2006年02月10日

フレンズ2-9その14

追加で50ドルのチップを渡すロスですが、結局、管理人は交渉していたのではなく、本当に店の都合でノブが入手できないんだとわかります。
モニカ: So you really did like my cookies? (それじゃあ、管理人さんは本当に私のクッキーが気に入ってくれたのね?)
管理人: Yeah, they were so personal. It really showed you cared. (あぁ。クッキーだとその人の個性が出るからね。君らが気に掛けてくれてるのがよくわかったよ。)
show は「示す、明らかにする」、care は「気に掛ける、気遣う」。
チップだとお金だから金額が違うだけで、そのくれた人の個性が見えないが、クッキーだと相手のことを考えながら作るから、その分、気持ちがこもってるし、作った人の個性が見える、という意味ですね。
フレンズ2-9その1 にも書いたように、私は impersonal をいう単語のイメージが、「日本の”顔が見えない”国際援助」の「顔が見えない」に似ている気がするんですよね。(あくまでも私のイメージですし、実際の英訳は違いますが。)
そしてその反対の personal は「相手の顔が見える、相手の個性が見える」という意味だと考えています。

日本が経済大国だった時に、日本の国際援助は金額はすごいが顔が見えない、とか言われてましたね。
援助は金銭的なことで貢献するのはもちろんですが、実際に技術者が現地に行って技術を教えるとか、そういう人間が援助してるんだというところを見せてない、というような非難でしたね。
人が行っていないはずはないんですが、日本人はただそういうことをアピールするのが下手なだけなんでしょうけど。
他の人には不評だった、クリスマスのクッキーですが、管理人さんは本当に喜んでいるようです。
管理人さんにはきっと手作りクッキーを作ってくれる女性がいないんですね・・・。

管理人: Is this mistletoe? (これはヤドリギかな?)
レイチェル: No, that...That is basil. (いいえ、それは・・・それはバジルの葉よ。)
管理人: If it was mistletoe, I was gonna kiss you. (もしヤドリギなら、俺は君にキスしようと思ったのに。)
レイチェル: No, it's still basil. (いいえ、やっぱりバジルよ。)
mistletoe は「ヤドリギ」。
クリスマスの装飾用に使うものですが、クリスマスにはヤドリギの下にいる相手にキスをしても良いという習慣があります。
アリー my Love のシーズン2第10話「汚れなき魂」のラスト近くに以下のようなシーンがありました。

アリーのオフィスで元カレのビリーと昔の思い出話をしていて、ビリーはアリーにキスをします。(軽く、ですがホッペではなくて、マウス・トゥー・マウス(!)のキスです。)
ビリー: Mistletoe. (ヤドリギ。)
見上げたアリーの頭上にはヤドリギが・・・。ビリーが右手で掲げていました。
ビリー: Merry Christmas, Ally. (メリー・クリスマス、アリー。)
アリー: You, too. (あなたにも。)

ビリーにはジョージアという奥さんがいて、しかも3人とも同じ弁護士事務所で働いています。
この後のエピソードでアリーとビリーがマジなキスをした時には、人に目撃されたわけではないのに、本人たちはヤバイことをしてしまったと慌てて、ジョージアにそのことを告白するかどうかで葛藤する、という展開になってました。
でも、ヤドリギの下でのこのキスは全然問題にならないようです。
軽い、ということもありますが、ヤドリギの下だから、という妙な免罪符があるんですね。
それくらい、ヤドリギには効果がある、と。
日本で同じことをすると、セクハラで訴えられそうですが(笑)。
いくらヤドリギの下でも、私に kiss しちゃダメよん。(←誰もしねーよ!!)
実際に、ヤドリギの下で、恋人でもない人とキスしたという経験のある方、おられます?
おられたら、その経験談を是非教えて下さい(!?)

basil は「バジル」。料理などに使いますね。
still は「まだ、今でもなお、やはり、これから先もなお依然として」という意味。
前と同じ状態がその時なお続いている様子を表します。
管理人がヤドリギだったら・・・と頑張ろうとするので、「あなたが何を言おうと、それはバジルだし、今もそしてこれからもバジルよ。」とバジルであることはゆるぎないと主張している様子を表す still です。
ヤドリギってドラマではよく見かけるのですが、拡大してみたことないのでどんな姿かよく知りません。
でも、天井から吊るしてあるのでやっぱりヤドリギですよねぇ。
ただこの部屋は暑くて乾燥しているので乾燥したバジルの葉みたいになっているから、レイチェルが「バジルだ」と言い張っているだけでしょう。
だいたい、バジルを飾るわけないですしね。

(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 14:23| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
残念ながらヤドリギの下でキスしたことはないです(笑)
唯一書けることがあるとしたら・・・
アメリカで大学の大学院生(28才、既婚)を空港まで送りに行った時に、「飛行機に乗るのが怖くて、hugしてくれたら少し気分が落ち着くと思うから、hugして」って言われて空港のチェックインカウンターの前でhugしたことはあります。
不倫には発展しませんでしたが(だって、旦那はブラジリアン柔術の先生)、未だにメールのやりとりは続いてます。
Posted by ほんだ at 2006年02月10日 17:54
うーん、残念!!
ほんださんなら、「ヤドリギ下キスの経験あり」って言ってくれるかと、ちょっと期待してたんだけど・・・(笑。こんなこと書くと、イメージ悪くなる?? プレイボーイタイプだと思ったことはないんだけど、何かありそうな気がしたんだけどなぁ・・・)

でも、hugの話はなかなか興味深いですね。
不倫に発展しなくて良かったですねぇ。ヒクソン・グレイシーの弟子みたいな人(?)に絞められたら、今頃こんなコメント書いてないですよ(笑)。

アメリカ人は、日本人ほどhugには抵抗ないみたいですが、それでも、いくら飛行機が怖いからって、嫌いな人に「hugして」とは言わないと思うので、ほんださんのことを憎からず思ってたんですね、その人は。(憎いね、この色男っ!?)
それで、ぎゅううっっ!てhugして、よしよし大丈夫・・・ってしてあげたの?(←ただの野次馬おばさんと化している私・・・)
やーん、読んでるだけで恥ずかしいよぉー。ちょっと顔が赤らんでしまった私でした。(こんなブログを書いてるけど、本質的にはウブな私・・・でしょ?)
Posted by Rach at 2006年02月11日 12:00
ぎゅううっっ!てhugして、よしよし大丈夫・・・ってしてあげましたよ。
確かにプレイボーイタイプではないけど、みんな何かあるんじゃないかと思っているみたいなんだよね・・・。そうすると、なんか見られているみたいで、よけいに動きにくくなるんやな〜、これが。
Posted by ほんだ at 2006年02月11日 23:31
あぁ、やっぱり・・・(笑)。
みんなにそう思われてるんですか? 私だけがそういうイメージを持ってるんじゃないんですねぇ。
「動きにくくなるんやな〜」って、一体何をしようとしてるん?
Behave yourself! (笑)
Posted by Rach at 2006年02月12日 15:08
まだ「独身」なんやから、なにしてもええやろ〜(笑)
Posted by ほんだ at 2006年02月12日 23:33
「なにしてもええやろ〜」というのは、いくら(笑)がついていても、女として聞き捨てなりませんな(笑)。
でも、真面目な話、ほんださんは、いいダンナさんになりそうだし、いいパパになりそうだから、もし結婚したいなぁ、とかちょこっとでも思ってるんやったら、「真面目に」お嫁ちゃんを探して下さい。
応援してますよ、ほんとに。
Posted by Rach at 2006年02月13日 13:11
ほめて頂きありがとうございます。いや、本当に「真面目」にお嫁さんを探してます。どなたかいい人いないですかねぇ〜。
Posted by ほんだ at 2006年02月13日 14:33
よさげな人がいたら、紹介してあげるね。(←まじかよ!?)
Posted by Rach at 2006年02月14日 14:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。