モニカがレイチェルのセーターを破ると言うと、レイチェルはモニカのバッグにマリナラソース(トマトソースの一種らしい)を注ぐと脅します。
モニカ: You don't have the guts. (あなたにそんな度胸はないわ。)
レイチェル: At least I wasn't too chicken to tell some guy he was cute. (少なくとも、私はだれかさんに「あなた、かっこいいわね。」と言うことができないような臆病者じゃないわ。)
guts は「勇気、根性、ガッツ」。
日本語でも「ガッツ」と言いますが、ここではその日本語のニュアンスに近い意味になっています。
フレンズには時々 gut やその複数形の guts という表現が出てくるのですが、いわゆる「ガッツ」の意味で使うよりは、「本質、中身」という意味で使うことの方が多い気がします。
フレンズ2-2その5 に hate someone's guts という表現が出てきたのですが、これは「・・・を心から憎む、心底嫌う」という意味であって、「・・・のガッツや勇気を憎む」(←ちょっと意味不明)という意味ではないんですよね。
日本語の「ガッツ」のイメージが強すぎると、一瞬ピンと来ない表現かもしれません。
chicken は「臆病者」ですね。
フレンズ2-11その7 にも出てきました。
「臆病者」という意味では、バック・トゥ・ザ・フューチャーでマイケル・J・フォックス演じるマーティーが、「チキン」と呼ばれるのを嫌い、chicken race をしていました。
チキン・レースというのは、崖っぷちなどに向かって車を全力疾走させる度胸試しのこと。
この映画では、信号待ちをしていてどちらが早く発進できるかを競争していたと思いますが・・・。
チキンと言えば、プロレスの小川直也さんが "I'm chicken." と書いたTシャツを着てますよね。(何故そんなことを私は知ってる?)
chicken には名詞で「臆病者」、形容詞で「臆病な、臆病者で」という意味があります。
レイチェルのセリフは too chicken、小川さんのロゴも I'm chicken (冠詞がついてない)で、どちらも形容詞として使われているわけですねぇ。(そんなことはどうでもいいか・・・)
それから、ここは too... to 〜構文になっています。
「臆病すぎて”かっこいい”と言えない」、「”かっこいい”って言えないほどの臆病者である」ということですね。
too... to 〜は学校英語で必ず習う表現なので、知ってる人は多いと思いますが、私はこの表現が非常に英語っぽいと思うし、カッコイイから好きなんですよ。
too good to be true 「真実であるには良すぎる」、つまり「話がうますぎる」とか「ありえないほど良い話」みたいな表現なども、面白いと思います。
音的にも、トゥー、トゥーと続くので(カタカナで書くとダサい・・・泣)インパクトもありますしね。
(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
そんなシーンありましたねぇ。小川直也さん、結構チキンそう(笑)。
Rachさんはいつも細かいニュアンスまで説明されていますが、調べる時はどんなものを使ってらっしゃいますか? 私は分からないことだらけです。大西先生を一人、家に置かせて下さい・・・。
バック・トゥ・ザ・フューチャー、懐かしいでしょう?
フレンズ2-6その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470220.html
にも書いたんですが、この映画をテープに録音して、今の学習法のはしり(?)みたいなことをしてました。と言っても、テープだから、何をするにも不便でねぇ・・・(笑)。
苦労した分だけ思い出深い作品なんですが、そのわりにはセリフをちゃんと覚えてなかったりします(爆)。
調べる時は、とりあえずは英和辞典です。未だに英英辞典でないところがポイント!? (誰かさんに怒られそうですけどね、あははっ)
私が使っているのは、研究社の新英和中辞典ですね。パソコンに辞書ソフトが入っていたからなんですが、実は受験生の頃から私は研究社の辞書を使っていて、一番これがなじみがあります。
それから、「英辞郎」くん。もちろんわからないときは、手持ちのロングマン英英辞典や、オンライン英英辞典も使います。
ニュアンスを掴むのに一番のヒントにしてるのは、やっぱり「字幕と吹替」でしょうねぇ。日本語を聞いて、違和感なくてドンピシャな感じがしたら、やっぱりそれが正解だろうと思うんですよ。で、辞書で調べて裏を取ってるような感じです。
もちろん、意訳もあるし、全然意味を変えてしまっていることもあるし、全てがヒントにはなりませんが、やはり話の筋が通るように訳しているわけですから、基本的なラインは、ずれてないはずだろうと思います。
あと、日本人にはわかりにくい単語や表現のニュアンスは、伊藤サムさんや大西先生の書かれた本がいろいろと参考になりますね。お二人の本は、何かにつけてよく調べさせていただいてます。
そうそう、大西先生が家にいて、質問したら「知りたい?ほっんとーに知りたい?」っていたずらっぽく言ってくれたら嬉しいですよね?(←何の話だ・・・でもKIKKAさんなら、うんうん!って頷いてくれるはず!)
誰のことですか?
あと、hate someone's guts って、今の今まで「その人のガッツを憎む」という意味だと思っていました。 しかも、私、よく使ってますよね?
>誰のことですか?
さぁーて、誰でしょう?(笑)。
その「誰かさん」とは英英辞典を使う使わないで大喧嘩(←大袈裟)になりかけたことがあるような・・・。ただいまは、小康状態を保っておりますが、相変わらず緊迫した関係が続いております(爆)。
hate someone's guts に関してですが、上に書いた2-2(その5)以外に、2-17でも"I hate your guts."という表現が出てくるんです。それも喧嘩してる状況で、「あんたのその性根(しょうね)が気に入らないのよ!」みたいな感じに聞こえました。
「性根の腐った」とか「性根の曲がった」とか言いますよね、その「性根」みたいな感じでしょうか。だから、日本語の「ガッツ」というのとは違うような気がするんですよねぇ・・・。
仮に「その人の根性を憎む」と訳すと、「根性」には二つの意味があるので、違和感がないような・・・。
ひとつは、「性質(nature)、気質(temper)」で、「根性が腐った」と言いますから、さっきの「性根」と似た感じ。
もう一つは、「意志力(will power)、闘志(fighting spirit)」のことで、いわゆる日本語の「ガッツ」、ど根性ガエルや巨人の星などの「根性」って意味ですよね。
あ、でもですね、例えば私に誰かが "I love your guts."と言ってくれたとしたら、それはやっぱり「あなたのそのど根性、立ち向かっていく姿勢やガッツが素晴らしいですね。」という意味に解釈します。間違っても、「君のその性格の本質的な部分を愛してる」だとか、「君を心から愛してる」だとか言う意味に誤解したりはしませんよ。(←自分で書いてて恥ずかしい・・・)
”英和”辞典で申し訳ないのですが(笑)、hate someone's guts というイディオム(?)は辞書に載っていました。その反対の like とか love はないようですね。
研究社の辞書は受験時代から使ってると言いましたが、その辞書は多分、結婚した時に家に置いてきたか、もしくは処分してしまったかもしれません(なんてヒドいことを・・・)。
まさか、主婦になって、こんなに真剣に(?)英語を学び直すことになろうとは、新婚時代の私には夢にも思わなかったことで・・・(笑)。
今使ってるのは、パソコンに入ってる辞書ですが、一応同じ紙の辞書も持ってるんですよ。辞書を本屋さんで買ってしばらくしてからマイパソコンを買ったので、同じのが入ってるのは嬉しいような、損したような微妙な気持ちでした。ははは。
英英辞典は、紙の辞書も持ってますが、あまりそれを調べることはないですねぇ・・・。パソコンに英英辞典のソフトを入れたりもしてないです。もっぱらフリーオンライン辞書で・・・(笑)。