2006年04月30日

フレンズ2-14その12

レイチェルと男性の間に割り込むロス。
ロス: Excuse me? Are you Rachel? Ross Geller. God, in your ad you said you were pretty, but wow! (失礼ですが。君がレイチェル? ロス・ゲラーです。あぁ、君の広告には(確かに)可愛いって書いてあったけど、わーお!)

ad は advertisement の略で「広告」。
a classified ad なら「(求人、求職など項目別に分類されている)項目別広告、三行広告」になります。
フレンズ1-20その3 では、チャンドラーが、悲惨な形容詞の数々を聞いて、my personal ad 「俺の個人広告」を見たのか?と尋ねていましたね。(何とも自虐的・・・)
ロスは初対面の男のふりをして、レイチェルの恋人募集の広告を見て、ここへ来たように振る舞います。
レイチェルを尻軽女だと思った男性は去っていきます。
うまい手だけど、ちょっとひどい・・・かも。


ロス: You're welcome. (どういたしまして。)
レイチェル: What? (何が?)
ロス: I was saving you. (僕は君を救ったんだよ。)
レイチェル: Saving me from a pleasant conversation with an interesting man? (面白い男性との楽しい会話から私を救い出してくれたわけね。)
ロス: From where I was... (僕がいたところから見たら・・・)
レイチェル: Okay, Ross, listen to me. I am not yours to save. (わかったわ、ロス。私が言うことを聞いて。私はあなたが助けなきゃいけないって思うようなあなたの所有物じゃないのよ。)

礼を言われてもいないのに、どういたしまして、というロス。
「お礼なんかいらないよ」、つまり、「感謝されるようなことをしただろう、僕は?」と自らアピールしているわけです。
ロスも本当は「二人の会話を邪魔した」ことをわかっているはずだと思うのですが、わざとしらばっくれているわけでしょう。
レイチェルが、pleasant や interesting という言葉をわざと使っているのは、「あなたが助け出したと思ってるその時の状況は、とても楽しいものだったのよ」、「そんなのは救い出した、助けたって言わないのよ」という感じなのでしょう。
from where I was... は「僕がいたところから、二人の様子を見たら、あいつが強引でレイチェルがいやがってるように見えた」と言いたかったようですが・・・。
to save は「助けるべき」。
I am not yours は「わたしはあなたのものじゃない」ですから、あなたが守ってやらなきゃ、助けてやらなきゃ、と使命感に燃えるべき相手ではない、つまり、そんなおせっかいは必要ないわ、とぴしゃりとはねつけているんですね。

(今日の脱線話、米米CLUB♪ でも、英語ネタも絡んでます)
そう言えば、米米がこの4月から期間限定で再結成するそうですね。
あのバンドのコンサートは、連続公演でも日替わりでメニューが替わり、セットが大掛かりで、歌以外のお芝居やコントが多い(それもちょっとお下品で・・・笑)などいろんな噂を聞いていたので興味があったのですが、結局、コンサートは一度も行かずじまいでした。
好きな歌、結構多いですよ。浪漫飛行とか、Shake Hip! とか、シュール・ダンスとかねぇ。(初期の曲ばっかりだな)
浪漫飛行はサビの部分の♪君と出逢ってから いくつもの夜を語り明かした♪の部分を聞くと、いつも涙が出そうになるんですよ。
あぁいうメロディーラインに私は弱いのに、歌詞まで泣かせるんですもの・・・。(昔、学校帰りに必ず寄っていた本屋さんの有線で、何度もこの曲がかかってたっけ・・・って、一体何時間本屋にいたんだよっ?!)

ちょっと妙な話になるんですが・・・。
♪飛びまわれこの My Heart♪の Heart の発音が、CDでは、heard (hear の過去形)や earth (地球)の「あいまい母音アー」と似た発音で歌ってるんですよね。
つまり、「傷む、けがをさせる、傷ついた」などの hurt のように聞こえるわけです。
でも実は、heart という単語の発音は、car (車)と同じ、「口を大きく開けてはっきりアーと発音してから r になる」という発音が正しいのです。(文字で書くとじぇんじぇんわかりませんが)
あ、カールスモーキー石井さんを非難してるんじゃないですよ! ファンの人ごめんなさい。
さらには、そーゆーことを指摘したがる私って、やな女ですよねぇ。妻にしたくないタイプ? ダンナさん、ごめんなさい。

細かい話ですが、この曲は元々、米米の初期のアルバム、「KOMEGUNY」(読みは「コメグニィ」か「コメグニ」、米国のことですね)(1987年)に収録されていた曲で、それが某航空会社の沖縄キャンペーンソングとなって人気に火がついて、1990年にシングル・カットされて、浪漫飛行というシングルCDが出たわけです。
(当時、私はJ-POPにハマっていて、音楽雑誌も毎月読んでたので、この頃の音楽シーンにはやたらと詳しい。私の読んでたGB(ギターブック)という雑誌では、何故かカールスモーキー石井さんのことを「てっぺいちゃん」と呼んでおり(ファンがみんなそう呼んでるらしいのだが)、私は未だに彼をテレビで見かけると「あ、てっぺいちゃんだ!」と言ってしまう・・・笑)。
ですから、そのシングルCDは、アルバムversionのままで、やはり heart は同じように発音していたのですが、当時テレビの歌番組で歌っていた時は、car に近い発音のアーで heart を発音していましたよ。
きっと、誰かその発音が気になった人(私みたいな細かいことを気にする人?)がいて、彼にアドバイスした人がいたんだろうなぁ、と思っていたのですが、真相はどうなのでしょう?

ちなみに、この heart の発音を間違えてしまうのは、ある意味しょうがない部分もあるんですよね。
私の持っている発音の本、
これだけで聞ける・話せる UDA式30音でマスターする英会話 (鵜田 豊 著)
には、「スペルでわかる口の形」として、car などと同じ「長く開く音アー」の発音をする単語として、far, harm, park などが挙げられており、注意として「heart は代表的な例外」と書いてあります。
UDA 式では、スペルのしくみに注目していて、「スペルと発音の関係は不規則だ」と思われがちだが、「実際は単語の 80% 以上が原則通りの発音があてはまるのだ」とその本にも書いてあります。
だから、まずはその原則を覚えて、例外だけを1つずつちゃんと覚えていけば良い、ということなんですね。
そういう意味では、heart は発音の例外として典型的な単語であり、マークシート試験で「この選択肢のうち、どの発音が違うか」という下線部発音問題に使われやすい単語です。
だから、間違って発音するのはよくあることだ、ということで、間違えるのは何も恥ずかしいことじゃないんだ! それを身をもって示して下さった、てっぺいちゃんに感謝したいわけです、うんうん。
私は、浪漫飛行でそういう疑問を持ってから、heart の発音には気をつけるようになりましたからね。
上手に発音できてるかどうかは大いにナゾなんですが。
私には意外と heart の発音は難しくて、あいまい母音の hurt の方が発音しやすいと思います。
アーの後の r が気になって、アーで大きく口を開けられないというか・・・それって私だけ?
さらに、あいまい母音は、ジングルズで earth を練習したのでちょっと自信があるのですが(笑)、これがあいまい母音の後に l (エル)が来る単語、例えば、girl とか world とかになると、とたんに難しくなる気がするんですよねぇ。
香取慎吾くん主演のドラマ「西遊記」の主題歌の曲で、MONKEY MAJIK の「Around The World」という曲があり、そのサビの部分に ♪Around the world♪ というフレーズが出てきます。
ヴォーカルの人はカナダ人だそうですが、このサビを上手に歌える日本人は果たして何人いるだろう?(もちろん、私も含めてね・・・笑)って感じで、難しいなぁ、と思うのですが、皆様はいかがですか?

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posted by Rach at 11:08| Comment(12) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんは米米が好き(過去形?)なんですねー♪
昨日も話題に出てましたね(^^)
僕は「英語でしゃべらナイト」を見てから、釈由美子さんが好きになりました(笑)
彼女、がんばりやなんだな〜と尊敬のまなざしです。
Posted by コトー at 2006年05月01日 00:18
コトーさん、お久しぶりです! コメントありがとうございます!!

そうですねぇ、米米が「好きだった」(過去形)でしょうか。学生の頃は、レンタルCD屋さんに毎日のように通っていて、好きなCDを借りては、「カセットテープ」(!)にダビングするのが日課でした。米米は、途中までは全部レンタルして揃えてましたよ。
あの頃は、CBSソニー系(ユニコーン、レベッカ、米米、プリプリなど)とEpicソニー系(バービーボーイズ、TMネットワーク、渡辺美里)などが好きで、その辺のアルバムはほとんどダビングして持ってましたねぇ。(えらく、ミーハーな話でごめんなさい・・・笑)

釈由美子ちゃんは、本当に頑張り屋さんだそうですね。
昔ワイドショーか何かで言ってたネタなので、本当かどうかはわからないのですが、以下の話を聞いたことがあります。
スキーがかなり上手らしいのに、スキー検定1級を持っている人と比較して「私なんか、その人に比べたらまだまだなので・・・」と言って頑張って練習していたとか、英語が上達したいがために、ルームシェアして同居してくれるネイティブを公に募集していた、とかいうことでした。そのルームメートは男性でも構わない、とか言ってたそうで、事務所は慌てたと思いますけど(笑)。実際、ルームシェア出来たのかどうかは知らないのですが。
ハリウッドの有名な俳優さんが来て、インタビューすることができる、というとても恵まれた、でも、非常に緊張する仕事をされてるわけですが、そのプレッシャーに負けずに頑張ってると思いますね。女優としても人間としても、彼女にとって、とても良い経験になると思います。(←なぜ、私はこんなに偉そうにしゃべってるんだろ・・・笑) 頑張り屋さんを見てると元気が出ますね。私も頑張ろう!っていうパワーを貰える気がします。
Posted by Rach at 2006年05月01日 09:07
そういえば、米米が限定復活するみたいですね。どんなハチャメチャなコンサートになるのか楽しみですね(って見には行かないですけど)。
Posted by ほんだ at 2006年05月01日 18:16
そうそう、どんなコンサートになるのか楽しみですよね。私も見には行けないんですけども。(私の場合は、「行かない」んじゃなくて、諸事情で「行けない」のです・・・泣)
あの当時はバンド系が強くて、復活して欲しいバンド、いくつかあるんですけどねぇ。でも、復活してちょっとカラーが変わったりしてたら、それはそれで寂しいし・・・。
ところで、ほんださんって米米、好きだったっけ?
Posted by Rach at 2006年05月02日 09:06
大学に通っていた頃はカラオケでお世話になりました(笑)
米米に関しては、カラーは変わらないでしょ。安心出来るぐらいのキャラだったから。でも、一つだけ心配なのは、年齢かな。
Posted by ほんだ at 2006年05月02日 12:33
あのバンドは、大学のサークルかクラブ活動のノリでしたからねぇ。(本人たちが確かそう言っていた)
そういう意味では「年齢」は結構重要なファクターかもしれませんよー。あんな風にはもう「はしゃげない」ってことはないのかな?
ま、アーティストだから、その辺は大丈夫でしょうかねぇ?
やっぱりコントとかするんだろうか?(笑)
Posted by Rach at 2006年05月03日 10:30
ふむふむ。僕も英語が上達したいから誰かルームシェアしてくれる人いないかな〜。女性限定で。。。(オイオイ)
Posted by コトー at 2006年05月03日 11:56
コトーさんへ
もし、フランス語しか話せない女性が応募してきたら、どうしますぅ? もちろん「フランス語が上達したいから」オッケーしますよねっ!(←オイオイ)
でも、絶対に同居人が外国語を話す人だったら、その言語、上達すると思いますよー。私の場合は旦那さんも大阪弁だから、他の地方の言葉も学べませんが(爆)。
Posted by Rach at 2006年05月04日 09:05
はじめまして。

「Around The World」が現在進行形な人間です。
どうにも「Around」が「おー・・・」と聞こえてしまうのでネットで検索してここに参りました。

歌詞を見ていないときは「All Around The World」かと思っていました。

aroundってそういう発音なんでしょうか。

ちなみに私の英語能力は下の下です。
大変失礼ですが、そんなわたしでもうまく歌うコツなどをご教授頂ければ幸いです。


>香取慎吾くん主演のドラマ「西遊記」の主題歌の曲で、MONKEY MAJIK の「Around The World」という曲があり、そのサビの部分に ♪Around the world♪ というフレーズが出てきます。
Posted by シマダ at 2008年03月14日 02:21
シマダさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。

「Around The World」ってかっこいいですよね。発音が、さすがはネイティブ、という感じで。
おっしゃるように、「おー…」と聞こえなくもないですね。

上の記事で、私は、

>このサビを上手に歌える日本人は果たして何人いるだろう?(もちろん、私も含めてね・・・笑)って感じで、難しいなぁ、と思うのですが、

…と書いたのですが…。
本当は「私も上手く歌えない」ってことを言いたかったんですけど、この書き方だと、私が歌える人の一人みたいに聞こえてしまいます…ね?(紛らわしい書き方で申し訳ありませんでした)

参考になるかどうかはわからないのですが、私が思うところを述べさせていただきますと、around の最初の a は「あいまい母音」というもので、あまり口をはっきり開かずに、はっきり「ア」とも言わずに発音しますね。だからそれが「ウー」とか「オー」みたいな「こもった感じ」に聞こえるのかな、と思います。
アクセントは round の「ラウ」の部分にあるので、そこを強く発音するのですが、r の発音がまた日本人には難しいですよねぇ…。
うーん、うまく説明できなくてすみません。
Posted by Rach at 2008年03月14日 14:19
Rach様、こんばんは。

ぶしつけな質問に早速ご丁寧なご回答頂きましてありがとうございます。

大変参考になりました!!。
そういえばきちんとaroundの発音を聞いたことがないなと思いyahoo辞書で検索してみました。
比べてみると私は明らかに「あ」と発音していました。
先に調べてから書き込みさせて頂くべきでした。

>アクセントは round の「ラウ」の部分にあるので、
とございましたのでroundにちょっと付け加える程度に音を発してみたら少しは近づけた気がします。(うれしいです。)

しょーもないことでブログを汚してしまい申し訳ございません。

以上、ありがとうございました。m(_ _)m
Posted by シマダ at 2008年03月15日 03:47
シマダさんへ
こちらこそ、わざわざのご丁寧なお礼、ありがとうございます。

私のアドバイスが参考になるかどうかわかりませんが、英語はそういうアクセントのあるなしがはっきりしているので、日本人にとっては少々大袈裟なくらいにその差をはっきりつけて発音すると、「それらしく」聞こえるような気がします。

「しょーもないこと」だなんてとんでもありません。
私が世間話のように書いたことに反応していただけて嬉しいです。
ネイティブが歌う歌詞を真似て発音の練習をすることは、英語学習にとっても有効です。どんどんネイティブに近づけるといいですね。
Posted by Rach at 2008年03月15日 09:41
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