2006年07月14日

フレンズ2-17その19

プロモーション・ビデオで実際に歌っている声の主が可哀相だ、と言うフィービー。
フィービー: She has a great voice, but she doesn't have a video. (彼女は素晴らしい声の持ち主よ。でもビデオには出られないの。)
レイチェル: Okay, Pheebs, but what about you? (わかったわ、フィービー。でも、あなたはどうなの?)
フィービー: I have a video. Pay attention. (私はビデオを作れたのよ。ちゃんと[人の話を]聞いてよね。)

have a video は「自分のプロモーション・ビデオを作ってもらう」ということから、「ビデオに出演できる」ということだと思います。
pay attention は「注意を払う、注目する、注意してちゃんと聞く」という意味。
フィービーは自分がビデオに出られたことを本当に喜んでいて、超ハッピーな気持ちです。
ビデオに出演している私の、一体どこがかわいそうだって言うのよ、ちゃんと私のサクセス・ストーリーを聞いてなかったの?という感じでしょうか?
フィービーの声が使われなかったということは、フィービーの声が評価されなかったということなのに、そのことには全く気付いていないフィービーです。


エディーをフーズボールに誘うチャンドラーですが、
エディー: No, thanks, man. I'm not really into sports. (いや、結構だ。僕はあんまりスポーツには興味がなくて。)

into はこのように「・・・に熱中して、興味を持って」という意味でよく出てきますよね。
なんだか、この表現が出てくる度に、こうしてとりあげてるんで、読者の皆さんも、いい加減この話は飽きたぁー、と思ってらっしゃるかもしれませんね。
でも、into はそもそも前置詞で、「・・・の中へ」という意味なんですが、その「中へ入り込む」という動きのイメージから、「何か趣味や関心の対象となるものにのめり込む」という意味になるところが、イメージで捉えることの重要性を認識できるし、また日本人にもそういう感覚は掴みやすいので、面白い表現だなーと最初に思ったんですよね。
受験英語の時は、into にそんな使い方があるとは知らなかったんですが、こういう使い方を知っていくと、だんだんそういうニュアンスがつかめていく気がするんですよね。
でも、もういい加減、今度この into が出て来た時は、説明は省くとしよう・・・(笑)。


チン!というタイマーの音で気を取り直したチャンドラー。
チャンドラー: Doesn't matter. Time for Baywatch! ([フーズボールの件は]もういいや。ベイウォッチの時間だっ!)
エディー: You like that show? (君はあの番組が好きなの?)
チャンドラー: You don't? (君は好きじゃないの?)
エディー: It's just pretty people running around on the beach. (ただ、きれいな人たちがビーチを駆け回ってるだけじゃん。)
チャンドラー: That's the brilliance of it. The pretty people. And the runinng. (そこが、あの番組の素晴らしいところなんじゃないか。”そのきれいな人たち”と”その走り”が。)

brilliance は「光明、明るさ、光り輝くこと」。
エディーは、内容を説明しながらつまらないと言っていますが、そのエディーが言った部分こそ、この番組の目玉なんだけど?(笑)
the pretty people、the running と箇条書きのように挙げて、ここがポイントだと訴えるチャンドラーが面白いですね。
自分がすごく好きなことに対して、つまらなそうに言われたら、ちょっとがっかりしちゃうってこと、ありますよね。
そもそもジョーイとチャンドラーは、職業や、育った家庭環境などには、あまり共通点がありませんが、でもやはり男の子!(笑)。
スポーツや女性を愛する気持ちは同じで、中でも、この「ベイウォッチを愛する気持ち」は二人における最大の共通点なわけです。
「気が合う」ってことは、そういうことなんだよねぇー、という感じ。
(いや、別に私の趣味をダンナさんに理解してもらいたいわけじゃあないけど・・・笑)
新しいルームメートとは、ジョーイとの時のようには盛り上がれない、ということに気付いて、寂しそうなチャンドラー。
また、ジョーイも一人でピンポンしたりして、同じ気持ちのようですね。
雨が降ってる窓際で物思いにふけるチャンドラー、そして、ジョーイも同じように窓ガラスの雨を見てる・・・
のかと思ったら、なんとあの”水の流れるオブジェ”でした(笑)。
このオチ、好きだなぁ。

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posted by Rach at 09:30| Comment(5) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんへ
いつもお世話になっています。
字幕の[at the pound]は辞書で
調べてもででこないのですが・・・
「太った」という感じですかね?

19:55 She’s like one of those
animals at the pound…
…who nobody wants
because they’re not pretty.
Posted by Tamashiro-OB at 2019年11月03日 14:53
Rachさんへ

[those with noses]は犬のこと
だと思うのですが・・・

22:25 And you’re no friend
To those with noses
Posted by Tamashiro-OB at 2019年11月03日 15:19
Tamashiro-OBさんへ
ご質問ありがとうございます。

まずは at the pound について。
animals at the pound は「動物収容所の動物」という意味です。

研究社 新英和中辞典では
pound=(迷い犬・捨て猫などを収容しておく)動物収容所

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pound [countable] the pound :
a place where dogs and cats that are found on the street are kept until someone comes to get them
つまり「路上(町中)で発見された犬や猫が、誰かが貰いに来るまで預けられる場所」。

上のロングマンの見出しのようにこの意味では the pound の形で使われるようです。

それから、those with noses は「鼻がついているもの(たち)」ということ。
ですからレイチェルが歌った歌詞部分は「そしてあなた(Smelly Cat)は鼻がついているものたちの友達ではない」。
Smelly Cat は「くさいネコ」という意味ですから、臭いをかぐことができる鼻のついた生き物はあなたと友達になれないわね、鼻のある動物や人間はあなたの友達じゃないわね、というように「くさい」ことをからかったような歌詞になっているということです。
Posted by Rach at 2019年11月07日 20:30
Rachさんへ

ご丁寧な回答、
有り難うございました。
甘えているようで恐縮です。
このブログは最高です!

Posted by Tamashiro-OB at 2019年11月08日 21:57
Tamashiro-OBさんへ
ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。「このブログは最高」と言っていただけて光栄です!
Posted by Rach at 2019年11月15日 20:53
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