通に考えると、モニカが新聞配達場にも郵便局にも抗議の電話してもいいぐらいのことをやられていると思うんですね。でも、モニカはそれをやらないのは、モニカのクッキーは、上回る破壊力を持っていたんだと思うんですよ。

モニカはモコレートの食べすぎで舌がおかしくなっちゃってるから、自分の作ったクッキーのまずさに気付いてない、でも、モニカ本人も実はあのクッキーはまずいことは薄々感づいているのかも。だから、抗議しようという考えが浮かばないのかも。普通だったら、元シェフだった料理の腕前を持ってるのだから、プライドを傷つけられると思うのですが。

もしかして、前回に出てきた人造チョコのモコレートが残ってて、もったいないから、クッキーに混ぜてしまって、あげた相手に嫌がらせだと思われちゃったのだろうかもしれないですね。

もし、モニカに何かあるのだったら、今後にもこのエピソードはつながるかも、と今後の展開を期待しているんですが、今はなかなか先を見進められないんですね。

最近、フレンズのスクリプトを読み直してるんです。そのせいで新しい話を見ていくスピードが遅くなってしまってます。でもまぁ、読み直しをしてても、どんなシーンだったのか、すぐに思い起こせるから、読んでて苦になることなく進められるのは、勉強としてはすごく精神衛生的にいいですね^^。

読み直しをやってると、「なるほど、こうしたシチュエーションでは、こう応答するやり方があるのか」と改めて意識することができて、スクリプトで読み直すのは、けっこう自分にとって、ためになる方法だなと感じて、新たに取り入れてるようになってます。

とはいえ、進めていくのが遅くなってしまってるのが、もどかしいところです。来年になっても、シーズン10までとうてい見れないだろうな〜というスローペースになってます。

と、長文失礼しました
Posted by ひさっぷ at 2009年02月14日 00:18
ひさっぷさんへ
コメントありがとうございます。

彼らが怒ったのは、「クッキーがまずかったから」ではなくて、「お金のチップをもらえるはずが、手作りの食べ物にされてしまったから」なのだと私は思いました。
後日談としても、モニカの料理がまずい、という話は出てきませんし、モニカが料理上手なのは間違いないようです。
ちょうど前の回の 2-8 でマコレートが出てきて、それを使っているという可能性も否定はできませんが、もし使っているのなら、それを使ったことをはっきり示すと思うのですね。

このエピソードの後半、
フレンズ2-9(その14)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470293.html
で、
モニカ: So you really did like my cookies? (それじゃあ、管理人さんは本当に私のクッキーが気に入ってくれたのね?)
管理人: Yeah, they were so personal. It really showed you cared. (あぁ。クッキーだとその人の個性が出るからね。君らが気に掛けてくれてるのがよくわかったよ。)
というセリフがありました。
ですから、クッキーの品質そのものが悪かったようには思えないのです。管理人さんは喜んでいたわけなので。

日本ではチップの習慣があまりありませんが、このドラマに出てくる新聞配達や郵便配達の人(サービス業の人)は、そういうチップにものすごく期待して、あてにしているんだと思います。こういう時期のボーナスみたいな感覚なのでしょうか?

ウェイトレスのレイチェルも、お客さんにチップをねだったりしていたこともありますし、お給料が低いレイチェルのために、フレンズたちがチップを出し合うという場面もありました。
アメリカのサービス業の人は、チップの多い少ないで自分の収入が決まってしまうために、それをお金以外のものにされた、ということに怒りを覚えた、ということだろうと思います。メーカーがボーナスとして自社製品を現物支給しても、もらった方はあまり嬉しくない、みたいなもので、特に今回のような手作りクッキーの場合は、換金することも不可能なので、余計に腹が立った、ということなのかな、と思いました。

内容を頭に入れた上で、スクリプトを読み直すと、会話でのやり取りというものが、よく理解できますよね。会話での頻出フレーズを本で日本語訳とくっつけて丸暗記するのではなくて、流れのあるドラマの中で、会話を理解することが、英語力向上に繋がるのだろうと思います。
Posted by Rach at 2009年02月14日 08:35
管理人さんのセリフも、「おいしかった」じゃなくて「personalだ」といってるのは、気がかりな感じが…^^;(←しつこい)

とはいえ、サービス業者さんが、相手に対して渡す物をボロボロにして受け渡すのはないだろうと、思ってしまうんですよねぇ。当たり前のようにサービスが行き届いている日本でヌクヌクしてしまってるから、こう感じてしまうのかも。

アメリカでは、サービス業の人たちにお金以外のものでチップを渡すと、逆恨みされて嫌がらせされてしまうリスクがあるかもしれないと、考えてしまいそうになるんですね。まぁ、真に受けすぎなのかも。とはいえもし、このエピソードがありそうな話だったら、アメリカに住むのは、かなり覚悟をしなきゃいけないですね^^;
Posted by ひさっぷ at 2009年02月14日 12:11
ひさっぷさんへ
確かに、「おいしかった」というコメントはありませんが…。

このエピソードの冒頭で、「チップはいくらにする?」「私はクッキーにするのよ」というやり取りがあり、みんなの反応は「えー? お金じゃなくて手作りのお菓子にするの?」みたいな感じでした。
その流れでずっと話が進んでいるように私は思うのですね。

確かに、チップをくれないからと言って、仕返しのようなことをするのは許されることではないでしょうね。あくまでドラマの、そしてコメディの中での話なので、アメリカではチップをケチるとこうなる、ということでもないでしょうが、でも、そういう仕返しをされることもあり得そう、と思えるほど、サービス業の人はチップを頼りにしている、ということなんだと思います。

「日本では、チップも渡さないのに、お客さんみんなに行き届いたサービスをする。そこが素晴らしい」と感心する外国人の方の話を聞いたことがあります。ですから、サービスが当たり前だと思っていると、外国に行った時に、思わぬところで適切なサービスが受けられなくなる恐れがある、ということは意識しておくべきかもしれませんね。
Posted by Rach at 2009年02月16日 09:29
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