2006年09月11日

フレンズ2-20その10

ジョーイとチャンドラーが嬉しそうに入ってきます。
モニカ: Where's Richard? Did you ditch him? (リチャードはどこ? あなたたち、彼を捨ててきたの?)
ジョーイ: After we stole his lunch money and gave him a wedgie. (リチャードの昼メシ代を巻き上げて、彼にパンツを食い込ませてやったよ。)

ditch は名詞で「溝、排水溝」という意味があり、そこから動詞で「(人・ものを)捨てる」という意味になります。
wedgie というのは、子供同士でするいたずらのことなんですが・・・。
Urban Dictionary というオンラインスラング辞典で、wedgie を調べると、詳しく書いてありました。
ちょっと意訳を混ぜてざっと訳すと
「ウェッジー(wedgie)とは、学校でのいたずらで、一人がもう一人のパンツのウエストの後ろを掴んで、パンツをはいた状態でそれを引っ張り上げること。こうすることで、お尻のお肉の間にパンツが「くさびのように食い込む」(= wedge)。そのいたずらの hard さや、パンツを引っ張り上げられた高さによっては、ウェッジーは、かなりの痛みを伴うものとなる。学校ではボクサー(ショーツ)をはいているイケてる(= cool )男子が、ブリーフやタイトな白い下着をはいているイケてない(= uncool )男子にしばしば行ういたずらである・・・」
何だか、英語を読んでても、大真面目に書いてある感じがして、余計に笑えるんですよ。

このオンライン辞書のすごいところは、なんと Wedgie images として、ウェッジーの写真が見られるんです。(見た限りはヤバそうな写真はないんですが、直接リンクをはるのはやめておこう・・・笑)
それを見ると、パンツを思いっきり上に引っ張っていて、ズボンのウエスト辺りからパンツが思いっきりはみ出してるんですよね。
こんなに引っ張ったら・・・そりゃ痛いってば。

ところでこの辞書、どうやら Wikipedia などと同じで、自分で定義や意味を投稿できるみたいですね。
そして、その説明が「いい」と思った人が多いものから順番に並んでいるようです。
ちなみに、この wedgie の説明には、thumbs up (親指を立てる身振り、賛成、いいぞ!、うまいぞ!)が424ポイント、thumbs down (親指を下げる身振り、反対、だめだ!、がっかりだ!)が34ポイントで圧倒的支持を得ており、2位と大差をつけておりました(笑)。
あんまり日本ではこんないたずらないですよね? ありましたっけ?
私の記憶では「電気あんま」ってのはありましたが・・・(何を書いてるんだ、私は)。
あれって小学生の頃に見たきり、長い間見てないなーと思ってたら、先日、うちの主人が息子に対して、その攻撃を使っておりました(爆)。
「そんな下品なこと覚えさせないでよー、うちの子が他の子にやったら恥ずかしいやん!」と抗議したら、主人が厳しい顔で一言。
「男なら誰でも一度は経験することだっ!!」・・・ってナンじゃそりゃ!?(そぉなの?)


ジョーイとチャンドラーがリチャードにいたずらした、という話は冗談で、二人はリチャードと一緒に楽しんできたようです。
チャンドラー: He let us drive his Jaguar. Joey for 12 blocks. Me for 15. (リチャードは俺たちにジャガーを運転させてくれたんだぜ。ジョーイは12ブロックで、俺は15ブロックね。)

block とは「(4つの街路で囲まれた)街区」のこと。
ブロックで数えるところがNYっぽい感じがしますよね。
日本では、「真っ直ぐ進んで、突き当たりを右に・・・」などと道案内しますが、アメリカではよく「北に2ブロック進んで、それから東に3ブロック・・・」と説明する、と聞いたことがあるような。
以前にNHKの番組「地球ドラマチック」で、「ニューヨークはこうして生まれた」というのをやってました。
私の”憧れの”NYなので喜んで見てたのですが、その中で、このブロックの話をしてましたね。
NYの人口が増えてきたので、街を碁盤の目のように区切る「グリッド・プラン」という計画が立てられて、今のようなNYの姿になった、とか、ゆったりした憩いの空間が必要だということで、マンハッタンの真ん中に「セントラルパーク」という公園が作られた、とか。
フレンズのメンバーがたむろしているセントラルパーク(Central Perk)は、この有名な公園(Central Park)をもじった名前なんですよね。
フレンズ1-3その3 に、その名前についての話が書いてあります。
ちなみに、そのエピソードでは、アランとフレンズたちがその公園でボートに乗ったと言ってましたねぇ。
その「地球ドラマチック」という番組では、セントラルパークについても詳しく語っていたのですが、「どこを見ても、絵のように美しい景色が目に入る」という公園を目指し、その景観を崩さないように、道路は公園よりも一段低い場所を走るように設計されたんだそうです。
少し前の、日経夕刊1面ののコラム(すみません、筆者はどなたでしたか・・・)に「セントラルパークでホタルを見た」という話も書いてありましたねぇ。
あんな大都会でホタルだなんて! 素敵ですねぇ。

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posted by Rach at 11:17| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
wedgieという名前だとは知らなかったですけど、小学校の時にやった覚えがあります(笑)、もちろんやられた覚えも(爆)。でも、「電気あんま」ほどメジャーではなかったです。確かにあれは「男なら誰でも一度は経験するもの」です(笑)。
また、英語ともFriendsとも全く関係のない書き込みでした(爆)。
Posted by ほんだ at 2006年09月11日 18:56
モニカの台詞がそもそも大学生までの言い方ですね。
I ditched class.授業をさぼった、などと使います。
ジョーイの台詞はいじめっ子の定番の行為ですね。wedgieは古いマンションのドアーのストッパーの意味がもありますチーズケーキのような形です。
lunch moneyといってますがお昼ご飯は買うようですね。lunch boxと言う言葉はありますが、日本のお弁当のようなものは少なく、ましてや社会人では愛妻弁当などは有り得ないでしょうね brown bag(サンドウィッチなどを入れた茶色の紙袋。)程度でしょ。
私の辞書も充実してきました。子供世界の言葉があるようで。
 gave him a wedgie.が「電気あんま」は名訳です。
「アホ言うもんがアホや」登録済み
「どれにしようかな、神様の言うとおり」1-21のフィービーの台詞
And, my, dead, mother, says, you, are, it.(motherはmy motherではないのですがdeadがはいってるのはフィービーの造語で笑えるところです。
chipを肩にのせてI dare you to knock it off.(落とせるものなら落としてみろ)いじめっ子が通せんぼして挑発するときの言い方2-16で連想できます。
ロス: 何? 何を肩に、って?と言ってロスが部屋に入ってきたときフィービーが 肩に
チップよと誤魔化しています。字幕では肩こりになっていましたが一種の言葉の文化です。

フィービーがある事情で安静にしてなければならないのに
何かしようとしています。それを察してレイチェルが声をかけるのですが。
そのときのフィービーの返事4-23
Rachel: Come on! I am here to take care of you! What do you need? Anything.
Phoebe: Okay, I have a wedgie. (パンツがくい込んだけ)
いつも、コメントは5行までと決めてるのですが、そうするとRachさんの負担が
大きくなるので出所を詳しく書きました。コメントの意図をずばり見抜かれてるのには
いつも驚かされます。oracleとか予言とか(笑)ミシガン州立大学は英語教育のミシガンメソッドを開発した大学でベルリッツなんかも採用しています。Rachメソッドつながりです。
実はタイムテーブルはボツにするつもりだったのですがお察しの通りhave itがあったからです。
お笑い芸人にマラカスのネタを教えると結構、流行りそうだなぁ。
Posted by oracle at 2006年09月11日 20:58
ほんださんへ
コメントありがとうございます。我ながら妙な話題を取り上げてしまったなぁ、と思ってたんですよ。読者の皆さんがサーッとヒイているのを想像すると悲しいので(笑)、ほんださんが反応して下さって良かったです。誰も反応してくれないと、却って恥ずかしいですね、この手の話題は・・・。

で、wedgie ってやったことあるんですか? 私、あんなの見たことないけどなぁ。電気・・・の方はメジャーですよね。そうか、やっぱり男が一度は通るべき道なのか・・・納得しました(笑)。
Posted by Rach at 2006年09月12日 13:57
oracleさんへ
モニカが若者言葉を使ったので、それに合わせたわけですね。ドアストッパーって確かに楔形(くさびがた)してますものね。a wedge of cake 「くさび形に切ったケーキ」という表現もありますしね。

アメリカのお弁当と言えば、後のエピソードでロスが職場に brown bag を持ってきた話があったなぁ。調べてみたら、brown-bag (brown bag)で「茶色の紙袋に入れた昼食を職場などに持参する」という「動詞」になるんですね。
クリントン大統領が、任期が終わる頃に作ったビデオがありましたよね。(その時期の大統領はどれほど寂しくて暇か、というストーリーの・・・笑)
あの中で、ヒラリー夫人が車に乗って出掛けた直後に、家から飛び出してきて「弁当、忘れてるよ!」と追いかける大統領は、その手に「茶色い紙袋」を持っていました。それを見て、「へぇ〜、アメリカではこういうのがお弁当なんだねぇ」と妙に感心したのを覚えています。

確かにフレンズは子供世界の言葉が多いようですね。あの年頃の人が使うのが可愛いのか、幼すぎて笑えるのか・・・。でも日本でも、子供の頃の言葉を使っている人を見ると、懐かしいし、その人が子供の頃の姿が想像されて微笑ましい気がします。(まぁ、時と場合によりますけれど・・・)

鬼ごっこ(tag)で、You're it. 「君が鬼だ。」という表現があるのは何かで読んで知ってたのですが・・・。英辞郎には「どれにしようかな神様のいうとおり」として、長い英文が書いてありました。あまり長い文を引用するのは気が引けるのでやめますが(笑)、そこでは、my mother told me という表現が使われています。
1-21 のはその変形なのですね。日本は「神様が言う」、フィービーは「死んだママが言う」なので似た感じがして興味深いですねぇ。

have a chip on one's shoulder 「chip を肩にのせて」については、
フレンズ2-16その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470428.html
でその語源について軽く触れていますが、いじめっ子が使うセリフについては知りませんでした。
ちょっとぐぐってみたら(←またかよ)、
"I dare you to knock it off -- and anybody that'll take a dare will suck eggs.
というフレーズがたくさんヒットしました。
マーク・トウェインのトム・ソーヤの冒険(The Adventure of Tom Sawyer by Mark Twain)の Chapter 1 にそのセリフが出てくるみたいですね。(トム・ソーヤは読んだことないんです・・・)
4-23 のセリフはその「事情」が分かれば大変笑えるセリフですよね。

ところで・・・そうなんですか、いつもコメントは5行までと決めておられたのですか・・・いつも簡潔にそして謎めいて(?)まとめておられるのはその決め事のためなんだ。「短く書く」、それが文章を書く極意というやつです。私にはとうてい出来ない芸当です。短くまとめるのって難しいんだもん(笑)。
「あるエピソードで」と書くと、私がいつもムキになってどのエピソードかを調べるから、出所を書いていただいたんですね。
コメントの返事としては「なるほど、そういう風に使われているんですねぇ。」と書けばそれでいいんですけれど、ブロガーとしてではなくて、英語学習者Rachとしては、「そんなのあったっけかなぁ?」と気になってしょうがないんですよ(笑)。ですから、エピソード番号を書いていただくと、あぁあの辺か、と思い出すのも早いので大変ありがたいです。できればこれからもそうしていただけると大変嬉しいです(笑)。

ミシガン州立大学はミシガンメソッドからの連想なんですね。初耳だったのですが、ざっと調べてみてどういうメソッドかわかりました。検索していると、文章の長さをスカートに例えた話も出て来たんですが、それもこのメソッドの一部なんでしょうか? いやぁ、文章の長い私としては非常に耳の痛い話だったもので。本気で文を短くまとめる訓練します。スカートも短いのをはいてみます(←オバサンのミニスカ、あまり想像したくない?)
Posted by Rach at 2006年09月12日 14:07
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