2006年05月04日

フレンズ2-14その16

モニカの昔の持ち物の中に、あるビデオテープを発見。それをみんなで見ることに。
ジョーイ: What is with your nose? (レイチェルの鼻、どうなってるんだ?)
レイチェル: They had to reduce it because of my deviated septum. (鼻中隔彎曲症のせいで、鼻を削らなきゃいけなかったのよ。)
チャンドラー: Okay, I was wrong. That's what they use to cover Connecticut. (わかった、俺が間違ってたよ。コネチカット州をカバーするのに使ったのは、(モニカの水着じゃなくって)レイチェルの鼻の方だな。)

What is with は「・・・は一体どうなっているの?、・・・はどうしたんだろう」という意味。
What's with you? だと相手に「どうしたの?」と尋ねる表現になります。
このビデオの中の高校生のレイチェルは、みんなが驚くほど大きな鼻をしているわけですね。(←失礼!)
deviate は「それる、逸脱する」、septum は「隔膜、隔壁」という意味です。
deviated septum は「鼻中隔彎曲(わんきょく)症」。
いびきと睡眠時無呼吸症候群 鼻中隔彎曲症 というサイトに詳しい説明がありました。
それにしても、彎曲って難しい字だ。
「弓形に曲がること」を湾曲と言いますが、もともとは彎曲と書いていたそうです。
それが難しいから、湾曲になったようですね。
They had to reduce it の they は漠然とした主語ですが、ここでは鼻の手術をしたお医者さん(たち)を指すものと思われます。
レイチェルの元の鼻が大きかったので、ここでまた「でっかい」ネタの「コネチカット州をカバーするもの」のギャグを使うチャンドラーです。


モニカ: This is us getting ready for the prom. (これは私たちがプロムに行く準備をしているビデオね。)

us は getting ready という動名詞の意味上の主語です。
our と所有格になるイメージが強いですが、口語では、このように動名詞の主語が目的格になる場合が多いです。
prom とは「(高校生・大学生などのクラス主催の)卒業記念ダンスパーティー」のこと。
この日はみんなドレスアップしておめかしして、夜遅くまで(あるいは一晩中)、パーティーを楽しむそうです。
親もこの日だけは、夜遅くなるのを大目に見るらしいですね。
以前、NHKの「英語でしゃべらナイト」に m-flo がゲストで出演した時に、VERBALさんと☆Takuさんがプロムの話をされていました。
二人ともインターナショナルスクール出身なので、アメリカと同じような派手なプロムがあったそうです。
みんなおしゃれして、リムジンを頼んだりする人もいるとか聞いて、「やっぱり日本にいてもインターナショナルスクールの人は、アメリカンな生活をしてるんだなー。」と妙に感心してしまいました。
彼らはバイリンガルですが、日本語と英語を即座に切り替えてしゃべる話し方を見て、「おぉー、かっこいいー。」と思いましたね。
あんな風に簡単そうに英語がしゃべれるといいなぁ。私なら絶対、英語しゃべる時に力入っちゃいますもんね。(あ、見ないで!・・・笑)

(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 08:28| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです? このレイチの鼻は笑えますよね。 us getting ready の us は口語的なんですか! 勉強になりました。 確か、このカタチの解説は以前にもされていらっしゃいましたよね。
この後の解説が待ち遠しいところです。 他でも解説されている人もいるでしょうけど、いちレイチファンとしては、たとえかぶっても残り全てのセリフに対してレイチ節を響かせて頂きたいものです。 From you, I get the story.
Posted by fdj at 2006年05月04日 12:49
久しぶりに来ました。
それであらためて思ったんですが、Rachさんってブレませんね。記事内容は高値安定してるし、休まないで毎日更新を続けてるし感心しました。私の方は乱高下の激しいブログでちょっと恥ずかしくなりそうw
それから、ちょっとの間ランキングを見なかったら、けっこう上位の入れ替わりが激しいようですね。
Posted by sat at 2006年05月04日 20:40
fdjさんへ
本当に何だかお久しぶりな気がしますねぇ!
「動名詞の意味上の主語が目的格になる話」のコメント欄文法談義(あれも長いコメントだったなぁ)をちゃんと読んでいて下さっていたんですね。
さすがは”レイチファン”!(じょ、冗談ですってば・・・しかし冗談にもせよ、fdjさんにこんなことが言えるなんて、レイチも随分偉くなったもんぢゃないか・・・笑)
でも、「us getting ready の us は口語的なんですか! 勉強になりました。」のフレーズ、特に exclamation mark に一抹の不安を覚えるのですが・・・(笑)。
「えぇ? もしかして口語的じゃないんですかっ!?」の言葉がのどまで出かかったんですが、まぁ、あまり疑心暗鬼になってるおばさんは可愛くないと思うので、ここはさらりと流しておこう。(←じゃあ、書くなよ!)

お察しの通り、今回の解説は「他でも解説されている人がいる」ので、”ごっつ”やりにくいです(笑)。先に目を通してしまっているので、その人の解説が頭にこびりついて離れませんし(笑)。
2-10の時もそのあたりは少し悩んだんですけどねぇ。
結局、かぶることはあまり気にしないようにしました。他に解説されている方もそれを喜んで下さると信じておりますので、ね?

Although my name is NOT Tommy,
See Me, Feel Me, Touch Me, Heal Me, please!

You know what?
From you, I've already got some hints about the story.
Posted by Rach at 2006年05月05日 08:22
satさんへ
お久しぶりです! コメントの文章もすっかり「株ブログの人」って感じですねぇ(笑)。

ところで、「ブレてない」というお褒めの言葉は嬉しいです。
唐突ですが、私の主人が矢沢永吉さんのファンなんですよ。コンサートに行くわけじゃないけど、生き様が好きらしい。
その永ちゃんがとある番組で、昔の映像を見ながら、若い頃の自分を客観的に分析して、「この人は成功すると思うね。だって、”彼”、全然”ブレてない”から。」とおっしゃってたんですよ。
自分の若かりし頃の姿を見ると照れる人が多いと思うのに、こんなことを何のテレもなく言える永ちゃんってすごいわぁ、と妙に感心していた私です。

ランキングは大激動ですよね。私に関していうと、ただ下降していってるだけなのですが(爆)。やっぱりランキングは上の方が嬉しいですけど、以前ほど上下に一喜一憂しなくなったかもしれません。
ただ、ランキングが下がると主人に「どんどん落ちて行ってるやん」と言われるのだけがシャクでして・・・(笑)。
Posted by Rach at 2006年05月05日 08:30
少々壊れ気味のレイチ様へ
This is our getting ready ... というのが思い付かなかったので。勉強になったというか。 ただ、
That was me/my calling you. で考えると、my はあるのかなぁ、と思うしだいなのですが。
Posted by fdj at 2006年05月06日 13:59
「壊れ気味」という自覚はあります(笑)。が、それが精神的・時間的に余裕のないGWだから、というのならいいんですが、このブログと私の人格そのものが、そっち方面に向かっている・・・というのだと、ちょっとマズいなぁ、と(爆)。

ところで、That was my calling you. は確かに変な気がしますよね。それを聞いて、このエピソードの This is us getting ready for the prom. の getting って「動名詞」じゃない気がしてきました。
前にコメント欄で私が解説した "them-not-liking-you extravaganza" の場合は、their-not-liking-you でも違和感ないと思ったんですが・・・。
その時の「動名詞の主語」の話が自分の中に鮮明に残っていたので、ここに当てはめてみたんですが、実はちょっと違うのかも。

この文って、"This is us. We are(were) getting ready for the prom." の2文をくっつけたものなのか?
私の最初の解釈では、「このビデオの内容=”私たちがプロムの準備をしていること”」のように思ったんですが、「これは私たちよ。(私たちが)プロムの準備をしている最中なの。」の方がしっくりくるような気がします。That was me calling you. もそれと同じパターンですよね?
「ハートで感じる」の「知覚構文」の回で、I saw Mary crying. は I saw Mary. と Mary is crying. を「ピボット」を使って一文にした、という説明があるのですが、それと同じ感じのような?

fdjさんのおっしゃる感覚も、そういう感じでしょうか??? (今日は余裕がないので、私、暴走してないですよ。良かったですね!?)
Posted by Rach at 2006年05月07日 10:23
こんにちは。また連投です。m(_ _)m
しかも4年も前の書き込みにレスしてる感じですが…。

This is us getting ready for the prom.ですが、
gettingを動名詞と考えると、「私たちがプロムの準備をすること」となり、This=これ=ビデオの画像と考えると、This=準備をすること、で???という気がします。

動名詞が補語というと、My hobby is watching "Friends".とかで、趣味=フレンズを見ること。って感じかな。

getting はusを修飾している現在分詞のように思えます。
「これは私たちが準備してるところなの」ぐらい。

分詞では、There is A --ing という構文があり、「Aが〜している」といった意味です。
There were 33 miners working there at the time of the crash.
これの変形のようにも思えます。(=33 miners were working there...)

googleで"(is|was|are|were) (me|him|her|your) (getting|taking|making)"と検索してみたところ、似たような文が多くヒットしました。(usを省いたのはU.S.が多くヒットしてしまったため)特にYouTubeの説明文でThis is me -ingなどが見かけられました。
Posted by 浦辺 玲 at 2010年10月14日 01:38
浦辺 玲さんへ

そうですね、浦辺さんのおっしゃる通りだと思います。getting は、us を修飾している現在分詞で、無理やり後から訳し上げると、「準備している私たち」みたいなことになるのでしょうね。
英文通り前からイメージしていくと、「これ(この映像)は私たちで、準備しているところ、準備している最中」みたいになるでしょうか。

「特にYouTubeの説明文でThis is me -ingなどが見かけられました」というお話、なるほど!ですね。「この映像は、僕が…しているところだよ」みたいな説明文のイメージですよね。

4年前の私のコメントでは、"This is us. We are(were) getting ready for the prom." の2文をくっつけたものかな?というところで止まっていましたが、「方向性」としてはそれで間違ってなかった…ようですね? This is us と言っておいて、その us が今やっていることを、後の文で分詞の形で説明している、ということですよね。

お陰さまでしっくり来ました。ありがとうございました。
Posted by Rach at 2010年10月22日 12:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。