その椅子の座り心地にうっとりする二人。
ジョーイ: Oh, yeah! That's the stuff. (あぁ、そうだよ! これに限るね。)
That's the stuff. は「それが望むものだ、それが欲しかったものだ」ということから、「それに限る、その調子だ、そうこなくっちゃ」というニュアンスになります。
「これだよ、これ!」って感じですかね。
チャンドラー: Do we dare? (やってみるか?)
ジョーイ: We dare. (やってみよう。)
dare (to do)は「あえて・・・する、思い切って・・・する」という意味。
何を思い切ってしようとしているのかというと、ただ座っているだけでも心地よいのに、「その椅子をリクライニングして、もっと心地良い世界に入ってしまうこと」をやってみよう、ということです。
禁断の世界に足を踏み入れる感じ、または超必殺技、最終奥義を使ってしまう感じでしょうか。
「では、やってみますか? とうとうやっちゃいますか?」というところですね。
動物愛護の精神の持ち主のフィービーは、牛革の椅子に座る二人を非難します。
フィービー: I can't believe two cows made the ultimate sacrifice, so you could watch TV with your feet up. (あなたたちが足を上げてテレビを見るために、2頭の牛が究極の犠牲を払ったなんて、信じられないわ。)
チャンドラー: No, they were chair-shaped cows. They never would have survived in the wild. (いいや、この牛たちは椅子の形をしてたんだ。野生では生き残れなかっただろうね。)
上の日本語訳では、後ろから訳し上げましたが、このフィービーのセリフは、「牛が犠牲になって、その結果、あなたたちが足を上げてテレビを見られるようになった」というニュアンスです。
sacrifice は「いけにえ、犠牲」ですね。
ultimate sacrifice は「究極の犠牲、尊い犠牲」すなわち「死ぬ」ことを指しています。
チャンドラーはあり得ない冗談で返しています。
椅子の形をした牛なんて、いるわけないだろっ!
かまぼこが板についたあの形で海にいると言うようなもんですね、それは。(←あまり関係ない?)
(Rachからのお願い)
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チャンドラーのジョークは(フィービーに怒られそうだし牛にも悪いけど)、おかしい!(笑)。
いつも思うのですが、Sitcomの脚本家って、どうしてこうも思いがけないありえないセリフを思いつくのでしょう。複数の人でわいわい話し合いながら考えるのか、それとも一人で考えているのか。一人で考えているとすると、もはや特殊技能ですね。
追伸:私のアホなジョークを読んで頂いてありがとうございました。弊ブログの中でコメントバックしました。RachもぜひFriendsネタのジョークにトライしてみて下さい。でももともとコメディのものをジョークにする方がかえってむずかしいかもしれませんね。
また遊びにきます。
ステキな日をお迎えください!
(Thank you for calling me just 'Rach'!)
(長いコメントですが、驚かないで下さい。ここで書いておくと、後で自分の調べ物に役立つという利己的な理由もありまして・・・笑)
脚本家って複数いるらしいですよ。14人くらいいる、と書いてた本もありましたし。(わざわざ脚本家の人数を調べたのではなくて(笑)、今日の記事の調べ物でフレンズの本を読んでいたら、たまたま14人と書いてる記述が目に入っただけです。)
製作総指揮の3人のうち、マルタさんとデビッドさんはコンビでよく脚本を書いているそうです。DVDの裏表紙に各エピソードの脚本家の名前が書いてありますが、見事に名前はバラバラです。
DVDのシックス・シーズンのvol.1 に「メイキング・オブ・フレンズ」という映像特典があったのですが、確か脚本家の会議の模様も映っていたはず。(DVDを確認してみたわけではないので、ちょっとあやふやですが・・・)
結局、優秀なライターが持ち込んだ元ネタを、他のたくさんの脚本家と会議や討論をして、練り上げているような感じなんだと思いますね。
(スター・トレックも、たくさんの脚本から優秀なものをプロデューサーが選ぶ、とどこかに書いてあったと思います。)
その「メイキング・オブ・フレンズ」では、実際に観客の前で演技しながら、観客の反応を確かめて、俳優と脚本家、プロデューサーが相談してセリフを変えたりしている様子が映っていました。(多分)
ですからあの1本20分くらいのエピソードを撮影するのに、何時間もかかるらしいですね。練りに練られた脚本を、さらにライブで修正していって、あの素晴らしく面白い脚本になっていってるようです。さすがはアメリカで10年間人気を保ったドラマですよねぇ。
P.S. YNさんのジョーク、すっごく面白かったですよ! 私にとって貴ブログは、スタートレックの英語ネタでいくら暴走しても怒られない、天国のような場所でございます(笑)。SFは元々「あり得ない話をさもあるように書いている」ところに無理があって(笑)、ツッコミのしがいがあるんですよね。フレンズはコメディとしての完成度が高いですから、ジョークにするのは確かに難しい・・・。
素敵なメッセージ、ありがとうございます!
「母の日」でしたねぇ。でも私、すっかり忘れてました。子供が幼稚園の時は「おかあさん、ありがとう」と書いた絵やら作品を持って帰ってくるので気付くんですが、小学校はそういうのがないみたいで。
昨日、夕食の買出しに行ったスーパーでお花がたくさん置いてあって、たくさんの人がそれを持ってレジに並んでいるのを見て、「あっ、そうか今日は母の日か!」と気付いたくらいでした。
うちの夫婦は記念日とかを祝う習慣がなくて、誕生日や結婚記念日さえも、「おめでとうー!」と言いながらハグするくらいで(笑)、特にプレゼントやパーティーもしないんですよ。子供の誕生日パーティーはもちろんするのですが。
私の母もそういうことには拘らなくて、さらには私の姑さんもあまりそういうことにはうるさくない人なんですよね。(類は友を呼ぶ?)
結婚したての時、母の日にカーディガンを贈ったら、「ありがとう、でも、もうそんな風に気を遣わなくていいからね。」と言われたのを真に受けて、本当にそれからは何も贈ったりしてないんですが・・・(ええんかいな?)
昨日は家族4人で、近くの遊園地にヒーローのアトラクションショーを見に行ってました。気候も穏やかで、楽しい一日を過ごせました。これもKopyKatさんの優しい気持ちが天に通じたからでしょう。ありがとうございました!
Dear Rach,
お返事ありがとうございます。やっぱりそうなんですね。さらっと流しているように見えて、いろんな人が長い時間をかけて練り上げてるんですね。
好きなドラマのメイキングを見るのはほんと面白いですよね!
わざわざのお礼、ありがとうございます。
そうなんですよ、やはりさすがは全米視聴率No.1ドラマ、というところでしょうか。
スタジオの収録を見るのは、すごい競争率だと聞きました。「あのフレンズをライブで見たぞ!」なんて自慢できそうですよねぇ。
舞台裏がわかって、メイキングはかなり面白かったですよ!