2006年05月21日

フレンズ2-15その10

昨日の続きです。
昨日の繰り返しになりますが、一連のセリフを最初に書いておきますね。
フィービー: So? You two are totally into each other. (それで? あなたたち二人はすっかりお互いに夢中になってるわよ。)
モニカ: He's a friend of my parents. He's like 20 years older than me. (バーク先生は私の両親の友達なのよ。彼は私より20歳くらい年上なのよ。)
フィービー: So you're never gonna see him again? (それじゃあ、あなたはもうバーク先生には二度と会わないつもりなの?)
モニカ: Not never. I'm gonna see him tomorrow at my eye appointment. (二度と会わない、ってことはないわ。目の検査の予約をしたから、明日、彼に会うことになってるの。)
フィービー: Didn't you just get your eyes checked? (目の検査はしてもらったんじゃないの?)
モニカ: Yeah, but you know... 27 is a dangerous eye age. (えぇ、でも、その・・・27歳は、目にとって危険な年齢なのよ。)

昨日は、
フィービー: Didn't you just get your eyes checked? (目の検査はしてもらったんじゃないの?)
の部分の説明の途中で終わってました。

先生は眼科医ですから、モニカが先生に気があるなら、ちょっと目を診てもらいたいなぁ、とか思いますよね。(わかるわぁ、その気持ち・・・笑)
で、「先生、最近、目がゴロゴロするんですぅ。」と言ったら、まずは「どれ、見せてごらん。」とその場で診るはずですよねぇ。
きっと、そういうことが実際にあったんだと思います。
もしくはそういう簡単な目の検査を just 「ちょっと」してもらわなかったの?と純粋に質問してるのかもしれません。
「そういう簡単なチェックをしてもらっているのなら、わざわざ予約まで入れて先生のところに会いに行く必要はないでしょう? そんな大袈裟な話なの?」という思いがその「過去形」には込められているのではないか、と。
フィービーの言った、check という言葉は、バーク先生の診療所で眼科の機材を使って診てもらうという本格的な検査のことではなく、もっと簡単ないわゆる日本語でいう感じの「チェック」くらいのニュアンスみたいな気がします。(英語の check はちゃんとした検査という意味ももちろんあると思いますので、実際は check という単語から、その検査の精密さを測れるわけではないと思いますが・・・)

それに対してモニカは、Yeah, but... と答えています。
yeah は単なる相づちとも取れますが、yeah = yes なので、"Yes, I did, but..." 「確かに簡単なチェックはしてもらったわ、でもね・・・」と答えているような気がします。
そして、わざわざ先生のところに出向くほどの理由が別にあるのよ、といって、年齢の話を持ち出してるように思ったんですが。

"27 is a dangerous eye age." はモニカなりの理由です。
「確かに簡単な目の検査はしてもらったけど、私の年齢は目にとって、とても危険な年齢だから、精密な検査が必要なのよ。」と、あまり説得力のない言い訳でしどろもどろに返しているわけですね。
それを聞いたフィービーの表情を見ると、眉毛をピクっと上に上げて「なーに言ってんだか・・・」みたいな顔を一瞬してます。
女友達にはモニカの気持ちはバレバレなわけですね。

ここのDVDの訳は、日本語吹替・字幕とも、「27歳は”おめめの曲がり角”だから」となっています。
うんうん、私も英語を聞いてそんなニュアンスだと思いました。
これは日本語で「25歳はお肌の曲がり角」という言葉があって、それをもじってるわけですね。(私の肌は曲がり角を過ぎて、今どの辺りにいるのだろうか・・・爆)
だから、何となく "dangerous skin age" という言葉も存在しそうな気がして、ちょっとぐぐってみましたが、存在しませんでした。
さらには、このモニカの "dangerous eye age" 自体も完全な造語らしく、ぐぐってもこのエピソードのスクリプトがヒットするだけで、他には見当たりません。
なかなか面白くて使えそうな表現だと思うんだけどなぁ。
でも、ニュアンスは多分、この「曲がり角」って感じで、skin を当てはめてみても、ネイティブには意味が通じるんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?

ちなみに、dangerous age だけだと、「危険な年頃、アブないお年頃」って感じのニュアンスなんでしょうかねぇ?
実はいろいろぐぐっていたら、↓こんなものを見つけました。
IMDb: 30 Is a Dangerous Age, Cynthia (1968)
amazon.com: 30 Is a Dangerous Age, Cynthia [SOUNDTRACK] [IMPORT]

ダドリー・ムーア主演のロマンスコメディー映画みたいです。
邦題が見つからなかったので、日本では公開されてないのかな?
無理して邦題を作ると、「30歳は危険なお年頃だよ、シンシア」というタイトルなんでしょう。
このアマゾンのサイトに、"he also scored the film" と書いてありますし、その映画のサントラのジャケットに、"Original Sound Track Music By Dudley Moore" と書いてあるので、ダドリー・ムーアさんはこの映画の音楽も担当されているようですね。なんと多才な!
IMDb: Dudley Moore
上のサイトを見ると、composer (作曲者)としての他の経歴もいろいろ書いてありますね。
ダドリー・ムーアのことまで話を広げたのは、フレンズ2-1その3フレンズ2-1その4 にダドリー・ムーアの名前が出てきたからです。
モニカはデミ・ムーアの髪型にして欲しかったのに、フィービーが間違えてダドリー・ムーアの髪型にしてしまった、という話でしたね。
当時の記事を見ると、ダドリー・ムーアのことをさらっとしか書いてないので、ちょっと補足も兼ねて書いてみました。
昔の記事と比較すると、だんだん説明がねちっこくなっていってるのがよくわかりますねぇ。
そうです、これが私の本当の姿です(笑)。

実は、この一連のセリフについて、最初、説明を飛ばしてスルーしようかと思ってたんですが、ここ数日、ふとこのセリフが気になりだしたので(笑)、しつこく考えてみました。
全然、見当違いのこと考えてるかもしれませんから、まぁ、一つの意見として読んで下されば・・・と思います。

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posted by Rach at 08:43| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>私の肌は曲がり角を過ぎて、今どの辺りにいるのだろうか・・
ま、まさか2周回目ってことはないですよね!?(笑)
Posted by コトー at 2006年05月21日 14:47
Didn't you just 〜 の部分ですが、アメリカ英語特有の言い回しですか。 つまりは Haven't you just had 〜 と同じ意味ですね。
このような Just の使い方はおかしい、とう人も多いみたいですが。
Posted by fdj at 2006年05月22日 08:03
コトーさんへ
私のこと、それくらいの年齢だと思ってたんですかっ!?
2周回目だなんてとんでもない。ついさっき、曲がり角を過ぎたところですよ。ほら、振り返ったら、まだ「曲がり角」がそこに見えてますから・・・(笑)。
でもやっぱり、若い頃みたいなお肌のハリはなくなってきたなぁ。くすん(泣)。
Posted by Rach at 2006年05月22日 11:46
fdjさんへ
じゃあ、「ついさっき・・・したところじゃないの?」って感じなんですね。
私の手元の研究社新英和中辞典には以下のように書いてあります。(私もいつまでたっても「英和、英和」としつこいですが・・・笑)

「just を過去形とともに用いるのは「アメリカ用法」だが、現在では「イギリス用法」でも用いることがある。」

そう言えば、伊藤サムさんの本「これであなたも英文記者」のp.153に、過去形と現在完了のどちらを使うか迷った場合に対する答えとして、こうあります。

「過去形と現在完了の使い分けの基準は主観的なものですから、心配しないでください。一般に米国人は、英国人なら完了形を使う場合でも過去形を好みます。わかりやすいからです。」

私もなじみのあるのはアメリカ英語の方ですし、それに「わかりやすい」方がやっぱりいいですね(笑)。
Posted by Rach at 2006年05月22日 11:50
またまた今さら参考までに・・・・です。

Didn't you just get〜の件ですが、日本の健康診断の仕組み(?)がわからないんだけど、アメリカはご存知民間の保険会社に加入していて、我が家の保険会社では、例えば6ヶ月に一度の"dental check"が支払われるのは、歯医者がそれを進めているからです。それと同様に"eye check" もあり、内科・婦人科など、自分の担当医のところに問題がなくても定期的に"check"に行きます。
この定期的なeye checkに最近モニカが行ったのを知っているフィービーがjustを使って、
「最近、眼の検診には行ったばかりじゃなかったっけ?」
と、言ったのだと思います。その時に問題がなかったのに、どうしてまた?って感じ。

バーク先生はモニカの昔の担当医だったんですね。どうして担当医を変えたのか?それと、モニカの明日の眼の検診は、ただの検診だと自己負担になってしまうのではと、ドラマだから気にしなくていいんだけど・・・・
Posted by カエル at 2011年05月19日 01:58
カエルさんへ
いつも参考になるコメント、ありがとうございます。

私は上の記事を書いた時には、「先生に軽く目をチェックしてもらったんじゃないの? それなのにまた、わざわざ先生の診療所まで出向くわけ?」みたいに解釈していたようですが、アメリカでは、定期的な検査をするのが普通なので、「どっかよそでそういう目の検査を受けたばかりなのに、また別の先生(バーク先生)に見てもらうの?」という意味で言っていたわけですね。
日本では、会社だと年に1回くらい定期健診があるでしょうが、それ以外に個人で健診に出向くことはあまりないような気がします。

子供の頃の担当医を変える、というのは珍しいのかもしれませんね。フレンズの他のエピソードで、子供の頃の担当医に今もずっと通っていて…という話があったりもしましたし。定期健診以外だと自己負担になってしまうのに…というのも、国民皆保険がないアメリカならではの発想ですね。モニカは自腹を切ってでも、バーク先生に会いたかったんですね、きっと(笑)。
Posted by Rach at 2011年05月19日 13:08
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