レイチェルとモニカのコンドーム争奪戦が終わったと思ったら、なぜかリチャードとロスが口論しています。
リチャード: No! You have got it completely wrong! John Savage was Deer Hunter, no legs. Jon Voight was Coming Home, couldn't feel his legs. (違う! 君は完全に間違って理解してる! ジョン・サベージは「ディア・ハンター」に出てて、脚がないんだ。ジョン・ヴォイトは「帰郷」に出ていて、脚の感覚がないんだ。)
ロス: You've got it totally the other way around, my friend. Jon Voight... (あなたが全く逆に覚えているんですよ。ジョン・ヴォイトは・・・)
the other way around は「逆に、反対に」。
私はどちらの映画も見ていないのですが、ざっと調べたところによると・・・。
ディア・ハンター(The Deer Hunter)は1978年の映画。
ジョン・サベージ(ジョン・サヴェージ)演じるスチーブンはベトナム戦争で脚を失うようです。
帰郷(Coming Home)も1978年の映画で、ジョン・ヴォイト(ジョン・ボイト)演じるルークはベトナム戦争で大怪我をして、下半身麻痺になっているようです。
同じ時期に公開された映画で、どちらもベトナム戦争の話で、なおかつどちらの俳優のファースト・ネームもジョンなので、ややこしいわけですね。
(ややこしいといえば、v の付く名前をカタカナでどう書くかも難しい。上の名前の書き方は統一が取れていませんが、何となくメジャーに聞こえる方を前にしてみただけです。特に理由はない・・・笑)
この議論は、リチャードの勝ち。
リチャードの説明の方が正しいです。
それにしても、この映画の話をしているところを見ると、さきほど、ロスが「ベトナム戦争に行ってました?」という話から、映画の話に発展したわけですね。
ちなみに、ジョン・ヴォイトは、「真夜中のカーボーイ」などで有名な俳優で、「帰郷」ではアカデミー主演男優賞を受賞しています。
最近、ナミビアでブラッド・ピットとの間の子供を出産した、女優のアンジェリーナ・ジョリーは、ジョン・ヴォイトの娘なんですね。
ブラッド・ピットと言えば、レイチェル役のジェニファー・アニストンの元夫。
ジョリーとブラピが「Mr.&Mrs.スミス」で共演して恋に落ちて、二人の離婚に拍車をかけたと言われていますので(子供を産む産まないの食い違いがあったとも言われてますが)、ここで名前の出てきた俳優の娘が、将来の恋敵になるなんて、当時のジェニファーは夢にも思わなかったでしょうね。(レイチェルのセリフに出て来たわけじゃないけれど・・・)
私はブラピとジェン(ジェニファー)のビッグ・カップルを応援してたので(私が応援しても何の役にも立たないが・・・笑)、離婚を知った時は、何だかショックでした。
ジョリーは女の私が見ても確かにセクシーだし、カンボジアやエチオピアの子供を養子として迎えたり、慈善活動に積極的だったりと、びっくりするほど思いやりにあふれた人みたいなんで、悪く言うつもりはないんですが・・・。
やっと争奪戦から戻ってきたモニカに、
リチャード: Shall we? (じゃあ、行こうか。)
モニカ: It's not gonna happen. They're doing it tonight. We can do it tomorrow. (あなたが思ってることは起こらないわ。レイチェルたちが今夜するのよ。私たちは明日できるわ。)
リチャード: In the future, if I could see the schedule beforehand... (これからは、事前にそのスケジュールがもしわかるなら・・・)
せっかく盛り上がってきたのに、やめるなんて言うなよ、という感じでしょうね。
if 節(条件節)だけで、主節(帰結節)のセリフがありませんが、この場合は明白でしょう。
今後は、事前にスケジュールを教えておいてくれよ、ってことですね。
(Rachからのお願い)
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2006年08月01日
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