2006年03月05日

フレンズ2-11その5+ID4の話

おばあさんが取り付いてしまったかのようなフィービー。
ジョーイ: Pheebs? How long do you think this lady will be with us? (フィービー? このご婦人がどのくらい俺たちと一緒にいると思う?)
フィービー: I don't know. She obviously has some unfinished business. Sit up! (わからないわ。きっと彼女にはいくつかやり残したことがあるんだわ。[だらしなく座っているチャンドラーを見て] きちんと座りなさい!)
現世に未練があるから成仏できない、というのはアメリカも日本も同じようですね。
(キリスト教では成仏する、とは言わないだろうけど・・・)
sit up は「寝た姿勢から上半身を起こして座った姿勢になる、上体を起こす」という意味があり、「きちんと座る」という意味もあります。
背筋を正して座る、という感じでしょうか。
学校では stand up, sit down は習うのですが、sit up って習いませんよね。(まず、sit up と言われるシチュエーションがないからだけど・・・)
でも up という前置詞の感じを知っていると、sit up も何となく想像できるはず。
いろんな言葉を聞くことで、動詞と前置詞の組み合わせで意味がなんとなく掴めるようになると、英語もますます楽しくなりますね。
あ、ちなみに「きちんと座りなさい!」は、フィービーに取り付いているおばあちゃんのセリフです。

レイチェルのママがセントラル・パークにやってきます。
エプロン姿でウェイトレスを頑張っているレイチェルを見て、
レイチェルのママ: I am just so proud of you! (私はただただあなたを誇りに思うわ。)
be proud of... は「・・・を誇りに思う」という意味。take pride in... という表現もあります。
アメリカ人は「誇りに思う」という言葉が好きですよね。
素晴らしいことを成し遂げた人(宇宙飛行士とか)の家族にインタビューすると、たいてい、"I'm very proud of him." (私は彼をとても誇りに思うわ。)という発言を聞くことが出来ます。
日本人だと、まずは「おかげさまで・・・」とか、「みなさまのおかげで・・・」とか、他人に感謝する言葉が先に出そうな感じですが・・・。
もちろん、アメリカ人も協力者に感謝することを忘れてはいませんけどね。
例えば、アカデミー賞のスピーチでは、受賞者は何人の人の名前を出して感謝することか。
スピーチで名前を出すのを忘れたりすると、後のフォローが大変らしいし、「誰々への感謝の言葉が抜けていた」と非難されることもあるとか。
そう言えば、明日の朝(現地では3月5日、日本時間では3月6日朝)に、アカデミー賞が決まりますねぇ。なんてタイムリーな話題!(←自画自賛)

とにかく日本では、肉親がテレビに向かって「よく頑張ったわね。よくやったわね。」と呼びかけたりするんですが、「私はあなたを誇りに思ってるわ。」という言葉はあまり聞きません。
単なる文化の違いでしょうけどね。
ちょっと「誇り」という言葉が大袈裟すぎるのかも。
英語の「誇りに思う」というフレーズ、私はちょっと羨ましいです。
そんな風に肉親に対して言える文化っていいですよね。
日本は謙遜の文化だからなぁ。
あまり身内を誉めるとみっともないと思われがちですから。

ちょっと話がフレンズからずれますが・・・。
インデペンデンス・デイ(Independence Day)という映画が何年か前に流行りましたよね。
通称では "ID4" と呼ばれますが、4 は the 4th of July 「独立記念日」のことです。
この映画はあまりにもアメリカ中心主義的だということで、いろいろと批判も多いようですが、私は結構好きで、PREMIUM EDITION という特別版のDVDも持ってます(笑)。
私が、フレンズ解説をしながら、時々 ID4 の話を出すのは、ID4 もフレンズと同じように、英語の教材として使って勉強したからなんですが。

この映画では、いつも酔っ払って家族に迷惑ばかりかけていた父が、最後、エイリアンの兵器に向かって特攻したお陰で、人類が助かりますよね。
あの時、みんなは喜んでいるのに、息子(長男)は父が死んだことで呆然としていたのですが、ある士官に
"What your father did was very brave. You should be proud of him."
(君のお父さんはとても勇敢なことをした。誇りに思うべきだよ。)
と言われて、
"I am." (思ってます。)
と返事するシーンがありましたね。
これなんか、とってもアメリカ的です。

実は、劇場公開版でカットされたシーンを見ると、この長男は、実はこの父親の本当の息子ではないことがわかります。
末っ子の病弱な次男だけがこの父親の息子で、上の二人は妻の連れ子(stepchildren)だというのが本当の設定なんですね。
だから、この長男はずっと父親とうまくいってなかったわけですが、この父親は最後まで三人の子供たちを気に掛けながら死んで行き、長男もようやくそのことに気付き、自分が軽蔑していた stepfather (義理の父)を誇りに思うことができた、という部分が、まさに「アメリカ的」なわけなんですよ。

これだけ「アメリカらしい」映画なんですが、実は監督のローランド・エメリッヒはドイツ人なんですけどね。
そのことに関しては、映画のパンフレットに、大森 望さんという有名な評論家の方が、「最後の幸福なアメリカSF映画」というタイトルで、興味深い話を書いておられました。
大森氏の言葉をそのまま以下に引用させていただきますと、

「アメリカ中心主義を隠蔽するかわり、アメリカ的価値観を過剰に投入することで、史上最大のギャグ映画をつくりあげたのである。」
「アメリカ的価値観やモチーフをなんの衒いもなくここまで前面に押し出して平然としていられるのも、エメリッヒがドイツ人なればこそだろう。」

などなど、鋭い分析が続くとても面白い文章なので、おうちにパンフをお持ちの方は(?)是非改めて読んでみて下さい。(勝手に引用すみません、大森さん。)

その分析を読んで私が思ったのは・・・。
つまり、ドイツ人の監督は、「意識的に、わざと」アメリカ的要素をそこここに散りばめている、というわけですね。
それがアメリカ人以外の人にとっては、アメリカ的美徳・価値観の押し付けに感じられて抵抗がある、というのもわかります。
ですが、それを感情的に受け取らず、アメリカ的な部分を煮詰めたものとして客観的に見れば、とても「アメリカ」という国を面白く見れる貴重な材料になるのではないかな?と思うのです。
そういう意味でも、とても面白い映画だし、「ID4 が好きだ!」と言ったからって、「お前はアメリカの回し者か?!」と言われる筋合いもないというか・・・(いや、別に誰かに言われたわけじゃないけどね。)
「アメリカが世界の中心か!?」と言うご批判もよく聞くところですが、世界を舞台にした作品でも、その中心となる組織はその作品を作った国に存在している、というのはお決まりとも言えますし。(エヴァンゲリオンでは、ネルフ本部は日本にあり、アメリカやドイツは支部なんです・・・って、あまり説得力のないオタクネタ・・・泣)

ちょっと、脱線激しかったですね。ごめんなさい。おまけに長いや(反省)。

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posted by Rach at 15:32| Comment(14) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『Independence Day』は公開されてもう10年も経つのですね! 公開当時、2回も映画館で見てしまいました。監督がドイツ人だとは知りませんでした。『ゴジラ』も監督したようですね。

http://www.imdb.com/name/nm0000386/

アカデミー賞のことをすっかり忘れていました。(いつもは3月の終わりごろではなかったかしら?)何がノミネートされているのか、今はじめて知りました(笑)。

http://www.oscars.com/nominees/films.html

この中では、『MEMOIRS OF A GEISHA』しか観ていません。。。
Posted by KopyKat at 2006年03月05日 16:24
アメリカ人の価値観とか、語りだすと一年ぐらいかかるのでやめときます(笑

端的に、ID4の少年の部分だけ(あそこは泣ける
これってあながち、アメリカ文化とも言い切れないと思うんですよ。
どちらかと言うと「葉隠れ」的なイメージ。
「ぼうず、泣くでない。ぬしの父上は立派に戦って死んだのじゃ」って事ですからねぇ。
戦場で立派に戦って死ねば、家督を相続できて、ついでにおまけ(鎧とか刀とか加増とか)までもらえたりする。逆に逃げ出したりすると、一族全てが笑いものになる。だから戦場では、武士は死ぬのを恐れずに戦う。
そういうのと大差ないような気がしますね。
特にこの場面だと、総大将が飛行機に乗って目の前で見てるわけですから(笑

ついでに思い出したことを1つ。
Fahrenheit 911が公開された時、確かCNNあたりの批判的なメディアが「あれは解釈が極端すぎる。あれだったらシュレックの方がよっぽど正確にアメリカ社会を表現してるよ」なんて言ってました。
まあどちらも正論だと思います。

そういうのを全て呑み込んで、アメリカが好きなんですけどね。
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年03月06日 12:38
KopyKatさんへ
ID4の公開から、もうそんなに経つんですねぇ。映画館で予告編を見た時に、すごく面白そうだと思って、公開を楽しみにしていたのを覚えています。
エメリッヒ監督は、Godzilla も監督されてましたね。私はテレビでちらっとしか見てないんですが、日本のゴジラファンには、「あれじゃあトカゲだ」とかなんとか酷評されていたように記憶しています。ちなみに、私はどちらかというと、ゴジラ派よりはガメラ派で・・・(また、どうでもいい話で失礼しました・・・笑)

私はあまり洋画に詳しくないので、アカデミー賞の発表をワクワクして待ってるってわけでもないんです。たまたま今年は問題作が多いようで、話題になってるようですね。
主演女優賞はフレンズにゲストで出た「あの人」が取りましたね。劇中の歌のシーンが素晴らしかったと言う噂を聞いていましたので、これは下馬評通りみたいですね。
Posted by Rach at 2006年03月06日 19:30
ほっとあーるぐれいさんへ
確かにあのシーンは、カミカゼですからねぇ。そういう意味では、まさに「日本的」なのかも。

葉隠(はがくれ)って、「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」、ですか。
アメリカ人も日本の武士道に憧れる部分があるようで、スタートレックでもクリンゴンはまさに日本の武士をイメージしていて、「名誉ある死」に非常にこだわってるわけですが、結構人気あるそうですからね。(私はクリンゴンのエピソードは暗いので(笑)あまり好きじゃないけど・・・)

華氏もシュレックも見てないんで何とも言えないところが悲しいですが、やはり映画って国民性が出ますよね。ID4はそういう意味で、「ドイツ人の目からみたアメリカの姿」を描いているってことで、あれがまさに「アメリカ文化だ」とは言えない、ってことにしときましょうか。(ちょっと弱気・・・)
Posted by Rach at 2006年03月06日 19:36
クリンゴンのエピソードはむしろ好きですね。
やはり男の子なのでしょうか?
それとも古い日本文化ラブだから?(笑
ちょっと話が発展しすぎますが、森鴎外の「最後の一句」なんかも、「武士でない日本人でもこうなのさ!」という主張にはもってこいな一作だとおもいます。

ときに、スタートレックとかけて日本人と解くと、クリンゴンというよりむしろフェレンギというのが私の周りの定説でした。"金儲け第一主義のじゃぱにーず"という時代背景もありましたしね。
でも確かに言われてみれば、クリンゴンってこう、(アメリカ人から見た)東洋の不思議さ・神秘さ、精神世界の高潔さみたいなものを象徴してるんですね。
日本人の良いところ・悪いところの象徴なのかもしれませんね。

気がつけば、英語に一度もふれていない・・・
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年03月06日 19:50
森鴎外(難しい漢字の方は文字化けするかも?)の「最後の一句」って読んだことないんですよ。(私は文学少女ではなかったので・・・泣)
調べてみたら、興味深い記事↓を発見してしまいました。(自分のブログで高等裁判所へリンクすることになるとは思わなかった・・・)

大阪高等裁判所 お知らせコーナー
裁判官エッセイ「森鴎外と裁判員制度」
http://courtdomino2.courts.go.jp/K_oshirase.nsf/0/ac4671c9f1a20b2e49256f78001dfca4?OpenDocument

これを読むと、だいたいのお話がわかりますね。短編みたいだから一度読んでみようかな。(最近、ほっとあーるぐれいさんと話してると、英語以外の豆知識が増えてくような・・・笑)

で、スタートレックの話に戻りますが(笑)、うちの主人は男の子ですが(当たり前だ)、クリンゴンの話は私と同じく好きじゃないって言ってますよ(時代劇は好きらしいけど・・・笑)
確かに美学は感じるんですけど、画面の照明がすでに暗いですよね、くらーいところに赤いランプがついてるみたいな(笑)。
ウォーフは好きだし、ケーラーも好きだし、子供の頃のアレキサンダーは可愛いし・・・でもなぁ。

フェレンギはまさに日本人ですね。男尊女卑の思想なんかは、まさにそうなんでしょう。(日本人はあそこまで強烈じゃないけど)
クリンゴンもフェレンギも歯並びが悪いんですが、その辺りも日本人のイメージなんじゃないかと思ったり。
フェレンギがらみのエピソードもあんまり好きじゃないんですよねぇ。クワークのパジャマとナイトキャップ姿は可愛いし、オドーとの関係も微笑ましかったりするんですが。(フレンズファンの人には、何のこっちゃわからん話でごめんなさい。)
Posted by Rach at 2006年03月07日 15:30
長編はともかく、短編集は一度読んでおいて損は無いと思います。
まあこれだけコメント書いてれば読む暇なんて無いと思いますが(笑

クリンゴンの場面が暗いのは、セットの関係もあるのかなーと勘ぐったり。他の宇宙船なら使い回しとか出来そうですけど、あれはクリンゴンの場面でしか使えないし、その割りに使用頻度高くないし。
艦長が弁護士やる回なんてなかなか面白かったですけどねえ。
そういえば、ヤー大尉が死ぬ回の地上に降りるシーンとか、初期はやけにセットが安っぽかったですよねぇ^^;

DS9のクワークとオドーの関係は本当にそうですね。2時間ドラマの、熟練スリとベテラン刑事の関係みたい(笑
「これはあいつの仕事じゃねえ!こんなのはやつの美学に反してる!」みたいな(謎
耳たぶを攻められると弱い私は、典型的な日本人なのでしょうか?

Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年03月07日 21:17
森鴎外は、「石炭をば早や積み果てつ。」の舞姫が教科書に出てきた記憶がある・・・(擬古文って難しい)
やはり全ての知識の源は読書ですよね。名作は読まなきゃ!(わかってる、わかってるんだけど・・・泣)
文豪の短編集を持っていて、そこに高瀬舟と山椒大夫は載っていたので読んだことあります。短編を読むと、やはり文豪と呼ばれている人はすごい!ということがわかる気がします。(私みたいな長い文章はやはり駄文なのだ・・・笑)

「艦長が弁護士やる回」って・・・
ウォーフの父親の汚名を晴らすために cha'Dich(チャディッチ、介添役という意味のクリンゴン語!)をして、最後にウォーフが discommendation(臆病者という不名誉を与えられて追放されること、名誉剥奪)される回か(3-17 Sins of The Father 汚名〜クリンゴン戦士として〜)、
クンペックを毒殺しようとしたのは二人のうちのどちらかを確かめるために Arbiter of Succession(継承の調停者)になる回か(4-7 Reunion 勇者の名の下に)
さあどっちだ?(確かにこれはどちらも面白かったですね!)

でも艦長が弁護士、というと、アンドロイドのデータ少佐が人間かどうかを決める裁判をする回(2-9 The Measure of a Man 人間の条件)を思い出す・・・。

人間の条件である「知性(intelligence)、自己認識力(self-awareness)、知覚力(consciousness)」をデータは備えている、というピカードの名演説には感動します。
それから、ここでデータを人間ではないと認めてしまうと、この後、大量に作られるであろうアンドロイドの人権がなくなり、人間の代わりに危険な任務を一手に引き受けることになる、ここでの判決がアンドロイドという種族の運命を決めてしまう、というガイナンの説得もさすがですね。(この話は大好きなので、話すと長くなる。フレンズ並に解説すると、(その30)くらいまで行きそうですな・・・笑)
ということで、私はデータ少佐がらみの話(人間性とは何かという哲学的な話も多い)と、”平行宇宙(parallel world)”ネタ、”タイム・パラドックス”ネタが好きなんですよ。

ヤー大尉を死なせた敵(アルマス)が自らを "I am a skin of evil."(訳は、「私は悪の権化だ。」となっていて、Darth Vaderみたい・・・笑)と言っているわりには、その造形があまりにチープなので、「あんなのにターシャは殺されてしまったのか!?」とある意味、衝撃でしたねぇ。でも、最後のみんなへのお別れメッセージは泣ける・・・。(あの映像のホログラムをデータが後生大事に持ってるのもわかる・・・笑)

クワークとオドーは、「るぱーん」と「銭形のとっつぁん」みたいなもんでしょう。
耳たぶの話はさらりと流したいところですが(oo-moxがお好き?・・・笑)、フェレンギでは耳が重要アイテム(?)なのは、やはり日本の福耳思想からなんでしょうねぇ。

(またこんなにコメント書いちゃって・・・。ほっとあーるぐれいさんがあきれて笑ってるのが想像できるぞ。まぁ、喜んでいただければそれでいいです・・・英語の勉強にもなるしね←ほんとに、なってんのか!?)
Posted by Rach at 2006年03月08日 15:28
素直に敗戦を認めて、ふむふむと読みふけってしまいました(笑
データの裁判の回は、考えさせられるし泣けるし、名作中の名作だと私も思います。
クリンゴンの裁判は、どちらも好きですねぇ。ウォーフの葛藤というのがなかなかレアな気がして、思わず見入っちゃったり。

私もばりばりの日本人なので、裁判とはすごく縁遠いんですが、実は裁判ネタはすごく好きだったりします。「JFK」とか「推定無罪」とか
「12人の怒れる男」とか。挙げだすとキリがありません^^;

日本での裁判物というと、まあもちろん「12人の優しい日本人」は外せないんですが、その次っていうと、「恋愛裁判」になるのですよこれが。知らない人も多いかと思いますが、数年前(いやもっと前かも)に深夜にやっていたドラマです(酒井若菜主演)。残念ながらごく短期で終わってしまったんですが、なかなかよいストーリーだったように思います。

実際の刑事裁判でも、ああいう下らなさというのはあると思います。正しい人が勝つとは限らない悲しさというか。
って何だか暗くなったので切り上げ(笑い
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年03月08日 20:40
「JFK」も「推定無罪」も映画館に見に行きました。あの頃はよく映画館に見に行ってたので・・・(さあいくつ?)
当時の私はケヴィン・コスナーがちょっと好きで(Dances with Wolves を見てからファンになった)、「JFK」はそれで見に行ったのかもしれませんが、作品としてとても面白く、目が離せない感じでした。
「推定無罪」はですねぇ・・・、ちょっと期待していたのと映画の内容が違って、というか、見終わった後に何だかすごーくやりきれない、いやーな感じがしたというか(犯人の気持ちはわからなくはないが、そこまで暗い部分を見せられるのはつらいというか・・・って「というか」ばっかりのボキャ貧・・・泣)
だから、私にしてはすごく珍しいことなんですが、映画館に映画を見に行って唯一「パンフレットを買わなかった映画」なんですよ。(だからどうした?って感じもしますが、これは私には大事なことなんだっ)

「12人の怒れる男」も面白かった。字幕スーパーで見たんですが、Guilty と Not guilty はあれで覚えましたね。
飛び出しナイフの角度の話で、確か、「ブロンクスでは、ナイフはこう使うんだ」と陪審員が実演してみせたりとか、本当に興味深いですよね。単に義務で陪審員やっていたのが、だんだんみんな真剣になっていったことの良い表現だと思いますし。

「12人の優しい日本人」は見てません。そっかー、脚本、三谷幸喜さんですね。それなら面白そう。そういうたくさんの人が出てくるのって、彼の得意分野ですもんね。
「恋愛裁判」は、やっぱり知りません・・・(深夜ドラマは見なくて)

裁判が正義の鉄槌を下すものかどうか、というのはアリーを見ていて、いつも疑問に思ってました。結局、うまく言いくるめることができた方が勝ちなのか、みたいな・・・。やっぱり裁判の話は暗くなっていけませんな、この辺で四捨五入(!?)
Posted by Rach at 2006年03月09日 15:23
推定無罪は、原作本を読むと30倍ぐらい面白いです。先に本を読んでから、ビデオで映画を見たので、私もとても不満足でした。大事なトリックや、キャラのバックグラウンド紹介が沢山抜けてたり。まあ映画なんでしょうがないですけどね^^;
JFKは逆に、原作本だと難しすぎて、体調が良い時でないと読めなかったり(苦笑)

「怒れる〜」を観て「優しい〜」を観てないっていうのは初めて聞いたかも。いったいいくつなんですか?(笑
先月だか先々月だか忘れましたが、大阪と東京では、超豪華キャストで舞台の再演があったそうです。もともとはこれ、東京サンシャインボーイズの舞台用に書かれた脚本を元に映画化したものなので、舞台が(基本的に)一つだけ、しかもほとんどリアルタイムで進んでいきます。
登場人物の性格や背景など、原作を生かしつつ、パロディに出来る部分はきちんとして、日本風にアレンジできるところはして、日本らしさを表現する部分はして、っていう感じで、すごくいい映画です。
豪華キャスト版もいいかもしれないのですが、映画版の方が先入観がない分、いかに脚本が面白いかを知るのには良いと思います。(田舎に住んでて舞台を観に行けないからって負け惜しみを言ってる?

Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年03月09日 20:39
映画の原作本とか、ほとんど読んだことないんです。ほっとあーるぐれいさんは、文学青年なんですね。素敵!(と意味もなく持ち上げてみる
一日48時間くらいあったら、読みたい本いっぱいあるんですけどねぇ。

確かに「怒れる〜」を観て「優しい〜」を観てない、っていうと、どんなおばあちゃんかと思われるなぁ。
まるで、「宇多田ヒカルって、♪夢は夜開くぅー♪の藤圭子の娘でしょ?」って言ってるようなもんだよなぁ。(ほんとに、私っていくつ?
そういえば、うちのダンナさんは、ラジオで「GLAYの新曲は、TAKUROさんが作詞・作曲で・・・」というのを聞いて、「へぇー、今度のGLAYの曲は吉田拓郎が作るんだって」と、ねぼけたことを言ってましたが、会社の若い子にそのコメントを聞かれなくて良かったね、みたいな感じ(笑)。

もちろん、「怒れる〜」はテレビで字幕つきを見ただけで、映画館でリアルタイムに見たわけじゃないぞぉ。「優しい〜」を見てないのは、私は邦画をほとんど見ないからですね。邦画はアニメだけ(笑)。テレビで放映してもほとんど邦画は見ないし、映画館に見に行った邦画はこれまでに恐らく4本くらいでしょう。(その4本について、また語る時があれば語りますが・・・今話すと長くなるから)

この映画は舞台セットが変わらないから、確かに舞台向きですよね。映画としては斬新ですが、だからこそ脚本の面白さが引き立つわけでしょう。結構、私、お芝居見るのも好きなんですよね。都会ってほどでもないけど、見ようと思えば見れますし(って自慢かよ?
Posted by Rach at 2006年03月10日 15:38
私も邦画はアニメだけ(笑
映画館で邦画観るなんて想像すら・・・
こうやって邦画・洋画でくくるのは良くないと思うんですけどねぇ。どうしても先入観が・・・
Posted by ほっとあーるぐれい at 2006年03月10日 21:53
私も「洋画は好きだけど、邦画は嫌い!」とか言うのを聞くと、あまり良い感じはしません。
洋画でも邦画でも良いものは良いのだっ!
でも、結局蓋を開けてみると、やっぱり見た邦画の数って少ないんですよねぇ。何でだろう?
(時間が許せばねぇ、見たい邦画もたくさんあるんですよ、私は)

マスコミって、外国の有名な監督が日本映画をリスペクトしているという話を聞くと、突然その邦画を持ち上げたりしますよねぇ。そういうのも、どうかと思うんですが・・・。
国際的に評価されて初めて、その素晴らしさに気付く、というのも寂しいですよねぇ。
(暗くなってきたので、このコメントは終わりにしよう!)
Posted by Rach at 2006年03月11日 18:14
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