新しいルームメートのエディーについて、チャンドラーに尋ねるフィービー。
フィービー: Are we not getting along with the new boy? (新しい彼とは仲良くやっていけそうにないの?)
チャンドラー: No, he's all right. He spends most of his time in his room. (いや、彼に問題はないんだよ。彼はほとんどの時間を自分の部屋で過ごすやつなんだ。)
フィービー: That's because you haven't gotten to know him. Let's remedy that, shall we? (それは、あなたが彼のことをよくわかってないからだわ。その(良くない)状況を一緒に改善しようよ。)
get along は「仲良くやっていく、呼吸があう、ウマが合う」という意味でしたね。
フレンズ2-17その14、フレンズ1-16その1 にも出てきました。
上のセリフで、フィービーは we と言っています。
これは「私たちフレンズみんな」とエディーがうまくやっていけるかどうか、を尋ねているとも考えられるのですが、もしかしたら、”親身の we" かもしれません。
「親身の we (the paternal "we")」とは、相手に同情的な気持ちを示すために、you の代わりに用いる we のことです。
医療関係者が患者に対して、また親が子供に対して用いることが多いです。
この場合は、we と言っていても、この言葉を発した本人のことは含まれていません。
ここでのフィービーは、エディーと仲良くなれてないチャンドラーに対して、まるでママが息子に言うような感じで「彼とはどうなっているの?」と聞いているように感じたのですが・・・どうでしょう?
部屋にこもっていたエディーを強引に引っ張り出し、一緒におしゃべりしようと誘ったフィービーですが、
フィービー: Oh, no! I have to go, because I'm late for... my Green Eggs and Ham discussion group. Tonight, it's "Why he would not eat them on a train." (あっ、いけない! 私、行かなくちゃ。だって、遅刻しちゃうもの・・・「緑の卵とハム」について議論する会合に。今夜は「何故彼は電車の中で食べようとしないのか」について話し合うのよ。)
Green Eggs and Ham は、アメリカの有名な絵本作家ドクター・スース(Dr. Seuss)が書いたお話です。
ドクター・スースという名前は、フレンズ1-24その2 にも出てきました。
ジョーイがレイチェルの誕生日にプレゼントしたのが、ドクター・スースの本でしたね。
ジム・キャリー主演の映画「グリンチ」も、彼の作品です。
Green Eggs and Ham は、主人公が「緑の卵とハム」が大嫌いで、様々な場所で食べることを提案されても「食べない」と言って頑張るけど、最終的にはそれを食べて大好きになる、というお話です。
だから、今夜の議題が「何故電車の中で食べようとしないのか?」なんですね。
(Rachからのお願い)
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Are we not getting along with the new boy?はyouが入るところですよね。私もRachさんのweにはフィービーが入ってないという説と同じです。それではなぜ we なのかと言えばうわべだけの言葉だからです。チャンドラーに対して親身な言い方をして本当はちょっと面白がってるような感じです。最後に出て行くときのおもしろさの伏線になっていますね。
確かにフィービーは「うわべだけ」というパターンが多いですよね。
we を使って形式上は「親身な言い方」を表しているけれども、実はそんな言葉を使っている時に限って全然気持ちが入ってなかったり・・・。
「あなたの気持ちになって考えているわよ〜ん」とおふざけモードが入っている感じなのかなぁ?
で、チャンドラーを追い込んでおいて、自分はさっさと逃げる・・・という(笑)。何となく予期された結果なんだけど、それでも笑ってしまいますよね。