リチャードはモニカが付き合った男性の数を聞いたようです。
リチャード: That's it? That's the giant number you were afraid to tell me? (それだけ? それがモニカが僕に言うのを恐れていた巨大な数字なの?)
モニカ: Well yeah. (えぇ、そうよ。)
リチャード: Well, that's not bad at all. You had me thinking it was, like, a fleet. (それじゃあ、全然ひどくないよ。君のせいで、艦隊並の人数かと思ってたよ。)
モニカ: You're okay with it? (このことに関しては、もう大丈夫?)
リチャード: Oh, honey, I'm fine. (あぁ、ハニー。大丈夫だ。)
このやり取りでは全く数字が出てきませんね。
言ったか言わないのかよくわからない気もするのですが、 you were afraid to tell me 「モニカがリチャードに言うのを怖がっていた、恐れていた」と 過去形の were になっているので、今は怖がっていない、つまりもう言ってしまったはずです。
具体的に何人かはここではわかりませんね。
脚本家がこれまで出てきた人を数えるのが面倒くさかったとか?
あるいはあまりに多いと、モニカのイメージが悪くなると思ったのかもしれません。
You had me thinking... は「モニカが僕に・・・だと思わせた」で、あんまりモニカが人数を言うことを拒んだので、それは想像を絶する人数なんではないかと思ってしまったよ、ということ。
thinking と -ing 形になっているのは、ずっとそのことを考えていた、頭から離れなかった、ということだと思います。
fleet は「艦隊」です。
人数の多い例えでしょうが、男ばっかり(女性もいるのかな?)の集団を思い浮かべますし、軍隊だから体を鍛えた猛者たちがたくさんいそうだし・・・ということで、元彼が多いことを例えるには、なかなかうってつけの言葉かもしれませんね(笑)。
思ったほどひどくなかったよ、と言っているのは、多分、空(から)元気。
fine といいながらも、ベッドにバタンと倒れこんでいるのは、やはりショックだったということでしょうからね。
モニカ: Don't you have a lot of wild oats to sow? Or is that what you're doing with me? Oh, my God! Am I an oat? (リチャードは、若い時に女遊びをしようと思わなかったの? それとも、その女遊びを、今私とやってるの? あぁ、なんてこと! 私はオート麦なの?)
sow one's wild oats は「若気の至りから道楽をする、独身の間に女遊びをする」という意味。
oat は「オート麦」で、oatmeal は「ひき割りオート麦」。
オートミールは牛乳と砂糖を入れて朝食に食べます。
sow は「(種を)まく」なので、どうして sow one's wild oats がそういう意味になるかは・・・察して下さい(笑)。
まぁ、そもそもは「種をまく」という意味から「若気の至り」みたいな意味になったと思うのですが、今はもう wild oats だけで「若気の至り」という意味として理解されるようですね。
モニカの Don't you have a lot of wild oats to sow? を直訳すると「まくべきたくさんのオート麦(の種)をあなたは持っていないの?」となって、日本語での「種」みたいに思ってしまうと、ちょっと表現が直接的すぎるように思いますし・・・(笑)。
だから、(wild) oat(s) 自体に、そういう「若い時の女遊び」のようなニュアンスがあって、だから、モニカは、Am I an oat? 「私が”オート麦”なの?」と尋ねているのは、「私が”種”なの?」じゃなくって、「単なる女遊びの対象の一人なの?」という感じなんでしょう。
(「種」にこだわりすぎてすみません。我ながらちょっと恥ずかしいです・・・)
(Rachからのお願い)
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2006年07月27日
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