ジョーイは、この部屋の持ち主(ジョーイの共演者)に話しかけます。
ジョーイ: We were just saying, great apartment! (俺たち今、すごい家(アパートメント)だな、って言ってたところなんだ。)
共演者: Thanks. You want it? I'm moving to a bigger place. You should take this one. (ありがとう。お前、ここが欲しいか? 俺はもっと大きなところに引っ越す予定なんだ。お前がここに住んだらいいよ。)
そう言えば、この回は apartment という単語がよく出てきますが、これは日本のアパート、もしくは、賃貸マンションという感じです。
apartment house という建物の中の、各世帯が住んでいる区画を指します。
(高級)分譲マンションだと condominium になります。
ちなみに、マンションという言葉は日本語になっていますが、英語の mansion は「大邸宅、屋敷、館(やかた)」という意味で、個人の大邸宅を指します。
ですから、日本語のワンルームマンションという言葉をアメリカ人が聞くと、「一つの部屋の、大邸宅?」となり、矛盾した言葉に聞こえるそうなので、ご注意を!
このワンルームマンションという和製英語を、実際の英語で言おうとすると、studio apartment となります。
TDL(東京ディズニーランド)の有名なアトラクションに、ホーンテッドマンション(The Haunted Mansion)というのがありますが(映画にもなりましたね)、あれも、日本語で言うところのマンションではなく、大邸宅が舞台になっていますよね。
haunt (発音は、ハウントではなく、ホーント)は「(幽霊などが)(ある場所に)出る、出没する」という意味なので、haunted は「幽霊の出る、取りつかれた」という意味になります。
the haunted mansion はつまりは「お化け屋敷」なわけです。
うーん、アトラクション一つで、たくさん単語が学べちゃうわっ(笑)。(と言いつつ、TDLには一度しか行ったことない・・・)
I'm moving to... は「・・・に引っ越す予定である」ということ。
このように現在進行形で「未来の予定」を表すことができます。
この場合は、漠然とした未来を指しているのではありません。
ハートで感じる英文法 大西泰斗/ポール・マクベイ著 「Lesson 7 未来形なんてない」ではこれを「予定・計画を示す進行形」として解説してあります。
ここで詳しい説明は避けますが、先生の言葉をお借りすると、「メモ帳に書くことができるような、確固とした計画が感じられる表現」だということです。
ですから、この共演者はここよりもっと広い引っ越し先をもう見つけている、実際引っ越すことになっている、ということのようですね。
社交辞令で言っているのではなくて、本当に誰かにここを譲ろうと思って言っている、かなり具体的な話だということになります。
You should take this one. は「お前がこのアパートメントを take したらいい。」という感じ。
should は must や had better よりも意味は弱くなります。
フレンズ2-15その1 に should と had better の違いを説明してあります。
take は「取る」ですから、どのようにも解釈できますが、「俺が出て行った後、ここをお前のものにすればいい」という感じかと。
もちろん、タダで譲ってくれるわけじゃあなくて、住むからにはジョーイが家賃を払うことになるのですが(笑)。
素敵なアパートなので、ここに住みたい人は山ほどいるでしょうから、友人としてここに住む権利をお前になら譲ってやるよ、という感じかなぁ。
(Rachからのお願い)
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2006年06月06日
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