2006年04月01日

フレンズ2-12その13

猿に会いたいと言ってもなかなか通してもらえないので、
ロス: I'm sorry, you don't understand. I'm a friend of his. We used to live together. (すみません。そりゃわからないですよね。僕はあの猿の友達なんです。前に一緒に住んでました。)
警備員: And I have a timeshare in the Poconos with Flipper. (君がそう言うのなら、俺だって、ポコノスでフリッパーとタイムシェアに住んでるよ。)

Flipper は1964年のアメリカTVドラマ「わんぱくフリッパー」のこと。
またこのリメイクの映画が1996年に作られました。
このフレンズの放映の少し後くらいにその映画が公開されたのかなぁ?(正確な時期はわかりませんが。)
リメイクするので話題になっていたから、ここでセリフに出てきたのかもしれません。
この「フリッパー」は、賢いイルカのフリッパーと人間との友情を描いたお話です。
flipper とは「アシカ・アザラシなどのひれ足、ペンギンの翼、クジラ類の前ひれ、潜水用の足ひれ」などを指します。
だから、イルカのひれをイメージした名前なんですね。
日本語だと、「ひれ吉」、「ひれ夫」って感じの名前かな?(・・・まだ「ひれ太郎」の方がましだろうか・・・?)
ちなみに、ポコノスはペンシルベニア州にあります。
フレンズ1-12その1 で、レイチェルが当時の恋人パウロと行こうとしていた場所です。

have a timeshare については、もう少しで何も考えずにスルーしてしまうところでした。
最初に字幕を見た時に、share time with 「(人)と時間を過ごす」と似た表現、またはそれの変形かと思いました。
つまり、have a timeshare で「時間をシェアする」、つまり「二人で時間を分け合う、時間を共有する、一緒に過ごす」という意味かと思ったのですが・・・。

timeshare (または time-share )を調べてみると、英辞郎には以下のように載っていました。
time-share (名詞)タイム・シェア。リゾートのホテルやコンドミニアムの部屋を設定された期間使用できる権利を購入する制度またはその物件。
フリーオンライン英英辞典の Merriam-Webster Online にも以下の意味が載っています。
timeshare (time-share): joint ownership or rental of a vacation lodging (as a condominium) by several persons with each occupying the premises in turn for short periods
つまり、あえて訳すと
「何人かの人が、施設を順番に短い期間居住する、バケーションの宿泊施設(コンドミニアム)の共同所有権または賃借」(余計に意味不明になった・・・汗)
ということですよね。

つまりは、リゾートホテルに正規の料金を支払って長期滞在したり、あるいはもっとリッチに別荘を買うよりも、複数の人で時期をずらして使うことで割安に使える、ということのようです。
雰囲気としては、ウィークリー・マンションのリゾート版みたいなもの?(全然違う?)

"have a timeshare" で Google でフレーズ検索すると、そういうリゾート系の宣伝がたくさんヒットします。
やはり have a timeshare という表現は普通に使われているようですね。
日本語の「タイムシェア」でぐぐっても、そういうリゾート物件がいくつかヒットします。
日本語としても浸透してきているんでしょうか?
私は「タイムシェア」って今回調べて初めて知ったんですけど、リゾートとかに縁がないので知らなかっただけなのかも・・・(泣)。
皆さんはご存知でしたか?
JALバケーション・オーナーシップ・システム/タイムシェアのご案内 には、タイムシェアのシステムの詳しい説明が書かれています。

また、Poconos timeshare でぐぐると、ポコノスのタイムシェアのサイトがいくつも見つかりました。(ちょっと読み込むのに時間がかかるサイトが多かったので、あえてリンクは張りませんが・・・)
ということで、フリッパー、ポコノスというリゾートのイメージでいくと、やっぱり「一緒に過ごす、という意味の時間の共有」ではなくて、「タイムシェア」というリゾート物件のことを言っているのは間違いないようですね。

とにかく、この警備員は、ロスの言葉を全く信じてなくて、また熱狂的なファンが適当なことをでっち上げてるんだろうと思ったらしく、「俺もフリッパーと仲良しなんだよね。」と言って、あしらっているわけです。

なんとかマルセルの気を引こうと、歌い出すロス。
その歌は、「ライオンは寝ている」(The Lion Sleeps Tonight)ですね。
フレンズ1-18その4 では、CDに合わせてマルセルが踊っていました。
「ウー♪」とザ・キングトーンズ(例えが古い!)並みの裏声を出すジョーイが面白いです。
なかなか上手いじゃん!

(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 14:30| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あ〜 timeshare ですね。ハワイに遊びに行ったときに、「説明会に出席しませんか?」と何度も誘われました。説明会に出るだけで、お食事券が出たり、ヘリコプターツアーが割引になるとのことでした。行きませんでしたが。そう、リゾートマンション(condominium)などの1室を複数で所有して、そのシェアの割合によって使える時期・期間が決まるというものらしいです、私の理解が正しければ。(日本ではあまりなじみがないと思います。)でも、自分が使いたいときに他の人が使いたかったりして、そういう点はどうしているのかよく分かりませんが。ウィークリー・マンションとは違うと思います。それに相当するものが他にありますので。
Posted by KopyKat at 2006年04月01日 19:01
はじめまして!
タイムシェアの記事が買いてあったのでお邪魔しちゃいました。
『タイムシェア』は簡単に言うと
〜高級コンドミニアムを週単位で購入できる権利〜
です。
しかも購入すると、365÷7(1週間)=52、なので1/52の不動産権利が付くんです。(米国の法律で決まっています)
日本ではまだ認知が無いですが、海外特に米国では当たり前のバカンス活用術のようですよ!

Posted by 株式会社タイムシェア 西澤 at 2006年04月02日 00:55
KopyKatさんへ
ハワイには大手ホテル系のタイムシェアが多いようですね。ぐぐっていた時もハワイの有名なホテル名がたくさんヒットしました。「物件」なのでそうやっていろいろ勧誘されるわけですね。

日本ではたしかにあまりなじみがない気がしますが、リゾート情報に詳しい日本人の方は注目している人も多いようです。
常夏の国のリゾートなら、特定の時期に希望が集中して取り合いになる、ということはないのでしょうが、日本のリゾートだと、例えば沖縄でも、マリンスポーツシーズンにみんな使いたいと思うから、タイムシェアのシステムを取り入れるのは難しいそうな気もしますよね。あまり季節に関係なく魅力的で、春夏秋冬楽しめる土地なら、日本にこのシステムを導入しても人気が出るかもしれませんね。

ウィークリー・マンションの例えは、我ながら蛇足でした。あれは不動産物件ではないですからねぇ(笑)。
Posted by Rach at 2006年04月02日 15:14
株式会社タイムシェア 西澤様
コメントありがとうございます。タイムシェアの会社の方からコメントをいただけるとは思っておりませんでしたので、びっくりいたしました(笑)。
日々、タイムシェアについての情報を発信し、タイムシェアの概念を広めるべく活動されているわけですね。

説明していただいた通り、「1/52の不動産権利が付く」のがポイントだということが、よくわかりました。
日本人は長期的なバカンスに行くと、そのうちにすることがなくて困ってしまう、とか聞いたことがありますが、欧米の人たちはバカンスを楽しむ術をよく知っているようです。そういう国で生まれたシステムだから、合理的だし、バカンスの実情によく合ったものなんでしょうね。
Posted by Rach at 2006年04月02日 15:23
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。