このアパートメントに住んでみたらどうだ?と勧める共演者に、
ジョーイ: Can you see me in a place like this? (俺がこんな場所にいるところを想像できるか?)
共演者: Why not? You hate park views and high ceilings? Come on, I'll show you the kitchen. (もちろん想像できるさ。お前は公園が見渡せる風景や高い天井が嫌いなのか? 来いよ、台所を見せてやるよ。)
チャンドラー: That's all right, I saw a kitchen this morning. On TV. Stop talking. Okay! (いいよ。俺は今朝、台所を見たからさ。テレビでね。おしゃべりはやめろよ。わかったよ!)
Can you see me...? は、イメージとして、「このアパートの中にジョーイがいる」という光景が、お前(ジョーイの共演者)には見えるのか、という感じですかね。
次の Why not? ですが、"Why can't I see you in a place like this?" の略でしょうかねぇ?
「どうして、俺がジョーイがこのアパートにいる姿を想像できないって言うんだ? 想像できるに決まってるさ。お似合いだよ。」という感じかなぁ?
または、Why not? は「何故いけないのか?」→「いいじゃないか」→「もちろん」という意味もあるので、「想像できるか?」と言われて、単純に「もちろん(想像できるよ)。」と答えていると考える方が自然かもしれません。
つまりは、「何故 not なのか? not なことは何もない」ということです。
park view は「公園の眺め」。
よくホテルの部屋の説明に、ocean view 「オーシャンビュー」とか lake view 「レイクビュー」とか書いてありますが、それと同じ感じです。
view は「一定の場所で目に入る眺め、景色、光景」を指します。
可算名詞なのですが、ここで views と複数形になっているのは、複数の窓から公園を見ることができる、ということなんでしょうか?
ちなみに、その公園というのは、有名なセントラル・パーク(Central Park)のことですね。
hate という言葉をわざと使っているのは、「ここが”嫌い、気に入らない”なんて言うつもりか? そんなはずはないだろう?」というニュアンスなんでしょう。
日本でも「天井が高い」というのはウリなんですよね。
やはり大事なポイントなのかな? 空間を贅沢に使った造りだ、という証明なんでしょう。
・・・と思ってちょっと調べてみると、こんな物件(笑)を見つけました。
マンハッタン・ハイクラス物件の決定版 New York Real Estate Vol.2 Trump World Tower
なんとNYヤンキースの松井秀喜選手が住んでいるビルなんですねぇ。
セントラルパークが一望できる、と書いてありますし、天井の高さについても触れられています。
やはり物件には大事な条件だった!(笑)。
共演者がジョーイに部屋を譲る話をした途端、表情が険しくなったチャンドラー。
さらには、話が盛り上がって、台所を案内すると言って二人が去って行ってしまったので、かなり動揺していますね。
"I saw a kitchen this morning. On TV." では、the kitchen でなく、a kitchen なのがポイントか?(笑)
一緒にどう?とも誘ってくれない二人に聞こえるように叫んでみていますが、もちろん二人には聞こえてません。
「台所なら今朝もう見たから、今は見なくていいもんね。」って感じなんですが、この家の台所じゃなくて、「世界中にたくさんある台所のうちの、”とあるひとつの”台所」を見ただけなのです。それも「テレビで」!?
「もう台所なら見たから、俺を置いていっても構わないよ。どっかの知らない台所をテレビで見ただけだけどね。」という感じかな。
で、言ってる自分が惨めで悲しくなってきたので、「つまんないおしゃべりはやめろよ。わかったよ!」と「一人ボケツッコミ」をしているわけです。
何だか、チャンドラーがすっごくかわいそう・・・。
ぎゅうぅぅ!って抱きしめてあげたくなっちゃうよなぁ。(同じ世代の日本のおばさんに抱きしめられても嬉しくないよね・・・Stop talking, Rach! OK!)
(Rachからのお願い)
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2006年06月07日
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