ガラスに水が流れるオブジェを見て
フィービー: Hey, excellent, excellent water, table thing. (まぁ、素敵な、素敵な、水の「テーブルみたいなやつ」ね。)
ジョーイ: Thanks. I love this. But you know what? It makes me want to pee. (ありがと。これ気に入ってるんだ。でもさぁ。これを見てると、オシッコしたくなるんだよ。)
フィービー: Yeah, me too. I think that's the challenge. (えぇ、私もよ。それって、challenge よね。)
こんな風に窓ガラスに水が流れてるの、レストランとかでよくありますよね。
涼しげに見えて良いです。
こんな額縁サイズのもあるんだ。すごい。
table thing の thing は、「・・・というもの、・・・というやつ」という意味。
テーブルに似ているけど、テーブルとも言いがたいので、「テーブルみたいな感じのやつ」とちょっと幅を持たせている感じでしょうか。
フレンズ1-1 でモニカの家に転がり込んできたレイチェルが仕事の面接に行くときに、
"I'm gonna go get one of those job things." 「私はこれからその”仕事”ってやつをゲットして来るわ。」
と言っていました。
レイチェルはお嬢様でこれまで仕事というものをしたことなくて、仕事という言葉に対して漠然としたイメージしか持っていないんですね。
だから、はっきり job と言わずに、みんなが今話していたその「仕事とかいうもの」という意味で、job things と言ったようです。
今日は challenge に注目してみましょう(笑)。
日本語のチャレンジは、「トライする、やってみる」という感じの意味ですが、英語のニュアンスはそれとは異なります。
英語では、「(人に)挑戦する、いどむ、異議を唱える、疑いを抱く」という意味になります。
相手を否定し敵対するイメージですね。
日本語の「挑戦的な態度を取る」の「挑戦的」の意味が近いかもしれません。
challenging は形容詞で「挑戦的な、やりがいのある」という意味になります。
「やりがいのある」というのは、「挑戦すべき価値がある」ということですね。
「チャレンジ精神で頑張りたい」という日本人の発言のチャレンジという言葉を聞いた外国人が、「今、challenge と言ったのでは? それは聞き捨てならない。何か私に対して不満でもあるのか?」と悪い意味に取ったという話も聞いたことがあります。
challenge の名詞の意味は、「挑戦、難問、やりがい、努力(意欲)を呼び起こすこと、やりがい(手ごたえ)のある事柄(仕事)」などいろいろあります。
このセリフの意味は、ドンピシャの訳が思い浮かばないのですが、「このオブジェを見る度に、オシッコしたくなる、っていうのは、難問(困ったこと)ね。」という感じか、もしくは、「私たちに対する挑戦ね。」という感じでしょうか。
フレンズ1-2 でも、お腹にいるロスの赤ちゃんの名前をみんなで考えている時に、妻のレズビアンの恋人スーザンの名字を入れると知ったロスが、
ロス: Really? I don't remember you making any sperm. (本当に? 君が精子を作れるとは知らなかったよ。)
スーザン: And we all know what a challenge that is. (その言葉が、ものすごい「(敵対的)挑戦」だってことは、私たちみんな気付いてるわよ。)
というシーンがありました。
この challenge もうまく訳しにくいんですが、「それって、なんて挑戦的なセリフなのかしら。」「そんなこと言うなんて、あなた、私に(あるいはレズビアンの人たちに)喧嘩を売ってるつもりかしら?」という感じかと。
このセリフからも、日本語のチャレンジと随分イメージが異なることがわかりますよね。
トイレに電話を付けたと喜ぶジョーイに、
モニカ: Joey, promise me something. Never call me from that phone. (ジョーイ、約束して。絶対にその電話から電話して来ないでね。)
「もしもし? あぁ、モニカ? 俺、今トイレで頑張ってるとこなんだけど、実はちょっと相談したいことがあって・・・」と電話をかけて来られたらイヤだってことでしょう。(お下品ですみません)
(Rachからのお願い)
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前々回では、私の睡眠時間まで気にかけて下さって、ありがとうございます。
私の仕事はとっても不規則で、朝は、とりあえずダーリンの朝食を並べたり(作るのではないのは何故ゆえに?)お弁当を作るのに6時前には起きますが、お休みや早くから仕事が無い時は2度寝します(重要ポイント)。たまには早朝3時半頃から起きて遠方に行く事もあったりもしますが、明日も5時おきで1泊の出張に行ってまいりま〜す。しかし、大変そうに見えて、明日の晩は、晩御飯を作らなくていいので、早く寝れる・・・ 美容には全くよくない生活ですけどね。
ずっと思っていたのですが、Rachさんのブログは、面白く役に立つという理由だけではなく、いつもコメントに120%の熱意で解答され、そしてそこに誠意と優しさが溢れている、そんな所にもみんな惹かれて人気ブログになるんだなと感じます。
challenge という単語は、前からどうも気になっていて、フレンズなどのドラマを見ているうちに何となくわかってきた部分もあるんですが、本当にドンピシャな訳が難しくて・・・。まぁ、ドンピシャに訳せないところが外国語学習の面白さでもあるのですが・・・。
iwarebikoさんが説明して下さっているように、その対象となるものが「強いもの、大きな壁」だ、という感覚なんだと思います。そう、だから、「なかなか難しい、難問だ、難関だ」って意味合いの「おぉ、そりゃー大変だわねぇ。」っていうのも良い感じ!
そうかぁ、Mayumi.Kさんのお仕事は時間が不規則なんですね? それは体調管理が大変だ。お弁当も作ってらっしゃるんですか? それはえらいなぁ。私は結婚してからは、ダーリンにお弁当を作ったことがないです。結婚する前は、デートの時、でっかいお弁当を作って二人で食べてましたけど(←またのろけかよ・・・笑)。
会社員時代、私は同期と一緒に昼ごはんを食べてたんですが、お弁当を持ってきている人はほとんどいなくて、みんな「今日はどこ行こうか」っていろいろ近所を食べ歩いてました。食べるところには困らない場所に勤めていたので・・・。
朝早くから遠方へとか、泊りがけの出張とか・・・そりゃ、仕事がない時は絶対に二度寝しとかないといけません。眠たい時には寝るに限りますよ!(笑)。私は事務屋だったので、残業は多かったけど、ほとんど外に出ることはなかったです。1年に一度、東京出張があった時は嬉しかったなぁ、てな感じでね。うちのダンナさんも出張がない部署で、たまには出張させてくれぃ!とボヤいてますが・・・。
それから、ブログのことを褒めていただいてありがとうございます。コメントは確かに熱が入ってますね。本文よりもずーっと長いじゃん(笑)。長さでいくと、当社比120%どころか、たまには300%くらいの長さのもあったりしますしねぇ・・・(笑)。複数の友達と一緒にいるときは、たいていは聞き役に回ってるはずなんですが(というか、良い聞き役でありたいと常々思っていて)、でも本質的には「しゃべり」なんだと思います。小さい頃は、ごっつしゃべりだったそうですからね。
それでは気をつけて出張に行ってきて下さいね〜! 今はもうバリバリ仕事中、ですね?
とても参考になるご意見ありがとうございます!
おっしゃるように日本語のチャレンジには、「自分自身を鼓舞するような」意味合いがありますよね。「私、頑張ってみる!」みたいな感じでしょうか。
「強いものに対して後に引かない」「くってかかる」というのもその通りですね。「乗り越えるべき大きな対象物」がない場合に challenge を使うのは変だ、ということですよね?
that's the problem. だったら、「そうなっちゃうのは困ったことね。やっかいね。」という感じでしょうか?
It makes me want to pee. と使役動詞 make が使われていて、この場合は強制的に(?)または自然の摂理として(?)オシッコしたくなっちゃう、という生理現象に対し、「強い意志を持って」抵抗しなければいけない、という感じですかねぇ、大袈裟に言うと(笑)。
「試練」という言葉は、かなりハマっていると思います。
上のMayumi.Kさんのコメントで「大変」という表現を使われていましたが、さっき、和英(!)で「大変」を調べたら、
労力を要すること = a hard task; a difficult job、
試練 = a trial; an ordeal
とありました。(研究社新和英中辞典より引用)
「試練」という日本語の意味は、「心の強さや力の程度をためすための(ためすような)苦難」とあるのですが、その「苦難」の部分に、日本語のチャレンジとは違う「乗り越えないといけない大きな壁」感が出ているんじゃないかなぁ、と思いますね。
勉強になります。
ありがとうございますm(__)m
「じゃ、そゆことで」(←クレヨンしんちゃんの口癖)
「試練」にしときましょう(笑)。
でも、本当に「試練」は立ち向かって乗り越えるものだから、ぴったりだと思います、うんうん。