2006年04月21日

フレンズ2-14その3

レストランの経営者: Let's see if you're as good in person as you are on paper. Make me a salad. (書類上での君のように、実際の君も素晴らしいかを見てみることにしよう。僕にサラダを作ってくれ。)

in person は「(写真などに対し)実物で、(代理でなく)自分で、本人が」という意味。
on paper は「書類上は、名目上は」という意味です。
履歴書は自分の能力を最大限にアピールするものなので、あることないことをいろいろと盛りだくさんに書いていることが多いもの。
履歴書に書いている通りなら、かなりの腕らしいのですが、それが本当かどうか、本人に実演してもらおうじゃないか、ということです。
日本の履歴書はフォーマットが決まっていて、資格を書く欄はありますが、自分の能力をアピールしたくても、どこにどうやって書いたら良いかよくわかりませんよね。
本人の経歴がわかるくらいのことです。(少なくとも私が就職した頃はそうでした)
今は、もっとオリジナリティに溢れた履歴書があるのかもしれないですが・・・。
アメリカの場合は、履歴書は自分の能力を訴える大事なアイテムなんだそうですね。
さらに就職面接でも、「私はこんなことができます。」「前の職場では部署の統括をやっていました。」とかいろいろ自分から積極的に言うそうです。

フレンズ1-18 ではウェイトレスの仕事を辞めたいレイチェルが、履歴書をいろんなところに送ろうとしていましたよね。
(この話、以前にも引用したことあるので繰り返しになるのですが、参考までに書いておきます)
その履歴書を見たロスは、
ロス: I'm sure they'll be impressed with your excellent compuper skills. (担当者はきっと、レイチェルの素晴らしい”コンピューパー”技能(スキル)に感銘を受けるだろうね。)
レイチェルが computer を compuper とタイプミスしたことを彼は指摘しているのですが、その程度のスキルでも、履歴書に excellent computer skills と書くつもりだった、というのが、いかにもアメリカチックなわけです。
後のエピソードで、ジョーイも、履歴書にあることないこといっぱい書いてるのがわかるシーンも出てきます。
日本ではあまり自分からこういうことを言い過ぎると、いやがられてしまいそうな気もしますが、奥ゆかしいのが日本人の美徳だとは言え、自分の自慢できる能力くらいはアピールできるようになっていたいものですよね。

make someone a salad は「(人[のため])にサラダを作ってやる」ということ。
「make+目的語+目的語」の形ですね。(仮にこれをAと呼びます)
make him dinner 「彼に晩御飯を作ってあげる」なども同じ形です。
これが、「make+目的語+補語」なら、「(人)を・・・にする」という意味になります。(これをBとします)
make him a star なら、「彼をスターにする」という意味。
この補語の部分には形容詞が来ることが多いように思いますが、a star のように名詞も来ることもありますので、そうすると AもBも、make の後ろに名詞が二つ続くという同じ形になるわけですよね。
「人のために何かを作ってやる」のか「人を何かにする」のかは使っている名詞から判断せざるを得ないでしょう。
文法上は、make them a salad を「彼らをサラダにしてしまう」と解釈することも可能なはずです。
絵本の中での話で、「彼ら」がトマトくんやレタスさんなら、あり得なくもないような・・・?
(2006.4.21 16:00 追記)
make them a salad を「彼らをサラダにしてしまう」と解釈することは、どうやら不可能みたいです。
詳しくは、下のコメント欄をお読み下さい。

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posted by Rach at 09:36| Comment(10) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
... make them a salad. でサラダにしてしまう、は文法上だけとしても不可能ではないでしょうか?
つまり、S V O C のカタチですよね? ここでは O = C が成り立ちますよね。しかし、 them = a salad は成り立ちません。なぜなら、them = ingredients だからですよね。 また、例えば、トマトくん、レタスさん、の場合、 They make a salad. ではないでしょうか。 まぁ、思い付きなんで軽くながしてください。
Posted by fdj at 2006年04月21日 13:20
まず、はじめに
>まぁ、思い付きなんで軽くながしてください。
お気遣い、ありがとうございます。この一言がないと、また私が暴走するのを、よくわかってらっしゃる(笑)。

them = ingredients (材料)、と聞いて、思い出しました! あの中学校でよく習う例文を。

Cheese is made from milk. 「チーズはミルクから作られる。チーズはミルクから出来ている。」
材料が原形をとどめていない場合は made from で、材料の形が残っている場合は made of だって習いましたよね。
そうかぁ、だから、He makes milk cheese. とは絶対に言いませんから、やっぱり、make them(=tomato and lettuce) a salad が「トマトやレタスをサラダにする」とは解釈不可能ですね。

A salad is made from tomato and lettuce. 「サラダはトマトとレタスで出来ている。」なら可能ということでいいでしょうか?
(この例文、トマトとレタスは、食べ物だから無冠詞でいいんですよね?)

これの変形だと、Tomato and lettuce are made into a salad. 「トマトとレタスからサラダが作られる。」も可能かと。

トマトくん、レタスさんなら、They make a salad. が可能、というのは、見た瞬間はピンと来なかったんですけど(笑)、これは、

make 「・・・になる」
例) He will make a good teacher. 彼は良い先生になるだろう。
あるいは「(構成分子が)・・・を構成する」
例) One hundred pence make(s) a pound. 100ペンスで1ポンドになる。

という流れで行くと、確かに、Tomato and lettuce make a salad. は可能ですね。
なるほど。さ・す・がです。参りました。完敗です。(別に、勝ち負けを競ってるわけではないけども・・・笑)。

最後に言い訳を(笑)。
私はいつも数日前に作った下書きを日中に投稿しているだけなんですが、今日はたまたま、投稿する時に、「もしかしたら、これがトマトくんとレタスさんなら、いけるんじゃないの?」と一瞬、「思い付いて」しまったんですよね。
パッと思い付いたことをよく調べもしないで投稿すると、こうなります、という好例です(爆)。
でも、楽しかったです。ありがとうございます。よくぞ、気付いて下さいました。感謝感謝。

P.S. このコメントで間違ってる箇所がありましたら、どうぞご指摘くださいませ。
Posted by Rach at 2006年04月21日 15:51
う〜ん、違うかも。
made into はなんか宇宙食みたいな固形サラダをつくっているみたいな感じがします。
単・復に関しては、
Salad a la Rach is made OF lettuce, tomatoes, onions and olives.
みたいな感じ、でしょうか。
Posted by fdj at 2006年04月21日 19:26
ご指摘ありがとうございます。いつまでもお付き合いいただいてすみません。

be made into は確かにちょっと違う気がしてきました。
これだと「こねくりまわして団子みたいな固形になる」感じになっちゃうんでしょうね?

be made of か be made from かという話ですが、まずはぐぐってみました。
"salad is made of" が209件。"salad is made from" が423件。
ただ、from の方は、from scratch (最初から、ゼロから)と共に使われているのもあって、それだと、「サラダを一から作りました」ということになるので、単純に数の比較はできないかも。どちらが正しい、と言うほどヒット数も変わらない気もします。
辞書の定義から考えると、研究社 新英和中辞典には、
「of は通例材料の形が製作物にとどまっている場合、from は通例材料・原料が変形して元の形をとどめていない場合に用いる」
とあります。
野菜からサラダを作るのは、「ミルクからチーズを作る(Cheese is made from milk.)」よりも、「木から机を作る(The desk is made of wood.)」という変化に似ているような気がしますね。
つまり、レタスやトマトは切り刻んでいるだけで、レタスやトマトとして、サラダ内に存在しているのだ、と考えた場合です。
そういう意味では、やっぱりmade of の方がふさわしいような気がしますね。(それにしては、"salad is made from"のヒットが結構あるのが気になるけど・・・)
ポテトサラダなんかは、ポテトをつぶしてペースト状にしているので原形をとどめてないと言えるのか・・・(うーん、だんだん煮詰まってきた・・・笑)。

で、今回のメインテーマは、単複なんですが。
単複が、どーもよくわからないんですよ。
実は、ちょっと話が二転三転するんですが、ちょっと整理させて下さいね。(←また、始まったよ・・・)

大西先生のハートで感じる英文法 会話編 「可算・不可算」の回の説明に以下のものがありました。(テキスト3月号p.11より引用)
A: What did you think of the salad? (サラダ、どう思う?)
B: I thought there was too much apple in it. (リンゴ入りすぎだよ。)
これは、サラダに入ってるリンゴは、普通は刻んであったりすってあったり、クッキリとした形がなくなっているから、不可算になっている。
これがもし、可算で too many apples だと、まるごとのリンゴがゴンゴン入っていることになる、のでおかしい。
同様にタマネギも、
There are a lot of onions on the kitchen table. (キッチンテーブルに、タマネギがたくさん(複数個)ある。)
There is a lot of onion in the pasta sauce. (パスタソースに、(刻んだ)タマネギがたくさん入っている。)

週刊STのコラム「これであなたも英文記者」で、伊藤サムさんが出された英作文課題「夕食にチキンを食べた。」での説明は以下の通り。
英作文は、I had chicken for dinner. となる。
a chicken とすると、ニワトリ1羽をまるまる食べたことになり不自然、だから無冠詞 chicken 「チキン(鶏肉)」を使わないといけない。
いわば「ニワトリの材質」が chicken である。
ということでした。

上に書いたようなことがずーっと頭にあって、「食べ物の時は不可算なんだ!」という意識を常に持ってたんですよね。
だから、made of tomatoes, onions... でいいんだろうか?とちょっと疑問に思ったんですよ。

でも、実際に "salad is made of" でぐぐると、"なんちゃら salad is made of tomatoes, cucumbers..." という感じの、野菜名の複数形が続く文章をいくつも見つけました。

つまり、これはサラダに入っている現在の野菜の形状を述べているのではなくて、原材料として「何がどれくらい(何個)使われたか」という話なんでしょうね。
fdjさんの例文で言いますと、
レタスは a lettuce だとあのまるごと1個で、サラダに使うのはそのうちの何枚かの葉なので、lettuce と無冠詞(不可算)、
トマトとタマネギが複数になっているのは、材料としてそれぞれ2個以上必要としたから(?)(トマトにはミニトマトもあるし、grape tomato という細長いミニトマトなどもあるそうですね)、
オリーブは小さいから、確かに複数個使われているでしょうしね。

だから、made of の後に続く野菜は、料理番組で、「今日はサラダを作ります。今日の材料はこちらです。」と先生が示した時に、カウンターに並んでいる品々を表している、というようなイメージになるのかなぁ、と。

ですから、サラダに刻まれて入っている野菜(tomato, onion となり不可算)と、材料としての形のある野菜(tomatoes, onions となり可算)は別物であり、それを私は最初、ごっちゃにして考えていた、ということかと思うのですが・・・。

またまた、「う〜ん、違うかも。」なら、ご指摘下さい(笑)。

P.S. サラダ・ア・ラ・レイチだなんて(ポッ)・・・何だかすごくおいしそうに聞こえちゃう(笑)。
Posted by Rach at 2006年04月22日 06:57
The salad is made from local vegetables.
Posted by fdj at 2006年04月22日 07:42
ひぇー! わかんなーい!!(笑)。
うーん、この一文をどう解釈したらいいものやら・・・。

雰囲気としては、「そのサラダは地元の野菜でできています。地元の野菜から作られています。」という感じですよね。
たくさんある地元の野菜の「中からいくつかを選んで」作られています、という意味でしょうか?

of だと構成要素を示していて、from だともっと広い範囲をカバーしている、ということでしょうか?
of と from という前置詞を比べると、of よりも from の方が距離感がある(離れている)ような気がしますので、of 以下で各構成要素を具体的に述べるのに比べて、from を使うともっと抽象的なイメージで材料を語っているようにも感じます。

または、from だとその材料の出所や起源を表しているってことでしょうか?
(「でしょうか?」ばっかり・・・泣)

この謎、私一人で解かないといけないのかなぁ・・・?(え〜ん)
あの・・・もしよろしければ、教えて下さいませ、fdjさま。今回は暴走は控えますので・・・(笑)。
Posted by Rach at 2006年04月22日 11:35
こっちもよくやからないのですよ。いつものごとく雰囲気・感覚ですし、論理的な解説はできないのですが、、。
あくまで私個人の感覚としては made from は come from の感じで、made of は consist of の感じでしょうか。
Posted by fdj at 2006年04月22日 12:36
アメリカの企業に勤めていたときは採用にかかわったこともありますが、
みなさん結構、履歴書にはいいこと書くんですよ。うそにならない程度に
うまく書くというか。
そんな中で、自分が担当したプロジェクトでいい人材を確保することができて、
とてもうれしかったです。でも、採用するほうも大変です。面接、結構
緊張しました(笑)。(まぬけなこと言ったらどうしよう!とか。)
Posted by KopyKat at 2006年04月22日 17:23
fdjさんへ
お返事ありがとうございました。その説明で十分でございます。
私も「構成要素」と上に書いたように、consist of のようなイメージを何となく感じました。
come from だとやはり「出所、起源」という感じですよね。

made of wood, made from milk と暗記みたいにして覚えていますが、実は、fdjさんが言われたような感覚が背景にあって、原形をとどめているか否かによって前置詞が異なるのかもしれませんね。

これ以下はあくまで私見なので聞き流して下さればいいのですが(笑)、
The desk is made of wood. は、机をコツコツ叩いてこの「素材」「まさに机を構成している要素」が木なんだよ、と説明する感じ。
Cheese is made from milk. は、今はこんなチーズという固形になって変わり果てた姿(?)になってるけど、「元々は」全く姿の違うミルクという材料「から変化して」できたものなんだよ、このチーズの「起源」はミルクにあるんだよ、みたいな感じかなぁ、とか。

ともに材料について語っていながら、そのポイントが「今それを形作っている要素」にあるか、「その起源・出所」にあるかどうかで、使い分けがされるのかな、と思ったんですよね。

ま、あくまで一つの意見として、聞いておいて下さいませ(笑)。
Posted by Rach at 2006年04月23日 11:04
KopyKatさんへ
やっぱりアメリカの履歴書はいいこといっぱい書いてあるんだ(笑)。
KopyKatさんは採用にかかわったことがおありなんですね。

実は私、会社に勤めてた時、最初の配属先が人事課で、3年間採用担当をしてたんですよ。(ブログ上では初めて語る話です・・・笑)
学生さんって、面接にすごく気合を入れて来られるから(その後の人生が決まるので当たり前ですが)、その学生さんたちと一日ずっと面接をしていると、こちらも精神的、肉体的にとても大変でした。
頑張ってアピールしてこられるのを、こちらも出来るだけ真摯な姿勢で真剣に聞いてあげたいと思いますからねぇ。

ただ、採用担当をしてると、新入社員となる人に一番先に出会えて、こちらも一番先に覚えてもらえるというメリットがあります。
みんなに顔と名前を覚えられて良いことばかりでもないでしょうけど(笑)、私はそうやって誰よりも先に新人さんと知り合える立場にいる自分が、とても幸せだと思っていました。
採用した人たちが、頑張って働いてるのを見ると、嬉しかったですねぇ。「あの頃は、まだ学生さんだったのに、立派な社会人になったねぇー」ってある意味、母みたいな気持ちになります(笑)。
会社を辞める時、「Rachさんにはお世話になりました。Rachさんがいなかったら、今の僕はいません。」みたいなことを後輩の男性何人かに言われて、もちろん社交辞令なんですけど(笑)、とても嬉しかったのを覚えています。
(何か自慢話みたいになってます? 昔の話なので、お許し下さいませ・・・笑)
Posted by Rach at 2006年04月23日 11:10
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