エディー: All of a sudden, she turns to me and says, "Eddie, I don't wanna see you anymore." It was literally like she had reached into my chest, ripped out my heart and smeared it all over my life! There was this incredible abyss and I'm falling. I keep falling and I don't think I'm ever gonna stop! That wasn't such a funny story. (突然、彼女は俺の方を向いてこう言うんだ。「エディー、もうあなたと別れるわ。」 それは文字通り、”彼女が俺の胸の中に手を伸ばして、心臓を引きちぎって、俺の人生に塗りつけた”って感じだったよ! 信じられない深い底があって、俺は落ちていくんだ。落ち続けて止まらないって思うんだ! これってそんなに面白い話じゃなかったな。)
see には「異性と交際する、付き合う」という意味があって、進行形の形でよく使われます。
I'm seeing him. なら「私は彼と付き合っている、交際している」という意味になります。
I don't wanna see you anymore. は「もうあなたには会いたくない、あなたを見たくない」と訳しても良いかと思いますが、see を「付き合う」という意味だと解釈して、「もうあなたとお付き合いしたくないわ。」→「もう交際するのはやめましょう。別れましょう。」と訳すのが、一番ニュアンスとしては近いと思います。
literally は「文字通り」。
この後、スプラッター映画(?)のような描写が続くのですが、それはものの例えじゃなくて、「文字通り」本当にそんなことをされたかのような感じだった、そのくらいのショックなことだった、とエディーは言いたいようです。
smear (発音は「スメア」ではなくて「スミア」です)は、「(・・・に)(油などを)塗りつける、汚す」、さらに「・・・を徹底的にやっつける、打ちのめす」という意味にもなります。
smeared it all over my life の意味がよくわからないんですが、”その心臓を、俺の「人生」一面に塗りつけた”・・・じゃ、意味不明な感じ。
smeared it all over my body なら、”引きちぎった心臓を体に塗りつけた”だから、まあわかるけど(想像したくはないけど・・・笑)。
abyss は「(底の知れない)深い穴、深い底、地獄、奈落の底」という意味。
アビス(The Abyss)という映画もありましたよね。
深い海の底に光る巨大物体があって・・・という話でした。(←その程度しか知らない・・・笑)
こんな話を興奮気味に笑いながら話している姿を見て、ちょっとチャンドラーもいやな予感がしているようですね。
セントラルパークで、フィービーのライブを聞いた後、
リチャード: Phoebe's got another job, right? (フィービーには、別の仕事があるんだよね?)
これは遠回しな言い方ですが、つまり、歌手が本業だということはあり得ない、この歌ではプロの歌手としてはやっていけない、歌が下手っぴぃだ、ということです。
これと似た表現に、Don't quit your day job. 「本業(本職)を辞めないで。」というのがあります。
英辞郎には、
Don't quit your day job: 本業を辞めるなよ。(スポーツ観戦で選手をけなす時に使う。プレーがうまくないので、これは副業だろうという意味。)
と書いてあります。
そこから感じられるニュアンスは、「その程度じゃお金が儲からなくて生活が大変だろうから、別にあるはずの本業を辞めるなよ。」という感じかなぁ?
または、「副業であるはずのこの仕事を本業にしても、誰も喜ばないよ。」という感じかも?
このフレーズは、歌手が映画に出て、役者としても成功しようとしたけど、やはりあまり演技が上手くなかった場合(泣)などに、見出しとして使われたりします。
週刊STという抄訳付き英字新聞で、以下のフレーズとその語句説明を読んだことがあります。
Don’t quit your day jobs as pop divas.
(マドンナとブリトニー・スピアーズが最低主演女優賞にノミネートされたという記事で)
ポップの歌姫の本業をやめないで。
(週刊ST 2003年2月21日号より引用)
「役者の副業を頑張っても無駄だよ。早く本業に戻ったら?」って感じでしょうね。面白い表現だなぁ・・・と当時思ってメモしておいたのが、こんなところで役に立つとは・・・(笑)。
ちなみに、私はマドンナやブリちゃん(?)が女優として演技している姿をあまり見たことがないので、上のは私の意見ではありませんから、ファンの方は怒らないで下さいね。
"It's an expression."(単なる言い回し)です(笑)。
(Rachからのお願い)
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私もあの頃、週間ST読んでたのですがこの表現覚えてます!
やっぱりメモしておくことって大切ですね〜。
新聞自体は、揚げ物の油吸いとして使われてしまったので(笑)
こう言われたら「別れましょう」というニュアンスはわかりますが、
"I'm seeing him. "
と言われても「付き合っている」とはわからないだろうなぁ(泣)
「はぁ、見てるんだ?」と思ってしまうかも。あはは…
Rachさん、僕の弱点がわかりました!
文法です! どうも文章の読解力が足りませ〜ん。(今頃わかったのか…。遅いですね。。)
Rachさんおすすめの石井先生の780問を買って勉強してますが、いつ終わるのか先が見えず。(;^_^A アセアセ…
みりぃさんも週刊ST読んでおられたんですか。
この表現って何だかインパクトありますよね。それを言っちゃあおしまいよ、っていうか、遠回しのようでいて、実はかなりキッツーイ表現だと思います。有名人はいろいろ言われて大変だ(笑)。
その当時は、自分がこんなブログを書くことになるとは夢にも思っていなかったのですが、自分の学習の証として、気になった表現などをワードに書いていました。ご丁寧に掲載日時まで入れてねぇ(笑)。面白い記事のページだけを残してあるのですが、それだけでもかなりの量でとても後から探し出せたものではありません。有益な情報も多いので、ただ古新聞みたいに積んでおくだけではなんとももったいない感じ。うちもそのうち、油吸いに使われてしまいそうな気も・・・(笑)。
"I'm seeing him." が「私は彼と付き合っています。」という意味になるのは、私もフレンズを見るまで知りませんでした。学校ではまずそんなこと習いませんものね(笑)。このフレーズを文字だけ見てると、とても「男女の恋愛」のニュアンスは感じられませんよねぇ。
普通は see という単語は進行形の形を取らないけど、そこをわざわざ進行形にすることで意味ありげな感じを出している、あるいは普通の see(見る)という意味ではないことを示唆している、のかもしれません。
780問を買われたんですね? 分厚くてげんなりするでしょう? あの本をもう一度最初からやれ!と言われたら、私もちょっと躊躇するかも(笑)。(石井先生、ごめんなさい)
でもあの本を1冊仕上げたら、自信になると思いますよ。ポイントとしてまとめてある文法事項を直前に読むだけでも、頭が整理できて良い感じだと思います。
お互い、英語学習、頑張りましょうね!