2006年07月12日

フレンズ2-17その17

子供の頃みたいで楽しいというロスに、
モニカ: I hated you when we were kids! (子供の頃、私はロスが嫌いだったわ。)
ロス: You hated me when we were kids? (子供の頃、僕のことが嫌いだったの?)
モニカ: I hated you. I loved you in a you're-my-brother-so-I-have-to way...but basically, I hated your guts. (嫌いだったわ。「ロスは私の兄さんだから、愛さなくちゃ」っていう風には愛してたわよ。でも、本当のところは、ロスの根性が嫌いだったわ。)
ロス: Why did you hate me? (どうして僕を嫌ってたの?)
モニカ: Because you were mean to me and you teased me and you always got your way. (だって、ロスは私に意地悪だったから。それに、私をいじめて、いつも自分の思い通りにしてたわ。)

モニカのセリフ、"I love you in a you're-my-brother..." は長いですが、基本的な構造は、"I love you in a way." 「私はある方法(やり方)でロスを愛していた。」ということです。
その way(方法)について、"you're-my-brother..." とハイフンでつながった長い形容詞で説明してあるのです。
"You are my brother, so I have to (love you)." 『あなたは私の兄さんよ、だから愛さなくちゃ』
という感じで愛していた、ということですね。
ここだけ、この気持ちになってセリフを言う感じで、そういう雰囲気で愛してたと表現しているのでしょう。

hate someone's guts は「・・・を心から憎む、心底嫌う」という意味。
私の勝手なイメージだと「あんたのその性根(しょうね)が気に入らないのよ!」みたいな感じに聞こえるのですが・・・そこまで激しくはないかな?(笑)
hate someone's guts については、フレンズ2-2その5 に出てきました。
フレンズ2-13その13 でも、guts について説明があります。

mean は「意地悪な」。
tease は「いじめる、からかう、悩ます」という意味。
また「思わせぶりなことを言ってじらす、もったいぶる」という意味もあります。
英語で teaser というと、「商品を隠したり、少しずつ見せたりして、消費者の興味をあおる広告、そういう広告手法」を指します。
「じらすもの」から来た言葉で、まさに消費者を「じらしている」わけですね。

映画の予告編のことを、英語で trailer と言いますが、その予告編の中でも特に teaser trailer といわれるものがあります。
最近では、日本語でも「ティーザー予告」という言葉を見かけることもあります。
それはまさに「映画の公開を楽しみに待っている人たちをじらす」タイプの予告編なんですね。
私が所持している(笑)インデペンデンス・デイのDVDのボーナス・ディスクには、予告編集が入っているんですが、その teaser trailer を見ると、確かに肝心なところを見せないでもったいつけている感じがします。
例の超巨大な宇宙人の円盤そのものはあまり見せず、その円盤がやってきて地面が暗くなるシーン、それを見て驚いている人々のシーン、を見せて、「一体どんな宇宙船、宇宙人が来るんだろう?」と見ている人に思わせて、興味を抱かせるという作戦ですね。
普通の予告編(theatrical trailer)は、一応話の流れに沿って場面は展開し、名セリフ、名シーンと思われる箇所をピックアップして、映画全体を説明するので、それと比べても、teaser trailer はかなり趣が異なると言えますね。

get one's way は「我を通す、自分の思い通りにする、わがままを通す、勝手なまねをする」という意味。
自分のやり方をゲットする、ってところから、こういうニュアンスはわかりますよね。

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posted by Rach at 14:42| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
iwarebikoさまのコメントを拝見して、今までの英語学習のちゃぶ台がひっくり返されたような衝撃に、iwarebikoさまがどの様な環境にいらっしゃる方かは存じ上げませんが、「やっぱり、現場の人間はちゃうわ、机上の勉強じゃあかんな〜。これは、私もアホばっかりしてんと、心入れ替えて、帰ってちゃんと調べてコメントせねば!」
そうこうするうち、Rachさまのお返事がアップデートされていて、しかも、懇切丁寧に辞書やら英語教材やらフレンズの台詞やらの重要ポイントを取り上げて提供して下さっているではありませんか!こんな貴重な物をタダで読ませて頂いてもよろしいのでしょうか?! お二人の英文法対談が本になったら、わたくし、絶対購入します!
(注:仕事中に見ているのではありません。誤解を受けてはヤバイ。移動中&遅い昼食中:ちなみにどうしても今日はラーメンが食べたかった)

アルク「英会話ペラペラビジネス100」(スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ共著)に
Could youはWould youと同じだが、Can youの過去形としての意味と間違われることもある。 −中略− 依頼表現はWould youと覚えて使えるようにしよう。
Can youは依頼表現としてはよくない。「見せていただけますか」は、Can you show me?ではなく、Would you show me?が丁寧。でも、Can youにも便利で適切な使い方がある。それは相手の都合を尋ねる時。
場合によって、Would youといきなり頼むより、Can youと相手の都合を確認してからの方がよい時もある。例えば、Can you come?は「お越しになれますか」と都合を尋ねる言い方。一方Would you come?は「来ていただけますか」と要求を伝える表現。
とあります。
この本は、初級の人向けに、ビジネスでは瞬発力が大切だから、ゴチャゴチャ難しい英文を考える前に、こういう言い方でサッサと反応しなさい。が趣旨の本なので一概にはどうこう言えないのですが。

しかし、なぜ学校では、市販のテキストでは、「ここ」を説明してくれないのだろう、という事が今になって時々あります。
今回、Would youは大変ためになりました。ありがとうございます。

ぼんち♪A地点から、B地点まで♪
私のアホに付き合ってくれて、しかも話を膨らませてつっこんでくれて、ありがとう・・・ ウッウッ(感謝の涙)
>若い人はご存じないかなぁ・・・
えっ?思わず、若い子が後ろにいるのかと振り向きました。
― 健全な夫婦の会話over breakfast this morning ―
私「しぶがき隊がはやってた時って、中学生やったっけ?」
夫「高校やろ。」
会話終了・・・
しぶがき隊がどうしたん?などの無駄口は利かず、質問だけに返答する男の中の男。(笑)
― 健全な夫婦の会話その2 over dinner this evening ―
私「漫才師のざ・ぼんちっていつ頃の話?」
夫「24年前。なんで?」
おお、さすがに疑問に思ったらしい。(笑)

ぼんちと言えば、少し前の日経新聞の春秋欄に、島田洋七著の「佐賀のがばいばあちゃん」の内容が紹介されていました。貧乏だけど素敵なおばあちゃんの話。心に残ったので、台詞は私の記憶でそのままではありませんが一部紹介。
洋七「ここ2、3日、ごはんだけで、おかずがないね。」
おばあちゃん「明日からは、ごはんもないよ。(大爆笑)」

>あんたのその性根(しょうね)が気に入らないのよ!
ラーメン屋で1人。笑いが止まらず困りました(笑) しょうねが気に入らないと言われた日にゃあ、どうしましょ。

Rachさんだけは最後まで読んで下さるはず、と腰を据えて書き続けましたが、そろそろ失礼します。
コーヒー牛乳の件など、やり残した仕事はありますが・・・(笑)

ありがとうございました。
Posted by Mayumi.K at 2006年07月13日 00:42
Mayumi.Kさんへ
私も iwarebikoさんのお話を最初に聞いた時は、自分が今まで持っていた感覚とあまりに違ったお話だったので、どうしても調べずにはいられませんでした(笑)。
本人に向かって書くと恥ずかしいので書かなかったのですが、私も iwarebikoさんは、どういう環境で英語を身につけた方なんだろう??と純粋な疑問を抱いているのですが・・・。でもいろいろ詮索して嫌がられては困るので(男性は女性より詮索されるのを嫌う気がするので)、あえて尋ねないでいるつもり。いろんな環境にいるいろんな考えを持った方と触れ合えるのがネットの醍醐味ですものね。

逆に女性は自分のことを正直に喋りすぎるのかもしれない。コーヒー牛乳の話とかねぇ(爆)。これがまたフルーツ牛乳だったりすると、私のイメージが違ってくるんでしょうが・・・(意味不明)

これって英文法対談みたいに見えてます? それなら、私はとても嬉しいです。記事を書くのは楽しいけれど、時々自分の中でマンネリ化している気がふとする時があって、何故かそういう時に限って、こういう興味深い話題を提供してくれる方が現れたりするんですよね。私にとってはとてもよい刺激になっています。本になったら買って下さい!?(印税は半分こになるよなぁ、やっぱり・・・←気が早い)

あ、ラーメンって時々無性に食べたくなります。先日のイオンの帰り、家族で外食をしたのですが、私はバーミヤンでラーメンを食べました。おかゆも美味しかった・・・。

私はビジネス本ではないけれど、スティーブ・ソレイシィさんの本を何冊か持ってますよ。過去記事で取り上げたこともあったなぁ。Can you come? と Would you come? の違いの話は興味深いですねぇ。そこで使われる動詞の内容にもよるし、シチュエーションにもよるし、一概に何でもかんでも "Would you...?" がとにかく丁寧だ!と丸覚えするのは危険だ、ということなんですよね、きっと。
それってやっぱりドラマなどの状況の伴ったセリフを見て、感覚を磨いていくしかないんだろうなぁ。そういう意味では、ビジネス英語を学ぶ人は、ビジネスマンがたくさん出ているドラマを見ないとダメなんでしょうね。ちょっと最近はフレンズに偏りすぎで、本当はもっといろんなジャンルに手を伸ばさないといけない、読む文章もWikipediaの芸能ネタだけではなくて(笑)、もう少しお堅い政治がらみの文章も読まないといけない、と自分に言い聞かせているのですが・・・。

今回の Would you...? の話でびっくりしたのは、調べたらちゃんと辞書や文法書にそれらしいニュアンスが載っていたこと。特に「数研出版 基礎と完成 新英文法」は受験参考書だと思うのに、これに載っていたのはちょっとした驚きでしたね。
私は本を買ったら、とりあえず最初から最後まで1回読んでみる、というタイプなのですが、この文法書は最近、文法事項のウラを取るのに使うために買ったので、通して読んだことがなかったんですよ。やっぱり一通り目を通しておくべきだったのかなぁ、と反省したり・・・。
本を一通り読む、という話の続きなんですが、結婚前にドライブ・デートのために「大阪・神戸・京都」というガイドブックを買ったんですよ。それでいつもデートの時にそれを持ち歩いていたんですが、しおりが挟んであるのを見た彼(主人)が、「ここに行きたい、ってこと?」と言うので、「ううん、ここまで読んだ、ってこと。」と言ったら、「そんなガイドブック、最初から順番に読んでるん? そんな奴、おらへんやろ〜。(こだま・ひびき風)」と言われました。そんな奴、おらへんかなぁ? 良さげなデートスポットを見つけるには、とりあえず読んでみてピンと来たものから順番に巡っていかないとねぇ・・・とか、私なりの理由があったりするのですが。
そんな私が、文法書を最初から最後まで読んでない、というのは、私の中ではかなり特殊な状況なわけです。

♪行く間に すでに恋をしてたんです♪ あっ、いかん、無意識に反応してしまう(汗)
Mayumi.Kさんのダンナさんの反応って、典型的な「男の中の男」ですね。大ウケしちゃった! ジャニーズ系のことはどーでもえーけど、お笑いにはちょっとひっかかる、みたいな。
いきなり、今「ザ・ぼんち」の名前を聞いたら、確かに何か曰く有りげに聞こえますよねぇ。うちのダンナさんも間違いなく「なんで?」って言うと思う・・・。で、「今この瞬間、日本全国の人の中で、「ザ・ぼんち」のことを考えてる人が何人いるんやろうなぁ・・・。そういう意味では、かなり偏差値高いんちゃう?」てなことを必ず言うんだけど、そんな風に「普通の人の話題からかけ離れていること」を偏差値で測れるものなのか?と思ったり・・・?
うちのダンナさんは、ちょっとジャニーズネタにも反応します。
悲しいことがあった時、
私「これって、悲しみ・・・」
夫「2(too)ヤング・・・?」

私もその日経の「がばいばあちゃん」の記事、読みましたよ! すごく面白い本で、映画も面白いらしいですね。「ばあちゃん、お腹すいた。」「気のせいや。」とか言うやり取りもあるらしい。
B&Bは漫才ブームのさきがけでしたね。今でももみじ饅頭を見ると、「もみじまんじゅーう」と手で絵を書きたくなる。
テレビで洋七さんが言ってたことには、「漫才ブームの時は本当に億単位のギャラを貰っていて、それで新地のリッチなお店によく行ったりしたけど、だんだんアホらしくなってきて・・・。俺が金を払ってるのに、何でその俺がホステスのねーちゃんたちを笑わさなあかんねん?と思ったりしてなぁ・・・」みたいなことを楽しそうにおっしゃってました。(ちょっとうろ覚え)
お笑いの人にもいろんなタイプがいるみたいですが、彼は人を見ると面白いことを言って笑わさずにはいられないタイプの人みたいですね。サービス精神が旺盛なんでしょう。それも、そういう豪快だけど面白くて優しいおばあちゃんの教育(?)の賜物なのかなぁ?と思ったり。

「しょうね」って言葉、結構キツいでしょう? 確かに、しょうねが気に入らないと言われた日にゃあ、どうしま「しょうね」ぇ?(←座布団、全部取っちゃえ!)

もちろん、最後まで読みました! また気が向いたらコーヒー牛乳の一件にもつっこんで下さい。
こちらこそ、ご清聴ありがとうございました。
Thank you for your kind attention. (講演会の結びのセリフのようだ・・・)
Posted by Rach at 2006年07月13日 09:54
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