モニカママ: We were so sorry to hear about your parents splitting up. (あなたのご両親が離婚したって聞いて、とてもお気の毒に思ってるわ。)
レイチェル: Well, they're just separeted. You never know! We'll see. (えぇ、両親はただ別居してるだけなんです。これからどうなるかわかりませんわ。成り行きを見守りましょう。)
モニカパパ: I can't say any of us were surprised. They've been unhappy ever since we've known them. ([そのニュースを聞いて]誰も驚かなかったよ。私たちが知り合った頃から、彼らはずっと不幸せ(そう)だったからね。)
split up は「離婚する、別れる」という意味。
separate は他動詞で「(・・・を)[・・・から]別居させる」という意味なのですが、通常は受身形 be separated で「別居する」という意味になります。
you never know は直訳すると「あなたには決してわからない」ですが、この場合の you はあなた(もしくはモニカのパパとママを指す「あなた方」)だけを限定したものではなく、あなたを含めた人々(people)というニュアンスだと思います。
「どんな人にもわからない」という意味から、「先のことはどうなるか分からない、何とも言えない」という意味になります。
We'll see. は「じきに分かるよ。結果(成り行き)を見守りましょう。」ということ。
wait and see なら「成り行きを見守る、事態を静観する」という意味。
「手を出したり何か行動を起こすことなく、待って、様子を見る」ということですね。
宇多田ヒカルさんの曲で、「Wait & See〜リスク〜」という曲がありますが、この歌がヒッキーの曲では一番好きで・・・(関係ない)。
I can't say any of us were surprised. を直訳すると「我々の仲間の誰かが驚いた、なんてことは言えない。」、つまり「誰一人として驚かなかった、って言えるよ。」という意味です。
"I can say none of us were surprised." ということですが、英語では否定語を先に出すので、not any の形になっているんですね。
I don't think anyone loves him. 「彼を愛する人がいるとは思えない。彼を愛する人なんていないと思う。」と同じ構文です。
レイチェルは「大したことじゃないですよー。」と済まそうとしてるのに、追い討ちをかけるようなことを言うパパ。空気読めてませんね。
ママが「そんなこと言っちゃダメよ!」といやーな顔をしています。
この夫婦はいつもこんな感じだなぁ(笑)。
セントラルパークにて。
フィービー: Want a refill? ([チャンドラーに]おかわり欲しい?)
refill は「re(再び)+fill(満たす)」なので、「補充する、お代わりする」という意味です。
名詞だと「(飲食物の)お代わり、詰め替え品」という意味ですね。
最近は、システム手帳の中身をリフィルなどと言うので、日本語になっていますよねぇ。
自分を興味深く眺めていた女性に声をかけるチャンドラー。
チャンドラー: I know what you're thinking. Dave Thomas, founder of Wendy's. (君が何を考えていたかわかるよ。(僕は)ウェンディーズの創始者のデーブ・トーマスです。)
別人の名前を騙って自己紹介するチャンドラー。
もちろん嘘なのはバレバレですが(笑)。
このデーブ・トーマスさんは実在の人物で、本当にファーストフードのチェーン店ウェンディーズ(Wendy's)の創始者です。
どうしてこの人の名前を使ったのかは謎なんですが・・・。
下の記事に顔写真が載っていますが、別に似ているとは思えないんですけども。
Wendy's founder Dave Thomas dead at 69 (デーブさんの訃報記事です)
(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
↓
http://www.youtube.com/watch?v=SK1QXw-96Hg
「宇多田ヒカル」としてではなくて、「Cubic U」として売り出した
ころのインタビューです。本当に幼いころから才能があったのですね。
とてもしっかりしている感じ。顔つきは今よりもこのころのほうが
好きです、私は。野性的で(笑)。
Dave Thomas は生前、Wendy's の CM に自らよく出ていましたので
(たぶん、CM のエンディングに Dave Thomas, founder of Wendy's
というナレーションが入っていたかもしれません)、それをチャンドラーが
もじったのではないでしょうか。
あれで15歳かぁ。確かに大人びてます。眉がシャープで印象的(笑)。(また眉の話?)
Cubic UのPVも、何だかすごく大人っぽくて、色っぽいですし(笑)。
KopyKatさんも宇多田さんネタ(眉)をブログでリンクしてたりされますから、結構お好きなんですねぇ?(笑)。
私は彼女の「微妙な声のゆらぎ」が好きなんですが・・・。
Dave Thomas さん自らが出演されてて、有名なセリフなんですね。なるほど。CMは見たことないので(しくしく)。
そうですよね、番組中に流れてたら、誰もが知ってるフレーズですもんね。その可能性高いです。是非、チェックをよろしくお願いします(笑)。
(お、こんなに短いコメントの返事は、久しぶり!?)
他にはない詳しいご解説、調査をすごく感心して、大変勉強になりました。
I can't say any of us were surprisedについて
「All that glitters/shines are not Gold」を思い出しました。
もうしかして、部分否定ではないかと思います。
そうだったら、「誰でも驚いたわけではない。」の意味です。
@I can say some of us were surprised.
AI can't say any of us were surprised.
@とAの区別は話している方は
@の場合、驚いている人の割合が多い
Aの場合、驚いていない人の割合が多い
ルール的には肯定句にはsomeを使う、否定句、疑問句にはanyを使うと思ってもいいと思います。
Have you any money with you?
I have some money with me.
※上記はあくまでもルール的なものであり。以下の例を見ましょう。
@Does he know any English?
ADoes he know some English?
Aは@より、「彼が英語できる」という期待を高く持っているニュアンスがあります。
I don't think anyone loves him.について
lovesの使い方に笑いますね。boyfriend materialではない、現在、将来とも彼を愛する人がないと捕らえています。
P.S.
All that shines are not goldについて、すごく興味深いです。
Allはanyと同様、不定代名詞?なので、単数、複数でも大丈夫ですが、
同一sentenceには、統一しないのはちょっと不思議なと時々思います。
shines(単数), are(複数)
私の解説をお褒めいただきありがとうございます。
some, any の基本的な使い分けとして、肯定文では some、否定文・疑問文では any という大きな区分けがありますが、否定文で any を使った場合は「少しも、何も、誰も…ない」という「全体否定」になることは、辞書にも出ています。
「誰もが驚いたわけではない」という部分否定ならば、
I can't say every one of us was surprised. のように、not every が使われるように思います。
上の記事にも書いたように、意味としては、"I can say none of us was surprised." と同じですが、英語では否定語を先に出すので、not...any の形になっている、ということだと思っています。
I don't think anyone loves him. についても同様で、I think no one [nobody] loves him. と言うところを、否定語を前に出して、not...any の形にしている、ということになると思います。
not...anyone/no one loves him という現在形ですから、将来のことについては特に言及しておらず、「今現在の状況では、誰も彼を愛していない、と私は思っている」という文脈になると思います。
例に挙げていただいた、All that glitters... の文について。
まずその諺は、are not gold ではなくて、is not gold が一般的な形のようです。
Google での検索結果では、
"all that glitters are not gold" の検索結果 約 2,360 件
"all that glitters is not gold" の検索結果 約 146,000 件
なので、正しいのは、is not の方だと考えて良さそうですね。
ウィキペディアにもありました。
Wikipedia 英語版: All that glitters is not gold
http://en.wikipedia.org/wiki/All_that_glisters_is_not_gold
やはり、同一sentence の同じ主語に対する動詞で、shines(単数)と are(複数)が並立しているのはおかしい、ということですね。
またこの all は代名詞ですね。
研究社 新英和中辞典では、
all (代名詞)=[関係詞節を従えて] (…の)すべてのこと (注:関係代名詞は通例省かれる)
All I said was this. 私の言ったのはこれだけだ。
All you have to do is ask. ただ尋ねればよいことだ。
上の例文でも、was, is が使われているように、この all は単数扱いですね。
ビートルズの All You Need Is Love も is ですよね。
そして、この諺の All...not が「部分否定」を表すのは確かなのですが、all...not という語順の場合は、文法的に2通りの解釈が可能なようです。
数研出版「基礎と完成 新英文法」の p.483 に「部分否定と全体否定」という項目があるのですが、そこにも、
部分否定 not...all [every]=すべてが…とは限らない
全体否定 not...any, none=すべて…ではない
と出ています。
また
(a) Not all boys went. すべての少年が行ったわけではない。
(b) All boys did not go. (1) すべての少年が行かなかった。 (2) すべての少年が行ったわけではない。=(a)
(b) のように、all が not に先行すると、全体否定=(1) の意味にとられやすいので、部分否定のつもりならば、(a) のように not all の語順にするほうが普通である。
とあります。
研究社 新英和中辞典では、
語法 (all 【形】)
all が否定文で用いられると部分否定を表わす. ただし, all と not が離れたりすると全体否定になることもある
Not all men are wise. すべての人が賢いとは限らない
All the people didn't agree. みんなが賛成したわけではなかった(部分否定); みんな賛成しなかった(全面否定).
語法 (all 【名】)
all が否定文で用いられると部分否定を表わす
All that glitters is not gold. 《諺》 輝く物すべてが金とは限らない.
という説明が載っていました。
All...not の場合は、場合によっては全体否定の意味になることもある、ということですね。
長くなりましたが、
not...any は「部分否定」ではなく「全体否定」である。
All that shines is not gold. は、all...not の語順であるが「部分否定」である。
ということになると思います。
いつもの詳しい説明、ありがとうございます。
Allについては、すっきりしました。
any... notについては、
以下の選択肢問題
We couldn`t eat in a restaurant because ____of us had____money on us.
A.all,no B. any,no C.none,any D.no one,any
答えはCだそうです。
※Cが正解だったことは特に疑問を持っていませんが、
not...any of usが全体否定だったら、Bでも正解だと気がします。
(ここはany of us ... notになっているのは確かですが)
因みに回答説明のところでは、any of usは部分否定に使われるからと説明しています。
I don't think anyone loves him. については、現在進行形ではなく、現在形を使っているから、People here in japan celebrate Chrismas also.と同様で、いつものことと表しているかと思っています。現在交際相手はいないと説明したいのであれば、I don't think anyone is seeing him.とかとなるか。この点については、私は間違っているかもしれません。
※not...anyoneは全体否定であることについては、特に異論はないです。
Rachさんの意見を聞かせてください。
B の any of us had no money が不正解になるのは、英語では普通、any... not という語順にはならない、というルールがあるからです。
研究社 新英和中辞典では、
語法 (any)
関係代名詞などの修飾を伴わない場合の any… が主語になっている場合、それを否定する時には No… にする
No man could solve the problem. (注: Any man could not solve the problem. は間違い)
Any man who tells a lie cannot be trusted. うそをつく人はだれも信用することはできない。
(引用ここまで)
つまり、2番目の例文は関係代名詞で修飾されているので、そういう場合は、any... not という語順になることはあり得るが、普通は、「誰も、誰一人として…ない」という場合は、主語に No をつけた形になるのが英語である、ということですね。
だから、anyone had no money というような内容が言いたいのであれば、英語では、None of us had any money になる、ということです。英語は否定語をできるだけ前にしようという傾向があるので、そうなるのでしょうね。
I don't think anyone loves him. の「愛している」は、現在進行中の行為を言っているのではなくて、「誰かを愛するという状態」のことです。この場合の love は状態動詞なので、その現在形は、現在の習慣というよりは、現在の状態を表す、ということになるでしょうか。
誰も彼を愛さない、つまり彼はみんなから愛される人間ではない、という現在の状況、彼のことを好きな人は誰もいない、という感じの英文だと思います。「現在、交際相手がいない」という意味ではありません。be seeing は、男女の間柄としてお付き合いしている、デートしたりしている、という感覚だと思います。そういう具体的な行動を言っているのではなくて、気持ちや感情の状態を述べている文になると思います。
any... notの部分については、すごく納得しました。
ありがとうございました。
お返事ありがとうございました。