ロスとラスの険悪な雰囲気に、
チャンドラー: I'm gonna get some more coffee before the pinching and eye-poking begins. (つねったり、目をつついたりが始まらないうちに、コーヒーのおかわり取ってこよう。)
pinch は「つまむ、つねる、挟む」。
poke は「突く、つっつく」なので、eye-poking は「目をつつくこと」になります。
つまり、喧嘩が始まりそうだということですね。
before...begin は「・・・が始まる前に」という意味ですが、日本語では「・・・が始まらないうちに」と訳す方が自然な気がします。
逆に英語をしゃべる人がこの「・・・が始まらないうちに」という日本語を聞くと、一瞬”?”となって、ピンと来ないかもしれませんね。
どうして「ない」と否定が来るんだろう?とか疑問に思うかもしれません。
「始まる前に」という英語の方が素直な表現だと思います。
ラス: You're jealous because I'm a real doctor. (君は嫉妬してるんだ。僕が本当のドクターだからね。)
ロス: Hey, you're a doctor of gums. That's the smallest body part you can major in. (おい、君は歯茎(はぐき)の医者だろ。専攻できる体の部位の中でも最も小さい部分だ。)
Day one, floss. Day two, here's your diploma. (一日目、デンタルフロス。二日目、はい、これが君の卒業証書だよ。)
doctor は「博士、博士号」「医師、医者」ですね。
ロスは博士号を持っているのですが、博物館で仕事をしています。
ラスは医者なので職業として doctor という称号を使えるので、それにロスは嫉妬してるんじゃないか、とラスは言ってるんですね。(こういうことを思いつくところも、二人は似てる・・・確かにロスならそんなこと思いそうだもんね。)
gum は「歯茎(はぐき)、歯肉」。
辞書では別の単語として紹介されていますが、 gum には「生ゴム、チューインガム」という意味もあります。
ぶよぶよした感じが似てますね。
ハミガキでも「歯周病菌とたたかう GUM」というのがありますね。(←うちはこれを使ってます。別に歯周病ではないけれど、主人がこれを使いたいって言うから・・・)
major in は「(大学で)(・・・を)専攻する」という意味。
"I majored in Japanese history at my university." なら「私は大学で日本史を専攻した。」になります。
また major を名詞として使うと「(大学で学位をとるための)主専攻科目」という意味になり、"What's your major?" で「君の専攻は何ですか?」という意味になります。
diploma は「免状、卒業証書、学位」です。
歯茎のお医者さんなんて、デンタルフロスのことさえ学べば、次の日には卒業できちゃうんだろ、とロスは言いたいようですね。(そんなこたぁないでしょう・・・笑)
ラス: You listen here... (ちょっと聞けよ。)
ロス: Let me finish. (僕の話を聞けよ。)
ラス: No, let me finish. (いいや、僕に先に言わせろ。)
ロス: No, you let me fin... (だめだ、君が先に聞く番・・・)
二人は言い合いを始めました。
"let me finish." は言い合いをする時によく出てくる表現で、「僕を終わらせろ。」ということですから、つまり「僕の言いたいことを先に言わせろ、言い終わらせろ、僕の話を先に(最後まで)聞け」ということになるのですね。
この表現は、フレンズ1-6その4 にも出てきました。
ちなみに、let me finish という表現は、クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」という歌を彷彿とさせます。(そんなこと思うのは私だけ?)
♪俺の話を聞けぇー、5分だけでもいいー♪、その後、♪2分だけでもいいー♪と気弱になるところがポイント(笑)。
初めて聴いた時、あまりのインパクトにびっくり。
その後、また、ドラマの主題歌になって、再びヒットしましたね。
昔の歌謡曲ぽくって、面白い歌だと思います。
言い合いをしながら、レイチェルを振り向いたロスとラス。
ここで初めてレイチェルは、二人がそっくりだということに気づくのです。(←遅すぎるだろっ!)
でも、チャンドラーが言ったように喧嘩になって目をつついたりすることはなかったですね。
両方とも、暴力に訴えるタイプではないでしょうし、喧嘩も強くなさそうだし。
二人とも論理性がウリなので、なんとか相手を言い負かすことだけを考えていたようです。
(Rachからのお願い)
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フレンズを見始めてもう1年程になります。本当に楽しいし、勉強になりますよね^-^ もっと早くこのサイトに出会っていれば、もっと楽しめただろうに…と思っています。これから毎日見させてもらいますので、よろしくお願いします☆
ご訪問&コメント、ありがとうございます!(よくぞ、私のサイトを見つけて下さいました・・・笑)
フレンズは本当に面白いですよね。楽しくて勉強になるので、いろんな人にオススメしてるんですが、シットコムは好き嫌いが分かれるらしくて・・・(泣)。
ですから、フレンズ好きの人とお話できるのがとっても嬉しいです。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします!
お医者さんや学者の名前って長いですよね。でも、フレンズ見てたら、ロスのpaleontologist(古生物学者)と、バリーの Orthodontist(歯科矯正医)は覚えちゃいました。
慣れとは恐ろしい。普通なら古生物学者なんて単語、パッと浮かびませんものね。
私的には、Dr. Endo, Endodontist(日本語だと歯内治療医!?)という方がいたらウケちゃいます。日系の歯医者さんでいそうですね。
この略称なら私も使えそうだなぁ、って感じです。
endo- って「内部・・・」(within, inside)という接頭語なんですね。
endoskeleton「内骨格」とか、endoscope「内視鏡(胃カメラなど)」とか。(知りませんでした、今まで)
endodontist という単語は手元の英和辞典には載っていませんでしたが、Merriam-Webster Online Dictionary には、
endodontics = a branch of dentistry concerned with diseases of the pulp
つまり「歯髄(dental pulp)の病気に関係する歯科の一分科(分野、部門)」
で、それを扱うお医者さんが、endodonitist なわけですね。
よくこんな単語ご存知ですよね。やはり、professional translator の KopyKatさんの情報や知識は素晴らしい!です(尊敬)。
是非、遠藤さんには、この分野を担当していただきたいですよね!?