2006年07月16日

フレンズ2-18その1

シーズン2 第18話
The One Where Dr. Ramoray Dies (初めてのケンカ)
原題は「ドクター・ラモレーが死ぬ話」

愛の病院日誌をテレビで見ているみんな。
ラモレー: I'm actually your half-brother. (実は僕は、君の異母[または異父]兄弟なんだ。)

half brother は「半分の兄」なわけですから、父だけが同じ、もしくは母だけが同じ兄弟、という意味です。
平たく言うと、「腹違いの兄」または「たね違いの兄」ということですね。(それにしても、”たね違い”という表現は、何だか露骨ですねぇ・・・いや〜ん・・・笑)
いきなりのこのセリフですが、この辺りがいかにもソープオペラ(昼メロ)っぽいところなんでしょうね。
ドロドロしたドラマには、こういう複雑な血縁関係がつきものですから(笑)。


フーズボールで一緒に遊ぼうというチャンドラーに、
フィービー: This game is grotesque! Twenty armless guys jointed at the waist by a steel bar forced to play soccer forever? Hello? Human rights violation! (このゲームはグロテスクよ! 20人の手のない男たちが腰をスチール棒にくっつけられて、永遠にサッカーをするように強制されてるのよ。わかってる? これは人権侵害よ!)
チャンドラー: Don't feel so bad. After playing I break out the plastic women and everybody has a good time. (可哀相だなんて思わないでよ。プレーの後は、俺がプラスチックの女の子[の人形]を出してきて、みんな、楽しむんだからさ。)

フィービーがフーズボールを説明するセリフが面白いですね。
ふーん、そういう捉え方もあるのか・・・と(笑)。
break out には「(とっておいたものを)取り出す、(お祝いなどで)(シャンパンなどを)あける」という意味がありますので、この場合は、どこかにしまってある、フーズボールガイ(笑)たちくらいのサイズの女の子の人形を取り出す、という意味かなぁ?
最初、break という響きから、「壊して取り出す」様子を想像して、フーズボールの人形みたいにどこかにつながれている女性型人形を、引きちぎって連れてくるのかと思ったけど、そんなゲームもないだろうしねぇ(笑)。
ちなみに、break out というと、「(急に・突然)起こる、発生する、始まる、突発する、勃発する」という意味でよく使われますね。
その名詞形が outbreak で、「Outbreak(アウトブレイク)」という映画もありました。
(おサルのマルセルが、アウトブレイク2という映画に出演するという話が、フレンズ2-12その11 にありましたよね。)


エディーと遊べばいいのに、というフィービーに
チャンドラー: He's not a big fan of foosball. (エディーはフーズボールが好きじゃないんだ。)

fan は日本語にもなっているように「熱心な愛好者、ファン」のことですね。
fanatic 「熱狂者」の短縮形です。
好きなタレントや選手などに会った時に言うセリフで「私はあなたの大ファンです。」というのがありますが、これは英語で "I'm a big fan of yours." と言います。
ちなみに、「うちわ、扇、扇子、ファン」なども同じ綴り(で違う単語)の fan になります。
扇風機は an electric fan、換気扇は a ventilating fan、an extractor fan などと言います。

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posted by Rach at 14:59| Comment(3) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Twenty armless guys jointed at the waist by a steel bar forced to play soccer forever?

この文章全体の動詞は何ですか?

よろしくお願いします。
Posted by とりま at 2013年07月09日 20:44
次の文章全体の動詞は何ですか?

Twenty armless guys jointed at the waist by a steel bar forced to play soccer forever?

よろしくお願いします。
Posted by とりま at 2013年07月09日 20:47
とりまさんへ
まず最初に、同じコメントを二度も入れていただくというお手間をおかけして、すみませんでした。このブログは、「書込」ボタンを押して、コメントを送信できたはずなのに、再度その記事を見ると、コメントが消えてしまっているように見える場合がよくあります。私自身がこうしてお返事で書いているコメントすらそう見える場合もよくあります。

そのように、「コメントの反映が遅い、重い」場合が多々あるので、赤い文字で「エラー」みたいな表示が出ない限りは、恐らく送信されているはずです。その場合は時間が経過すればきちんと表示されると思われます。今後もそのような「コメント欄が重い」ことがあると思いますが、どうかご了承下さいませ。

さて、ご質問のセリフですが、DVDの英語字幕も、ネットスクリプトも、書いていただいた英文の通りの表記となっています。
(ネットスクリプトは、a steer bar, forced のようにカンマが入っている、という違いはありますが)

この文章は、文法的に分類すると、「メインの動詞がない形の長い名詞句」になるのかなぁ、と思います。
意味としては、
Twenty armless guys are joined at the waist by a steel bar, (and are) forced to play soccer forever?
のように、「20人の手のない男たちが腰をスチール棒にくっつけられて、永遠にサッカーをするように強制されている」になるのでしょうが、この文章自体には、ご指摘のように、be動詞に当たる are がありませんよね。

ですから、are jointed, are forced という「受動態の文」になっているのではなくて、Twenty armless guys jointed... 「…でジョイントされた20人の手のない男たち」、Twenty armless guys forced... 「…を強制されている男たち」のように、jointed, forced という過去分詞で、後ろから guys という名詞を後置修飾している形、になるのだと私は考えました。

前から順番にイメージすると、それはもう、are jointed, are forced と表現されたのと同じことをイメージすることになりますが、無理矢理、日本語で訳出しようとすると、「腰をスチール棒にくっつけられて、永遠にサッカーをするように強制されている、20人の手のない男たち」のようになるでしょうか。また、そういう意味では、上の記事で書いた訳は、その部分の区別があやふやになっていました。すみません。

ということで、Twenty armless guys の後ろに、過去分詞を使った2つの長い修飾を付けて、「〜された20人の男たち」のように表現したことになると思います。
Posted by Rach at 2013年07月10日 16:09
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