ジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンだというモニカに、レイチェルは「ファンなら話しかけたら?」と言うのですが、モニカは出来ないと拒みます。
レイチェル: I'm doing it for you. (私がモニカのために行って来てあげる。)
モニカ: Don't you dare! Don't! Don't! Tell him I cook! (やめて! やめてよ! 私は料理が出来る、って彼に伝えて!)
dare は「あえて・・・する、思い切って(勇気を持って)・・・する」という意味。
Don't you dare! は「やめなさい!、やめてくれ!」などと相手の行動をやめさせる時に使う表現です。
やめて、と言いながら、自分のセールスポイントをアピールするように頼むモニカ。
「やっぱりお近づきになりたかったんじゃん。」って感じで、レイチェルもその辺のモニカの気持ちはわかっていたようですね。さすがは友達。
ヴァン・ダムに話しかけるレイチェル。
レイチェル: This is gonna sound kind of goofy, but my friend over there, who cooks, by the way... She thinks you're cute. (これって、ちょっと変に聞こえそうなんだけど、でも、あそこにいる私の友達がね、彼女は料理が出来るんだけど、つまり・・・彼女があなたをカッコイイって思ってるのよ。)
ヴァン・ダム: You don't think I'm cute? (君は僕をカッコイイって思わないの?)
レイチェル: I don't know. Do you think you're cute? We're getting off the track. I was supposed to tell you my friend thinks you're cute. What should I tell her? (さあ、わからないわ。あなたは自分をカッコイイって思ってるの? 話が脱線しちゃってるわね。「私の友達があなたをカッコイイと思ってる」って言うことになってるの。彼女に何て返事すればいいかしら?)
ヴァン・ダム: You can tell her I think her friend is cute. (「僕は彼女の友達がカワイイって思ってる」って伝えればいい。)
レイチェルはモニカの説明をしながら、",who cooks," と「関係代名詞の非制限用法」(笑)を使って、付け足しの説明をしていますね。
ちゃんとモニカに頼まれたことは説明してあげてるわけです。
本当は「彼女は料理がとっても上手でおいしくて」とかモニカは説明して欲しかったんでしょうが、この場合はしょうがないですかね(笑)。
というか、レイチェル的には、一応言われたことは言っといたわよ、くらいの気持ちで付け足しているだけでしょうが。
ちなみに、文法的な話になりますが、先行詞にコンマなしで which... と関係代名詞を続けてその先行詞を説明している場合は「制限用法」と言います。
これは which 以下の説明で、前の先行詞の内容を限定(制限)しているからです。
今回のレイチェルのセリフのようにコンマで区切られている場合は、「非制限用法」と言って、コンマで区切られた部分は補足説明のように付け足されたもので、その部分がなくなっても、文章の大意は変わらない、ということになります。
イメージで言うと、コンマで区切られた部分を( )でくくったような感じになりますね。
セリフの中で「コンマで区切られている」かどうかは字幕がないとわかりませんが、この場合は、レイチェルの話し方を聞いていると、",who cooks," の前後にポーズ(小休止)が入っていて、明らかに「付け足し」だとわかるようになっています。
cute は「かわいい」ですが、男性に対しては「格好いい、ハンサムな」という意味になります。
track は「路線、跡、軌道」、get off the track は「話が脱線する、本題からそれる」という意味になります。
「決まったことからずれる=脱線する」というニュアンスは日本語も英語も同じなんですね。
全然興味がないと言っておきながら、スターにかわいいと言われて、まんざら悪い気もしないレイチェル。
ま、女の子なら、誰でもそうでしょうけど(笑)。
チャンドラーはスージーと話しこんでいます。
スージー: How many times must I touch you on the arm before you ask me on a date? (あなたが私をデートに誘うまで、何回あなたの腕にタッチしないといけないの?)
チャンドラー: Well. let's try one more. There you go. Ernie's, 8:00? (そうだね、もう一回やってみて。よしいいぞ。アーニーズで8時はどう?)
スージー: I'll be there. And if things go well, maybe this time I'll get to see your underwear. (じゃあ、そこで(会いましょう)ね。それから、うまくいけば、多分今度は、あなたの下着を見れることになりそうね。)
スージーが立ち去った後、チャンドラーは周囲を見回して、
チャンドラー: No one was around to hear that? (今のを聞いてたやつは誰もいないのか?)
スージーのような美女に迫られてタジタジのチャンドラー。
それにジュリア・ロバーツの色っぽい目! さすがですね。
スターのオーラのようなものを感じます。
一方的に迫られる形でのデートとなり嬉しいチャンドラーですが、こんな時に限って、誰も聞いてないなんて!という「心の叫び」です(笑)。
いつもはかっこ悪いところばかり人に見られて悲しい思いをしてるのにねぇ・・・。
(Rachからのお願い)
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2006年04月05日
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