2006年04月29日

フレンズ2-14その11+ゲイシャの話

レイチェルに話しかける男に怒っているロス。
ロス: It's like, back off, buddy! She's a waitress, not a geisha. (まるでこんな感じだよ。ちょっと君、下がってよ! 彼女はウェイトレスなんだ、ゲイシャじゃない。)

back off は「後ろに下がる、後退する、引き下がる」。
何か危ないものがあった時などに「下がって!」という時にも "Back off!" と言います。
geisha はご存知「芸者」です。geisha girl とも言います。
外国人が日本をイメージする言葉(あるいは知ってる日本語)の代表選手として「フジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ」としてもよく挙げられますね。
この単語を聞くと、米米CLUBの FUNK FUJIYAMA という歌を思い出す・・・。
♪エービバディ、サームライ、スシ、ゲイシャ、ビューティフォー FUJIYAMA Ha! Ha! Ha! ♪っちゅー、トンデモナイ歌なんですが、皆さん、覚えてらっしゃいますか?
ってことで、米米で脱線話をしたいところなんですが、今日はもうひとつ、話が脱線しそうなので、米米ネタは明日にします・・・(笑)。

これ以降は、ひたすら”ゲイシャ”に関する脱線話です。
もちろん英語ネタも絡めてありますが(笑)。

昔、ダウンタウンがゲイシャ・ガールズという名前でCD出したりしてましたねぇ(なんと教授(坂本龍一)プロデュース!)。

昨年12月10日に日米同時公開された映画「SAYURI」の原題は Memoirs of a Geisha です。
これはさゆりという名前のヒロインが一流の芸者に成長していくお話です。
スティーブン・スピルバーグ製作で、監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル、主演はチャン・ツィイー。
MOVIES.CO.JP SAYURI ここでは、結構長い予告編も見られます。
当然ながら全編英語で、日本人もたくさん出演しています。(渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、など)
その昔、スピルバーグがこの話を映画化するという時に、主人公をオーディションで選ぶと言ってました。
私も応募しようかと思ったんですけどねぇ・・・(←大ウソ)
日本人でこの役やりたい人、多かっただろうなぁ。アメリカで活躍する絶好のチャンスですからね。(工藤夕貴ちゃんはどうなんだろう? やっぱり主役をやりたかったのかなぁ? 別に主役にはこだわってなかったのかなぁ? 彼女はアメリカではもうかなり有名なんですよねぇ?)
それが中国人になってしまったのはちょっと残念ですが、着物着てても全然違和感ないし、美しいですし、まあいいのかな。
この映画に出演できるってことは、そうやって他のハリウッド映画の日本人役でも出られるってことですよね。
こんな風に、日本人俳優がワールドワイドになるのを見るのはとても嬉しいことです。私も頑張んなきゃね、って思えますもん(レベルは違いますが・・・笑)。
実は、これだけ語っておきながら、映画は見てないんですよ(爆)。
ネットで予告編を見ただけですが、幼少の頃の話は、どうみても中国の貧しい農村風で、これが日本?って感じでしたけど・・・。
確かに、日本人として見ると、ちょっと違うんじゃないかなぁ?みたいな部分もあるんでしょうけど、上のHPにも「ようこそ、ニッポンが嫉妬する JAPAN へ−。」って書いてあって、日本人が思っている日本そのものではなく、ハリウッドが描いた日本の美、として割り切って見れば、なかなか興味深く観賞できそうな感じがします。

ところで、日本人の皆さん、英語で頑張ってます。すごいですよね。
ハリウッド映画の大作でお金かかってそうですからねぇ、やっぱり、英語が聞き取れないほど下手なら、使ってもらえないでしょう。
昔、英語でしゃべらナイトで、石田純一さんがアメリカの映画に出演した時に、自分はちゃんと英語のセリフをしゃべったつもりだったのに、後で他の人に声を吹き替えられてものすごくショックだったと言ってましたから(いやぁ、それはショックだろう・・・)。
予告編だけしか見ていないのではっきりしたことは言えませんが、キャストの話す英語って、日本人からするととても聞き取りやすい感じがします。
日本人が苦手とするリダクションの多い早口の英語、いわゆるアメリカっぽい英語ではないように思いました。
それは、演出上のものなのか、その俳優さんの英語が元々そうなのかは、よくわからないんですけどね。
実際、こういう日本を舞台にした映画で、ブルックリン訛りとか、南部訛りとかをしゃべってたら、やっぱりおかしいでしょうし。

出演している日本人俳優さんの場合でも、明らかに日本人の顔をしている俳優さんなら、別にネイティブのような発音をする必要はない気がします。
よくアメリカのドラマでも、日系人かもしくは日本から来た留学生、という設定の場合、わざと日本人っぽい発音をしているんじゃないか?と思われる俳優さんを見ます。
本人は実はもっとアメリカンな発音をする人なのに、わざとそうしゃべってる、役によって使い分けてる気がするんですよ。
それって、南部の人なら南部訛り、ロシア人ならロシア訛り、というのと同じですよね。
日本人っぽい英語の発音ができる人は、そういう設定の役に使ってもらいやすいのかも。

話は、ずれますが、アリー my Love にリン役でルーシー・リューが出てましたよね。
顔を見ても名前を見ても、中国人なんですが(実際、中国名を持っている)、それにしては、えらく英語が上手だなぁ、というか、アメリカンな発音をするなぁ、と思ってたんですよ。
実は彼女はニューヨークはクイーンズの出身なんだそうです。
だから、アメリカで生まれ育った人なんですね。
実際、日系人の人も、アメリカで生まれ育った人はバリバリのアメリカ英語を話すでしょうから、いちいち顔を見て判断している、私のような感覚がおかしいのかもしれません。

今回出ている中国人の女優さんは、みんなハリウッド映画に何度も出ているような有名どころばかりですよねぇ。
他の作品を見たことがないので、彼女たちの発音について詳しくは知りません。
ここでさっきと同じ話になるのですが、中国の有名な俳優さんがハリウッドに進出した場合に、ルーシー・リュー並みのネイティブ英語をしゃべれないといけない、ということはないと思うんです。
いやぁ、でも、ネイティブ並の発音でしゃべれた方が、役の幅が広がるのかなぁ? その辺、どうなんでしょうか?
日本でも、標準語がきれいに話せる俳優さんよりも、大阪人をやらせたらこの人の右に出る者はいない、という個性を持った人の方が、俳優として重宝されるんじゃないかな、と思うんですよね。
たまに、変な大阪弁をしゃべる人が出てくると、「誰か他にこの役やる人、おらんかったんかいな?」と、違和感感じますやん(笑)。
それは大阪に限らず、誰でも自分のお国言葉がドラマで使われた場合、できるだけ正しく発音して欲しいと思いますよねぇ?(いつの間にか、方言の話になってる)
私は、NY のブルックリン出身に間違えられるようなアクセントで話せるようになるのが夢なんですけども(爆)。

もうひとつタイムリーな話題(いや、かなり前の話か・・・笑)では、プロレスのハッスルマニア2005で(笑)、あの和泉元彌が戦った相手鈴木健想の奥さん浩子さん(←ここだけ「さん」付けするのも変だけど、浩子、と呼び捨てしにくい・・・)が着物を着て白塗りした「ゲイシャ・ガール」としてセコンドについて(おまけに戦って?)いましたね。
アメリカではあのゲイシャ・ガールで人気があったとか。
「オー! エキゾチック!」という感じなんでしょうか。SAYURI とはまた違った魅力で(笑)。

わっ、今日は英語の解釈の話がほとんどない! すでにGWモードに突入か!?

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posted by Rach at 06:30| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
脱線に便乗。 観たわけではないのですが、桃井さんがよかったとの評判はよく聞きました。彼女は子供の頃にイギリスへバレエ留学されていて、英語は達者だと聞いていましたが。
クイィーンズのフラッシング地区は中国人居留区として有名なんですね。アストリアのギリシャとか。
Posted by fdj at 2006年04月29日 12:44
『Memoirs of a Geisha』、観ました! 観終わった感想は・・・「物足りない!」でした。4年ぐらい前に本を読んだときに感動したのですが、映画はずいぶんはしょられている感じがしたからでしょうか。全体的にはきれいな映画だったのですが、何回も繰り返して観たいとは思いませんでした。

英語は工藤夕貴が誰よりもうまかったですが、「さゆり」の役柄にはキャラがあっていなかったんでしょうね。監督かプロデューサーがある記事で言っていましたが、日本人の女優はほとんどオーデションにこなかったそうです。チャン・ツィイーは英語を話すわけではないのに、一生懸命努力してこの役を勝ち取ったようです。
Posted by KopyKat at 2006年04月29日 19:26
fdjさんへ
予告編ではとにかくどの人のセリフもワンフレーズくらいしか聞けないので、私ごときが判断できるものではないのですが(笑)、桃井さんの英語はお上手だったと思います。(私がお上手、などと言うのはおこがましいなぁ・・・)。
普通、あの格好と設定で英語で話していると変な感じがしそうなんですが、「あんな人、本当にいたんじゃないかな」と思わせる存在感がありますね。

「この地区はどこどこ系の人が多い」というのはよく聞きますよね。私はちっともその辺り詳しくないのですが、ルーシー・リューはやはり中国系の人が多い地区出身なわけだ。
アリーmy Loveでは、彼女演じるリンが、裁判の弁護で、中国語でお涙頂戴の演説をぶつシーンがあります。表情や話し方で聴衆は意味がわからないながら何だか感動してしまうのですが、実は全然裁判と関係のない話をしていた、というオチが面白かったです。
Posted by Rach at 2006年04月30日 10:43
KopyKatさんへ
KopyKatさんは、以前にコメント欄でこの映画を見られた話をされていたので、ご感想を期待して待っておりました。ありがとうございます!
原作付き映画というのは、どうしても「はしょられてしまう」ので、原作でファンになった人にとっては、物足りないことが多いですよね。

工藤夕貴ちゃんは、英語の発音が上手らしいですね。英語でしゃべらナイトで流暢な英語の発音を披露した、という話を読んだことがあるのですが、その番組そのものは見てないし、他の映画も見たことがないんですよ・・・。
彼女が昔、とある番組で話していたことで印象に残っていることがあります。
あるアメリカ映画のオーディションを受けに行ったら、その控え室で、みんな発声練習したり、歌を歌ったり、柔軟体操をして自分の体がどれだけ柔らかいかをこれみよがしにアピールしたり・・・と、ライバル心むき出しにして、何とか役をゲットしてやろう!という意気込みがものすごかった、ということでした。
日本だと、キャスティングなんて、所属事務所の力で決まってしまうんじゃないなぁ・・・みたいに私は邪推しちゃいますけど(←かなり偏見)。
そういう意味で、日本人女優には、そこまでのガッツのある人は少ないんでしょうね。夕貴さんは、それを見て却って「私も頑張らなきゃ」と思ったようで、それがアメリカでの活躍につながってるんだと思います。
チャン・ツィイーさんって有名な方だと思うんですが、英語が得意ではなかったんですか。それでゲットしたのだとしたら、すごいですよね!!
Posted by Rach at 2006年04月30日 10:49
これは Memoirs of a Geisha の制作に関するインタビューですが、
結構いいですよ。渡辺謙さんがおもしろいです。

http://www.youtube.com/watch?v=hySlbW8SJS4

謙さん、body language がとってもアメリカンですね! どこで覚えたのでしょうか?!
Posted by KopyKat at 2006年05月01日 18:14
見てみましたよっ! 確かに面白いですね、謙さんのボディランゲージ(笑)。
「・・・とか、・・・とか」と何かを例示する時って、右手左手や首をあんなふうに振りますよね。connected で手をコネクト(?)させたりとか・・・そして、何と言っても、肩をすくめてのあの「への字口」がたまりません(笑)。
ミッシェル・ヨーはペラペラしゃべってますね。さすがボンドガール(トゥモロー・ネバー・ダイ)。この007は日本語吹き替えでしか見たことなくて、あんなハスキーな声の人だとは知りませんでした。
Posted by Rach at 2006年05月02日 09:03
『Memoirs of a Geisha』の予告編です。

http://www.youtube.com/watch?v=EUqiU8ya5co

映画では、ミッシェル・ヨーが一番かっこ良かったです!

日本ではなぜか、低い女優の声が高い声に吹き替えられて
しまうことが多いようですね。日本では女性は高い声が好まれる
傾向にあるからかもしれません。アメリカでは、ニュースアンカー
の声などにしても、低くて落ち着いた声が好まれているようです。
Posted by KopyKat at 2006年05月02日 14:35
予告編見ました!
このTrailerは私がネットで見たのよりも長いバージョンでした。より画面の美しさが際立っていた感じです。
ミッシェル・ヨーってあのハスキーボイスが、こういう姉御肌の役に合ってますよねぇ。貫禄を感じさせます。
私が見た007の吹き替えもそんなに甲高い声ではなかったと思いますが、こんなにハスキーではなかったような・・・。

日本の吹き替えの声が「高い」というのはよく聞きますね。私もいつもその違いにびっくりします。フレンズで言うと、モニカの声はどちらも似た感じですが、レイチェルとフィービーはかなり違いますね。私はやはり英語の声の方が好きです。
アメリカのコメディというと、何となく「テンション高すぎ!」というイメージがあるのは、吹き替えの声にそういう感じのものが多いからではないかと思っているのですが・・・。
日本は結構な年齢になっても、「可愛い系」の声が好まれますよねぇ。文化の違いでしょうか?
Posted by Rach at 2006年05月03日 10:41
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