エディーに出て行ってもらうよう話し合おうとするチャンドラーですが、エディーはなにやらニヤニヤしています。
エディー: I got a little surprise. Look. There's a new fishy. I named him Chandler, you know, after you. (ちょっとしたサプライズがあるんだよ。見て、新しい”魚くん”だ。彼の名前はチャンドラーだ。ほら、君から名前をもらったんだ。)
チャンドラー: Well, that's not even a real fish. No, that's a Goldfish cracker. (うーん、それって、本物の魚じゃないぞ。そうだ、魚じゃない、金魚のクラッカーだ。)
エディー: So what's your point, man? (それで、何が言いたいんだ?)
チャンドラー: Okay, good night. You big freak of nature! (もういいや、おやすみ。「自然が生み出した突然変異」くん!)
fishy というと、普通は fish の形容詞ですが、ここでは 「小さな魚(くん)」のようなニュアンスで使われているようです。
kitten 「子猫」の短縮形 kit に -y という指示辞をつけて kitty 「子猫ちゃん」という意味になる、という成り立ちと同じだと思います。
この -y という指示辞は、名詞につけて親愛を表すという働きがあります。
name A after B は「Bの名をとってAと命名する、名づける」という意味。
だいたい動物やペットに名前をつけられると、ロクなことがないですよね。
嫌いな人の名前を付けて、「これっ、チャンドラー、賢くしてなさい!」とか怒鳴ってたりして、ただの鬱憤晴らしに使われたりすることも多いです。
No, that's a Goldfish cracker. の No ですが、この場合は、前の文の、"that's not even a real fish." を再度強調して言い直した感じになります。
「そう、確かに魚じゃない。クラッカーだ。」と言っているわけですね。
この No を日本語風に「いや違う、いいえ」と解釈してしまうと、おかしなことになりますので注意して下さい。
日本語風に「いいえ」と捉えると、前の自分が発したセリフを否定することになりますよね。
「必ずしも、Yes = はい、No = いいえ、ではない」、そう訳してはいけない、ということがよくあります。
この辺りのことは、フレンズ2-9その7 にも説明してありますので、よくわからないなぁ、という方はそちらも合わせてお読み下さい。
What's your point? は「君の問題点・論点は何?」ということですから、「何が言いたいの? はっきり言えよ。」という意味になります。
相手が回りくどいことを言うので怒っている場合とか、相手の言ってることが意味不明でわからない場合などに使いますね。
エディーが明らかにおかしな行動を取っているのでそれを指摘したら、逆に開き直られて「何が言いたい? 何がおかしい? 何か文句でも?」と言い返されてしまいました。(逆ギレ、ってやつですね・・・笑)
そこでチャンドラーはそれ以上会話を続けるのは不可能だと判断したようです。
freak は「変わった形のもの、変種、一風変わった人」ということですね。
研究社の新英和中辞典には、
a freak of nature: 造化の戯れ
と書いてあるのですが、「突然変異などによる変種」などを意味するようですね。
チャンドラーは、神様の手違いか何かで、とんでもない人間が生まれてきてしまった、とでもいいたいようです。(表現としてはかなり過激なような気がするのですが・・・)
(Rach からのお願い)
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2006年08月07日
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