コンドームをどちらがゲットするかでモメたあげく、
モニカ: Rock, paper, scissors? (じゃんけんする?)
レイチェル: Gotcha. (わかったわ。)
じゃんけんって世界中にあるらしいですね。
私は、つい最近それを知ってびっくりしたんですが・・・。
先日、日本経済新聞の「文化」欄に、松岡浩彦さんという方が書かれた、
「じゃんけん 象!人!アリ! 他愛のないテーマで異文化を知るサイト運営」
という記事が載っていました。
この松岡さんという方は、
国内外の事情を紹介し合うサイト Multiculturalpedia 多文化理解事典 の運営スタッフの方だそうです。
世界各国のじゃんけんについて、本当に詳しい情報が集まっているサイトなので、興味のある方は是非ご覧下さい。(このブログではリンクするのみとして、引用は控えます。)
ところで、日本では何かを決める時にじゃんけんすることが多いですが、アメリカ人はコインで決めることが多いですよね。
上のセリフの場合は、二人ともナイトガウンみたいなのを着てるので、コインは持ってなかった、というのもあるんでしょうが、じゃんけんで決めるなんて珍しいなぁ、と思いました。
私の記憶にある限り(笑)、フレンズでは、シーズン10第8話で、レイチェルが、"Why don't we play rock-paper-scissors..." と言って、フレンズたちがじゃんけんをするシーンがありましたが、それ以外には記憶がない。
この言葉自体はちゃんと辞書にも載ってるんですが、それにしてはじゃんけんシーンってあまり見かけませんよねぇ。
単語を見てみると、rock, paper, scissors を訳したら「石、紙、はさみ」で全くそのまんまですよね。
偶然にしては出来すぎだと思うのですが、どうしてなのかよくわかりません。
上で紹介させていただいたサイトにも、英語と日本語の関連性については書かれていないようでしたが・・・。(または、とても情報量の多いサイトなので、私が見つけられてないだけかもしれない。どちらにしても、これは調べ出すとかなり奥が深いようなので、この辺でやめておきます・・・笑)
そう言えば、NHK教育テレビの「英語であそぼ」という子供向け英語番組で、"Rock, Paper, Scissors, Go!"という歌がありました。
結局、コンドームはじゃんけんで勝ったレイチェルのものになりました。
この一連の騒動を見ていて思ったのですが、日本のドラマではあまりこういう描写はありませんよね。
と言っても、私は日本のドラマはほとんど見ないので、何の説得力もありませんが。(主人が見たがったドラマだけ、とりあえず一緒に見た程度で、見た数が極端に少ない・・・)
GTOというドラマで反町隆史演じる主人公の鬼塚英吉が、自分の運命の人との来たるべきエッチのために(?)いつもコンドームを持ち歩いていました。
最終話で、そのコンドームの入っていた袋の封が切られているのを見せて、松嶋奈々子演じる冬月先生と結ばれたことを暗示するシーンがありましたが・・・。
でも、他のドラマではあんまりラブシーンの前にわざわざコンドームを持ち出すところを見たことない気がするんですが、どうでしょう?
これって性教育の違いでしょうかねぇ?
フレンズでは結構、コンドームの話はよく出てきますよね。
あのプレイボーイのジョーイも、後のエピソードで、ポケットからコンドーム(それも1個じゃなくて、何個も連なったヤツ・・・笑)を出すシーンを見たことありますし。
というか、彼の場合は、プレイボーイなので、”なおさら”ちゃんと避妊しておかないと、あちこち子供を認知しなくちゃいけなくなって大変なのかもしれません(笑)。
またエイズなどの病気防止の意味合いもあるのでしょうね。
映画「プリティウーマン」でも、いろんな色のコンドームの中からどれがいい?と選ばせるシーンがあったように思います。
アリー my Love でも、避妊ゼリーを買ってるところを他人に見られたくないアリーが、カゴではなくポケットに入れていたため、万引きと間違えられるという話もありました。(そりゃ、ポケットに入れてたら、マズイだろ、と思うけど)
フレンズ2-15その4 でも取り上げたことのあるフレンズのオフィシャル本、
↓洋書(原書)
FRIENDS …'TIL THE END The One With All Ten Years (David Wild 著)
↓その翻訳本(日本語版)
FRIENDS・・・ラストシーンの瞬間まで 『フレンズ』10年間のすべて (デビッド・ワイルド著、文永優 翻訳、DHC)
の中で、フレンズの製作総指揮の3人のうちの一人、マルタ・カウフマン(Marta Kauffman)という女性が、この争奪戦シーンについて語っています。
ちょっと興味深い内容なので、以下に引用します。
(英語版、日本語版とも p.216 より引用。)
Q: How do you react to criticism of the show's sexual content?
Q:性的な内容への批判についてはどう思いましたか?
A: (一部略)... When the V-chip stuff was happening, I was involved in a discussion with Joseph Lieberman and John McCain, and Senator Lieberman said he was watching TV with kids and the episode came on where Monica and Rachel fought over the condom. He was appalled and turned it off. My feeling was, well that's exactly what the on/off switch is for. But more important than that, these two women were fighting over the last condom because whoever didn't get the condom wasn't going to have sex. To me that is so much more responsible than not dealing with sexuality.
A:(一部略)・・・ 過激な性描写や暴力シーンなど子供に見せたくない内容の番組が放映された場合、テレビ受像器にその番組を自動的に遮断するチップを取りつけることを義務づけるかという議論が起きた時、私はジョゼフ・リバーマン上院議員やジョン・マッケイン上院議員と審議会に出席したのよ。その時にリバーマン上院議員が、「子供と『フレンズ』を見たら、モニカとレイチェルが最後の1つのコンドームをどちらが使うかでもめるエピソードだった」と言ったの。議員は、仰天してテレビを消してしまったそうよ。それを聞いて私は、リモコンはそのためにあるんだから、不適切なテレビだと思えば消せばいいじゃないと思ったわ。でももっと重要なのは、2人の女性が最後のコンドームを巡って争ったという描写なの。コンドームをつけなければセックスはしない。私にはそういったことを描く責任があると思っているの。性的描写を排除することよりももっと大切だわ。
(ちなみに、V-chip という単語について、日本語訳で詳しく解説されていることにもご注目下さい。
以前の記事にも書いたのですが、このように日本人が聞いてピンと来ない単語が出て来た場合、その内容も説明しつつ不自然にならないように訳さないといけない・・・翻訳家の方って大変だなぁ、と思うんですよねぇ。
英辞郎には以下のように説明されていました。
V-chip (略)= violence chip: Vチップ、残虐な暴力シーンがあるテレビ番組を受信できないようにするための半導体(を組み込んだ装置)。)
私はこのブログ上で、「性教育論争」を繰り広げるつもりは全くありませんので、あまり敏感に反応しないで下さいね(笑)。
ですが、恋愛ドラマでちゃんとコンドームなどの避妊の描写を入れることで、「そんなの面倒くさい」とか「だっさーい!」とか思わないで済むようになればいいのになー、と「女である私」は思っています。
以上、「子持ちおばさんの主張(?)」でした(笑)。
(Rachからのお願い)
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そう言えば、iwarebikoさんは、以前ロスとレイチェルが隣の部屋で事を始めようとした(笑)時にも、「目立たないようにそっと消えるとかしてほしかった」とおっしゃってましたねぇ(笑)。うん、確かに。フレンズの場合は、ロスとモニカという兄妹が混じっているだけに、そういう場面は余計に恥ずかしい気もしますねぇ。
避妊に関しては、宗教も絡んでくる話だし、特にアメリカはこの問題に対して意見の対立が激しいので、扱いが難しいですね。日本では、避妊の問題はほとんど性教育の問題と同一視されていて、あまり宗教がらみの話には発展しませんよねぇ。
ジョーイなら確かに持っていたはず。それも何箱も(笑)。フレンズ2-9では、壊れたヒーターを止めるのに、元栓を切る解決法をジョーイが教えてましたっけ。「あの」ジョーイが解決する、というところがポイントなんですよね。
ジャンケンは、中国からそれぞれの国に伝わった・・・というのはとても説得力のある説明ですね。それにコインを投げるよりも子供っぽい感じがするのも確かです。一石二鳥が英語と全く同じなのは私も昔びっくりしました。そうか、起源がどちらも中国なのか・・・。
各国の神話も似たような話が多いですよね。人間の考えることが同じなのか、どこからか話が伝わってくるのか? iwarebikoさんはそのHNから察するに、神話にお詳しい方なのでは?と思っています。またいろいろ教えて下さいね。
ところで・・・ French letter って言うんですか? 初耳です。私の手持ちの英和には語源について書いていませんでしたが、Wikipedia 英語版 の Condom の項目には French letter の語源が書いてありました。なかなか面白いです。興味のある方はどうぞ。(だんだん恥ずかしくなってきたので、リンクは張らない・・・笑)
rubber については、後のエピソード(4-3)で、ジョーイがこの単語がらみのジョークを言いますよね。あれは結構個人的にお気に入り(笑)。
アルク刊「英会話なるほど練習帳」(スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ共著)には、「・・・ですよね?」の意味の "〜 , right?" の項目(p.91)に "You have protection, right?"「避妊具もってるよね?」の例文が載っていました。
へぇ、protection って言うんだぁ・・・と感心したのですが、あまり辞書には載ってない表現のように思います。また、"〜 , right?" の例文にどうしてこんなヘヴィーな話題を持ってきたのかがさらに不思議だ(笑)。
イギリスではFrench のついた言葉は嘲笑の意味になることが多いですね。歴史的背景かも。アメリカ人は反対に憧憬の念があるように思います。フランス人は自国の言葉を大切にしてると言うより英語に対する対抗心が多少あるのかも。
わっ、とうとうフルネームの登場ですね?(今回だけのサービスですか?・・・笑)。
私もそのHNに対してコメントするのは、同じような理由で今までちょっと遠慮していたのですが・・・。ただ、日本の Emperor, imperial family の歴史的背景や、国民にとってどのような存在であるか、などは、外国人の方がよく疑問に思って質問されることが多いですよね? ですから、自分なりに思うことを話せるようになっておかないといけないんだろうなぁ、と思います。日本ではあまりこの話題について語り過ぎるのはタブーというか、思想が絡んでくるように思われがちなので、難しいところなのですが・・・。
ちなみに、初めてお名前を拝見した時に、その由来を調べさせていただきました。(どこかで聞いたことのあるサウンドだったけど、その時ははっきりと由来を思い出せなかったので・・・笑)
ジョーイのSTAR TREKの制服の件についての情報ありがとうございます。私が「いつ?どこで?」と質問したのは、iwarebikoさんが初めてコメントを下さった時だと思うのですが、それに今ここで答えて下さったのは、HNの謎を解いたご褒美でしょうか?(笑)
早速、調べてみましたよ(笑)。シーズン7のDVD Disc4 (第13話以降)、つまりシーズン後半のオープニングで、そのシャツを着ているのを発見しました。ちょうどマット・ル・ブランクの名前が出ているあたりで。
首の下部分が赤で、他が黒、という長袖シャツ、確かにスタートレックの制服に似てるなぁ・・・。ヴォイジャー(VGR)の頃の制服がこのカラーリングですよね。一時停止にしてしばらく眺めてたんですが(笑)、制服のレプリカってほどではないけれど、やはりスタートレックの制服を意識して、それをシンプルにしたデザインのようにも思えますね(赤い部分の形が制服とちょっと違ってるけれど・・・)。だいたい、あの色使いは、普通のシャツだとちょっと趣味が悪いしねぇ・・・(笑)。
オープニング・クレジットのシーンは、だいたい劇中で使われたシーンを使っているはずだと思うので、あのシャツを着たエピソードがあった、ってことかなぁ? 全然記憶にないけれども・・・。
I'm rubber, you're glue. については、過去記事で取り上げたことがあります。
フレンズ1-4その4 ご質問
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470162.html
これは本当に面白い表現ですよね。そのわりには、英和辞典で見かけたことがありません。(私も他の方のサイトで知っただけです。)
その後に、whatever bounces off of me, sticks to you. が続く、というのは初耳でした。実際にぐぐって見ると、そのフレーズが見つかりますね。
最初、フレンズでこの rubber-glue のフレーズを見た時に、whatever bounces... 以下の文も一緒にくっついていたら、もう少し早くこの意味がわかったかもしれないなぁ。
うちの息子も幼稚園に行った時に、「アホ言うやつがアホなんじゃ!」という表現を覚えてきました。かなりガラが悪い上に、それをえらく憎たらしそうに言うのですが、「おぉ、うちの息子もこんなことが言えるようになったか・・・」と妙に感心したり・・・(笑)。この辺は日本もアメリカも同じなんですね。
フレンズでは後、2回出てくるとのことですが・・・。ひとつは9-11、そしてもうひとつは2-17・・・って最近解説したところじゃん。
何故、解説を飛ばしたのかは今もって不明(笑)。
洗面所にこもって髪の毛をブローしているロスにモニカが
モニカ: GET OUT YOU DUFUS!! (出てきなさいよ、このバカ!!)
と言った後のセリフが、
レイチェル: Or ya know, he's rubber and you're glue.
でした。日本語字幕・吹替とも「デコボコ兄妹(コンビ)ね」という風に訳されていましたが、ニュアンスとしては、「そんな子供じみた悪口を言ってたら、またそんな風に言い返されるわよ。」か、「そんなこと言ってるあなたの方がおバカなんじゃないの?」って感じでしょうかねぇ?
イギリスとフランスの仲が悪い(?)のは百年戦争の名残ですかねぇ? アメリカ人にとってのフランス語というのは、日本人にとっての英語みたいな感覚があるのでしょうか?
ちょっと思い出したのですが、「アルク刊 起きてから寝るまで表現550」という本のカセットテープ(!)のナレーションで、こんなやり取りがありました。
「ちょっと気取ってお食事編」
どこか高級なレストランで食事しようという話になって・・・
Jeff: Hm... "Tour d'Argent." If I remember my high school French correctly, that means "tower of money." (フーン、「トゥール・ダルジャン」ね。高校のときに習ったフランス語によると、確かそれは「お金の塔」って意味だね。)
Deborha: Uh-uh, uh-uh. It means "silver tower." (そうじゃないわ。「銀の塔」よ。)
Jeff: Yeah. Well, either way, it sounds expensive. (どっちにしても、高そうだね。)
日本人が英語で書いてある名前を見たら、こんな風に反応するような気がします。(←って、それだけ?)
フランスに行った時、タクシーに乗り込んで英語で行き先を告げたら、怒って追い出されてしまいました。運転手さんは移民の方のようで、「英語なんてわかんねーよ! とっとと降りやがれ!」ということかとその時は思ったのですが・・・実際のところはどうだったんだろう? イタリアでは普通に英語が通じた気がするけれど、フランスではホテル以外では何となく使いづらい雰囲気があったように思います。「フランス人は英語が嫌いなんだ」という私の先入観のせいだったのかもしれませんが・・・。
中国にもじゃんけんはありますがその手は石・鋏・布であり日本人より早くアメリカに移住を始めた中国人が広めたとしたらpaper ではなくclothなどとなっていたはずだ。中国内でも高齢者は知らない人がいるというのが僕にも納得のいく理由です。
コメントありがとうございます。
Wikipedia 日本語版: じゃんけん
にも、日本が起源であると思われること、中国では「紙」ではなくて「布」であること、などが書いてありますね。英語では paper なので、日本起源だ、という説は私も納得できる気がします。
上の記事にも書きましたが、英語圏のドラマでは、コイントスに比べて、じゃんけんが登場する機会は本当に少ないですよね。
余談になりますが、メンタリスト(The Mentalist)のシーズン1第2話「赤毛と銀色のテープ」(原題:Red Hair and Silver Tape)の冒頭シーンで、主人公のパトリック・ジェーンが、地元の保安官を相手にじゃんけんをして、ひたすら勝ち続ける、というシーンを見たことがあります。
じゃんけんとは珍しい…と思ったのですが、彼が人の心を読むことに長けた人物である描写として、駆け引きが絡んできて、心理戦ともいえる「じゃんけん」を象徴的に使ったのだろうなぁ、と思うと、なかなか興味深かったです。
じゃんけんの起源に関する興味深いコメント、ありがとうございました。