2006年05月24日

フレンズ2-15その13

レイチェルへの想いを語りながら、実はテレビのインフォマーシャルを見ているロス。
ロス: Why isn't that laser beam cutting through the paint? (どうしてあのレーザー光線が塗装を突き抜けないんだ?)
チャンドラー: It's the Miracle Wax! (ミラクスワックスだからさ!)
ジョーイ: It certainly is a miracle. (本当にミラクルなんだぜ。)
どんなに強い塗料でも、さすがにレーザー光線を当てたら傷つくだろう、とロスは言うのですが、二人は取り合いません。
日本のテレビショッピングで、「おぉー!」と歓声と上げている観客みたいになっているジョーイとチャンドラー。
レーザー光線(レーザービーム)というと、イチロー選手!
"A laser beam strike from Ichiro!" 「イチローからレーザー光線の送球だ!」(訳はこうだったっけ?)は有名ですよね。


レイチェルが来ました。
ひそひそ話をするロスとレイチェルに、
チャンドラー: Can you guys speak up? It's harder for us to hear you when you lower your voice. (君たち、大きな声でしゃべってくれる? 声をひそめてしゃべってると、君らの言うことが聞こえにくいんだけど。)

speak up は「はっきり話す、大きな声で話す」。
lower は、他動詞で「(音声を)下げる」という意味。
He lowered his voice to a whisper. だと「彼は声を下げてささやき声にした。」という意味です。
lower というと、形容詞 low 「低い」の比較級、さらにそれから派生した「下の方の」という形容詞もありますね。
lower lip は「下唇」、対になるのは upper lip 「上唇」です。

このチャンドラーのセリフ、これを文字通りにとってはいけません。
テレビに夢中のチャンドラーは、二人がしゃべってる声がうるさいので、わざと「もっと大きな声でしゃべれよ」と言っているのですね。


バーク先生の眼科で目を診てもらっているモニカ。
年の差があるものの、二人ともお互いを意識している様子。
妙な雰囲気になりかけてヤバいと思ったバーク先生は、
バーク先生: Drops! Here, they're free. (目薬だ! はいこれ、サービスだよ。)

drop は複数形 drops の形で「(目薬などの)点滴薬」という意味になります。
バーク先生がくれたのは、正式には eye drops は「点滴目薬、点眼液」です。
私は最初、あめ玉のドロップ(同じ単語の drop)のことかと思って、先生はモニカを子供扱いしているのか?と思ったんですが・・・目薬だったんですね、納得。
free は「無料の、ただの、サービスの」。
いくらタダだからって渡し過ぎだよ、って感じ。
でも、目薬を両手いっぱいに持っているせいで、二人はさよならの握手が出来なかったために、頬にキスすることになり、それが発展して・・・という展開になるわけですから、ちゃんとした演出なんですね。
さすが、人気ドラマの脚本はしっかりしている!(笑)。

さらに、今回のエピソードは、前回のラストでキスしたロスとレイチェルが、これからどんなふうに盛り上がっていくのだろう?と見ている人は興味津々なわけですが、でも、「二人はカップルになれるの?」というハラハラした部分はもうなくなってしまってるとも言えます。
そういう手に汗握る盛り上がりはもうないわけですから、すかさず、別の人物の恋愛ドラマを盛り込むところがすごいなぁ、と思うんですよね。
普通なら、しばらくロスとレイチェルの話でひっぱりそうなもんですが・・・。
さすが、アメリカNo.1のドラマだけのことはある。
視聴者を飽きさせない工夫が随所に見られますよね。

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posted by Rach at 06:54| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前(といっても数年前)ヤンキースタジアムでイチローのレーザービームを見たのです!しかも、3塁側内野指定席で3塁ベースの後方。さらに、イチローがライトから3塁に投げる!!本当に彼の投げる球はレーザービームの様にまっすぐ飛んできます。上下の高さだけでなく(これはテレビ中継でもよくわかりますよね)、方向もほとんど一直線です。本当にびっくりしました。
Posted by ほんだ at 2006年05月24日 09:18
ほんださんへ
すごいなぁ。本場でレーザービームを見たんですか。それも自分のいる方角に飛んでくるところを!(笑)

イチロー選手はやっぱりすごいですよね。イチロー選手がインタビューで「日本ではいくら自分がファインプレーをしても、”そりゃあイチローだからね。”とか、”イチローは天才だから。”とか言われて誰も驚いたり感動してくれない」みたいなことを言っていたような気がします。ちょっと日本では「別格」扱いされていたようなところがありますもんね。
それがメジャーに行って、アメリカでも十分通用するどころか、アメリカ人を熱狂させるほどのスターになったのを見て、日本人は改めて彼のすごさを知ったわけですよね。

昔、どこかのコラムで読んだ話なので、正確かどうかはわからないんですけど、こんな長谷川滋利投手の談話を聞いたことがあります。

長谷川選手とイチロー選手が一緒にご飯を食べに行って、長谷川選手の方がオリックス時代先輩だったので、今の年俸には関係なく(笑)当然のように長谷川選手が食事代をおごったそうです。
すると、次の日、対戦相手の自分のベンチにイチロー選手がやってきて、他の選手がいる前で「昨日はごちそうさまでした。」と長谷川選手にお礼を言ったらしい。有名なイチロー選手が一目置く日本人選手だということがチームメートにわかって、自分はとても誇らしかったし、わざわざみんなの前でお礼を言ってくれたイチローの気持ちが嬉しかった、という話だったと思うのですが・・・。

それを読んで、確かにそのイチローの態度も素晴らしいと思ったし、その話を何のてらいもなく話せる長谷川選手にも好感を持ちましたね。(この話を聞いたことあるという方おられますか?)

私はあまり野球には詳しくないけど(ルールはわかりますし、フライもおでこの上で捕球できますが・・・笑)、こういう話を聞くと、とても感動してしまいます。日本人選手が頑張っているのを見るのはとても嬉しいですよね。本当に野球そのものが好きなら、自分の国の選手でも他国の選手でも関係ないのかもしれませんが・・・あいにくメジャーリーガーの名前はほとんど知らなくて・・・(泣)。

何、書いてるんだろう、私・・・(笑)。
Posted by Rach at 2006年05月24日 17:16
イチロー選手も長谷川選手もファンです!長谷川選手は英語の学習を渡米前からかなりしてらして、今ではすっかり不自由なく話してらっしゃいますよね。使ってらした教材もよく知っているもので、すごく親近感がわきました。あちらで年金をもらえるまで頑張ると言ってらしたけど残念でしたね。イチロー選手は最近、短いCMに出てますよね。秀才とは想定したことをできる人、天才とは想定外のことまでやってしまう人というような事を言っていたと思います。とても印象深い言葉でした。だからイチローはいつも、自分は天才じゃないと言っているんだと思います。打てる理由を説明できると言っていました。先日のWBCで見せた永遠の野球少年っぷり・・・やっぱりイチローはカッコイイ〜♪
Posted by KIKKA at 2006年05月25日 17:07
KIKKAさんへ
イチロー選手については、ごくごくありきたりのことしか知らないのですが、「打てる理由を説明できる」というのはなるほど!という感じですね。イチローは寡黙でクールな人だと思っていたけど、WBCの時は本当にチームを引っ張ってくれましたよね。「らしくない」という意見も聞きましたが、私はやっぱり彼の情熱が優勝に繋がったのだと思っています。

長谷川選手は、彼の英語への情熱とこだわりを見て、それ以来、気になる存在になっています(笑)。本屋さんで「メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法」をパラパラ読んでたら、読みやすいし面白かったので、その場で大部分を読んでしまいました。ごめんね、シギー・・・(笑)。(彼のフルネームはアメリカ人には発音しにくい、って話も書いてあったなぁ・・・)

教材についてもたくさん書いてありましたし、日本にいた時、移動中のバスの中でも英語の参考書を読んでいて、チームメートに「どうしてそんなにまでして英語を勉強してるんだ?」と言われた、という話も載っていました。自分の夢のためなら、寸暇を惜しんで勉強するその姿勢が素晴らしいと思いましたね。
TVのインタビューでは、「僕はメジャーに行きたいからアメリカに渡ったんじゃなくて、アメリカで暮らしたいからメジャーを選んだんだ。」と言ってましたし、アメリカに行くとき奥さんに「僕はもう日本に帰ってくるつもりはないけど、それでもいいか?」とおっしゃったとか。うーん、かっこいい。そんなこと言われたら、私ならホイホイついて行きますね(笑)。
引退は残念でしたけど、彼はビジネスセンスのある方だそうですね。アメリカでの経験がこれからの彼の人生にプラスになるのは間違いないと思っています。

イチローもシギーもそうですが、アメリカで成功を収めた人の人生哲学を聞くと、いつも感動を覚えます。やっぱりすごい人は、その精神論からして違うんだなぁ、と。彼らの強い意志と情熱を知って、また自分も頑張らなくちゃ、と思える気がするんですね。
Posted by Rach at 2006年05月26日 10:54
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