2006年08月11日

フレンズ2-19その3

フィービーとモニカが本の話で盛り上がっています。
レイチェル: What book is this? (これって何の本なの?)
モニカ: You have to read this book. It's called Be Your Own Wind Keeper. It's about how women need to become more empowered. (この本を読まなきゃだめよ。これは”あなた自身の風の守り手になれ”っていうタイトルなの。女性がもっと力を与えられるようになるにはどうすれば良いかについて書かれた本よ。)
フィービー: But there's wind. (”風”が存在するのよ。)

It's called... は「・・・と呼ばれている」ですから、「・・・という名前、・・・というタイトルである」ということですね。
ここでは大文字になっている部分 "Be Your Own Wind Keeper" がタイトルです。
なんとも抽象的なタイトルなんですが・・・。
この時のレイチェルの表情に注目。
「二人の話って、わけわかんない」という顔をしてますよね。
今は観客も同じ状態で良いのです。
抽象的な単語の羅列で、最初に聞いたら何のことがわからない、のがポイント。
他人が聞いたら、ちんぷんかんぷんなことほど、ハマっている人には意味のある言葉で、二人だけが盛り上がっているところが、面白いわけですね。


フィービー: Do you know who takes our wind? Men. They just take it. (私たちの風を奪うのは誰だと思う? 男たちよ。男はただそれを奪うだけなの。)
レイチェル: Men just take our wind? (男がただ風を奪う?)
フィービー: All the time. Because they are the lightning-bearers. (いつもそうよ。だって男たちは稲妻の運び手だから。)
レイチェル: That sounds kind of cool. It's like The Hobbit. (それって、ちょっとかっこいい響きね。ホビットみたい。)
モニカ: It is nothing like The Hobbit. (ホビットとは全然違うわよ。)

フィービーの意味不明の説明に、ちょっと絡んでみたレイチェル。
The Hobbit とは「ホビットの冒険」という小説。
原作者は J・R・R・トールキン(J.R.R. Tolkien)です。
トールキンは、映画「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of The Rings)」の原作「指輪物語」の作者でもありますね。
ホビットの冒険と指輪物語には関係があり、指輪物語にもホビットは登場するそうです。
ホビットというのは個人名ではなくて、種族の名前だそうです。
Wikipedia 日本語版: ホビット
Wikipedia 英語版: Hobbit
ウィキペディアの日本語版は英語版を訳したもののようです。英語版の方が情報量は多いようですが・・・。
なぜ、lightning-bearers という言葉を聞いてホビットを思い出したのかはわからないんですが、その作品に似つかわしい表現なんでしょうかねぇ?
私は、どちらの小説も読んだことないですし、映画「ロード・オブ・ザ・リング」すら見てないし・・・。
調べようかと思ったけど、これは知ってる人に教えてもらった方が早そうだったから・・・(笑)。

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posted by Rach at 15:56| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ああっ、これこそ私がコメントすべき個所です!(爆)
一応指輪ファンの一人なので書かせてくださいな。

The Lord of the Ringsは凶悪な力を持つ一つの指輪One Ringをホビット族(という小人)のフロドが滅びの山に捨てに行く話です。

またThe Hobbit「ホビットの冒険」は時間的にはThe Lord of the Ringsの前の話になります。

さて指輪物語では、誰がモルドールまで指輪を持って行くか会議が開かれフロドが名乗りを挙げます。

この後フロドは「指輪所持者」the ring bearerと呼ばれます。

ですからレイチェルがthe lightning-bearersでホビットを連想するのは、まあ正しいのですが、本当はThe Lord of the Ringsと言うべきなのでモニカがIt is nothing like The Hobbit.と細かい訂正を入れている訳なんです。

それにしても以前のナルニアや人まね子ざるとなど同様、指輪も英語圏の人には「誰でもわかる」ネタになりうるんだなあ。(ちょっと感激)
あ、スタートレックなんかも同じですね…。

以上出しゃばりおばさんの玲でした…。
Posted by 浦辺 玲 at 2010年11月04日 00:07
浦辺 玲さんへ
上の記事で私が「なぜ、lightning-bearers という言葉を聞いてホビットを思い出したのかはわからないんですが」と書いた部分を、非常に的確に説明して下さり、ありがとうございます。
やっぱり「知ってる人に教えてもらった方が早かった」ですね(笑)。

ホビット族のフロドが the ring bearer と呼ばれるから、bearer というフレーズで The Hobbit を思い出した、という流れなんですねぇ。

その後のモニカの、It is nothing like The Hobbit. というセリフについて。
それを言うなら、お話としては「ホビットの冒険(The Hobbit)」の方じゃなくて、「指輪物語(The Lord of the Rings)」の方よ、と訂正した、という可能性もありますが、モニカが、nothing like 「全然そんな感じじゃない」と強く否定しているのは、今回の「女性に向けての自己啓発本」(笑)は、みんなが大好きなファンタジー小説のように、ロマン溢れる素敵な話じゃないわ、もっとシビアな話なのよ、と言っているのかな、と思いました。
「ホビットみたいでクールねぇ」と呑気なことを言っているレイチェルに、「読めばわかるわ、これはそんなわくわくするような本じゃない」と言っている気がします。

おっしゃるように、ナルニアもひとまねこざる(キュリアス・ジョージ)も、当たり前のように例えに出てきますよね。
指輪物語の「魔法使いのガンダルフ」は、フレンズ4-9その1 にも出てきます。

やっぱり、私も「ファンタジー系は詳しくない」とか言ってないで、一度ちゃんと観てみないといけませんね。スタートレックには俊敏に反応できるのですが(笑)。

特に私の弱いファンタジー系のフォローを入れていただけると助かります。これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2010年11月22日 10:48
It's about how women need to become more empowered.

need toはどのような働きをしているのでしょうか?
Posted by とりま at 2013年07月16日 19:47
とりまさんへ
ご質問ありがとうございます。
上の記事で私がつけた訳は、need to の部分が訳せておらず、そのため、日本語訳が間違っているようです。申し訳ありません。

正確に訳しますと、need to become more empowered は「もっと力が与えられるようになる必要がある」ですね。how は、how women need to... 「どのように〜する必要があるか」のように、need to にかかることになります。つまり「女性がもっと力を与えられるようにするための本」ではなくて、「女性はもっと力を与えられるようになる必要がある、その必要性について説いた本」ということになる気がしました。女性は力をつける必要などない、男性が守ってくれるから…と思っている女性が多いかもしれないけれど、女性ももっとパワーをつける必要があるのだ、ということを訴えた本、ということになりそうですね。
Posted by Rach at 2013年07月17日 15:34
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