パーティーで、ロスは知らない女性と話をしています。
ロス: It's hard to tell because I'm sweating, but I use exactly what the gel bottle says. An amount about the size of a pea. How can that be too much? (僕が汗をかいてるからわかりずらいけど、僕はジェルのボトルに書いてあるとおりに正確に使ってるんだ。豆粒大の量だよ。どうしてそれで多すぎるってことになるんだ?)
hard to tell はよく使う表現ですが、この tell は「言う」ではなくて「見分ける、分かる」という意味です。
say は「(掲示や印刷物に)・・・と書いてある、(時計や計測器が)・・・を示す」。
ここではジェルのボトルに書いてある使用方法に、そういう説明が載っている、ということ。
pea は「エンドウ豆」ですが、量を示すのにアメリカでも豆粒大とか言うんですね。
日本でも「小豆(あずき)大」とか言いますし。
ロスはレイチェルに、頭にジェルをつけすぎだ、と言われたことをまだ気にしています。
やっぱり obsessive(執拗な)じゃん。
パーティーに管理人が現れました。
今こそ、チャンス到来、チップを渡せとモニカに迫るロスですが、
モニカ: No, I will not cave. (いやよ、屈服するつもりはないわ。)
レイチェル: I'm with Mon. (私はモニカに賛成よ。)
cave は「洞窟、ほら穴」、「陥没する、落盤する」という意味がありますが、そこから「(説得・圧力で)[・・・に]屈服する、降参する」という意味にもなります。
日本語でも、相手の熱心な説得に負けてしまうことを「陥落する」と言いますから、イメージがわかる気がしますね。
with は「・・・に賛成して、味方して」という意味です。反対なら against です。
ロスは管理人にチップを渡し、暖房器を修理してもらおうとしますが、
管理人: No can do. Like I told the girl, I can't get a knob until Tuesday. (それはできないよ。あの子にも言ったように、火曜日までノブが手に入らないんだ。)
No can do. は「そんなことはできない、だめだ」という意味。
なかなか言うことを聞いてくれない管理人を見て、
モニカ: He's playing baseball. (彼、ベースボールをやってるわね。)
ロス: You mean hardball? (ハードボールの間違いじゃない?)
モニカ: Whatever. (何でもいいじゃん。)
play hardball は「厳しくあたる、厳しい措置を取る」という意味です。
「hardball(硬球)でプレーをする」というところから来ています。
モニカはその hardball を baseball と言い間違えたんですね。
指摘されて、whatever 「なんなりと、何でも、どうでもいいよ」と返事しています。
ロスにえらそうに言ったつもりが、間違えていて恥ずかしかったので照れ隠しもあるでしょうが、ベースボールかハードボールか、何かとにかくそういうやつよ、何でもいいでしょ、そんな細かいことはどうでもいいじゃん、というニュアンスです。
相手がどうでもいいことにこだわっている時や、自分がもう考えるのが面倒くさい、とか言うときに、"Whatever."(何でもいいや。)をよく使いますね。
(Rachからのお願い)
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セリフの細かいニュアンスを掴むことに関しては、この学習法でかなり身についてきた気がします。
この学習法が「王道」になるかどうかは、そのセリフの微妙なニュアンスを私自身が書いたり話したりする英語に生かせるかどうか、にかかっていると思います。
これからもF.D.J.さんには暖かく、そして厳しく見守っていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
それから「イバラの道」なんですが、最近はそのトゲのチクチク具合がだんだん快感になってきてるような気がして・・・。悩めば悩むほど楽しいというか(笑)
http://www.msnbc.msn.com/id/3036697/
私はあまり見ていないのですが、日本でいうと「ニュースステーション」のような番組でしょうか。ホストは保守派かもしれないですが。
hardballだけでも形容詞として、「厳しい、歯に衣きせぬ、強硬な」という意味もあるようですね。
この単語の意味を知らなかった頃の私なら、Hardball with...というタイトルを見て、「スポーツ番組か何か?」と思ってしまったかもしれません。