モニカのパパとママが、たくさんの荷物を持ってモニカの部屋へやってきました。
ママ: Well, sweetie, we have a surprise for you. We're turning your room into a gym. (あぁ、モニカ。びっくりするお知らせがあるのよ。あなたの部屋をジムに変える予定なの。)
モニカ: Wow, that is a surprise! Just one question. Why not Ross's room? (わぁ、それはびっくりね。ちょっと一つ質問していい?どうしてロスの部屋じゃないの?)
パパ: We talked about that...but your brother had so many science trophies, plaques, merit badges...We didn't want to disturb them. (そのことについては二人で話し合ったんだが・・・お前の兄さんのロスは、科学トロフィーや楯(たて)やメリット・バッジをたくさん持っているから・・・その陳列を乱したくなかったんだ。)
モニカ: God forbid! (冗談じゃないわ!)
たくさんの荷物は、実家のモニカの部屋に置いてあった荷物でした。
両親は、そこを自分たちがエクササイズをする場所に変えたかったようです。
邪魔になった荷物を押し付けに来たんですね。
まぁ、モニカの部屋に置いてあったわけだから、モニカの持ち物なんだけど。
surprise は「驚くべきこと(もの)」という意味。
事件やプレゼントなどを指します。
I have a surprise for you. 「君にびっくりするお知らせ(プレゼント)があるんだ。」は決まり文句ですね。
plaque は「額、飾り板、(事件や人物を記念するための金属製または石製の)銘板」のこと。
甲子園で準優勝したらもらえる記念の楯みたいなものだと思います。
merit badge の意味を、Answer.com という Online Dictionary, Encyclopedia で調べると
a badge award to Boy Scouts in recognition of special projects
とありました。
あまりパッとしない訳ですが、参考までに訳してみると、「特別なプロジェクトの褒美として(or プロジェクトを認定して)ボーイスカウトに授与されるバッジ」という感じ。
(merit badge の意味は、英辞郎くんに、わりと詳しく書いてありますので、興味のある方は探してみて下さい。)
merit は「手柄、功績、功労」という意味ですよね。
メリット・バッジという言葉は言わば「功労バッジ、お手柄バッジ」という感じなので、ボーイスカウト以外にも使えそうな気もするんですが、やっぱり、ボーイスカウト限定なんでしょうね。
Answer.com の意味にもわざわざ Boy Scouts と書いてあるんだし。
何となく、ロスとボーイスカウトって結びつかないような気がするんですよねぇ。
アメリカの少年はほとんどみんな入るものなのかな?(その辺は全然わかりません)
でも、結びつかないような気がする反面、そういう「何かを成し遂げる」ことに対しては、人一倍努力する、負けず嫌いのロスですから、優秀なボーイスカウトだったのかもしれませんよね。
「これはこうするんだよ。」と人に知識をひけらかしたりして(笑)。
Wikipedia: Merit badge (Boy Scouts of America)
↑上の Wikipedia は、ページを読み込むのにちょっと時間がかかったのですが、カラフルなメリット・バッジが27個も付いた Merit Badge Sash (肩から斜めにかける肩帯、サッシュ)の写真が載っていますし、英文で詳しい説明もありますので、なかなか面白いです。
さらには、以下のサイトでは、その肩帯を肩にかけて微笑んでいる少年の写真が見れます(笑)。
Merit Badge Sashes
disturb は「・・・を妨げる、邪魔をする、乱す」という意味。
この場合は、ロスのことだから、トロフィーなどをきっちりと時系列に(?)並べて、ディスプレイとして完成された形になっているのを、ぐちゃぐちゃにするのはいやだ、という感じかと。
God forbid! は「どうかそんなことがありませんように!(そんなこと)とんでもない!冗談じゃない!」という意味。
forbid は「禁じる」ですから、God forbid (that)...! で「神様が・・・ということを禁じますように!」という表現から来た言葉です。
(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
あと、スラング系は urbandictionary.com もかなり強いですよ。
でも、お互い、”様”付けで呼び合っていると、どうも、胡散臭いものを感じるんですが・・・(笑)。
特に、F.D.J.さまに「レイチさま」と呼ばれるときは油断してはいけない、ということを、最近、某所で学びました(笑)。
M-W と Answers.com はF.D.J.さんから教えていただいたものなので、共通してるのは当然なのですが(笑)、Wikipedia はやっぱりハズせませんよね。
後半は人名がわからないと笑えないセリフがいくつかあって、それを調べる際には、Wikipedia が大活躍しました。とりあえずはここで調べてみると、だいたいの大まかなラインがわかりますからね。まさにネット時代の申し子のようなサイトです。
昔はとにかく日本語で説明されたサイトを探すのに一生懸命でしたが、最近は、Wikipedia の英語版で探し物を発見したら、ホッとします。読むのもあまり苦にならなくなりました。知らないことがわかるのが楽しいからでしょうね。
urbandictionary.com は初耳。また是非使ってみたいと思いまーす!
"God forbit" は
「そうよね、お兄さんの部屋は神様が禁止するくらいの聖域で
模様替えなんてとんでもないわよね、私の部屋と違って・・・」
とモニカの思いっきりの嫌味に聞こえます
でも、どうして動詞に -s が付かないんでしょうね?
何故、God forbid に -s が付かないか?について。
God (only) knows の場合は、「神のみぞ知る」→「誰も知らない」で、know の主語が God だから、3単現の -s がつきますよね。
この God forbid というのは、「神がそれを禁じている」という意味ではなくて、「神よ、それを禁じたまえ!」という祈願文のようです。
この God forbid. というのは決まり文句で、Heaven forbid という表現もあるようです。
ロングマン現代英英辞典では、
God forbid (that): (spoken) used to say that you very much hope that something will not happen
例) God forbid that this should ever happen again.
つまり、「何かが起こらないようにと強く願うことを言う時に使われる。」
例文は、「これが二度と起こることがないように!、二度と起こりませんように!」
forbid という動詞の原形は、命令形の意味を表しているのかなと思います。
命令形である「動詞の原形」の前に、その行為を行う人物の名前が来ている、ということで、見た目はSVのようですが、実際は、「人名、命令形」みたいな形になっているような気がします。
God, please forbid...! 「神様、どうか…を禁じて下さい。」みたいなニュアンスでしょうか?
God Save the Queen という言葉がありますね。イギリスの国歌のタイトルでもあるのですが、これも訳すと「神よ、女王を救いたまえ/守りたまえ」になるでしょうか。
「神が女王を救う」という状況や事実を述べているのではなく、「お願い」なのかなぁ、と。だから、これも、saves ではなくて、save が使われているのだろうと。
上のセリフの場合は、何を「禁じる」かと言うと、「ロスの部屋の陳列は乱せないから」などと言う、勝手な理屈を言うのをどうか禁止して、そんな理由をまかり通らせないで!みたいなことかな、と私は思ったのですが…。
レイチさんは、モニカが
「神様、親の理不尽な理屈を禁じて!」と感じ
私は両親が
「この子にロスの部屋をいじるなんて恐れ多い考えを禁じさせて!」
って言いたいんでしょ?と言うモニカの嫌味に感じた
と言う違いですね
そうですね、私の印象は「親の理不尽な理屈」な理屈に対して「冗談じゃない!」という感じです。
モニカって親に不満をもってはいるものの
いつもあまり面と向かって対決できなくて、結局彼らに
おどけた感じで迎合してしまう、みたいなところがありますよね
映像をみる限りでは、不満を言っていると言うよりも
また対決を避けて、いつものモニカ流の親に迎合するフリなんだな
という感じでした、あくまで私の感想です
私も映像を見直してみたのですが、モニカはカンカンに怒っているわけではなくて、笑いながら、肘を曲げた状態で手を上げていますね。ちょっとおちゃらけた感じで、「わ、びっくり!」みたいにおどけている感じもします。
God forbid! というのは決まり文句で、話者が「やめて! 勘弁して!」と言いたい場合にとっさに出るセリフのような気がするのですが、ここでは笑いながら、「もう勘弁してよ〜!」と冗談めかして言っているように、私は感じました。
そういう意味では、上の訳の「冗談じゃないわ!」では、少しキツ過ぎるのは事実ですね。
親に向かって猛烈に抗議しているセリフでは確かにありません。言葉そのものは抗議だと思うのですが、さすがに親にはそこまで言えないので、「またこれだわ。神様、こういうの、何とかなりません?」みたいに、ふざけて言っているような感じがします。
ぴろろさんのイメージは、モニカが両親の気持ちを代弁して、「パパやママは God forbid! って言いたいのね。」と言っているように思われた、ということですね。You wanna (/wanted to) say, "God forbid!", right? みたいな感じでしょうか。
私の受けた印象では、代弁した、というよりは、モニカの気持ちがそのまま出たものかな、という気がします。モニカがそう神に祈った、という感じです。
迎合したセリフであれば、God forbid! 以外に何かしら、you wanna say とか、you mean とかがおまけに付きそうな気がするんですよねぇ…。単なる私のイメージに過ぎませんが…。
さてGod forbid. ですが、God bless you!(神の祝福がありますように)と同じように May God bless you.のmay(祈願のmay)が省略された物と考えています。
つまりMay God forbid. (神が禁じたもうことを)が元の形です。
だからGodが主語でもforbidsではなく原形を使っている訳です。
参考ですが、ここにもわかりやすい説明がありました。
God bless America. で説明してあります。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4450256.html
なお、ここでの意味ですが、私は(両親がロスの部屋は使わないと言っているので)皮肉っぽく「願わくば神が(ロスの部屋を使うことを)禁じたもうことを」と言っているように思えます。「ああ、そうなの。じゃ、神様が禁じてくれればいいのにね」ってぐらいかしら?
ちょっとよくわかりません。
「願わくは…ならんことを、…させたまえ」という祈願・願望の May が省略されているというお話、納得です。
研究社 新英和中辞典にも、
(May) God rest his soul! 神よ、彼の霊を休ましめたまえ。
というフレーズが載っています。
God bless you! や、God forbid. に限りなくよく似たフレーズですよね。
はっきり、May が書いてあって、それは省略可としてかっこで括られていますから、その May が省略されている、という解釈で間違いないですね。
紹介していただいたサイトの説明もなるほど!ですね。
私は上のコメントで、「命令形」ではないか?と書いていますが、同じように命令形だと考えるアメリカ人の方もおられるらしいと知って、何となく嬉しいです(笑)。
上のセリフをどういう日本語に訳すかは難しいところですが、やはり「願わくば神が禁じたもうことを」という日本語にすべきところなのでしょうね。そういうちょっと大仰しい言い方を使って、ちょっとおちゃらけてふざけた感じで皮肉っぽく言っている、ということなのだと思います。
貴重な情報、ありがとうございました。