チャンドラー: He could have gotten me a VCR or a set of golf clubs. But no! He got me the "woman repeller"! The eyesore from the Liberace House of Crap! (ジョーイは、ビデオデッキやゴルフクラブセットを買うことも出来たはずなのに。でも、それを買わなかった! あいつは俺に「女よけ」をくれたんだ。リベラーチェのがらくた館でも目障りだと思えるような代物だよ!)
could have+過去分詞は「・・・しようと思えばできた(はずなのに、そうしなかった)」という意味。
ここでは、ちゃんとその次に "But no!"="But he didn't."(でも買わなかった。)と付け加えています。
VCR は video cassette recorder の略で「ビデオカセットレコーダー、ビデオデッキ」のことです。
日本語では VCR とは言わずに、VTR と言いますよね。
ちなみにVTRは video tape recorder (ビデオテープレコーダー)、video tape recording (ビデオテープ録画)の略です。
だから多分、VTR と言っても通じるとは思うのですが、私が知る限りでは、英語では VCR と言うことが多いようですね。
repel は「(敵などを)撃退する、追い払う、寄せつけない」という意味。
また repellent は形容詞なら「・・・をはねつける」という意味で、water-repellent cloth なら「防水加工された生地」という意味になります。
repellent を名詞として使うと「防虫剤、虫よけ」になります。
ですから woman repeller は「女をはねつけるもの、女を寄せつけないようにするもの」ということ。
eyesore は「目に不快なもの、目障りなもの、醜いもの」。
sore は形容詞で「痛い、ひりひりする」という意味で、"I have a sore throat."は「(風邪などで)喉が痛い」ということです。
Liberace (リベラーチェ)は、ラスベガスで有名だったピアニスト、エンターテイナー。
衣裳が悪趣味かと思えるほど派手なことで有名らしいです。
リベラーチェ(Wikipedia日本語版) にくわしい説明があります。それを読むと、何故チャンドラーが引き合いに出したかがわかりますよ。
リベラーチェ(Wikipedia英語版) には写真が載ってます。
確かに、むっちゃ派手なおじさんですね(笑)。
Amazonでも発見したので、2枚ピックアップ。
でもゴージャス感が出てるのは、Wikipedia英語版の写真の方ですけどね。
まぁ参考までにということで。
Remembered の方は、服装が美川憲一みたいな感じです。顔は全然違いますが(笑)。
Christmas Through the Years [Best of] [from US] [Import]
Remembered [Best of] [from UK] [Import]
またラスベガスには、The Liberace museum という彼の博物館があり、衣裳や持ち物が展示されているそうです。
リベラーチェの説明が長くなりすぎましたが(調べてたら楽しかったので・・・)、次の House of Crap について説明します。
crap は「うんち、価値のないもの」という意味ですから、house of crap は「がらくた館」みたいな感じだと思います。
ですから、The eyesore from the Liberace House of Crap は、あのド派手で悪趣味な(←ゴメン)リベラーチェでも「ちょっとこれは・・・」と思うようなガラクタを集めた部屋があって、その中に置いておくのもはばかられるような、趣味の悪い代物、という意味ですね。
おぉ、よくぞそこまでけなしましたな、というほどの、ひどい悪口です。
その意味を理解するには、やはりリベラーチェと聞いてネイティブが想像するイメージがわからないと面白くないわけですよね。
そこで、上のようにいろいろ調べてみたわけです。
こういう時、ネットは便利ですね。
私も数年前、初めてこのエピソードを見た時は、ふーん、という感じでスルーしてしまいましたが、今回、とことん調べてみて、チャンドラーのセリフの意味をしっかり理解できた、はず(笑)。
(Rachからのお願い)
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