2006年05月13日

フレンズ2-15その2

ジョーイは出演しているドラマの契約が延びたので、リッチな品を購入したのでした。
ひとつは、でっかいテレビ。
チャンドラー: Now we can watch Green Acres the way it was meant to be seen. (これで、「グリーン・エーカー」も、本来意図されたような姿で見ることが出来るってわけだ。)

Green Acres というのは、1960年代後半CBSで放送されたシットコムです。
IMDb: "Green Acres"
↓下のサイトは詳しい内容が書かれていて面白いのですが、音楽(恐らくテーマ曲なんでしょうね)が流れますので、会社でPCを見ている人は(笑)気をつけて下さい!
Green Acres

「グリーン・エーカー」は、農業に憧れる元弁護士が160エーカー(160 acres)の土地を買って、そこで生活する話のようです。
で、160エーカーって?
1エーカーは4,046.86平方メートル、坪数に換算すると、1坪=約3.306平方メートルですから、1エーカー約1,224坪。
つまり160エーカーは約195,840坪。つまり20万坪弱ということになります。もう想像もつきませんね。(計算合ってるかな? 間違ってたら教えて下さい←弱気)
だいたい、アメリカの農業というのはダイナミックで、農薬を飛行機で撒いたりしてますからねぇ。

meant to be は「(物が)・・・であるように意図されている」、または「・・・することになっている」ということなので、この場合は、「グリーン・エーカーというドラマが、(広大な土地が舞台であると視聴者に見えるように)意図して作られている」ということです。
ちょっとくどいですが、要は「広い土地のドラマが、その通りの広さで見ることができる、でっかいものはでっかく見える」と言いたいわけです。
アメリカ人でこのドラマを知ってる人は、そのドラマを「広いもの」の例えとして出したことにすぐ気付くはずです。
でも、もしそのドラマの内容を知らない場合でも、Green Acres というタイトルから、緑や自然が関係していて、acre (エーカー)という面積の単位が出ていることから、何か緑の多い広大な土地の話だろうな、という推測は可能でしょう。
実際に、本当の詳しい知識がなくっても、その辺りの想像だけで、チャンドラーのセリフの面白さはわかる気がしますね。
私はそれで十分だと思います。
例えば日本語でも、「北の大地」というタイトルのドラマがあったとすると(本当にあるのかないのか知りませんが・・・)、北海道の広大な土地を舞台にした話だろうなぁ、と想像つきますよね。
そういうイメージがわかるだけでいいんじゃないかな、と思うのです。
ちなみに、acre は面積の単位ですが、複数形で「土地」という意味もあり、acres of で「大量の、多数の」という意味もあります。
ですから、Green Acres を日本語に訳すと「緑の(広い)土地」、それをドラマのタイトル風にすると「緑の大地」という感じになるんでしょうかねぇ?


テレビ以外に買ったもの、それは贅沢な椅子でした。
ジョーイの買った二つの本革椅子(パーソナルチェアって言うんでしたっけ?)を嬉しそうに見るチャンドラー。
チャンドラー: So which one is mine? (それで、どっちが俺のだ?)
ジョーイ: Whichever one you want, man. Whichever one you want! (どっちでも好きなほうを選べよ。好きな方をさ!)
で、チャンドラーが座ろうとすると、
ジョーイ: Not that one. (そっちじゃない。)

どっちでもいい、と言いながら、選ぼうとすると、咳払いしたり、ううーん、と唸ったりするのは日本でもよくあるパターンです。
好きな方を選んで!、というのは単なる社交辞令なわけですね。
ジョーイはこれまで稼ぎが少なかったので、人におごったりプレゼントしたりすることはあまりなかったはず。
「好きな方を取れよ!」などと、ちょっとカッコイイことを言ってみたかっただけなんでしょう。

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posted by Rach at 07:01| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Green Acres は、その年代を生きていた人にはインパクトが強かった
ようです。会社に勤めていたとき、あるプロジェクト名が「Green Acres」
と命名されていました。
Posted by KopyKat at 2006年05月13日 18:10
それって、巨大な農業プロジェクトか何かだったのでしょうか?
英語ってプロジェクト名とか、作戦名とかの名前にこだわりますよねぇ。Operation Desert Storm (砂漠の嵐作戦)とか・・・。
あるいは、Infinite Justice (無限の正義)が Enduring Freedom (不朽の自由)に変わったりとか。やはり名前は大切だということですね。

あと、アルファベットで略した時に言いやすい名前になるかどうかにもこだわってる気がします。
プロジェクト名で、FAMOUS というのを聞いたことがあるんですが、それが French American mid-ocean undersea survey の略だと聞いて、ちょっと感動した記憶があります。
Posted by Rach at 2006年05月14日 06:58
いえ、ソフトウェア開発です。名前負けしていました(苦笑)。

FAMOUS のように、アメリカは、頭字語を作るのが好きですね。
Posted by KopyKat at 2006年05月14日 19:24
えっ? ソフトウェア開発?! どんなソフトフェアか想像できない・・・(笑)。(You don't have to explain this to me, of course!)

頭字語って本当に多いですよねぇ。元々多いのに、ネットやメールの普及でますます増えてるみたいです。知らないともう何のことやら・・・暗号みたいでさっぱりわかりません(泣)。
Posted by Rach at 2006年05月15日 10:30
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