2006年05月30日

フレンズ2-15その19

翌朝、博物館の展示物の中で、原人の毛皮(?)にくるまって寝ている二人。
レイチェル: Hey, you. I can't believe I'm waking up next to you. (ねぇ、ロス。あなたの隣で目覚めるなんて信じられないわ。)
ロス: I know. It is pretty unbel... (そうだね、本当に信じられない・・・)
小学生らしき子供たちが二人を見て、あんぐりしています。
ロス: We're not alone. (僕たちだけじゃない。)

「あなたの隣で目覚める」という表現は日本語でもよく聞きますね。
まぁ、幸せな瞬間の典型なわけですか・・・(笑)。
wake up は「目が覚める、眠りから覚める」、get up は「ベッドから起き上がる」ですね。
だから、ベッドの中でパチッと目が覚めると、横たわったままでも wake up なわけです。
そう言えば、ハートで感じる英文法 会話編 大西泰斗/ポール・マクベイ著 の「Lesson12 up & down −自分の感性に従う−」でも、「起き上がるわけではないのに、何故 up を使っているのか」という説明がありましたね。
ここで詳しく書くのは避けますが、これは体の動きを表したものではなくて、「意識」の変化を表したものである、という説明がされていました。

I'm waking up と現在進行形になっていることについては・・・。
あなたの隣にいる状態で、「目覚める」という行為が進行している、もしくは「目覚める」という行為に向かって進行している、つまり「目覚めつつある」という感じのニュアンスかと思うのですが、どうでしょう?
(この進行形の説明についても、大西先生の影響が色濃く出ているような・・・笑)
無理して訳してみると、「あなたの隣で、こうして目覚めの瞬間を味わっているなんて・・・」か、「あなたの隣で、だんだん意識がはっきりして目覚めていくなんて・・・」みたいな感じかなぁ?

遠足だか社会見学だかの子供たちが唖然として見ている顔が面白いですよね。
ネットスクリプトのト書きには、
A church youth group is outside the display watching them.
と書いてありますので、「教会青年部」の団体さんなんでしょうか?(教会の仕組みには全く詳しくなくて・・・)
さらには後ろにシスターや牧師さん(神父さん?)もおられるようなので、かなり規律に厳格な組織の団体さんなのではないかと思われます。
この二人の姿は毛皮で隠れているとは言え、フレンズのようなテレビドラマには珍しく、ちょっとエッチな感じですよねぇ。
それを見てしまった子供たちに、このシスターは一体どんな説明をするのだろうか・・・と心配になりますが・・・。

alone は "Leave me alone." 「僕を一人にしておいてよ。放っておいてよ。」などのように「ひとりで、孤独で」という意味ですが、一人ではなく複数でも使えます。
ですから、We're not alone. は「僕たち二人だけじゃない。」ということですね。

映画インデペンデンス・デイで、異星人の宇宙船が地球にやってきた後に、大統領が次のような演説をしていました。
Good afternoon. My fellow Americans, a historic and unprecedented event has occured. The question of whether or not we're alone in the universe has been answered.
(こんにちは、国民の皆さん。歴史的かつ前例のない出来事が起こりました。「我々が宇宙で唯一の(知的)生命体であるかどうか」という疑問に今、答えが出たのです。)

地球以外に宇宙人がいるかどうかという話でよく出てくるフレーズが、"We are not alone in the universe." 「宇宙に存在するのは我々だけではない。宇宙には我々以外の生命体が存在する。」というものです。
この文を見てもわかるとおり、この場合の alone は地球に住んでいる人(地球人)をひっくるめて alone と言っているわけなので、やはり alone を「ひとりで」と覚えているのは間違いということがわかりますよね。
私はSFが好きなので、「地球以外にも生命体は存在する」と思ってるクチですが(爆・・・でもそう思う方が楽しいじゃないですか)、ただ、人間みたいな形の生命体(ヒューマノイド)が宇宙にゴロゴロいるとはあまり思えないんですけどね。
もう私たちには想像もつかないような、空気みたいなのか、液体みたいなのか、細菌タイプとか、そんな感じならどっかにいそうかなぁと思ったりして・・・。

ジョーイとチャンドラーの二人は、まだテレビを見ています。
ジョーイ: Is that the fire alarm? (あれって火災報知器だよな?)
チャンドラー: It's not warm yet. We still have time. ([床を触ってみて]まだ暖かくない。まだ時間はあるな。)

熱くなってからでは too late ですけどね(笑)。
すっかり目もトローンとして、中毒になってる二人でした。
ところで、二人が見てるこのアニメは、Beavis and Butthead (ビーバス・アンド・バットヘッド)といいます。
MTVのアニメだそうで、雰囲気から分かるとおり、ちょっとお下品な感じのアニメらしい。
↓アマゾンで劇場版のDVDを発見。
ビーバス&バットヘッド〜DO AMERICA〜【劇場版】

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posted by Rach at 10:31| Comment(10) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大西先生の影響を受けて英語を考えると、臨場感というのをすごく意識しますね。「ハートで感じる」というのはほんとうにそのままズバリだと思います。自分、もしくは他人がその瞬間をどういう気持ちでいるのかを考えてしまう。

ところで、
>私はSFが好きなので、「地球以外にも生命体は存在する」と思ってるクチですが

私もそう思ているクチですが、絶対にめぐり合う事はないだろうとも思っているクチです(笑)
二つの文明が遭遇するためには時間と空間が、宇宙のスケールから考えればピンポイント的に二つとも一致しなくてはいけないんですよね。むずかしいわぁ。
Posted by four at 2006年05月30日 19:38
>私はSFが好きなので、「地球以外にも生命体は存在する」と思ってるクチですが
人間ごときの想像を超越した“なにか”がいると思いますし、いてほしいです。
>ハートで感じる英文法
番組を見た事も読んだ事もありませんが、評判いいですね。

昔のコメントですが・・・
>(But you live in Hyogo Prefecture, don't you?)
Yes. But I was born and raised in Osaka. Plus, my husband is a gung-ho Osakaian in Hyogo.
>Mayumi.Kさんのブログを拝見していると「日本語の方がやっぱり楽だ」というコメントがとても不思議に思えるほど、どちらも流暢に操っておられますよねぇ。
イエイエ、最近では日本語もスムーズに出てきません(笑)
Posted by Mayumi.K at 2006年05月31日 01:11
fourさんへ
大西先生の影響力というのはすごいですね。今までと違った視点で英語を見られるようになった気がします。
それから、英語ブロガーの方は大西先生の本や番組をご存知の方が多いので、大西先生の「躍動する進行形」と書くだけで、「あぁ、あのことね!」とすぐに皆さんがピンと来てくれる、という便利さもあったりして・・・。

地球外生命体については・・・。
お仲間がいたわ! 嬉しいです(笑)。そうです、宇宙はあまりに広いし、宇宙が生まれてから今までの長さも莫大に長いし、いるとしても何万光年も先にいるんだろうし(笑)、やっぱりめぐり合うことはないでしょうね。
地球で1万光年先の星の光を見ている時、その光が発せられたのは1万年前だ、と言いますよね。その光が地球に届いている頃には、そこにあったかもしれない文明も滅んでいるかもしれない、もしかしたらその星そのものがなくなってるかもしれない・・・なんて、あまりに壮大で、でも神秘的で想像するだけでワクワクしてしまいます。
Posted by Rach at 2006年05月31日 07:00
Mayumi.Kさんへ
そうですよね。人間の想像力なんてちっぽけなもんですし、人間がこの広い宇宙にいるたったひとつの知的生命体だなんて考えるのも、傲慢だと思います。(正直、「思ってるクチ」と書いて、皆さんがヒカれるのではないかと思っていたのに、二人の方に良い反応を頂けてとっても嬉しい・・・)

「ハートで感じる英文法」は私も年末に始めて知りました。英語ブロガーさんがよく話題にされていたので知ったというくらいで。そもそも、私はあまりNHK教育テレビの語学講座は見ないんですよ。でも、大西先生の番組は私にしては超珍しくテキストまできちんと購入して、きっちり録画して見ていました。説明もわかりやすいのですが、その一つのトピックを簡単なキープレーズやイメージに置き換えて下さるので、とても覚えやすいし、思い出しやすいんです。

うちは夫婦とも大阪生まれ、大阪育ちのコテコテの大阪人です。
My husband and I are gung-ho Osakaians, too.
大阪人は Osakaian ってゆうのかぁ・・・知らなかった。さらには、gung-ho って単語初めて見ました。ちゃんと手持ちの英和にも載ってたのに、何で今まで知らなかったんだろう? 面白くて使える単語ですね。見た目変わった単語ですが、中国語が語源なのかぁ・・・(勉強になります)

これからも流れるように美しい英語と大阪弁を巧みに操って下さいね。楽しみにしています!
Posted by Rach at 2006年05月31日 07:15
わざわざうちのブログにもコメント頂いて、どうもありがとうございます。どこかに書かれていた様に、Rachさんは真面目でそして律義者とお見受けしました。
「ハートで感じる英文法」のお返事もありがとうございます。よさげですね。時間ができたら読んでみようかな・・・(仕事だか勉強だかが、できないヤツの言い訳でしたっけ?“朝、旦那を見送ってから、2度寝するなっ!”心の叫び)
OsakarianとTokyoiteです。
notoriousな関西に住む私たちは、日本全国どこへ行っても怖いもの無しということですな!
31日の英文も素晴らしい!色々コメントしたい気持ちもあるのですが、時間が・・・HAHA
Posted by Mayumi.K at 2006年06月01日 00:50
真面目で律義者ですか? それは嬉しいお言葉です。
Mayumi.Kさんがきちんと私の記事を読んでコメントして下さったのがわかって嬉しかったのももちろんですが、貴ブログで、英語と日本語を駆使していらっしゃるお姿に感銘を受けるからコメントさせていただいたわけで、律義に礼を返した、ということでもないんですが・・・。(お世辞じゃないですよ。)

(前にもちょっと書きましたが)今の私に絶対的に欠けているのは「日本語の○○は英語では何と言うのか?」という単語の知識です。この英単語の意味は?と聞かれるとドラマで出てきたものはだいたいわかりますが(ほんとか?)、今、身の回りにある日本独特の品々や制度や風習を英語で何というのか、もしくはそのものズバリの単語ではなくても、それを英語で説明できるかというと・・・うーん、って感じなんですよねぇ。

大阪のおばちゃん(私たちのことじゃないですよ!)は外国に旅行しても大阪弁で大声でしゃべっているので、フランスのエッフェル塔が通天閣に見えてくる・・・と誰かが言っていましたが、まぁ、当たらずとも遠からず、という感じでしょうか? 本当に「怖いもの無し」ですな(笑)。
自分の育った地方の言葉だからでしょうけど、大阪弁のあのイントネーションがたまらなく好きですね。

あ、英文に関してはお気になさらず(笑)。私が英文書く練習してるだけですから、ほんまの話(爆)。
Posted by Rach at 2006年06月01日 13:20
Rachさん、こんにちは!
英語学習やっとここまできました。
実は、昨日NY旅行から帰ってきたところです。
2006年のこの時点では、Rachさんは旅行されていないようですが、その後NYには行かれましたか?
想像以上のスケールの大きさにびっくりでした。念願の本場ミュージカル、レミゼラブルも観てきましたよ〜
SOHOでは、レニークラヴィッツに偶然会いました。自信たっぷりな振る舞いで、スターのオーラを感じました。さすがです・・・
自分の英語力のなさにちょっとがっかりでしたが、新たな気持ちでフレンズ学習がんばります!
Posted by 古川 朋子 at 2014年09月24日 11:11
朋子さんへ
コメントありがとうございます。

順調にフレンズ学習をお続けになって、ついにこの「幸せな回」に到達されたのですね。良かったです(^^)

それから、「昨日NY旅行から帰ってきたところ」とのこと、お疲れもあるだろう中、こうしてコメントいただけて嬉しいです(^^)

私は「その後NYに?」どころか、新婚旅行でヨーロッパに行って以来、いまだにどこも海外に行っていないんですよねぇ、、、(今どき、珍しいと自分でも思っています)。行きたいなぁ、という気持ちは猛烈にあるのですが、もう少し子供が大きくなったら行こうかなとか思っているうちに現在に至る、という感じです^^

本場のレミゼラブルを見て、レニークラヴィッツに会って!? すごいです、NYを満喫されたようで良かったですね。
実際にアメリカで英語を使うことがあったりすると、英語学習もっともっと頑張ろう!という気持が湧いてきますよね。素敵なNYの思い出とともに、フレンズ学習も頑張って下さい!
Posted by Rach at 2014年09月24日 14:24
Rachさん
早速、お返事いただき、ありがとうございます。
また、NYに行きたいと思ってますので、少しでも英語上達するよう、頑張ります!
Posted by 古川 朋子 at 2014年09月25日 13:50
朋子さんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。

今度NYに行った時は、、といろいろ想像すると、英語学習もより楽しくなりそうで、何よりのモチベーションになると思います。
頑張って下さい! 私も頑張ります!(^^)
Posted by Rach at 2014年09月26日 11:55
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