今夜はロスとの初”公式”デート(our first official date)だとはしゃぐレイチェルに、
モニカ: You're supposed to waitress for me? My catering thing? Any of that trigger anything? (あなたは私のためにウェイトレスをすることになってなかった? 私のケータリングのことでね? 今言ったことで何か思い出したかしら?)
レイチェル: Oh, God, Monica. I forgot! (あら、やだ、モニカ、私忘れてたわ!)
catering の話は、フレンズ2-11その2 でも出てきました。
trigger は「(銃の)引き金、トリガー」、そこから「きっかけ、誘因」という意味。
他動詞として使うと「(事件などの)きっかけとなる、・・・を誘発する」という意味になります。
モニカのセリフの構造を説明すると、ウェイトレスのこと、ケータリングのことを言った後、「そのキーワードは何かのきっかけになったかしら?」つまり「何か思い出したかしら?」ということになりますね。
でも実際は、モニカのためにウェイトレスをする、モニカがケータリングをする、とほとんどそのまんま言っておきながら、「何か思い出した?」は、あまりにもイヤミなセリフだという感じですね。
これなら、「前に頼んでおいたでしょ。私がケータリングの仕事をするから、ウェイトレスを頼むわね、って。忘れてたの?」と言われた方がマシかも。
でもモニカにしてみれば、ケータリングの仕事をすることはビッグイベント。
あのモニカのことですから、レイチェルに事細かに説明し、何度も念を押して頼んでいたはずです。
そういうこと一切をすっかり忘れてしまっているようなレイチェルに、「あれだけ頼んだのに、私が一生懸命話してたの、覚えてないの?」てな感じで、trigger を使ったのでしょう。
あなたに頼んだ顛末すべてを思い出した?という感じでしょうか。
レイチェルの代わりにフィービーがウエイトレスをやると言いますが、
モニカ: Really, Pheebs? You'd have to be an actual waitress. This can't be like your "I can be a bear cub" thing. (本気なの、フィービー? 本物のウェイトレスにならないといけないのよ。これは「子グマになれるわよ。」っていうのとは違うのよ。)
cub は「(肉食動物の)子」。
「子グマの役を出来る」とか、幼稚園の学芸会みたいなわけにはいかないのよ、と釘を刺しているんですね。
(Rachからのお願い)
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カブといえば私の世代では「魔法使いサリー」のカブを思い出しますが(古!)これはバイクの「スーパーカブ」から採ったそうですね。ついでに言えば原作の漫画では「サニー」だったのが同名の自動車があったためアニメでは「サリー」になったとか。
でもカブってサリーちゃんの監視役という設定で本当は弟ではないんですよね。私は友人のよっちゃんが好きでしたが、声の人は「サザエさん」や「ビフォアアフター」でもお馴染み...って50年も現役なんだからすごい!野沢雅子さん(我々にとってほとんど神)をはじめ声優さんには息の長い人が多いですな。
コメントありがとうございます。
そうですね、このエピソードはシーズン2で、フレンズはシーズン10までありますから、この先もいろんな展開が待っていますよ〜。ワクワクしながら、これからの続きも楽しんで下さい♪
「魔法使いサリー」のいろいろな情報ありがとうございます。私はサリーちゃんはあまり詳しくなくて、魔女っ子ものでよく見てたのは、メグちゃん、かなぁ?^^
でも、よっちゃんの声は印象的でよく覚えています。そうそう、サザエさんの加藤みどりさん! 「声優さんには息の長い人が多い」というのは本当にそうですね。
野沢雅子さんは、私にとっては「メーテル〜」の星野鉄郎くんですが、うちの二人の子供たちにとっては、ドラゴンボールの孫悟空なんですよね。野沢さんは孫悟空、孫悟飯、孫悟天の三役を演じておられるし、とにかく絶叫のセリフが多いし、ほんとすごいなぁ〜と思いながら、日曜朝に放映しているドラゴンボールを子供と一緒に見ています。「超(スーパー)サイヤ人ゴッド」、まさに「神」ですね^^
ウェイトレスの真似をしているフィービーの
セリフがよく分かりません。
03:38 Give me two number ones,
86 the bacon…
…one Adam and Eve on a raft and wreck them!
解説よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
Give me two number ones, 86 the bacon, one Adam and Eve on a raft and wreck them! というこのセリフは、アメリカのダイナー(簡易食堂)の用語のようです。
映画やドラマのデータベースサイトである Internet Movie Database (IMDb) で、このエピソードの情報を見てみると、Trivia のトップに以下の記載がありました。
IMDb : Friends 2-15 Trivia
https://www.imdb.com/title/tt0583488/trivia?ref_=tt_trv_trv
Phoebe demonstrates her waitressing skills with the phrase "Adam & Eve on a raft and wreck 'em!" In diner lingo that means two scrambled eggs on toast.
つまり「フィービーは「アダムとイブ…」のフレーズと共にウェイトレスのスキルを実演する。ダイナー用語(diner lingo)ではそれは「トーストの上の2つのスクランブルエッグ」を意味する。
そこで diner lingo を調べてみると、まさに diner lingo の英語版ウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版 : Diner lingo
https://en.wikipedia.org/wiki/Diner_lingo
大変ありがたいことに、List of terms 「用語リスト」に、今回のセリフに出てきた用語が出ていました。
引用させていただくと、
86 - omit from an order; "hold"
つまり「86=注文から除く。抜く」
Adam and Eve on a raft - two poached eggs atop toast
つまり「いかだの上のアダムとイブ=トーストの上に2つのポーチドエッグ」
Wreck 'em - scrambled eggs
つまり「彼らをレックする(難破させる、つぶす)=スクランブル(ド)エッグ」
最初の Give me two number ones は(よくわからないのですが)メニュー番号1番を2つ(2人前)みたいなことかなぁ、と。
ということで、その情報を元に訳すと「メニュー番号1番を2つ、ベーコン抜きで、トーストの上に2つのスクランブルエッグ」になるように思います。
トーストの上の2つの卵をいかだに乗ったアダムとイブに見立てた上で、それを、難破させる→卵がつぶれる→スクランブルエッグにする、と表現しているのが非常に面白いですね。
ウェイトレスなんかできないでしょ? と言われて、ダイナー用語を使ってプロっぽく表現してみせた面白さで、日本語だと有名飲食チェーン店の独特のオーダーの真似をしてみせるような感覚になるのだろうと思いました。