ビデオに映ったロスの顔にまたまたみんな大笑い。
ジョーイ: Looking good, Mr. Kotter. (男前だぜ、ミスター・コッター。)
フレンズ2-13その2 でも、Kotter についての話を書きました。
ひげが濃い例えに出された Gabe Kaplan (ゲイブ・カプラン)が主演していた70年代のシットコムのタイトルが「おかえりコッター」(Welcome Back, Kotter)です。
つまり、Mr. Kotter はこの Gabe Kaplan のことですね。
またもや、前回と同じく、ここでも Google のイメージ検索をしてみましょう。
Google のサーチボックスに Welcome back Kotter と入力してイメージ検索してみると、ミスター・コッターの写真(ゲイブ・カプラン)を見ることができます。
ところで、目立つ口ひげが生えていると、このコッターの例えがよく出てきますが、それくらい、アメリカでは、「ヒゲと言えばコッター」という強烈なイメージがあるんでしょうかね。
日本だと誰だろう・・・? ドリフのヒゲダンスとかかなぁ? (若い人は知らないでしょうね・・・すみません。)
ドレス姿のレイチェルと話しているロス。
ロス: You look pretty tonight. (今夜はきれいだね。)
レイチェル: Oh, thanks. What are you doing this summer? (まぁ、ありがと。この夏は何をする予定なの?)
ロス: I'm gonna hang out... work on my music. (僕は自分の音楽活動にいそしむつもりだよ。)
hang out は「(場所を)うろつく、・・・に出入りする」「ぶらぶらする、ぶらぶらして時を過ごす」という意味。
hang out with... だと「(友人など)と共に時間を過ごす、と一緒にいる、群れる、付き合う」という意味。
日本語では友達と「遊ぶ」と言いますが、そこで play という単語を使ってしまうと、「遊戯をする、戯れる」というニュアンスで「わーい!」と言いながらはしゃいでいることになってしまうので、もっぱら play は子供が遊ぶ場合にのみ使います。
大人が友人と遊ぶ場合は、上に挙げた hang out with を使うことが多いようですね。
フレンズではよく出てくる表現です。
(でも、さっき自分でBlog内検索して調べてみたら、hang out (with) について解説したことなかったみたいです。何でだろう? 今までも何度か出てきた表現だと思うのに・・・)
ところで、このロスの返事のセリフの文の構造がよくわからないんですが・・・。
以下、細かい話で、なおかつ自問自答してるみたいな形になってますので、興味のない方は飛ばして下さい(笑)。
私の疑問は、hang out work on my music で「音楽活動をして時を過ごす」という意味になるのかならないのか、という話です。
もしそういう意味になるならば、hang out は他動詞として使われていて work on my music が「僕の音楽活動」という名詞だ、ということになるはずです。
でも、 hang out をそういう他動詞として使うのには違和感があるんですよねぇ。
hang out を他動詞として使うと、まさに hang 「かける、つるす」+ out 「外に」 で、「洗濯物などを外につるす、干す」「看板や旗などを外に掲げる」という場合には使えると思いますが、「hang out +名詞」の形で、「(名詞の)行為をして時を過ごす」というふうにはならないだろうなぁ、と。
手元の英和辞典をざっと見たところ、「時を過ごす」意味での他動詞の形は見当たりませんでした。
もし、そういうニュアンスを出したいのならば、 hang out (in) working on my music という形の方が自然な気がするんですよね。
少し構造は違いますが、"spend much time (in) watching TV" みたいな感じで。(この辺は感覚でしゃべってますので、あまり文法的根拠はありません。)
ですから私が思うに、work は動詞で、I'm gonna work on my music. ということかなぁ、と。
最初に hang out 「何かをして時を過ごす」と言いかけて、やっぱり work on my music 「音楽活動にいそしむ」と言い直した、もしくは、hang out するんだ、それはつまり「音楽活動をすることなんだ」と言い換えた、という感じなのかなぁ。
DVD字幕では、hang out... work on と間に空白がありますが、これは単に英語字幕が2つの画面にまたがっていたからで、実際はそれほどセリフに空白があるわけではないです。
ネットのスクリプトでは、"I'm gonna hang out, work on my music." とコンマで区切ってありますが、セリフの呼吸としてはそちらの方が近い感じ。
このコンマを見ても、やっぱり、hang out を work on に言い換えた、が正解なのかな?
しかし、我ながら細かいことにこだわりますねぇ(笑)。
正しい答えがどうであれ、こうして悩むことが大事なんだと自分では思っているのですが・・・わはは。
(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ
上のところですが、私の使っているスクリプトでも
I'm just gonna, I'm gonna hang out, work on my music.
とあります。
hang out ぶらぶらするよ。と言っておいて(結構すぐですが)work on musicと言い直してる感じです。(だからhang outは自動詞)
hang outと一旦言って、その「ぶらぶらと時を過ごす」中身をwork onと詳しく付け足してるのかな、とも思いました。
コメントありがとうございます。
やはり、hang out と言ったのを、work on music に言い換えた、言い直した、ということなのでしょうね。hang out という漠然とした行為の中身を詳しく付け足した、とも考えられますし、hang out だけでは、何もせずにただぶらぶらしてるだけみたいに聞こえて、レイチェルが悪い印象を持ちそうだから、音楽活動にいそしむよ、と「何かに熱中している男」である印象を植え付けようとした、ということかもしれませんね。
書き言葉ではこんな感じの言い換え、言い直しはありませんが、生きた英語であるセリフでは、このようなものはよく登場しますよね。上の記事では、細かいことにこだわりすぎてるなー、と自分でもちょっと恥ずかしいですが(笑)、そういうこだわりの積み重ねがあったお陰で、今はもう少し高い位置から俯瞰する視点で、話の全体の中でのセリフのニュアンスを捉えられるようになった気もします。今、いち読者として自分の記事を読み直すと、何とも面倒くさい文章ですが(笑)、こういう試行錯誤があって、今の私がいるんだと納得できる自分もいます。
昔の記事は、ほんとにこういう自問自答パターンが多いので、読む方々は大変だと思いますが、今度ともよろしくお付き合い下さいませ。