2006年07月22日

フレンズ2-18その7

「昼メロダイジェスト」という本を持ってきたジョーイ。
フィービー: "New Doc on the Block, Days of our Lives Joey Tribbiani." (「売り出し中の新ドクター、愛の病院日誌のジョーイ・トリビアーニ」だ。)

on the block は「売り物(競り)に出て(出されて)」という意味です。
ブロックの上に物を並べてるイメージなんでしょうか?
80年代に一世を風靡したニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(New Kids On The Block)というアメリカの男性アイドルグループがいましたねぇ。(STEP BY STEP などが有名。)
ティム・バートン監督の映画「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(2001)などで有名なマーク・ウォールバーグもメンバーだったそうです。
メンバーにはマークの兄、ドニー・ウォールバーグもいたのですが、そのドニーは、松田聖子&ドニー・ウォールバーグとして、「Right Combination」 という曲で聖子サンとデュエットしてます。
当時、「夜のヒットスタジオ」(だったと思う)という歌番組に出演している二人を見たことがあります。(確か、アメリカからの衛星生中継だった・・・)
聖子サンがドニーを "Donnie Wahlberg from New Kids On The Block" 「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのドニー・ウォールバーグさんです。」と紹介したのを受けて、ドニーが "Seiko from Seiko." 「セイコのセイコさんです。」と紹介したのが、妙に印象に残っているのですが・・・。
「おぉ、これがアメリカ人のユーモアってやつなんだろうか?」とか思った記憶があります。


ダイジェストを読んで驚くフィービー。
フィービー: Is this true? That you write a lot of your own lines? (これってほんとなの? あなたが自分のセリフをたくさん書いてる、ってとこよ。)
ジョーイ: Well, kind of, yeah. Remember last week when Alex was in the accident? The line in the script was "If we don't get this woman to a hospital, she's going to die." But I made it, "If this woman doesn't get to a hospital, she's not gonna live." (あぁ、まあ、そんな感じかな。先週のアレックスが事故に遭うシーン覚えてる? 脚本のセリフは、「もしこの女性を病院に運ばなければ、死ぬことになるぞ。」だけど、俺はこう変えたんだ。「もしこの女性が病院に到着しなければ、生きることはできないぞ。」ってね。)
フィービー: Oh, okay. I see what you did there. (あぁ、オッケー。あなたがやったことはわかったわ。)

脚本のセリフとジョーイの考えたセリフ、ちょっとニュアンスが異なりますよね。
get someone to... は「(人)を・・・に運ぶ」という意味で、get to... は「・・・に到着する」です。
脚本では we(俺たち)が運ばないと助からない、と言ってるのですが、ジョーイのセリフでは被害者が病院に着くかどうかがポイントになっていますね。
結局、同じことですが、「急いで”俺たちが”何とかしないと・・・」という感じが出てるのは、やはり脚本の方かなぁ、と。
she's going to die を she's not gonna live. にしたのは、ただ反対の意味の動詞を使って否定形にしただけで、子供の国語の文章書き換えみたいな感じなのかも。
変えた、ってほども変わってないし、変えたことで特に良い効果が出ているようにも思えないし(どちらかというと改悪?)、さすがにフィービーも、「そんなの、自分でセリフを書いた、って言わないわよ。」と言いたげな表情です。

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posted by Rach at 10:07| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
搬送者側・病院側の視点か、あるいは患者側の責任のような
視点の表現かの違いが、ジョークになっているんでしょうね。

大学時代、初めて行ったトークショーは、すごく早口でさっぱり
わからず、「ハー」で終ってしまったことがあります。
聞き取れるようになってからも、感性の違いで日本人には全く
おもしろくないこともありましたよ。
Posted by ベルママ at 2006年07月22日 16:32
ベルママさんへ
主語が違うということは、「視点の違い」、なるほど、そうですね。

やっぱりジョークやユーモアが面白いかどうか、というのは、文化や風習、宗教などなど、いろんなことが絡み合って面白いと思えるかどうかが決まるのであって、全世界共通の笑いというのは難しいのかも。その国でセンスがあると思われている笑いほど、外国人には理解しがたいのかもしれません。ダジャレや身体をはったギャグなら、まぁ、それなりにわかりますからね。

結局、たまには面白くないことがあっても、それはしょうがない・・・ってことですね(笑)。
Posted by Rach at 2006年07月23日 09:04
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