2006年04月17日

フレンズ2-13その16

チャンドラー: One of you give me your underpants. (お前らのどっちか、下着を貸してくれよ。)
ジョーイ: I'm not wearing any. (俺は下着ははいてないよ。)
チャンドラー: How can you not be wearing any? (どうして何もはいてないで平気なんだ?)
ジョーイ: I'm getting heat from the guy in the hot pink thong. (ホットなピンクのTバックをはいてる男から熱さを分けてもらえるからね。)

夜寝る時に下着をつけてない、とジョーイはよく言っていますが、こんな時でも、何もはいてないんですね。そんな人いるのかなぁ?
thong は「革ひも、ゴム製のサンダル」という意味ですが、「Tバック」という意味もあります。
thong undies だと「ひもで結ぶタイプの超ビキニパンティー」という意味です。
undies は underclothes, underwear の婉曲的な短縮形で「(特に婦人用の)下着類」という意味。
数年前に大流行した(笑)Tバックですが、まるでふんどしのようにお尻に食い込む後姿がTの字に似ているからTバックなんでしょうけど、thong の頭文字のTを取ってTバックという名前になった、という話も聞いたことがあります。(どっちが本当の語源?)
ジョーイはチャンドラーのTバック姿があまりにホットでセクシーなので、そのホットさのお陰で下着をつけてなくても寒くないよ、と返事しています。
どこまでもイジワルなやつらです(笑)。


自分も映画に出られると喜ぶジョーイ。
ジョーイ: A virus victim called in sick, so Cathy recommended me and boom! I'm dying on a gurney! (ウイルスの犠牲者が電話で病欠の連絡をしてきたんだ。だから、キャシーが俺を推薦してくれて、それでドカーン!って感じ。俺は移動ベッドの上で死にかけるんだぜ。)

call in sick は「病気で休むと電話する、電話で病欠を連絡する」という意味。
風邪をひいて、鼻声だったり、咳き込んだりしながら、「今日は休みます、ゴホゴホッ。」というイメージでしょうか。
victim は「犠牲者、被害者」ですが、ここでは映画の話なので、当然、「ウイルスの犠牲になった役を演じる役者」ということですね。
ウイルスを病原体とする病気というと、インフルエンザ、エボラ出血熱、西ナイル熱、など・・・。
virus victim というと、やはり重症のイメージなのでしょうか?
風邪もウイルスだから、必ずしも、virus victim という言葉がすべて深刻な患者を指すとも限らないのかなぁ?
ここからはちょっと私の妄想モードなのですが(笑)、もし、virus victim に「重症の患者」というニュアンスがあるのなら、自分で「えーっと、今日はウイルスに感染してしまって、しんどいので休みます。」とか電話して来ないですよね。
これが映画の話だと知らない人が聞けば、その辺のギャップに「???」となってしまうかも。
そこがこのセリフの面白さなのかもしれません。(もちろん、私の勘違いかもしれません・・・笑)

キャシーというのは、ジョーイがダブルデートした監督の助手の女性の名前です(やっと名前が出てきた・・・)。
この女性についてのくわしーい説明が フレンズ2-13その8 にあります。
キャスティングの権限がないと知って、その後、ジョーイは彼女にぶっきらぼうな対応をしたようでしたが、ちゃんと推薦してもらえたんだ。ちょっとびっくり。

boom は「ブーンと鳴る音、ドカーンという音、(人気の)急上昇、にわか景気、ブーム」という意味です。
ここでは、キャシーが推薦してくれたことで、天地がひっくり変えるほどの大きな事件が起きたんだ、という感じのニュアンスでしょうか。

gurney は「移動ベッド、車輪のついた担架(たんか)」のことです。
I'm dying は die (死ぬ)の進行形ですから、「死にかけている、死にそうになっている、もうすぐ死ぬことになる」という状態を表しています。
この同じエピソードの フレンズ2-13その12 では、be dying to 「・・・したくてたまらない、死ぬほど・・・したい」という表現が出てきましたね。
ジョーイはそういう役をもらえて、飛び上がらんばかりに喜んでいますが、これもさきほどのウイルスの犠牲者の話と同じで、役柄の話だと知らない人が聞くと、「俺、担架の上で死にそうになってるんだ!」と言いながら喜んでいるのが理解できないでしょうね(笑)。

ところで、call in sick と聞いて思い出すのが・・・。
アリーmy Love 第4シーズン20話「誕生日の贈り物」の冒頭シーン。
事務所恒例の朝のミーティングにアリーが来ていないのに気付いて、
リチャード(事務所経営者): Where's Ally? (アリーはどこ?)
マーク(アリーの同僚): Elaine said she called in older. (秘書のエレインが言ってた。「歳くったから休む」ってアリーが電話して来たって。)
It's her birthday, she's depressed, she called in older. (今日は彼女の誕生日で落ち込んでる。今日は「トシ欠」だよ。)
という場面がありました。

アリーはこの時31歳の誕生日だったんです。
アリーは年齢を重ねることを極度に恐れていて(まあ誰でも多少はそうですが)、顔に皺が増えたとかをすごく気にするタイプ。
毎年誕生日には落ち込むことが多いようですね。
私も確かに30歳になった時は、「とうとう30代になってしまった・・・」と多少ヘコみましたけど。(←アリーほどではないけどね)
ちょっと話がずれましたが、そういう加齢恐怖症のアリーが、call in sick (病気で休むと電話する)のではなく、call in older (歳を取ったから休むと電話する)というのがアリーらしくて面白いわけです。
もちろん、造語ですが、ニュアンスは痛いほどわかります(笑)。
この言葉、直接アリーが言うのを聞いてみたかった気がしますねぇ。

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posted by Rach at 15:29| Comment(0) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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