2006年04月24日

フレンズ2-14その6

モニカがシャワーを浴びて出てきます。
チャンドラー: Hey, you feeling better? (やあ、気分はよくなった?)
モニカ: Yeah, I think that fifth shower got the interview off me. (えぇ。5回目のシャワーであのインタビューがやっと取れたって感じね。)

get...off は「・・・を取り去る、取り除く」という意味。
あの変なインタビューがよほど気持ち悪かったんでしょう。
身体にまとわりついてるような気がしたんでしょうね。
まるでいやな男に触られた(もしくはもっといやなことをされた?)みたいにシャワーで落とそうとするモニカの気持ち、わかります。


モニカの面接が失敗したことを心配するフィービー。
フィービー: Do you have other possibilities? (他の可能性(見込み)はないの?)
モニカ: There is the possibility that I won't make rent. (家賃分のお金が稼げない、という可能性はあるわ。)

possibility は「可能性、見込み」という意味。
rent は「家賃」ですから、make rent は「家賃を作る」つまり、「家賃分のお金を稼ぐ、お金を稼いで家賃を支払う」という意味になります。
フィービーはそのレストラン以外の就職先の見込みはないのか?と尋ねているのですが、モニカは「就職できる可能性はないけど、仕事が見つからなくて家賃も払えなくなるほどお金に困る、という可能性はある」と答えているのですね。


ロス: If you want, I can lend you money. (もし良かったら、僕がお金を貸してあげるよ。)
モニカ: If I couldn't pay you back right away, I'd feel guilty and tense around you. (もし今すぐにお金を返すことができないのなら、罪悪感感じちゃうし、ロスの傍にいると気が重くなりそうだわ。)
ロス: Then why not borrow it from Mom and Dad? You feel guilty and tense around them already. Might as well make some money off of them. (それなら、ママやパパから借りたらどうだ? ママやパパの傍ではもうすでに罪悪感感じてるし、気も重いだろ。両親からお金を貰っても(奪っても?)問題ないんじゃないかな。)
チャンドラー: The man's got a point. (その男は良い点を突いてるね。)

feel guilty は「後ろめたく思う、悪いと思う、罪の意識を感じる、罪悪感を感じる」という意味。
tense は「(神経・感情が)張り詰めた、緊張した、ピリピリした」ということ。
モニカは人からお金を借りると、それが気になってしまうタイプのようです。
ジョーイとは正反対ですね(笑)。
Why not? は、「なぜ(・・・しないの)?、なぜ駄目なの?」という意味から、「・・・したらどう?」と相手に提案する表現になります。よく出てくる表現です。
might as well は「・・・して差し支えない、・・・してもよい、・・・する手もある」という容認を表す表現。
make money off of は「・・・で金もうけをする、・・・で金を稼ぐ」という意味。
例えば I took the cup off of the table. で「私はテーブルからカップを取った。」という意味になりますが、このように off of には「・・・から」という意味があるのですね。
off は「離れて」という意味なので、off of だと「元あった・・・という場所から離れて」という感じのニュアンスが出るのだと思います。

モニカはこれまでの両親とのやり取りを見ているとわかるように、両親との関係が少しギクシャクしています。
両親はロスのことは優秀で立派な自慢の息子だと思っているのですが、モニカのことは、ダメな娘だと思っているようで・・・。
これは、モニカの被害妄想ではなくて、本当にそういう発言や態度を何度も見ることがありました。
get a point は「(話の)良い点を突く」という意味。
「するどい指摘だね。」「良いところに気がついたね。」という感じでしょうか。

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posted by Rach at 14:17| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
make rent も make it も意味は違いますが make の用法としては同一線上にあるような気がします。 上手く説明できないのですが。
Posted by fdj at 2006年04月24日 17:35
うーん、むずかしい・・・。
ちょっとこのネタでは、暴走できませんねぇ(笑)。わざと暴走できなさそうなネタを振ってるとか?(←勘ぐりすぎ)

make it ってあの「うまくやり遂げる、間に合う」という意味のアレですよね?
You made it! だと「よくやった!」とか「間に合ったな!」という意味の。

make は普通「作る」ですが、make rent をそのまま何も考えずに「家賃を作る」という日本語に訳しても、あまり違和感はないですよね。
借金を返す返さないの話で、「すぐに金を作って来い!」とか言いますでしょ?(変な例え)

ただ、その「作る」というのは、「料理を作る」などというニュアンスとはちょっと違って、まぁ、「稼ぐ、工面する、儲ける」という感じなんでしょうね。
M-Wでは、make の意味の中に、reach や attain というのがありましたので、make it の「間に合う」なら reach、「うまくやり遂げる」なら attain (獲得する、達成する、成し遂げる)になるのでしょう。
そして、make rent の make も、ただ「作る」というよりは、「努力して獲得する」という「達成感」が込められているような気が・・・。
てことで、今回のキーワードは「達成感」と結論付けたいと思います。

・・・という感じの、「同一線上」なのかなぁ・・・? あーん、わかんないっ!
Posted by Rach at 2006年04月25日 09:37
かんぐりますねぇ。 なんかコメントしにくくなりますよぉ。
感じをうまく表現できないのですが、
make rent ってなにか、rent とうまくやる、みたいな、to cope with (or deal with) successfully みたいな感じがするのですけどね。 もちろん私だけかも知れませんが。 なにかべつのヒントになればと思っただけなので、問題提示とかではないのですよ。
Posted by f.d.j. at 2006年04月25日 19:20
えへへ〜、勘ぐり過ぎちゃってすみません。
コメントこれからもいただきたいので(←たまには素直になります)、嫌がられないうちに、このへんで勘ぐりはやめときます。
(また、忘れた頃に、勘ぐり病が出るかもしれませんけど・・・笑)

そうですか、そういう雰囲気でしたか。ちょっと私が書いたのとはニュアンスが違いますねぇ。
私は、「家賃=お金」なので、make rent というと、どうしても、make money (お金をもうける)、make a fortune (財産を築く、ひと財産作る)と同じライン「お金を儲ける、稼ぐ」を想像してしまうのですが・・・。
でも、辞書では同じ項目に、make a living 「生計を立てる、暮らす」というのが載っていて、なんとなく、これがf.d.j.さんのおっしゃる make rent の感覚に似ているような気もします。(もちろん私だけかも知れませんが・・・笑)

辞書で「生計を立てる」という表現を探してみると、研究社の英和中辞典では、
earn [gain, get, make, obtain] a living あたりが載っています。
living はM-Wでは、
1 : the condition of being alive 「生きている(生存している)状態」
2 : means of subsistence : LIVELIHOOD 「生存・(ぎりぎりの)生活の手段」
と書いてあります。
earn はまさに「金を稼ぐ、もうける」、gain, get, obtain は「得る、獲得する」という感じでしょう。
そして、ここでの make はもちろん「生活の手段であるお金を稼ぐ」でもいいでしょうけれど、「なんとか生活がやっていけるように取り計らう、生活が成り立つようにやり繰りする、折り合いをつけて生活していく」みたいな感じ、それを発展させて、「収入と支出のバランスを取った生活をうまくやっていく」という感じ、
つまりは生活を「作る」のではなく、生活が「きちんと成り立つようにうまくやっていく」ということになるのかもしれませんね。
だから、make rent も「家賃が払えるようにうまくやり繰りする」という感じに捉えることもできるのかなぁ、と思います。
「うまくやり繰りする」というのが、f.d.j.さんのおっしゃる英語のニュアンスそのままかどうかはちょっと微妙かもしれませんが・・・。

あ、それから、問題提示だと思って、ムキになって受け取ったりはしてないですよ、少なくとも今は(笑)。
私も「あの頃」よりは、随分大人になりました(ポッ)・・・←単に老けただけとも言う(爆)
何かのヒントに、と思って、「ちょっとそのへん、どぉですか?」と話題を振って下さっているのは、よくわかっていますのでご心配なく。
ちょっとした一言コメントに暴走のように反応しているのは(笑)、その話題に対して思いついたままを書いていると、またf.d.j.さんとは全く違った視点で何かのポイントを発見することもあるし、それはそれで面白いかなぁ、と思ってるだけなのです。
「そんなつもりと違うのに、、、」と顔をしかめてるf.d.j.さんを想像するだけでも楽しいですし、うふふ。

P.S. 最初にf.d.j.さんがおっしゃった make it って、もちろん、"You made it!" 「よくやった!」のこと (= to be successful) だと思いますが、もしかして、to have sexual intercourse のことも含んでました?
「お前、あの娘(こ)と、うまくやったな!」、みたいな(笑)。
ちょっとお下品だったかなぁ? 反省いたします。
というより、そのあたりは日本語と同じで、「うまくやる」って言葉は、真面目なことからエッチなことまで(笑)、何でも使えるってだけですね。(自分で話題を振っておいて、自分で収束させてる・・・)
Posted by Rach at 2006年04月26日 06:56
こんにちは。お久しぶりです。

さて上の会話の少し後のところ、チャンドラーの派手なブレスレットをみんなが見るところで
MONICA: Man, man that is sharp. It must have cost you quite a few debloons. という台詞があります。
(字幕は「成金っぽくて最高」)

このdebloonがいくら調べても解らず、またtranscriptも3種類ともdebloonsでしたが、どうやらdoubloon(ダブロン金貨)の変形ではないかと思います。
(コピペかもしれませんがtranscriptsが3種類ともdebloonsとしているので、typoとも思えない)

doubloonsだと「ダブロン金貨でかなりかかったわね」ぐらいの意味でしょうか。

wikipediaの説明は
http://en.wikipedia.org/wiki/Doubloon をどうぞ。

※本当にマイペースですが、少しずつ進んでいます。また遊びに来させてくださいね。
Posted by 浦辺 玲 at 2010年10月13日 23:55
浦辺 玲さんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
DVDの字幕を見てみたら、何と doubloons でした! 浦辺さんの読み通りでしたね。

スクリプトサイトは、いくつか存在しますが、どれかがオリジナルで、後のはそのコピペである気がします。(たまーに、ト書きなどが違うものを見つけることもありますが)
ですから、あるサイトでタイポ(typo、タイプミス、誤字、誤植)であるものは、他のところでも同じくタイポになっているものが多いようです。
今回も、オリジナルがタイポであったために、他のものもそれに合わせてタイポになってしまっている、というところでしょう。

doubloon は、手持ちの英和辞典には載っていませんでしたが、LAAD には以下のように出ていました。
LAAD
doubloon [noun] [countable] : a gold coin used in the past in Spain and Spanish America
つまり、「スペインやスペイン語圏アメリカで使われていた金貨」。

教えて下さったウィキペディアの説明もなかなか興味深いですね。元々、スペインの古い金貨のようですが、「ニュー・オーリンズなどでは、マルディグラの時に、アルミでできたダブルーンが投げられる」とか、「ダブルーンは、poker chip の俗語として使われる」などの記載もあります。dollar などと比べると、「異国の古い貨幣」をイメージさせるものなのでしょうね。

チャンドラーが奇抜なブレスレットをしているので、わざとそういう、「他国の古い貨幣・金貨の名前」を出したのでしょうね。日本の漫才とかでも他国の貨幣単位を出す、というパターンはありそうです。「その服、高そうやけど、何万ペソやったん?」「…って、何でそこは”ペソ”やねん?!」みたいなやり取り、ありそうですよね?(笑)

おっしゃるように、quite a few は「かなり多くの、かなりたくさんの、相当多くの」という意味ですから、「かなりのお金がかかったに違いないわね。きっと高かったんでしょうね」と言っている風に聞こえながらも、その単位が聞き慣れないものなので、安いんだか、高いんだかわからない、という面白さがあるような気もします。
自国のドルに換算するとどれくらいか一瞬わからないような貨幣単位をわざと挙げて、すごく高そうと褒めているのか、なんか安物くさいとけなしているのかがわかるようなわからないような感じ、と言いましょうか。最後の単位でケムに巻いて落とす、みたいな感じのジョークなのかな、と思いました。また、ウィキペディアに書いてあるように、ポーカーのチップの俗語として使っているとすると、本物のお金ではないオモチャのお金で、みたいな意味を持たせている、のかもしれません。

ネイティブの方が、doubloon と聞いて、どういうイメージが浮かぶかによりますので、上に書いたことは、あくまで私の推測に過ぎないのですが…。

興味深いお話、ありがとうございました。私が過去記事でスルーしている部分についてコメントいただけるのはありがたく嬉しいです。他にいただいたコメントについても、じっくり考えさせていただきたいので、もう少しお時間を下さい。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2010年10月18日 13:37
こんにちは。いつもながらの(?)丁寧なレスをありがとうございます。m(_ _)m

そっか、DVDの字幕にはちゃんと載ってたんですね。思いっきり遠回りしたようですwww。
巻き戻し(?)が便利なのでPCで見ていますが、PCの場合音声や字幕を切り替えるのはいちいちメニュー画面に戻らないといけないので、字幕は日本語版のみで、英語はもっぱらネットスクリプトを利用しています。

勝手に思いついたところでコメント書いてますが、本当に自分の楽しみで見て書いているので、どうぞご負担に思わないでくださいね。
スルーされてもいっこうに構いませんので。m(_ _)m
Posted by 浦辺 玲 at 2010年10月18日 23:20
浦辺 玲さんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。

PCでご覧になっているのですね。私は、自分のノートパソコンの隣に、ポータブルDVDプレーヤーを置いていて、それで見ています。

DVDの英語字幕は省略されている部分も多いので、ネットスクリプトの存在は本当にありがたいです。ただ、タイポも結構あるんですよね。
ですから、私も、ある時期から、ブログの原稿を書く前に、「ネットスクリプトとDVD英語字幕を付き合せて、音声の通りに修正する」という作業をまず最初に行うようになりました。特に固有名詞などは、スクリプトでは綴りが間違っているものも結構ある気がします。

コメントを負担に思う、などということはありません。いつもありがたく思っています。お返事は少しずつお返しすることになってしまいますが、これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2010年10月25日 13:12
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