2006年06月13日

フレンズ2-16その13

ジョーイとチャンドラーが口論しながら部屋に入ってきます。
ジョーイ: Can we drop this? I'm not interested in the guy's apartment. (もうこの話はやめにしようぜ。俺はあいつのアパートには興味ないよ。)
チャンドラー: Oh, please. I saw the way you were checking out his moldings. You want it. (よく言うよ。お前がどんなふうにモールディングをチェックしてたか俺は見てたんだぞ。お前、あのアパートが欲しいんだろ。)

drop は「(習慣・仕事などを)やめる、(議論を)中断する」という意味。
「もうこの話はやめにしないか。もうやめようぜ。」という感じです。
Oh, please. は「お願いだから、そんな下手な嘘をつくのはやめてくれ。しらばっくれるのはやめてくれ。」という感じのニュアンスでしょうか。

「モールディング(moldings)をチェックする」という部分なのですが、ちょっと今回しつこく調べてみました。
今日の記事は molding の話で終わりますので、「しつこい女は嫌いだぁ!」という方は、また明日、お越し下さいませ(笑)。

mold という単語があって、ここで考慮に入れたい意味は二つあります。
ひとつは他動詞で「・・・を型に入れて作る、かたどる」という意味。
もうひとつのmold は名詞で「かび」、自動詞で「かびが生える」という意味です。
molding という単語を辞書で調べると、「造型、鋳型、(建物の)くり形、モールディング」というのが載っているのですが、これは「かたどる」という意味から派生した名詞ですね。
名詞として辞書に載っているので、このセリフはこの「モールディング」というもののことかと思うのですが、molding で「かびが生えていること」という意味にも取れそうです。
「かび」って、不動産物件を調べる時に、注目すべき項目かなぁ、と思うし(笑)。
ちなみにDVDの日本語訳では、「壁のヒビ割れをチェックする」となっているんですが・・・。

実は、molding という単語は、ファイナルシーズンにも出てきました。
最近見たばかりなので、ちょっと記憶にあったのですが、以下のようなセリフでした。
誰のセリフかは伏せておきます(笑)。

A: It’s perfect. It’s everything we’ve been looking for. (完璧だ。ずっと探してたもののすべて(という感じ)だ。)
B: Isn’t it? Then what about the amazing wainscotting and the crown molding and the dormer windows in the attic? (そうでしょう? それから、素晴らしい羽目板(腰板)にクラウン・モールディングに、屋根裏部屋の屋根窓(ドーマー窓)もどう?)

ネタバレOKという方は、下のスクリプトで確認して下さい。(かなりのネタバレなので、ファイナルの内容を知ってる人以外は避けた方が良いかと思いますが・・・)
シーズン10-10 スクリプト
これは、とある家を見ての会話で、建物に関する専門用語のオンパレードなのですが、ここでは、モールディングは建物の一部の名称として使われていますね。
crown molding という単語は英辞郎にも載っていて、「クラウンモールディング、壁と天井の交差する部分を覆う帯状の仕上げ」という意味です。
↓わかりやすい写真はこちら。
Crown Molding at The Balmer Moldings Store

crown のついていないただの molding も、やはり建物の部分の名前で、研究社新英和中辞典には「くり形、モールディング(軒じゃばら・抱き石・家具などの突出部を装飾する輪郭部)」と書いてあるのですが・・・専門用語が多くて、いまいちピンと来ない感じ。
ロングマン現代英英辞典には、moulding (=molding)として、
a thin decorative line of plaster, wood etc around the edge of a wall, a piece of furniture, a picture frame etc
と書いてあります。
面倒くさいので(笑)、moldings でグーグルのイメージ検索をするとそれらしいのがたくさん出てきますが、壁と天井、窓、床との間にある、出っ張った装飾部分のことみたいですね。

で、check out his moldings とは一体、どういう感じの行為を指すんだろう・・・と思って調べていると、以下のサイトを発見。
Dry Rot
dry rot というのは「内部の腐敗、木材の蒸れ腐れ、乾燥腐敗」という意味です。
つまり、このサイトは家の内部の建築材などが腐るのを防止するために注意すべき事柄を教えるサイトみたいなんですが・・・。
そういうドライロットを防ぐための手段の問答の中に、風呂場における注意点として、
Check the baseboard or moldings for signs of mildew.
「baseboard (壁下のすそ板)または moldings に、mildew (白カビ)の兆候がないかをチェックして下さい。」と書いてあります。
ですから、baseboard と並べて書いてありますので、やはりここでも建物の一部を指す言葉として使われていますね。
他のサイトでも、"Check all seams on moldings" 「moldings の継ぎ目をチェックせよ」とありましたし・・・。
ですから、DVDの日本語で「壁のヒビ割れをチェックする」と言っているのは、だいたいニュアンスとしては同じことのようですね。
実際の check (out) his moldings は壁などの端っこのそういう出っ張った部分は継ぎ目だからどうしても傷みやすいので、その部分を念入りにチェックする、という意味なんだろうと思います。

で、長くなりましたが、"I saw the way you were checking out..." 「そのジョーイのチェックの方法(やり方)を見た」と言っているのは、まるで名探偵ホームズ並みに(?)細かく真剣にチェックしていたのを俺はちゃんと目撃してたぞ。それでも、興味がないって言うつもりか。という感じだと思います。(確信はないけど、多分・・・笑)

(Rachからのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ

posted by Rach at 10:39| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん!
狼おじさんと思わないでくださいね!   又、来てしまいました。
今日、お邪魔したのは 先ほど此処の1−1を読んでいたら日付が6月15日とあったのです。
何たる偶然!  こういう偶然を私は大事にします。
ということはブログ自体はその前日、前々日ぐらいから始まってるから ちょうど満1周年じゃないですか!
これはお祝いを申し上げなければと前言を翻してし参上しました。
思えば「フレンズ」最初の副題  すべてはここからはじまった・・・
何気ないタイトルですが、全米史上不朽のコメディーとして10年もの間君臨したという現実を残した今、この言葉を振り返るとなんとも重い言葉です。
そしてRachさんのブログも6月15日、、、この日より すべてはここからはじまった・・・のですね!
今後、この言葉が重みを増すよう末長く続くことをお祈り申し上げます。

、、で、Rachさんレスの「学研の科学と学習」にアンテナがビビッドに反応してしまいました。
想いだします、、、、よく科学の付録が楽しみだったんですよね〜そのくせ、ついぞ その付録で実験したこともなかったんでしたっけ(笑)
さし絵のホームズ、、、ですか?   
そうそう私のホームズ初体験も学校の教室にある、それでした。
その本ではワトソン君、、、、子供なんですよね!
後に、ワトソン君  あんな爺さんだと知って友達と大爆笑しましたっけ!   嗚呼・・・・・・ノスタルジア

それとRachさん、本当にスタートレックがお好きなんですね!
残念ながら最近のスタートレックに関心は全然ありませんが、「宇宙大作戦」なんてタイトルではじめて日本に輸入された頃は目茶苦茶ファンでしたよ!
もう年バレだと思うのでカミング・アウトしますが私、第一次ロボットアニメ世代なんです。
ですから当時、海の向こうからわたってきた 宇宙船に乗って冒険するという新機軸が新鮮で、、、それにMr.スポックの魅力的なキャラに見せられましてね。
スポックと地球人の心も交流、相互理解というのも売りの一つでした。   加藤さんなんて言う黄色い国の人もいましたっけ!
当時、日曜の4時ぐらいにやってたんですよ、
毎週が楽しみで、、、  それに今みたいなSFX技術でなく着ぐるみの宇宙人とかの手作りっぽさも今、思えば良かったです。
あの当時はSFというのは玉手箱みたいな存在でしたが。
その後、色んなのが出て飽きたか、感性に瑞々しさがなくなったか??
でも当時の目で今のネット、、、見ず知らずの方とこうして色々語り合えるということ自体がSFなんですよねぇ〜
アイボのロボット犬にしろ、夢が現実になっただけ逆にSFへの夢が薄らいだのか???  あくまで私、個人の話ですが。
ああ、、、又 長くなりそうですね(汗)
書き出すと自動書記のように止まらなくなりそうで・・・


「ジョーイ」の件、教えてくださってありがとうございました。
やはり「フレンズ」は、あのままの形で心の中に永久保存したほうが無難ですね。
ちょっと前、リアルタイムで「フレンズ」が終るという時期に「フレンズ・フォーエバー」みたいな本が発売されたんですよね。
そのときの内幕話の中で、あの6人が集まったのは奇跡のようなものだ!というコメントがありました。
その言葉の重さをいまさらながら感じます。
えてして発明にしろ大ヒット番組にしろ、天の配剤としか思えないような偶然で生まれるんだな〜と思います。

Rachさんの、このブログ   
10年とは言わないまでもファイナルまでいくと、7年ぐらいはかかりますね。
そう思うと「フレンズ」は終っても、もう一つの「フレンズ」はまだ続いてるようで嬉しいです。 

又、長くなりましたか?   私にしては短いでしょ?
言葉に重みがなくなって辛いのですが、これで本当にしばらくROM方に徹します、、、、たぶん????
Posted by John Doe at 2006年06月13日 22:52
John Doeさんへ
お祝いのメッセージ、ありがとうございます!
そうなんですよ。よくぞ気付いて下さいました。実は明日6月15日がこのブログのお誕生日なんです。
1-1その1 の記事と、その前の2つの記事は、初日の6月15日に時間差で3件投稿しています。前の2つの記事は簡単な説明なので、「今後こんな感じで解説します」という意味で、1-1その1 を初日に書いて投稿したわけですね。
The One Where It All Began 「すべてはここから始まった・・・」ってすごく印象的なタイトルですよね。どんなことでも必ず始まりはあるわけです。私もブログがブームだから、という軽い気持ちで始めただけだったのに、こんな風に続けることができて、感無量です。始めてみて良かった、と今は心から思っています。

学研は「科学」が好きでした。5年生くらいになって「学習」は購読をやめちゃったんですが、科学は付録が大好きで。コイルを巻いてラジオ作ったりねぇ。地面にアースを埋めないといけなかったんですけど(笑)、声が聞こえた時は感動しました。指紋を採取するキット(?)とか変な付録もありましたし、色が変わる変な薬品とか蓄音機とか日光写真とか。
「科学」の本には必ずと言っていいほど、リニアモーターカーの話が書いてあったんですが、実用化にこんなに手間取るとは思いませんでしたねぇ。もう今頃、そこらじゅうを走ってるはずじゃなかったのか?みたいな(笑)。当時の未来像というのはかなり先進的で、21世紀にはチューブみたいな道路の中をホバーカーが走ってる、みたいなイメージってありましたよね? 手塚治虫か松本零士の世界って感じの?(笑)。車の姿というのは意外と当時から差がないものです。(←完全に話が脱線してますね。)
そういうのが好きだったから、未だにSFとかが好きなのかなぁ、と思ったりしますが。

スタートレックの「宇宙大作戦」は実物を見たことないんですよ。もちろん(?)スポックもミスター・カトーも知ってますが(笑)。だいたいのあらすじも本で読んで知ってるんですが、確かに「着ぐるみ」っぽいですよね。ウルトラマンの怪獣みたいな感じの異星人もいましたしねぇ。
一番好きなのは新スタートレックというピカード艦長が主役の話なんですが、それも結婚してから好きになっただけで、ファン歴は浅いです。でも先日も言いましたが、気に入るとのめり込むのが早いので、スタートレックにはうるさいおばさんになってしまいました(笑)。
第一次ロボットアニメ世代というと、マジンガーZとかゲッターロボとかのいわゆる「スーパーロボット」ですか? 私はガンダムの「リアルロボット」アニメ世代、というやつです。過去の記事を順に見ていかれたらわかると思いますが、私はかなりのガンダムオタクだったりしますので、びっくりしないで下さいね(笑)。スーパーロボットも好きですよ、5歳上の兄がいたのでいつも一緒に見てました。主題歌は間違いなく歌えるでしょう。

私もそのフレンズ本持ってます。「FRIENDS・・・ラストシーンのの瞬間まで 『フレンズ』10年間のすべて(デビッド・ワイルド著、文永優 翻訳)」っていう本のことですよね? 写真やインタビューがたくさん載ってて、とても面白い本でしたね。
実際にあの6人はとても仲が良かったように書いてありましたが、本当にそうなんだろうと思いますね。6人が一致団結してギャラの交渉に臨んだとか(笑)、チャンドラー役のマシュー・ペリーがドラッグ中毒で大変だった時は他のみんなが支えていたとか・・・。仲が悪いと、いくらギャラが良くて人気があっても、配役の変更もなしに10シーズンも続かないですよね、きっと。6人はそれぞれ個性的で、キャラがかぶることもなく、みんな愛らしくて共感しやすくて、本当にすばらしいキャストだったと思います。

このブログ、7年くらいはかかりますでしょうかねぇ、やっぱり? だんだんペースが落ちていってるんですよ。カテゴリーを見ると、シーズン1が124件に対して、シーズン2は現在16話なのにもかかわらず、203件もありますね。正味20分強のドラマを、細かく解説しすぎな上に、脱線話が多いからこんなことになってるんでしょうが、本当にセリフのひとつひとつが面白いんですよね。単語もフレンズで出てきたものは覚えやすいし、忘れにくいし。
ひとつのセリフで、単語が覚えられて、文法が解説できて、面白い日常会話表現が学べて、さらにはジョークで笑えるという、英語学習の教材としては最高の作品だと思います。(←自分が扱ってるドラマだから持ち上げすぎ? でも本当にさすがは全米No.1のドラマだなぁ、といつも感動しながら解説しています。)
今、シーズン1から見直しても、もう10年以上も前の作品なのにそんなに古びた感じがしないですよね。(キャストが若いのにはびっくりしますが・・・笑)。そこもフレンズの素晴らしい点だと思います。トレンディなようで、実は非常にスタンダードで時代を感じさせないドラマなんですよね。

このように激励していただけると、とても励みになります。また、何か思いついたことがあれば、お気軽にお越しくださいませ!
Posted by Rach at 2006年06月14日 06:34
「Check out」はアメリカではよく使われる表現ですが、この場合、ロングマン現代英英辞典の→「check 1, verb」「check out, phrasal verb」→「2」の意味(to look at someone or something because they are interesting or attractive)だと思われます。Moldings はわが家でも夫が DIY で取り付けたりしていますが、DVDの和訳の「壁のヒビ割れをチェックする」と言うのはやはり違和感がありますね。
Posted by KopyKat at 2006年06月14日 14:38
KopyKatさんへ
ご指摘ありがとうございます!
check out というと「点検する」の方だとばかり思っていたのですが、ちょっとおしゃれなアクセサリーをつけたりしている時とかに、"Check this out!"「見て見て!」と言ったりする、そういう意味の check out だ、ということですね? 「(面白いし気に入ると思うから)ネットのサイトやテレビ番組をチェックしてみてね!」という時の check out の感じでしょうか。

実は、check と moldings で検索していた時に、"Check out our selection of moldings!" とか "Check out these moldings and prices!" とかいうフレーズを発見したんです。モールディングを製品として扱っているサイトでの宣伝文句のようですが、この使われ方と似た感じになるのでしょうかねぇ?

トイレが鏡張りという豪華なアパートメントなので、モールディングの不備を見つけるために点検(チェック)したというよりも、そのモールディングのあまりの豪華さにあんぐりしていた、もしくは目をキラキラさせて見つめていた、という方が確かにしっくりくるような気がしますね。
「興味がないだなんてよく言う」→「”なんて豪華なモールディングなんだろう!”って顔して見てたくせに」→「やっぱりあのアパートに住みたいんだ」という流れになるという感じかなぁ?

ところで、モールティングって、お家の方でも簡単に取り付けられるんですか? きっと旦那様が器用な方なんですね。うちのダンナさんは、あまりそういうのが得意ではなくて・・・でも何故だか、電動ドリルとかを一揃え持ってたりして、ちょっとした修理にも、それを使いたがります(笑)。
Posted by Rach at 2006年06月15日 13:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。