2006年06月29日

フレンズ2-17その4

フィービー: I just met this producer of this teeny record company, who said that I have a very fresh, offbeat sound and she wants to do a demo of "Smelly Cat." (私はこのちっちゃなレコード会社のプロデューサーに会ったの。私はとても新鮮で風変わりなサウンドを持っている、って彼女は言うのよ。それで、彼女は「猫はくちゃい」のデモテープを作りたいって。)

offbeat は「風変わりな、型破りな、突飛な」という意味。
demo は demonstration の短縮形で、「示威運動のデモ(デモ行進のデモ)」という意味もありますが、「試聴用テープ、試聴盤」という意味もあります。
作曲家がデモテープを作る、などと言いますし、もうほとんど日本語になっていますよね。


レイチェルに「さっきお客さんのフードに落としたパイを取り戻して来て」と言われたロス。
フードからパイを取り出したので、その客に変な目で見られます。
ロス: I'm sorry. My pie was in your hood. I have to get the coffee out of that guy's pants and I'll be back in the hospital by 7. (すみません。僕のパイがあなたのフードに入ってました。あの男性のパンツからコーヒーを取り出さないと。7時までには病院に戻ってる予定なんです。)

フードからパイが出てきてびっくりしてるお客に、さらに不可思議なことを言うロス。
目の前に飛んでる虫を払いのけるようなしぐさまでしていますね。
精神が病んでいて幻覚が見えているふりをしたようです。
客はさすがにびっくりして帰っちゃいましたね。


ロスがモニカの部屋のトイレの洗面台をずっと占領しているので、怒るモニカ。
ロス: Calm down. I'm blow-drying. (落ち着いてよ。僕はブロー中なんだ。)

日本語ではブローすると言いますが、英語では「(髪の毛を)ヘヤードライヤーで乾かす、セットする、ブローする」ことを blow-dry といいます。
blow は「吹く、吹きつける、吹き飛ばす」という意味なので、blow-dry で「風を吹きつけて乾かす」ということになるんですね。
でも、あの短い髪の毛の、一体何をブローしてるんだろう?という感じなんですが・・・いや、短いからこそちゃんとブローしとかないと変なクセがついたら直らないのか?(笑)。


ロスとモニカの兄妹が、子供みたいに言い争っているのを見て、
レイチェル: I've never wanted you more. (こんなにあなたを欲しいと思ったことはないわ。)

more がなければ、「私はこれまで一度もあなたを欲しいと思ったことはないわ。」になりますが、more があるので、「これ以上欲しいと思ったことはない、今までで一番、あなたを欲しいと思ったわ。」という意味になるはずです。
「はずです」と書いたのは、レイチェルの顔を見ていると怒っているようにしか見えなかったから。
「欲しい」と言ったのか、「欲しくない」と言ったのか、私もここはちょっと引っかかって・・・。
そこで、フレンズの英語スクリプトを見てみました。
スクリプトはあちこちのサイトにありますが、例えば The One Without A Name... Yet という海外のサイトで、このセリフを見てみると、
RACHEL: [sarcastically] I've never wanted you more.
と書いてあります。
sarcastically は「皮肉っぽく、いやみな言い方で」という意味なので、ここではやはりわざと反対の言葉を皮肉っぽく使っているということになります。
怒ったような顔をして、反対の「あなたが欲しい」という情熱的なセリフを言っているのですね。
本当は、ロスとモニカの喧嘩にうんざりして、「あきれてものも言えないわ。」というところでしょうが、そこで「こんなにそそられたのは初めてよ。」みたいな皮肉を言っているのが、面白いということでしょうね。
観客の笑い声も、少しヒュー!みたいな喝采が入っていますしねぇ。
この表情で否定的なセリフを言ったのなら、ヒューという歓声は起きないでしょうから、やっぱり皮肉なんだろうと思います。

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posted by Rach at 13:17| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここのhe's rubber and you're glue.は、どうやらI'm rubber, you're glue の変形のようですね。
レイチさんが 「その言葉そっくり返すよ フレンズ1-4その5」 で丁寧に解説してくださっているのを、改めて読み直しました。

そしてRachelがhe's rubber and you're glue.と言ったのを聞いて、ロスは文字通りわざとモニカの言葉をそっくり返しています。
ここもネイティブには瞬時に解っておもしろいのだろうなと思いました。

そういえば、モニカが「馬鹿!」と言ってますが、日本語では「バカという人がバカなのよ」なんて言いませんでした?

もう一つ
I've never wanted you more.
難しいところですよね。ただスクリプトにも[sarcastically]とあるので、わざと反対の意味に使ってるのではないかと私も思います。(たとえば朝寝坊して昼近くに起きてきた子供に「あ〜ら早起きだこと」みたいな使い方、しません?)
Posted by 浦辺 玲 at 2010年10月30日 23:46
浦辺 玲さんへ
コメントありがとうございます。
この フレンズ2-17 にも、I'm rubber, you're glue. の変形バージョンが出てたんですよねぇ。
ちょうど、この記事の次のエピソードの
フレンズ2-18その16 のコメント欄
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470493.html#comment
で、そのフレーズがいくつかのエピソードに出てくることを教えてもらったのですが、それだけ何度も出てくるということなら、喧嘩の際の常套句なのは間違いないですね。

喧嘩しているロスとモニカを見て、レイチェルは、You're both adults now. 「二人とももう大人でしょ」と言いますが、それでもまだ子供みたいな喧嘩を続けているので、
レイチェル: Or, ya know, he's rubber and you're glue. (もしくは、ほら、he's rubber and you're glue ってやつね)
と言って、「売り言葉に買い言葉」状態になっていることに呆れている様子ですね。
その後も、ご指摘の通り、モニカの言ったセリフ、"I hope you cleaned your hair out of the drain." "Shut up!" "Cut it out!" を、ロスはバカにしたような高い声色で意地悪く真似ています。
まさに、he's rubber and you're glue 状態になっているのが面白いということですよね。
うんうん、確かに日本語でも「バカという人がバカなのよ」と返したりします。関西弁の喧嘩では、「アホ言うやつがアホなんじゃ!」と言い合っているのをよく耳にします(笑)。

I've never wanted you more. もやはり、「これまでにないほど、今最高にあなたが欲しいわ」というセリフを皮肉っぽく言っている、ということで間違いないと思います。
Couldn't be better. 「最高に調子がいい」、I couldn't agree more. 「全く同感です」と同じように、「これ以上…できない」→「最高」という意味になるんですよね。

「最低!」と言いたい状況で、Great! と言ったりすることもありますし、日本語でもわざと大袈裟に褒めてみたりすることで皮肉を言う感覚ってありますよね。
Posted by Rach at 2010年11月15日 10:55
こんにちは~。
I've never wanted you more.
最初この部分は英語音声だけで聞いた時は、
もうあなたなんて要らないわ、的な感じを受けたんですが…
Not any more の感じのような。
でも、I've never wanted you more.ですもんね。。。
これ以上want youしたことがない、最上級、のような感じで、皮肉で言ってるんですねぇ!
たまにこういう表現ありますけど…皮肉で使われてると頭がこんがらがってしまいます(-。-;
皮肉は多少は言いますがここまでの皮肉は言ったことがないので(笑)
Posted by k at 2013年08月30日 15:45
kさんへ
コメントありがとうございます。
このセリフのような「否定語+比較級」は、表現として面白いですよね。

I couldn't agree with you more. 「これ以上、あなたに同意することはできない」→「これ以上ないほど、最高にあなたに同意しています」
とか、
調子を聞かれて、
Couldn't be better. 「これ以上にはなれないよ」→「最高だよ」
みたいな言い方もありますね。

そういう決まり文句的なフレーズは、ちょくちょく出会ううちに違和感がなくなってくるのでしょうが、今回のレイチェルの I've never wanted you more. というのは、聞いた時には瞬時にピンと来にくい言葉だな、と私も思いました。確かにこういう状況で、ここまでの皮肉は私にも言えません(笑)。

最初からイメージしていくと、「私はこれまであなたを want したことがない」みたいになるのですが、最後に more がつくことで、「これ以上」が追加され、「今ほどあなたを欲しいと思ったことはないわ」みたいな情熱的なセリフになるわけですね。
それを、明らかに怒った顔で言っているのが sarcastically なわけで、「今、あなたがものすごく欲しい」とか言いながら、怒った表情を浮かべているところに、余計にレイチェルの怒りとあきれが出ているということになるのでしょうね。
Posted by Rach at 2013年09月02日 14:44
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