モニカはキレて、キンキン声に(笑)。
ロス: Mon, you've gone ultrasonic again, all right? (モニカ、また超音波になってるぞ、大丈夫か?)
モニカ: I just can't stand you being here all the time! (私はただ、ロスがずーっとここにいることに耐えられないのよ。)
怒るとモニカはすぐにこういう声を出しますね。
フレンズ1-9その5 でもこんな声を出して、チャンドラーに、
Monica, only dogs can hear you now. (モニカ、言ってること、犬にしかわかんないよ。)
と言われていましたが・・・。
sonic は「音の、音波の」という意味で、「超」という意味の接頭語 ultra- がつくと「超音波」になります。(って、そのままやん。)
お肌に悪い「紫外線」ですが(笑)、紫外線は英語で ultraviolet rays と言います。
ultra- には「超・・・、限外・・・、過・・・」という意味があるので、ultraviolet は「紫の範囲の外」、つまり「紫外」となり、これも”そのまんま”です。(紫外線という日本語は英語の直訳か?)
細かい話をすると、violet は「スミレ(の花)、すみれ色(青みがかった紫色)」で、purple 「(赤みがかった)紫色」とは微妙に違うのですが・・・(そんな細かい話は、あまりここでは関係ないけど・・・)
何故、「紫の外」かと言うと、日光をプリズム(分光器)スペクトル分析した時に、「赤、だいだい、黄、緑、青、藍、すみれ」に分かれるのですが、そのすみれ(紫)の外側にあって目に見えない線が「紫外線」だからですね。(物理は詳しくないので、大雑把な説明になります)
紫外線と似た言葉で「赤外線」というのがありますが、これは英語では infrared rays となります。
infrared という単語をパッと見ると、-ed がついていて過去分詞に見えますが(私だけ?)、これは infra- 「下に、下部に(below)」という意味の接頭語に red (赤)がついたものです。
これもまた日本語の語源は、「スペクトルの赤の外側にある線だから」なんですが、紫外線とは違って英語では ultra- ではなく、infra- を使うことに注意しましょう。
日本語で「インフラ」という言葉がありますが、これはインフラストラクチャーの略ですよね。
英語で infrastructure は「(社会などの基盤となる)基本的施設(電気、ガス、水道、道路、交通機関など)、社会基盤」のこと。
この単語も、structure 「構造、組織、建物」に infra- 「下に」という接頭語がついて出来た言葉です。
infrared という単語を知らなくても、infrastructure の日本語の略語「インフラ」を知ってる方は多いはずですよね。
こうして、カタカナ英語(外来語)を英単語を覚えるのに使うこともできるわけです。(まぎらわしいのも結構あるけどね)
脱線ついでにもうひとつ。
sonic 「音波の」に似た言葉に、ソナーというのがありますよね。
音波や超音波を使って船や魚などの距離・方位を測定する「水中音波探知装置」のことです。
英語には、”語尾に -er をつけて「・・・するもの」という意味の単語を作る”という法則がありますよね。
sing に -er をつけて、singer 「歌う人」を作るとか。(中には elevator など -or をつけるものもある)
そのノリで、ソナーという響きから、これもそのパターンの単語だと思っていたら、ソナーは略語でした。
SONAR (sonar)= Sound Navigation and Ranging のことで、sound navigation and ranging の頭文字をとった言葉なんですね。
ですから、sonar の綴りは語尾が -er ではなくて、-ar なんです。
日本語になっている「レーダー、電波探知機」も同じで、綴りは radar となり、こちらも、radio detecting and ranging の頭文字をとった言葉です。
ここでは語源を説明したかったのではなくて(笑)、そういう成り立ちなので、語尾はどちらもありがちな -er ではなくて、-ar ですよ、という話でした。(久々の超長い脱線話だった・・・)
stand は「立つ」ですが、他動詞で「・・・を我慢する、耐える、辛抱する」という意味があります。
だいたい、このセリフのように can't stand で「耐えられない、我慢できない」という表現で使いますね。
(Rachからのお願い)
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いきなり前のコメントで笑ってしまいました。
えーっと、何を書こうかと思ったかといいますと、
UVは日常よく使うけれど、infraredは知りませんでした。これもう絶対忘れないですね。それにソナーやレーダーの成り立ちも。勉強になります。
till death do us part.が出てきたのでtakeを連想しました。どちらも結婚式のセレモニーでの誓いの言葉ですよね。ジョーイは彼女を作ることにかけては神通力というか決め言葉で断られて経験は少ないですよね。ところが今回は女性陣を相手に彼?のことを斟酌したり、ここではネガティブな言葉takeを言っていました。中学性くらいの女の子は好きな男の子ができたら必ず友達に相談してプッシュしてもらいたいみたいなところありませんか?女性はよく「私のこと好き?」とか言ったりしますよね。その辺が男女の差かな?
昔遠距離恋愛してた頃彼女が言った言葉にすごく感動した覚えがあります。そのときの精神状態とかでそう感じたのかもしれないけど。「今度おいし〜いご飯作りに行ってあげるね」
これには感動したな(笑)今日もブラックな落ちで締めくくります。
綾小路きみまろのネタで「結婚するとき、私は女房を食べてしまいたいほど可愛く思った。 今考えると、あのとき 食べておくべきだった。」こなれた日本語ですが実は半世紀前のアメリカのラジオタレントの英語の迷言なんですね。一応盗作だ(笑)洒落た言葉を暗記するのはいいことですね。Win2Kを使ってるのですがマイクの角度テストというのがあって、単語や短いセンテンスをマイクに向かって話すと即座にオーム返しで自分の声を聞けます。発音のトレーニングにおすすめです。
sonarって、「ソーナーんですよ、川崎さん」の山本さん(by ザ・ぼんち)
・・・って古すぎて、若い人はご存じないかなぁ・・・(キャー、ごめんなさいっ)
いやぁ、あの漫才ブームの時は、ザ・ぼんちが一番好きでした。「恋のぼんちシート」も今でも歌えるぞっ(爆)。
♪ポチ〜、ポチ〜、どこ行ったんやぁ〜?♪
あまりの衝撃に、書くこと忘れちゃいそうでしたか!?(笑)。
そうそう、ultraviolet ってUVという日本語になって、すっかり浸透してますよね。UVという言葉を書くのを忘れてたなぁ。(笑)
radar という単語は、フレンズ1-8その5
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470057.html
に出て来たんですが、その時の発音が、-er のあいまい母音ではなく、はっきりと -ar と発音していたのがとても耳に残っていて、それ以来、何だか気になる単語になっています。
YNさんに勉強になる、と言っていただけて光栄です!
"Would you...?" についてだんだんわからなくなってきました(笑)。ちょっと調べたところを整理させて下さいね。
一般的に言われている話を整理して、そこから、今回のニュアンスの話に進みます。
(最初は反論しているように見えますが、最終的には iwarebikoさんの意見に同意していますので、怒らないで読んで下さいね・・・おまけにすごく長いので、最後まで読む人は皆無かもしれない・・・久しぶりに暴走しています・・・笑)
例えば、「(テーブルに置いてある)塩を回して(取って)下さい」という場合、文法的に言うといろんなバリエーションがありますよね。
Pass me the salt. / Will you pass me the salt? / Would you pass me the salt? / Would you mind passing me the salt?
右に行くほど、どんどん遠回し、つまり婉曲表現になるので、「控えめまたは丁寧」になる、というのはいろんな文法書に書いてあります。そして、それぞれ、please がつくことで、より丁寧な表現になりますよね。
ロングマン現代英英辞典には、
would: REQUESTING (spoken) used to ask someone politely to do something
例) Would you shut the window, please?
で、politely 「礼儀正しく、丁寧に」とありますので、やはり丁寧に頼む表現として使えるのは間違いないと思います。「人にものを頼みたいときには使えない表現」と言い切ってしまうと、誤解を招く恐れがありそうなのですが、いかがでしょう?
「ものを頼む」にもいろいろあって、この場合は、テーブルの塩を取ってくれ、というごく普通の依頼で、言われた方も「はいよ」とあっさり引き受けられるレベルの依頼なので、こういう場合には Would you...? で十分ではないかと思います。もちろん、相手が目上の人や上司、全然知らない怖そうな人だったりすると、それに合わせて丁寧度を上げていく必要はあるかと思いますが。
Will you...? の形ですが、「数研出版 基礎と完成 新英文法」によると、
2人称主語の場合は、Will you...? の形で、相手の「意志」の有無を尋ねることによって、間接的に「依頼」を表す。「依頼」の意味では、よく、please を伴う。話し手の利益になる行為は「依頼」になる。
とあります。それを私なりの言葉で説明してみると、「話し手(依頼主)の利益になることをあなたはするつもりがあるでしょうか?」ということになって、それが依頼に繋がるわけですが、相手にとって何の利益にもならない行為をする意志があるかどうかを尋ねるだけでは失礼だから please をつけてみて、「依頼」であることを明確にしつつ、「お願い」と頼んでみる、ということだと思います。そしてその意志を直接確認するのは無粋だから、Would you...? にして、無理に日本語にすると「そういうつもりがあったりするかなぁ・・・?」と遠回しに言ってみるのが次の段階だと思うんですね。そこに mind 「気にする」という単語を盛り込んだりしてどんどん言葉のクッションを増やしていって、さらに丁寧で控えめな表現になっていくのでしょう。
命令形から Would you...? への変化の過程で、Will you...? もでてくるわけですが、実際は、Will you..., please? と言って「赤の他人」にものを頼むというシチュエーションもあまりないような気がします。Will you...? と言われると、「意志を直接確認されている」という感じがするからでしょうか?
実際、フレンズでは、Will you...? と言って「友達同士の間」で、ものを頼んでいるセリフがいくつか出て来ました。
レイチェル: Will you take my place? (わかったわ、[ゲームで]私の代わりをしといてくれる?)
ミンディ: Will you be my maid of honor? (付き添い役やってくれる?)
ジョーイ: Will you help me? Please? (俺を助けてくれよ。頼むから。)
友達なので、まぁ、頼みごとをするのは当たり前という感じで、「私のためにそうしてくれるつもりあるかな?」と期待しつつ頼んでいるのだと思います。
ですから一般的に普通に「他人に」ものを頼む時には、will を婉曲にした would を使って、とりあえず "Would you..., please?" と言っておけばいいのでは?ということになっているんだと思うんですね。たかが please という一語ですが、この please をどこかに必ず盛り込んでおくことも大切だと思います。
ここからが本題(笑)。
「数研出版 基礎と完成 新英文法」にはさらに以下のことが書いてあります。
Will you...? は、文脈次第では、やや高飛車な「命令」を表すことができる。
例) Will you do as I say? 「いったとおりにしてくれないか。」(この場合は、Will に強勢が置かれる)
(参考)すべての人称にわたって、「意志」の will に強勢を置くことによって「固執」を表すことができる。「固執」の意味は、強勢によって「意志」の意味が強化された結果と考えられる。
例) Why will you keep making jokes about John? 「なぜ君はジョンのことをのべつ笑いぐさにするのか。」
2・3人称の場合は、相手の頑固さに対する腹立ちの気持ちが強く表れる。
この「固執」という言葉を聞いて思い出したのですが、would でよくそういう使われ方をしますよね。(もちろん、will という現在形にも「主張、固執」という意味はありますが・・・)
「研究社 新英和中辞典」の would の項に、
(1) [過去の意志・主張・拒絶を表わして] (どうしても)・・・しようとした
I asked her several questions, but she would not answer any of them. 私は彼女にいくつか質問をしたが, 彼女はどれ一つとして答えようとしなかった。
The door would not open. ドアはどうしてもあかなかった。
(2) [話し手のいらだちを表わして] (人が)常習的に・・・する; (あいにくの事態などが)いつも・・・する (用法 しばしば過去の時とは関係なく用いる)
He would be absent when we're most busy! みなが最も忙しい時に限って彼は欠勤する。
などが載っています。この would の(1)は「新英文法」に載っていた「意志の意味が強化された固執」であり、(2)は「相手の頑固さに対する腹立ちの気持ちが表れたもの」だと言えそうです。
つまり、Will you...? や Would you...? には、「単純に相手の意志を尋ねる、それが間接的に依頼を表す」という機能があると同時に、「相手の固執に対しての腹立たしさを表す」という機能もあって、
レイチェル: Would you guys stop! (あなたたち、お願いだから、もうやめてよ!)
というのは、相手がいつまで経っても喧嘩をやめるつもりがなさそうだ、何が何でもこの喧嘩を続けようとしている、という頑固さに対して、「頼むからやめてくれない?!」と怒りを表現している、という感じになるのでしょうか?
iwarebikoさんが例に出して下さったリチャードのセリフは、フレンズ2-16その8
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470434.html
に出て来るはずなんですが、このセリフだけ私はブログの解説で見事に抜かしてますねぇ・・・(笑)
リチャード: Jack, would you let it go?
モニカパパ: Look, I know what you're going through. When I turned 50 I got the Porsche. You... you got your own little speedster.
というやり取りで、リチャードの若い恋人の話をしつこく聞きたがって、この話題から離れようとしないモニカパパ(ジャック・ゲラー)に対しての「いい加減にしてくれみたいな怒気を含んだ」セリフなのは間違いないですね。
このブログの解説で "Would you" という表現がどのくらい出て来たかを Google のサーチボックスに「シットコムで笑え "would you"」と入れて調べてみました。
私の取り上げているセリフでは、意外とこの表現がないんですよねぇ。自分でもびっくりしました。
Would you like a tour? (部屋をご案内しましょうか?)、Would you like some gum? (ガムでもいかが?) という Do you want...? の丁寧表現か、
What would you do if you were omnipotent? (もし全能になれたら、何をする?) という仮定法などがヒットして、いわゆる丁寧な依頼の形の「・・・していただけませんか?」というセリフを取り上げたものは皆無でした。
そして、このリチャードの Would you let it go? と似た感じの怒った表現を発見!
フレンズ2-3その4
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470190.html
亡くなったヘッケルさんの部屋にいたチャンドラーが、上の階の物音がうるさいのにイライラして、
チャンドラー: Hey, would you knock it off! (こら、やめろ!)
と言いながら、ヘッケルさんのようにほうきで天井を叩いた・・・というシーンです。
これもまさにその「いい加減にしてくれ!という怒った表現」の良い例ですね。決して「お願いだから、やめてくれませんか?」と遠回しにイヤミったらしく言っているわけではなく、湧き出る怒りを直接セリフに盛り込んだ表現なわけですね。
こういう話し手の気持ちを込めた形の Will you...? というのもあるようで、
ちょっと子供っぽいことを言ったモニカに対して、
ジョーイ: Will you grow up? (大人になったら? もっと大人になれば?)
これは、「そんな子供みたいなこと言うのはやめろよ!」というニュアンスなんだと思います。
さらに、この夫婦喧嘩の定番セリフ "Would you let it go?" の Will you...? バージョンを発見!(笑)
フレンズ1-24その6
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470167.html
初老の男性: Toby, for God's sake, will you let it go? There's no Rachel! (トビー、お願いだから、もう勘弁してよ。レイチェルなんて女性はいないんだ!)
この男性は奥さんのお尻に敷かれていそうな気の弱そうな人だったので、やはり Would you let it go? よりも弱い感じがするように思えます。
そういう意味では、Would you...? の方が、Will you...? よりも「さらに強い言い方」になる、ということでしょうかねぇ? 相手の頑固さやそれに対する怒りが will よりも would を使う方が強い感じがするのでしょうか??
・・・ということで、Would you...? について、しつこく書いてしまいました。何故くどくど書いたかと言うと、私は最初の解説に書いたように、「わざと丁寧な言い方をして、逆にイヤミったらしく怒りを表現している」のだと今まで思っていたからなんです。でもそうではなくて、would に「怒り」のニュアンスがあるのを今回初めて知ったので、自分の頭を整理するために書かせていただきました。参考になるご意見、本当にありがとうございました!
ジョーイの使った女性言葉については、take という言葉の選択が女性的なわけですね? 受け入れてもらえるかどうかを気にしたがるというところが女性的だってことか・・・。確かに、女性は相手にどう思われているかをすぐに尋ねたがる傾向にありますね・・・反省。そういう意味では女性が「私に会いに来てくれる?」というよりも、「私があなたのところに行ってあげる!」と言ってくれた方が男性は嬉しいのかもしれない。押し掛け女房みたいなのも案外いいのかなぁ? もちろん、嫌いなタイプが押し掛けて来られても困るでしょうが・・・(笑)。
きみまろネタには笑いました。いかにもアメリカ人の言いそうなジョークですよねぇ。似たようなのを思い出したんですが、長くなりそうなので今日はやめときます。「マイクの角度テスト」!? 初耳です。後で調べてみよう(笑)。
Uh, excuse me? Could you take a picture of us? とチャンドラーが見知らぬ人に写真を撮ってもらうときの依頼の台詞がいつか出てきます。そのとき見知らぬ人は私たちもとってくださいと言うのですが、そのときの英文は Uh, would you take one of us? これは写真を撮ってあげたのだから当然私たちも撮ってもらえるという申し出のような気がします。ところがチャンドラーはごまかして写真を撮ろうとはしません。そのときの相手の台詞が Why won't you take our picture?です。ここではwon'tですが、doが入ると単なる質問でが、"would"がはいると、いろいろな感情がはいますね。チャンドラーは職場の部下に仕事を依頼するとき"Would you..."と言ってました。要するに初対面の人に頼み事をするときにWould you...はきつい言葉のように思います。文脈や声のトーンによって違いますが、そういう意味で仲間内なのでフレンズでは"Wil you"がよく使われてるのだと思います。
ところで、全くの戯言で何の検証もしていませんがナイン・オブ・セブンやMr.スポックは人に依頼するときWill you....を使うのじゃないかな。命令口調の吹き替えになってますからね。感情が伴うWould you....使うことはないはずです。
お返事ありがとうございます。私の返事を見て「げんなり」されるのではないかと心配しておりましたので、「申し訳ない」だなんてとんでもないです。
私の方こそ、こんなにたくさん書いたら、何だか反抗的に見えるんじゃないだろうか、とか、「何てしつこい女なんだ!」と嫌われるんじゃないかとか(笑)いつも気にしているのですが、気になる話題が出てくると、あれやこれやと調べてそれをまとめないと落ち着かないんですよ。
私が触れる英語というのは限られていて、知識もどこかで読んだことが頭に残っているだけで、なかなか「別の捉え方」に触れるチャンスがありません。ですから、「えっ?そうなの?」と思うことはトコトン調べて、自分なりに消化したいと思ってしまうのです。せっかくいただいた貴重な情報をただ聞いて「ふーん」と思うだけではもったいないと思って・・・。こんな私ですが、これからもよろしくお願いします(笑)。
Pass me the salt. という命令文は「申し出」ですか・・・。
申し出る:(希望・要求・意見などを)進んで言って出る。(広辞苑)
なので(こんなことまでいちいち辞書を引く私は一体・・・笑)、「あの〜、塩を・・・」「あぁ、塩ね、はいはい」みたいな感じで、特に大袈裟に「依頼」しなくてもトラブルにはならない、という感じでしょうか? そういう意味では、「無理を言っているわけではなく、相手も受け入れるのに抵抗がない」程度の軽い事柄を自分の要求として述べる程度なら、いわゆる文法書の依頼文のパターンを当てはめても問題ない、というところでしょうかね? 窓の近くにいる人に「窓を開けて」と言うのもそんな感じかな?
「・・・はどうですか? いかが?」というのは、私が上のコメントで挙げたように Would you like...? が多いですね。「これはどう?」と相手に勧める自分の意志なわけですが、言葉としては相手の意志を婉曲に確認している形になっていて、とても自然な表現だと思います。実際、取り上げたセリフでも、あまり親しくない相手に対して使っていましたので、実際のいろんなシチュエーションで問題なく使えそうな気がします。
チャンドラーが写真を撮ってもらう、そんなエピソードがシーズン8にありますね。確かに Could you...? と頼まれた後、相手が Would you...? を使っていますね。「当然撮って下さるわよねぇ? お返しに撮ってくれますわよねぇ?」って感じの、「じゃ、よろしく」みたいな感じ? でチャンドラーが抵抗するもんだから、そのうち、Why won't you...? になる、と。「何で撮ってくれへんの? おかしいやん。」みたいな感じでしょうか??
Would you...? が「きつい」とおっしゃったのは、この、お返しに写真を「当然」撮ってくれますよね?みたいなニュアンスが含まれる感じがするから、という意味なのですね? 初対面の人ならば、相手の意志を尋ねる would ではなく、それをしてもらえる可能性があるかどうかを尋ねる could を使うのが無難だ、ということですか・・・。
さらには、あっさりした Will you...? よりも「婉曲」でいろんな意味が込められる would だとさまざまなニュアンスが込められてしまうので、却って意味ありげに聞こえてしまう、ということなのかなぁ? 回りくどい言い方をすることで遠慮を表すこともできるけれど、そこに話者の複雑な気持ちを盛り込むことも可能で、文脈や声のトーンなどから総合的に判断しないと、実際のニュアンスを掴むことは難しいというのはありますよね。
日本語でもストレートに言わないで気持ちを伝えるというテクニックがありますが、例えば新聞の勧誘に来た人に、「2、3ヶ月うちの新聞を取ってもらえませんか?」とあっさり言われたら「ごめんなさい。」とあっさり言えるんですけど(こういうのを断るのは得意・・・笑)、「2、3ヶ月うちの新聞を取ってもらうわけにはいきませんかねぇ?」と聞かれた時は、何だかとてもムッとしたのを覚えています。(私の虫の居所でも悪かったのかもしれないけど・・・笑)
「えぇ、そんなうまい具合にはいきませんよ!」とか言い返しそうになってやめました。(やっぱり機嫌が悪かっただけだな、こりゃ)
何だか本人は遠回しに言ってるつもりなのかもしれないけど、却って私を追い詰めようとしているように聞こえたのかなぁ? なんだか全然話が逸れてしまったような気がしますが、とにかく、Would you...? だから「丁寧表現」だ!と断言してしまうのは危険だということですね。仲間内ではあっさりした Will you...? の方が素直で自然だ、ということですね。
スタートレックネタですが、TOSやVGRはDVDを持っていないので確認のしようがない上に、例え所持していたとしても確認作業が大変なのですが(笑)、確かに その二人は would you...? とか言いそうにないですね。
スポックが何かを依頼する場合は、「論理的理由」があって当然のこととして要求するだろうし、相手の「感情」に思いを馳せることもないでしょうからねぇ? セブンもボーグ出身で collective consciousness 「集合意識」の中で、「他人の意志」を斟酌する必要のない環境で育ってきましたから、そういうセリフは使わない気がしますよね。時間があればじっくり調べてみたいなぁ・・・でもそれをやり出すと自分の首を絞めることになりそうだなぁ・・・(爆)。
わっ、この返事はあっさり書こうと思ったのに、また長くなっちゃった。ただの返事なので、あまり気になさらないで下さいね。
コメントありがとうございます。最初のコメントを見た時、アメリカンな日本語(?)はわざとかと思いました(笑)。実際、「思ってる」わけですからねぇ?
よく漫才のネタで、人に賢いと褒められた人が、「ダテにハーバードは出てないよ!」と言うので、「お前、ハーバード出てるのか?」と聞き返したら、「だから、”出てない”って言ってるやん。」というトンチンカンなやり取りがあったりするのですが・・・。
「ダテに出ていない」「・・・しか思っていない」など、日本語の係り結び(って言うんだっけ?)は難しい・・・。
おっしゃるように、will you と would you では言葉の響きの重さが違いますよねぇ? やはり言葉はもともと音声から発達したものなので、そういう「響き」が軽いか重いか、というのは意味と深い関係があるようにも思えます。実際に言葉を操る時は、そういう感性や感覚って不可欠なものですよね?
コメントありがとうございます。
言葉というのはやはり、どういう状況で使われているか、というのはとても大切ですよね。それは日本語でも同じですものね。それから、表情や語調も大切。同じ言葉でも「明らかに怒っている顔」で言われたら、「わっ、この人怒ってる・・・」ってわかりますもんねぇ。(って当たり前か・・・笑)
favor 「親切な行為」という単語を使った表現がいくつかありますよね。I have a favor to ask. 「お願いがあります。」とかね? 私のイメージでは、give me a favor と give を使うより、do me a favor と do を使う方が多いような気がします。
その "Would you do me a favor?" 「お願いがあるのですが」という決まり文句は知っているのですが、それを使う状況になったことはないですねぇ。ネイティブの人にものを頼むというシチュエーションに陥ったことがないからなぁ・・・(笑)。
ロングマン現代英英辞典には、
favor: (HELP) something that you do for someone in order to help them or be kind to them
とあります。つまり、favor という単語は、「誰かを”助けたり”誰かに対して”親切に”したりするためにする行為」を指すので、きっとポジティブな意味の単語なんでしょうね。だから、それを「してくれますか?」と頼まれると、頼まれた方も特にいやな気持ちはしなくて、すんなり受け入れられるのかもしれませんね。
日本語でも、「・・・していただけるととても助かります。」「・・・して下さるとありがたいのですが・・・」のように、相手がその行為を受け入れてくれると私はとても「助かる、嬉しい」という気持ちを出すと、「んじゃまぁ、いっちょ、やってやるかぁ!」みたいに、前向きにその話を受け止めてあげようという気持ちになれるような気がします。